武居由樹vsジェイソン・モロニー。モロニー有利かな。でも下降線に入ったかも…。武居の1発が当たるパティーンもある? 応援するのはモロニーだけど【展望・予想】

武居由樹vsジェイソン・モロニー。モロニー有利かな。でも下降線に入ったかも…。武居の1発が当たるパティーンもある? 応援するのはモロニーだけど【展望・予想】

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2024年5月6日に東京ドームで行われるWBO世界バンタム級マッチ。同級王者ジェイソン・モロニーに元K-1王者の武居由樹が挑戦する。
 
武居由樹がモロニーに勝利、キック出身選手で初の世界王者に。要は「ボクシングは甘くない」勢が他競技のトップ選手のポテンシャルを舐めてたんでしょ
 
井上尚弥vsルイス・ネリ戦のアンダーカードとして組まれたこの試合。
バンタム級で一度も試合をしていない武居のいきなりの世界戦、しかもオーストラリアでの防衛戦が濃厚と言われていたジェイソン・モロニーの招聘には多くの方が驚いたのではないか。
 
 
僕もこの発表には「え?」となった人間で、どちらかと言えばネガティブ寄りの方。
 
申し上げたように武居由樹はこれまでバンタム級で一度も試合をしたことがない。大手プロモーションのゴリ押しがあったことは容易に想像がつく。
 
また当初武居はOPBF王者栗原慶太との対戦を予定していたとのこと。それが急転直下でモロニーへの挑戦に変わったわけだが、順番的には栗原が先じゃねえかと。
 
栗原に関しては先日のフローイラン・サルダールとのダイレクトリマッチにまったく納得いっていないものの、武居由樹の飛び級よりはまだマシ。
 
イサック・クルスvsローランド・ロメロ。ここまで一方的になるとは。フックぶん回し同士の対戦。得意な距離とディフェンスに差があった
 
とにかく「大橋プロモーションは相変わらずゴリ押しがすげえな」というのが率直な感想である。
 
 
一応言っておくと、僕は武居由樹は好きだし近い将来世界王者になってほしいとも思っている。
だが、今回は全力でモロニーを応援させていただく笑
 

モロニー有利かな。武居陣営も勝機ありと思ったから組んだんだろうけど

まず今回の試合、有利なのはジェイソン・モロニーだと思う。
 
多くの方がおっしゃる通り両者の経験値やファイトスタイルを加味するとモロニーに分がありそう。
 
大雑把に言えば判定でモロニー、武居が勝つならKO。
どちらを選ぶかで言えばやはりモロニーの判定勝利かなぁと。
 
 
だがキャリア8戦、バンタム級未経験の武居にこのタイミングで世界戦をねじ込んだということは、陣営は勝機ありと捉えているはず。
 
モロニーの出来がいまいちだった過去2戦を踏まえてなのか、もしくは「呼べるなら呼んじまえ」のノリなのか。
「行ってまえ」の精神で組んだのならそれはそれでおもしろい笑
 
納得はいってないけど。
 
武居由樹vsマリオ・ディアス。早い段階で「あ、武居勝つわ」ってなった。でも若干フワフワして見えたな。移籍して井上尚弥と真っ向勝負しちゃえ笑
 

モロニーが下降線に入った? 以前に比べて左右への動きが減ったような…

ジェイソン・モロニーの直近2試合を眺めてみたが、これはもしかしたら下降線に入っているかもしれない。
 
この選手の試合でもっとも印象に残っているのは2018年10月のエマヌエル・ロドリゲス戦。
僅差判定で敗れたものの、左右へのフットワークを駆使してカウンター使いのロドリゲスを置いてきぼりにした。モロニーの機動力、出入りのやっかいさが発揮された一戦だった。
 
1発の怖さはないが、運動量と出入りで相手を追い詰めていくファイトはめちゃくちゃ僕好みである。
 
 
だが直近2戦ではいずれも判定2-0と苦戦を強いられている。
僕の勝手な印象だが、全体的に左右への動きが落ちた感じ。ロドリゲス戦と比べて危険地帯に留まる時間が長い。
 
ロドリゲス戦から約5年半、2020年10月の井上尚弥戦からもすでに3年半が経過している。
ファイトスタイル的にもそろそろなのかな? という気がしないでもない。
 
ジェイソン・モロニーvsアストロラビオ。え? これモロニー勝ったか? ドローすらあり得たような…。アストロラビオの対策がよかった
 

対策がバレてきた感じもする。正面を外さず動き出し、打ち終わりに必ず手を出す

また徐々に対策がバレ始めている感じも……。
 
申し上げたようにモロニーは左右に動き続けるフットワークが持ち味だが、ここ2戦の挑戦者(ビンセント・アストロラビオ、サウル・サンチェス)は正面を外さないことを意識していた(ように見える)。
 
