不遇な知将キャラランキングTOP10。正義と悪の二極化の世界では卑怯な小者として雑に扱われる知将キャラ。もっとも不遇を受けた参謀役を発表するぞ

不遇な知将キャラランキングTOP10。正義と悪の二極化の世界では卑怯な小者として雑に扱われる知将キャラ。もっとも不遇を受けた参謀役を発表するぞ

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たま〜に気が向いたときにおっ始めるアニメ、漫画のキャラ○○ランキングですが、今回もちょろっとネタを思いついたので久しぶりにやってみようと思います。
 
題して「不遇な知将キャラランキング」
 
 
少年誌を始めとしたバトル作品の場合、基本的にはヒーローと悪者の戦いが中心に描かれます。
 
純粋な心と正義感を併せ持つヒーロー(主人公)が仲間の助けを借りながら強敵(悪者)を打ち倒す。
その過程で生まれた絆や友情、愛情、ドラマチックな展開に我々オーディエンスは魅了されます。
 
設定の違いはあれど、バトル作品の基本は正義と悪の二極化。真っ向からのどつき合いで悪に立ち向かうわかりやすいヒーロー像が求められているのではないでしょうか。
 
なので、いわゆる参謀タイプの知将キャラはどうしても扱いが悪くなりがちです。
「効率的に勝利することだけを目指して作戦を練る」という名目ながらも卑怯、卑劣、下劣な醜悪キャラとして描かれることが多く、それに伴い見た目もアンビューティフォーなものになります。
 
 
というわけで、今回はこの不遇な知将キャラに注目していくことにします。
日の当たる場所を颯爽と歩むヒーローでもなく、憎むべき最強の敵でもない。開始当初は“狡猾な参謀”として華々しく登場するも、次第に存在感を失い最後はゴミのような扱いで退場させられるキャラ。
 
彼らの不遇度、扱いの悪さをランキング形式で発表していく企画でございます。
 
 
なお、毎度申し上げているようにあくまで僕の独断と偏見で選んでいるランキングです。その辺を踏まえた上で気楽にお付き合いいただければ幸いです。
 
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不遇な知将キャラランキングTOP10:第10位

「Mr.3」(ONE PIECE)
 
まず第10位は「ONE PIECE」のMr.3。
このキャラは卑劣な作戦で巨人族を罠にはめた初登場から、ルフィ一行にボロ雑巾のように負けるまでのザ・脇役っぷりはかなり素晴らしかったです。
 
さらに敗北以降のモブ扱いもなかなか……。
カラカラに干からびた状態でバナナワニの餌にされたり、ようやく助かったと思ったら今度はサンジにフルボッコにされたり。
典型的な「不遇な知将キャラ」としての道をひた走っていました。
 
ところが、インペルダウンに幽閉されてからは……。
元同胞のMr.2の男気? に触発されたり、マリンフォード編ではエース救出の決め手となったり。
その甲斐もあり、今ではバギー海賊団の幹部として船長バギーと行動を共にしています。
 
初登場時の猥雑で下賎なキャラがいつの間にか「猥雑で下賎だけど決めるときは決める」キャラに格上げされる出世っぷり。10位という低い順位に落ち着いたのも中盤以降の活躍度が一番の原因です。
 
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うん。
やっぱりMr.3は「不遇な知将キャラ」と呼ぶには恵まれ過ぎてるんですよね笑
 

私がここにいる理由が…亡き同胞への弔いの為だとしたら 貴様 私を笑うカネ!!

こんなことを言うようになったらダメですよw
そもそも自ら率先して戦場に立っている時点で知将キャラとはほど遠い……。
 

私のモットーは“姑息な大犯罪”だガネ…!!

