井上vsリカルド・ロドリゲス感想。だーめだ、ムリムリ無理無理。無謀な挑戦お疲れロドリゲス。井上はさっさと階級上げなさい【結果】

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2017年5月21日に東京・有明コロシアムでWBO世界S・フライ級タイトルマッチが行われ、同級王者井上尚弥がランキング2位の挑戦者リカルド・ロドリゲスと対戦。3R1分8秒TKOで勝利し、5度目の防衛に成功した。
 
序盤から強烈な左で挑戦者にダメージを与えていく井上。
ロドリゲスも懸命に得意の接近戦に持ち込もうとするが、両者の力の差は明らか。井上の左、ボディストレート、ワンツーを被弾し、出足を挫かれる。
 
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
 
相手との距離感を掴んだ井上は、2Rに入るとサウスポースタイルを披露するなど余裕を見せる。
 
「猛獣井上尚弥がマクドネルを1RTKO。あんぐりですね。解説山中慎介に喋る暇を与えない秒殺劇。マクドネルはお疲れ」
 
そして3Rに2度のダウンを奪い試合終了。
ランキング2位の挑戦者をまったく寄せつけない快勝で有明コロシアム2daysの大トリを飾った。
 
「村田vsエンダム感想。疑惑の判定負け? 素人がプロに口出すな。やったことがないヤツが語るな」
 

井上尚弥あっさり勝ちました!! ってか、リカルド・ロドリゲスお疲れ。これは無理っす

井上尚弥完勝!!
ランキング2位の挑戦者をまったく問題にせず!!
 
何と言うか、波風一つない試合だった。
 
とりあえず、予想記事でさんざん「リカルド・ロドリゲスはいい選手だ」「スタイル的に接近戦の苦手な井上を攻略できるかも」「井上とやりたいと名乗りを上げるのもわかる」と言った僕の時間を返していただきたいww
 
「リカルド・ロドリゲスっていい選手だと思う。井上尚弥の苦手なタイプかも? 米国からのオファーがあるってホントかね」
 
しかも、ロドリゲス自身が「井上の苦手な接近戦で勝負する」とコメントしていたので、ちょっと期待していたのだが。
 
 
ちなみにだが、
試合前の僕
「リカルド・ロドリゲスええやん!! ちょっとだけ可能性あるぞ!!」
 
試合開始直後の僕
「あ、無理っす」
 
「ニエベスさんが井上尚弥に勝つ方法を全力で考える。体格は互角。肩回りはニエベスさんのがゴツい。何か勝てる要素は?」
 
試合後の僕
「……ですよね」
 
こんな感じである。
 
「八重樫がメリンドにまさかの1RTKO負け!! L・フライ級日本人王者4人体勢が1夜で崩れ去る」
 

井上尚弥デカ過ぎる。特に後ろからのアングル見ました? あの背中の広さは尋常じゃないでしょ

1R開始直後。
リング中央で対峙した両者を観て、僕はほぼほぼリカルド・ロドリゲスの勝利を諦めた。
「あ、無理っす」
 
パッと観て思ったのが、とにかく井上のデカさがヤバい。
骨太体型のロドリゲスと比べても2回りは大きい。
どこからどう見ても同じ階級の選手とは思えない。
 
「アントニオ・ニエベスとは何だったのか。井上尚弥の豪打になにもできず6R終了ギブアップ。まさかの真っ向勝負で撃沈w」
 
また、後ろからのアングルでの背中の広さ。
前日の比嘉大吾の背中がヤバいと言われていたが、井上の背中も十分ヤバい。
というより、鍛え上げた感じがプンプンする比嘉に対し、井上のそれは自然に大きくなったイメージ。ナチュラルボーンな分、ヤバさの次元が違う。
 
「タパレスが大森を11RTKOで粉砕。顎を骨折した大森は病院直行する。意図的な体重超過が「あり」な件」
 
スタイル的にロドリゲスは相性は悪くないと思っていたが、残念ながらそんなことは関係なかった。純粋な戦闘力が違い過ぎた
 
予想は10Rでの井上のKO勝利だが、そこまではいかないんじゃないか。せいぜい5Rまでもてば……。
そんな感じで、半ば諦めの境地で眺めていた次第である。
 
「比嘉が半病人エルナンデスを5回ダウンさせてTKO勝利!! パーフェクトレコードで世界初奪還を果たす」
 

内容的にはいつも通りの井上尚弥。怪我の功名でたどり着いた左中心のパワフルなスタイル

そして、結果的にはご覧の通り。
井上尚弥が3Rでスカ勝ちを収めたわけだが、内容的にはまあ、いつも通りだったと思う。
 
「井上尚弥がワンパンKO。パヤノを瞬殺ってマジっすかw ロドリゲスだ? いくらでもかかってこいよだね」
 
ハンマーのような左をガードの上から叩き込み、相手の出足を止める。
鋭い踏み込みでのボディストレート、顔面へのワンツー、サイドへ回ってのフックで相手をたじろがせる。
出足が鈍ったところを下がりながらのカウンターで狙い打ち。
 
これがここ最近の井上の基本的な試合運びである。
 
「井上尚弥が米国デビュー。アローヨ兄弟よりマシじゃないの? アントニオ・ニエベス全然知らないけど」
 
2016年5月のカルモナ戦や9月のペッチバンボーン戦。あの試合で負傷しつつも長いラウンドを凌いだことで、経験値を大幅に上げた感が強い。
頭のネジが吹っ飛んだような速攻スタイルから脱却し、ある程度温存しながら力を発揮する方法を見つけたように思える。
 
