井上尚弥vsルイス・ネリ。ネリがんばれ。井上は階級アップで無敵感が薄れた? 相手が警戒しすぎるせいで雑になった? タパレス戦のモタつきを受けての今回【展望・予想】

井上尚弥vsルイス・ネリ。ネリがんばれ。井上は階級アップで無敵感が薄れた? 相手が警戒しすぎるせいで雑になった? タパレス戦のモタつきを受けての今回【展望・予想】

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2024年5月6日に東京ドームでの開催が発表された井上尚弥vsルイス・ネリ戦。
アンダーカードを含めて世界タイトル4試合と豪華なラインナップになっているわけだが。


アンダーカードについて言いたいことは多々あるが、それはまた気が向いたらということで。
 
永久追放の処分があっさり解除されたルイス・ネリと井上尚弥の4団体統一戦は楽しみである。
 
 
 
一つケチをつけるなら(もっとあるけど)、やはりここには佐々木尽の試合を入れるべきだった
 
先日もちょろっと申し上げたが、5月に防衛戦をやるなら井上のアンダーでよかったじゃねえかと。


佐々木尽がいるウェルター級の中心地は北米のリング。そこで勝負するには当然アイツらに名前を覚えてもらわなくてはならない。
 
これまで国内のトップ選手(中量級)が「地域タイトルを防衛しながら指名挑戦権を何年も待つ→1発勝負に敗れてやり直し」で力尽きるケースを何度か見たが、佐々木尽に関してはそういうことじゃない。
 
井上尚弥の存在が海外からも注目されているのだから、それを利用しなくてどうする? という話。
小原佳太戦であれだけ鮮やかな世代交代を果たしたのに。
 
佐々木尽vs小原佳太→100点満点、阿部麗也vsキコマル→微妙、井上拓真vsリボリオ・ソリス→ダントツ最下位。天心、オラスクアガ、佐々木尽がこの日の功労者
 
佐々木尽メインの単独興行の方が実入りがいい+自前の選手を出しやすいのは何となく想像がつくが、それでいいのか?
東京ドームの舞台を捨てるほどのことなのか?
せっかく出てきた中量級のスター候補を業界全体で推すべきじゃねえのか?
と僕のような素人は思うのだが。
 
「もう少し経験を積んでから~」的な意見も見かけたが、もともとこの選手は一点突破の伸るか反るかみたいなスタイル。勢いのまま勝負するのも全然アリだと思う。
 
トップランクのボブ・アラムはもちろん、マッチルーム(ムロジョン・アフマダリエフ所属)のエディ・ハーンも井上の名前を出しているのだから、なおさら佐々木尽をねじ込むべきだったわけで。
 
 
平日の後楽園ホールにボブ・アラムとエディ・ハーンが来るわけがねえ笑
 
「「今年最大の試合になる」東京ドームでのネリ戦決定の井上尚弥に“重鎮”アラム氏も大きな期待「5万人以上の前で仕事をやり遂げる」」
 
まあ、もしかしたら大人の事情があったのかもしれないですけどね。
AmazonとLeminoの綱引きに巻き込まれたとか。
 

当然ルイス・ネリを応援する。正直、井上に勝つのは難しいと思うけど…

いつも通り前置きが長くなったが、本題に。
井上尚弥vsルイス・ネリ戦の展望を考えてみる。
 
何度も申し上げているように僕は井上が苦戦する姿を目撃したい人間。
今回ももちろんルイス・ネリ応援である。
 
 
といってもネリが井上に勝つのは難しいと思っていて、そこをどうこじ開けるかに興味がある。
 
 
前回のマーロン・タパレスも井上の圧勝予想が多くを占める中で健闘を見せた。
あの試合の再現、もしくはネリの勝利を願いつつあれこれ考えていくことにする。
 
タパレスの大健闘に感動が止まらん。井上尚弥攻略の糸口? 階級アップで人外の超人っぷりは薄れたよな。最強には変わりないけど
 

井上対策はだいたい出揃った。先人の残した情報を総動員して健闘したタパレス

まず前回までで井上尚弥対策はだいたい出揃ったと思う。
 
ノニト・ドネアVol.1では接近戦で防御が甘くなる点を。
ポール・バトラー戦では動き回る相手には若干モタつく点を。
スティーブン・フルトン戦では中盤にやや集中力を欠く点を。
 
で、前回のマーロン・タパレスはそれらをすべて取り入れつつ、後ろ体重+サイドに回り込む等、サウスポーの特徴を全面に出して勝負した。
五角形のパラメータの中でわずかに凹んでいる部分にスポットを当てたというか。
 