この頃の輝きを失ったお前には何の魅力もない(違
 

不遇な知将キャラランキングTOP10:第9位

「マイン・スフィア」(盾の勇者の成り上がり)
 
続いて第9位は「盾の勇者の成り上がり」のマイン・スフィア。
初登場時に主人公岩谷尚文に色目を使って近づき、尚文の弱った心に付け込んで財産と信用を根こそぎ奪う卑劣さを発揮します。
 
このキャラに関しては、不遇というよりどちらかと言えば読者/視聴者をムカつかせるための役どころ。
突然異世界に召喚されて戸惑う尚文を陥れ、有望株にうまく取り入ってのし上がりを画策する。下劣で卑怯、品性のカケラもない最低キャラとして描かれます。
 
いわゆる異世界転生ものにありがちな「ざまあ」を最大化するために生み出されたキャラというヤツ。
 
ただ、それでもこのマイン・スフィアは単なるメシウマ要員では終わりません。他作品が適当なところで「ざまあ」を消化して該当キャラを退場させるのに対し、マイン・スフィアはいつまでたっても凹むことがなく。
 
村の統治権をかけたドラゴンレースで負けてもめげず、妹暗殺が失敗してもへこたれない。あげくの果てに、これまでの悪事が母親にバレて奴隷紋を刻まれてもなお悪事を止める気配はありません。
 
「そこまで粘るか?」というくらいの粘り腰で、何度跳ね返されても主人公一行に食らいつく姿は好感さえ持てるレベルです笑
 
アニメ「Dr.STONE」とかいう少年ジャンプ版美味しんぼ。一つの分野に特化した造詣の深さにタイムスリップを織り交ぜた壮大な科学少年物語
 
知将キャラというより“クズ一直線の小悪党”と呼ぶ方がしっくりくるマイン・スフィアですが、それでも9位にランクインしたのは僕が気に入っているから
 
最初に申し上げたようにこれは僕の独断と偏見で選んでいるランキングであり、同時にここまでクズに振り切ったという意味でも希少性が高い。恐らくですが、作者もこのキャラをポイ捨てするのは惜しいと感じているのではないでしょうか。
 
 
王族の血を引いて父親からも溺愛されている。普通に生きていれば幸せな人生が約束されているのに、よくあそこまでガツガツいけますよね笑
 

不遇な知将キャラランキングTOP10:第8位

「城山義明」(H2)
 
名門栄京学園高校の監督にして高校球界屈指の名称と称される城山義明。ですが、勝利こそ至上という考えで選手を勝利のための駒としてしか見ていない人物でもあります。
 
このキャラはもう、典型的な“イヤな奴”ですね。
勝利至上主義で選手の気持ちや将来などは歯牙にも掛けない。それどころか戸惑う選手に平然と危険なプレーを指示したり、自分の駒として役に立たないと判断した選手は徹底的に干したり。高校の部活動にあるまじき卑劣さは思わず目を覆いたくなるほど。
 
 
ストーリー序盤は自らがスカウトしたエース広田とともに順調に勝ちを重ねるものの、北東京大会準決勝の千川戦で広田が肘の故障を理由に降板してから歯車が一気に狂い始めます。
 
駒の一人だったはずの広田は勝手にマウンドを降り、正捕手が自ら自分の手を傷つけたせいで2年半干し続けてきた小倉を使わざるを得ない状況に。
 
そこからは城山本人が忌み嫌う“正々堂々”の真っ向勝負が展開される流れ。しかも、千川高校の監督を務めるのはかつて自分が干した古賀富士夫というオマケつきです。
 
結局栄京学園は千川高校に敗れ、溜まったツケを一気に払わされた城山は“体調不良”という政治家みたいな理由であっさり退場させられてしまいました。
 
とは言え、このキャラも決して不遇とまでは言えません。
 
中ボスとしての役割は十二分に果たしたし、選手を駒扱いする非道さも少年誌で求められる知将そのもの。作者にとっても使い勝手がよかった(典型的な“イやな奴”なのでポイ捨てもしやすい)のだと思いますが、退場の仕方以外はそこそこ恵まれていたのではないでしょうか。
 
そういう意味でも上位にランクインさせるのはちょっと難しいかなと。
 
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不遇な知将キャラランキングTOP10:第7位

「武市変平太」(銀魂)
 
このキャラは要するに“設定に凝りすぎて使いどころが見つからなかった”キャラです。
 
容姿端麗が揃う鬼兵隊幹部の中でひときわ異彩を放つ無表情っぷりを発揮する武市変平太。性格もロリコン趣味(自称フェミニスト)で、作戦参謀という役どころなので実戦経験が少なく単純に弱い
 
案の定、作中では策略を練るよりも性格の方が大幅に強調され、完全にギャグ担当に定着します。
ところが表情の乏しさからか、高杉晋助に絶対の信頼を寄せる河上万斉や恋慕に近い忠誠を誓う来島また子に比べるといまいち印象に残りにくい。
 