モロニーがサイドに回ると同時に方向転換し、動き出し、打ち終わりに必ず手を出す。
 
踏み込みの瞬間を狙うことで出鼻を挫く、打ち終わりにカウンターを返すことで連打を打たせない。
 
特に前回のサウル・サンチェスはジリジリ前進して距離を詰め、鋭いジャブでモロニーの顔面を何度も揺らしていた。
 
ジェイソン・モロニーが2連続で苦戦。サウル・サンチェスみたいに我慢強くにじり寄るタイプは苦手なんだろうな。やっぱりモロニーvsドネアは観たかったぞ笑
 
出入りとフットワークが得意なモロニーだが、攻撃と防御がやや途切れがちでもある。その分相手に攻撃のチャンスを与えやすいというか、この辺は同じ横に動く系でもポール・バトラーの方がバランスがいい。
 
 
フットワーク(主に左右への動き)が落ちた。
対策が浸透しつつある。
 
武居陣営がモロニー招聘を決めた理由もこの辺かな? と想像している。
 
石田匠がんばれ井上拓真に勝て石田匠がんばれ井上拓真に勝て…でもどうやって勝つの? “待ち”の相手が得意&接近戦がうまい拓真を攻略できる?
 

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8戦8勝8KOの武居由樹。懸念材料はこれまで苦戦らしい苦戦がない、接近戦が得意ではなさそうなところか

一方の武居由樹だが、こちらは現在8戦8勝8KOのパーフェクトレコードを継続中。
 
1発で試合を終わらせるパンチ力、その中でも踏み込みと同時に打ち込む右フックはとんでもない。
モロニーもアレをまともにもらえば普通にダウンする(はず)。
 
懸念材料としては、初めてのバンタム級に加えてこれまで苦戦らしい苦戦がないことか。
もっとも長引いた&苦労したと言える試合は2022年12月のブルーノ・タリモ戦(11RTKO)。12Rの世界戦を何度も経験しているモロニーとは大きな差がある。
 
そして、恐らくこの選手は接近戦が得意ではない。
インファイターのブルーノ・タリモに何度もロープを背負わされていたし、飛び込み際に再三顔面を跳ね上げられてもいた。
またスペースのない位置では右フックがうまく機能せず、窮屈そうに腕を振る仕草も目に付いた。
 
武居由樹がブルーノ・タリモの圧力に苦労しつつも11RTKO勝利。本人は納得いってないっぽいけど、これ系の相手なら誰でもこうなるよ。タリモは本当にいい選手だった
 
さらにモロニーのように左右に動く相手への対応力も未知数。
過去の対戦相手もタリモ以外は中間距離タイプばかりで「遠間から踏み込む→右フックをぶち当てる」勝ちパターンが使えない相手をどうするかには興味がある。
 
ガードの低さ。
近場でやれることの少なさ。
動く相手への対応力。
 
上述の通りもっとも可能性が高そうなのはモロニーの出入り、左右へのフットワークについていけずにポイントアウトされる流れ。
 
その反面、1発でもビッグパンチが当たれば一気に流れが変わる(と思う)。
 
力石政法vsマイケル・マグネッシ。すっげえ二番底。あそこで出力が上がるのはとんでもない。途中までは完全に負け試合だったのに
 

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モロニーのvsサウスポーはどうなのよ? 案外武居の1発が当たるかも? 勝敗予想は大穴狙いで武居の11RKO

そしてジェイソン・モロニーのvsサウスポーにも注目している。
 
モロニーのキャリアを振り返るとサウスポーとの対戦は2019年3月のクリス・ポリーノ戦までさかのぼる。
しかもクリス・ポリーノは主戦場がS・フライ級で、田中恒成と対戦したヤンガ・シッキボに判定負けを喫している。
 
恐らくモロニーにとってポリーノ戦はロドリゲス戦後の調整試合。3RKOという結果もあまり参考にならなそうである。
 
井上尚弥vsルイス・ネリ。ネリがんばれ。井上は階級アップで無敵感が薄れた? 相手が警戒しすぎるせいで雑になった? タパレス戦のモタつきを受けての今回
 
フットワークが下降気味な上にサウスポーとの対戦経験も少ないことを加味すると、武居由樹の1発が当たる気もしてくる?
 
中間距離でモロニーの顔面に右フックがドカン→グロッキーになったところで武居が一気に攻め落とす→レフェリーが試合をストップ!! みたいな。
 
 
というわけで勝敗予想は武居由樹の11RKO
 
たまには大穴狙いでいってみる笑
武居の1発とモロニーの衰え? を踏まえて。
 
 
あ、応援するのはモロニーです
 
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