先人の残した情報を総動員、圧倒的不利予想を覆そうとしたタパレスにはめちゃくちゃ感動させられた。
 

階級アップ後の井上は若干絶望感が薄れている。バンタム級時代は「これ、どうすんの?」レベルだったけど

また階級アップ後の井上が若干スケールダウン、絶望感が薄れているのも大きい。
 
バンタム級時代の井上は「いや、どうすんの? これ」レベルの化け物。
 
勝負の土俵に上がれたのはエマヌエル・ロドリゲス、ジェイソン・モロニー、ノニト・ドネアの3強くらいで、ジェイミー・マクドネル、ファン・カルロス・パヤノ、マイケル・ダスマリナスはデコピンで粉々にされている。
 
現役王者や元王者、指名挑戦者が役不足に見えるほど他を圧倒していた。
 
 
だがS・バンタム級での2戦(フルトン、タパレス)はそこまでぶっ飛んでいるわけではない。
 
ガードの上からでは効かせられなかったり。
距離が遠くてパンチが届かなかったり。
 
これまでは向かい合うだけで押し潰せそうな感じがあったが、ここ2試合は普通に対峙されている。
 
どちらも統一王者&研究、対策してきたことを差し引いてもバンタム級>S・バンタム級の印象である。
 
井上尚弥vsフルトン現地観戦。人外の超人がようやく人里に降りてきた? よくも悪くもノリと勝負勘の選手なんだろうな。“井上は強化版辰吉”説を久々に思い出した
 

試合運びが雑になりつつある? ポール・バトラー戦のロイ・ジョーンズの物まねあたりから…

さらに言うと、試合運びが大雑把になりつつあるのが……。
 
恐らくポール・バトラー戦でのロイ・ジョーンズの物まねあたりからだと思うが、諸々を横着しがちになった気がする。
相手に警戒されすぎるせいで舐めプが加速しているというか。
 
絶好調だったフルトン戦でも6、7Rは雑だったし、前回のタパレス戦では肩に力が入って大振り+ヘッドハンター気味になっていた。
 
実際、それに伴って被弾も増えた上にタパレス戦では2度ほど膝がガクッとなるシーンすらも……。
特に集中力が落ちる中盤から後半にかけてその傾向が見られる(気がする)。


もちろん相手のレベルが上がっていることは大前提で。
 
 
弱点と呼べるほどではない、凋落などではまったくないが、わずかな綻びが出始めているのかもしれない。
 
石田匠がんばれ井上拓真に勝て石田匠がんばれ井上拓真に勝て…でもどうやって勝つの? “待ち”の相手が得意&接近戦がうまい拓真を攻略できる?
 

タパレスの健闘を受けてネリがどう振る舞うか。「1R勝負」の意見もなるほどだけど…

前回のタパレスは
・序盤はディフェンス重視
・右回り(井上の背中側)を意識
・顔面は極力遠ざける
・距離を詰められたらあえて打ち合いに応じる
ことで勝機を見出そうとした。
 
ポール・バトラーも後半のカウンター1発にかけたが、“怖さ”が足りず井上の失速を誘うことはできなかった。
その点、タパレスは防御に徹するだけでなく井上に力を使わせることに成功している。
 
勝負どころで出力が上がらず決め切れなかった→最後はHP切れで沈んだものの、後半に勝負をかける作戦は間違いではない。
 
井上の鬼強タイム、序盤の理不尽暴力をいかにノーダメージで乗り切るか、勝負のラウンドまで余力を残せるかの問題は相変わらず未解決だが。
 
井上尚弥vsマーロン・タパレス雑感。先人の残した情報を総動員して大健闘したタパレスがすげえ。井上の相変らずのヤンキーマインドにも安心した笑
 
それを受けてルイス・ネリがどう振る舞うかにはめちゃくちゃ興味がある。
 
内藤大助パイセンの「ネリにチャンスがあるとすれば1R」という意見もなるほどと思う。

ネリがもっとも勢いのあるのは1、2R。
パンチのタイミングや軌道に慣れられる前に1発当てれば。
みたいな。
 
ただ、申し上げたように井上も序盤はクソ強い。
それこそ1、2Rの井上に勝てるヤツなんて現世に存在するの? レベルで。
 
ネリが前半型なのは井上陣営も認識しているはずで、正直チャンスはあまり多くない気がしている。
むしろ下手に攻めると全集中した井上のカウンターでぶっ倒されるパティーンすらも……。
 