正直、キャラとしての魅力、インパクトは捨て駒として使い倒された岡田似蔵の方がはるかに上だったように思います。
 
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春雨の襲撃を受けて以降は来島また子と武市変平太、神楽の3人で行動をともにしていたはずが、正直ほとんど覚えていません。ちょいちょい神楽にロリ的なちょっかいを出していたのだとも思いますが、いや、マジで記憶にねえわ笑
 
虚戦からラストまでを描いた2年後編でも来島また子が高杉晋助を探して旅を続けていた覚えがありますが、あれ? コイツもいたっけ? いなかったっけ? 全然思い出せねえんだけどw
 
あれこれと設定を乗せ過ぎたおかげですこぶる使い勝手が悪く、なおかつ風貌的にも読者/視聴者人気を得にくい。
不遇な知将キャラはもちろんですが、作者の過剰設定による被害者でもあるのかもしれません。
 

不遇な知将キャラランキングTOP10:第6位

「クレイマン」(転生したらスライムだった件)
 
「転生したらスライムだった件」の魔王クレイマンは典型的な不遇一直線キャラ。
 
・傲慢
・慇懃無礼で一見紳士的
・普段は敬語
・激昂すると乱暴な言葉遣いになる
・他人の心を操り、部下に取り込むのが得意
・戦闘力は高くない
 
見れば見るほど“そのまんま”というか、最初のうちは調子がよくても最後は必ず落とされる。クソみたいな扱いを受けるために生み出されたと言ってもおかしくないプロフィールです。
 
たどった運命もまさにそんな感じ。
序盤こそ十大魔王随一の策略家として暗躍しましたが、主人公リムルの逆鱗に触れてからの凋落っぷりは……。間違いなく音速を超えていました。
 
・テンペストへの進軍を目論むものの、リムルに先を越されてすべての部下を失う(一部はリムル側に寝返る)
・魔王が集まるワルプルギスでリムルと獅子王カリオンの企みをでっち上げるが、誰にも信じてもらえず逆に窮地に
・召喚した部下を使ってリムルを追い詰めるも、純粋な戦力差であっさり逆転される
・切り札としてマリオネット化した魔王ミリムにリムル抹殺を命じるが、実は操られていたのは演技だったことが判明
・怒りのまま自分を騙した魔王フレイに襲い掛かる→背後からミリムに1発KOされる
・リムルとの最後の一騎打ちでは最大出力の奥義をさらっと防がれる
・後悔と怨念を残したままリムルに吸収されてジ・エンド
 
主人公一行を窮地に陥れた敵役をこらしめる展開は胸がスカッとするものに違いありませんが、クレイマンについては少々やり過ぎだった気も……。
それこそリムルの俺TUEEE!! を強調する当て馬にされただけというか。
 
「自分が賢いと思い込んでいる&戦闘力はそんなに高くない」キャラは得てしてこういう運命をたどりがちですが、それでももう少し何とかならなかったか? みたいな。
 
作者としては「利用/搾取しているつもりが実はされる側だった」をやりたかったのだと思いますが、必要以上に痛めつけたせいで同情すら沸いてしまうという。
 
これ系のキャラが読者/視聴者(僕)に同情を買うのは絶対ダメだと思うのですが笑
 
とは言え、一度は主人公一行を崩壊壊滅寸前まで追いつめた上にアニメ第2期ではラスボスの位置づけでもある。リムルに吸収されるまでの過程にもそれなりに見応えがあったし、活躍度としては十分以上のものを発揮しました。
 
不遇には違いないけど、雑に退場させられたわけではない。
諸々の活躍っぷりを加味した上で、今回は6位とさせていただきました。
 
僕のおすすめ異世界作品3選。期待の異世界もの(僕の)をランキング形式で紹介していくぞ。気楽に読めてそれなりに爽快感のある作品が好み
 

続きは次回に

例によって長くなってきましたので、5位以降は次回ということで。
 
不遇な知将キャラランキングTOP10その2。5、4位と番外編を発表する。キャラ立ちは凄まじかったし能力も高いのに、扱いが雑すぎて切ないアイツ笑
 
というより、長くなることは想像がついたのでほぼ想定内です笑
 
なお、もし余裕があれば番外編も入れてみようと思っております。こちらも興味があれば引き続きお付き合いください。
 
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