やっぱり序盤はディフェンス重視でいきそうな…。ネリがタパレスと同じことをできるかは謎だけど

なので、やはり序盤はディフェンス重視でいくのではないか。
タパレス同様、サウスポーの利点を活かしつつダメージを最小限に→井上の勢いが落ちる中盤に勝負をかけると予想する。
 
だが、ネリがタパレスと同じことができるかは謎。
 
2023年2月のルイス・ネリvsアザト・ホバニシャン戦を眺めてみたが、

ルイス・ネリは基本的にはカウンター使い。
相手の初弾を上体反らしで避ける→反動をつけてカウンターを被せる→フック系の連打で追撃の流れを得意とする。
 
反動を使う分まっすぐ下がるシーンが多く、初弾を避けきれずに顔面を揺らされるケースも目立つ。
 
横に動く意識は感じられるものの、それはあくまでまっすぐ下がった後。
井上の動き出しに合わせて背中側に回り込んだタパレスに比べてワンテンポ遅い。
 
また、タパレスほど後ろ体重ではなく距離も近いために井上の踏み込みから逃げるのは難しそう。
どこかで盛大に効かされる→ロープ際でつるべ打ちに合う可能性は高いのではないか。
 
武居由樹vsジェイソン・モロニー。モロニー有利かな。でも下降線に入ったかも…。武居の1発が当たるパティーンもある? 応援するのはモロニーだけど
 

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大振りの連打にカウンターを合わせられる? ホバニシャン戦でもガクッとなるシーンがあったし

そして各所で言われている連打の最中のカウンター。
 
ネリの連打は確かに強力で長身+タフなブランドン・フィゲロアにも十分通用した。
ただ1発1発のスイングが大きくスピードもそこまでではない。上記のホバニシャン戦でも連打の最中にカウンターをもらってガクッとなっている。
 
ルイス・ネリがよかった。この階級にフィットしてきた感がある。相変わらずの前半型で危なっかしいけど。ホバニシャンは初のKO負け
 
諸々を加味すると、井上相手だとこれは相当危ないのではないか。
そもそもあの連打を出す場面を作れるかが謎である。
 
仮にネリがタパレスを参考にしたとして、あそこまでうまく立ち回れるか。
タパレスほどの器用さはないと考えると前回よりも決着は早いかも? と思ったり……。
 

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井上のパフォーマンスも楽しみ。サウスポー対策はどうするんでしょうね

一方、井上のパフォーマンスも楽しみである。
 
・階級アップで無敵感が薄れた
・試合運びが雑になってきている
・前回の出来がよくなかった
中で、キャリア最大の東京ドームマッチでどこまで仕上げてくるか。
 
本人のコメント通り何もさせずに勝てば「集中したときの井上はやっぱりすげえ」となるし、前回同様モタモタすれば「綻びが大きくなった」となる。
 
 
またタパレス戦で苦労させられたサウスポーへの対策にも注目している。
実際、ディフェンシブなサウスポーに空転させられるパターンに入りかけていたので。
 
フルトンのクリンチには後ろ体重とL字の構えで対応した。
その井上の立て直し、作戦はめちゃくちゃ楽しみである。
 
井上尚弥vsルイス・ネリ正式発表。まさかAmazon中継とは。東京ドーム開催をかっさらわれたLeminoの絶望感。確かにイベント進行は舐め腐ってたし視聴者の不満も多かったもんな
 

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ムキになりやすい気質がどちらに作用するか。勝敗予想は井上の中盤KOで

あとはアレだ。
井上がボディをどう使うかも興味深い。
 
タパレスの反撃を受けてヘッドハンター化する、試合後の会見で“苦戦”と言われて「まあまあ無傷ですから」「相手も王者ですから」とピキりながら否定する等、ムキになりやすい側面がどちらに作用するか。
 
また、そこに付け込める器用さがネリにあるか(なさそう)。
 
井上の「やられたらやり返す」気質が裏目に出ればおもしろくなりそうだよねという話。
 
 
ちなみにこのヤンキー気質がいい方に出たのがジェイミー・マクドネル戦、エマヌエル・ロドリゲス戦である。
 
中谷潤人がやヴァイ。サンティアゴを6RKOで3階級制覇。バンタム級初戦の井上尚弥と同等の凄み。入場の時点で絶好調だった
 
勝敗予想?
中盤から後半にかけて井上がKOするんじゃないっすかね?
 
じゃあ、井上の8RKOで。
 
もしかしたらもっと早い? かも?
 
 
てか、いくらなんでもルイス・ネリが井上に勝てるとは思えんのよね……。
似たようなことを言った前回はタパレスが予想以上にがんばったので期待はしますが。
 
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