「井上尚弥がペッチバンボーンに10RKO勝ち!! 井上が何者なのかがいまだに謎…。すごいのはわかるんだが」
 
強烈な左ジャブに加え、何よりすごいのが踏み込みとバックステップのレンジ。
あれほど離れた距離から一気に射程を捉え、強烈なパンチをお見舞いする。
相手が前進してくれば、その踏み込みをはるかに超えるバックステップで距離をとり、あっさりと間合いをリセットする。
 
「大激戦のバルテレミーvsキリル・レリク!! まさかの苦戦のダークヒーロー、バルテレミーはクロフォード打倒を果たせるか?」
 
実況は盛んに「天才的な距離感」と言うが、そうじゃない。
単純に個体能力差があり過ぎて、相手が井上の動きについていけていない。
 
相手の出足を止める左と強烈な踏み込み。
正直、ロドリゲス程度の選手をいくら連れてきても、今の井上相手ではこの2つだけで終わるようにしか思えない。
9月にアメリカからオファーがあるとのことだが、場所が変わってもS・フライ級なら同じちゃうの? という気すらしている。
 
「日本一恵まれた男、河野公平がレックス・ツォーに敗れる。中国の英雄に打撃戦の末に負傷敗戦。惜しい! 勝てる試合だったな」
 
「怪物ロマゴンも人間だった? クアドラスを判定で下して4階級制覇達成!! キャリア最大の苦戦で階級の壁」
 

マジでお疲れリカルド・ロドリゲス。やろうとしていたことは理解できるし、それが攻略法の一つだというのもわかる。でも個体能力差があり過ぎた

完膚なきまでにやられたリカルド・ロドリゲス。
この選手に対しては、特に何もない
 
「ナイスファイト。わざわざ日本まで来て、よくがんばってくれました」
という言葉しか見つからない。
 
「打倒井上尚弥筆頭アンカハスが帝里木下を迎えての防衛戦!! マックジョーに勝利した長身王者が今回もサウスポー対決に挑む」
 
とはいえ、この選手がやろうとしていたことは決して間違いではなかった。
試合前に本人も言っていたように、井上尚弥攻略の手立てとして接近戦というのはアリだと思う。
 
「ベテルビエフvsコーリン感想。攻略法が見えたような見えないような…。ベテルビエフの剛腕フィジカルにコーリンが撃沈」
 
しかもロドリゲスの持ち味は至近距離での打ち合い。
両ボディ打ちを含めたスムーズなコンビネーションである。
 
「オロスコ完勝! ケアンドレ・ギブソンをパワーで圧倒する。おお、この勝ち方はいいんじゃないか?」
 
また、前戦では左フックでKO勝利を挙げていることを考えると、打倒井上を掲げたのも十分理解できる。結果はともかくとして。
 
「ロマチェンコ攻略の糸口見っけ? マリアガボッコボコ。今日も対戦相手をオモチャにして遊ぶ」
 
まあでも、アレだ。
予想記事でも申し上げたが、この選手はパワーがなさすぎた
 
「レイ・バルガスvsロニー・リオス予想。亀海vsコット、マクレガーvsメイウェザーもいいけど、この試合も楽しみ」
 
1R開始1分あたりでロープ際での連打を見せたが、ロドリゲスの作戦はあのパターンでどんどん追い詰めるというものだったはず。
 
そして、ここでも僕は「あ、無理っす」と思ってしまったことを付け加えておくww
 
「井上尚弥がマクドネル兄と交渉中だってさ。いいんじゃないの? これに圧勝しちゃうと英国でも道が閉ざされるけどね」
 
ロドリゲスがあれだけ渾身の力で腕を振っているのに、井上にはいっさい通用せず。そよ風同然に受け流し、あっさり身体を入れ替えリング中央に戻される。
 
「ジャーボンティ・デービス体重超過ww フォンセカにKO勝利もさっそくネタキャラ化。尾川が防衛戦キャンセル? ええやん別に」
 
2016年末の河野もそうだが、ペッチバンボーンといいリカルド・ロドリゲスといい、近づいてのラッシュに持ち込みたいのはわかる。だが、いかんせんそこまでの労力がデカ過ぎる
 
「見どころ満載の拳四朗vsガニガン・ロペス。思った以上におもしろかった試合」
 
ハンマーのような左に耐え、全力のボディストレートで身体をくの字に折られながら前進し、自分の距離に入った時点でほとんど力が残っていない
鈍った出足にバックステップを合わされ、左のカウンターをパッカーン。
作戦云々以前に、このスピード&パワーの差はホントにどうしようもない。
 
「サウスポースタイルとか舐めんじゃねえぞ?」とも思ったが、あれだけやりたい放題やられても反撃の手立てが見つからないのであれば、残念ながらロドリゲスに可能性はない。
 
「インドンゴがバーンズ討伐を果たして王座統一。おもしれえ試合ww 野生動物のようなインドンゴにビックリ」
 

まだS・フライ級でやることあります? アメリカに行って誰と試合するの? それよりさっさとバンタム級で……

文句なしの勝利で5度目の防衛を飾った井上尚弥。
次戦はアメリカでの試合実現に向けて動いているとのことだが、果たしてどうなるか。
 
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。そうそう、井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
 
というより、僕には井上がこの階級でやることが見当たらないように思えるのだが。
恐らくエストラーダにもスピード&パワーで勝ちそうに思えるし、シーサケットが相手でもこれまでと同じスタイルでねじ伏せてしまうのではないか。
 
「シーサケット勝利!! PFP No.1 ロマゴンに判定で大金星を挙げる!! すっばらしいねシーサケット。僕は感動しちゃいました」
 
可能性があるとすればクアドラスが持久走作戦で12R走りきるか、ロマゴンがコンビネーション地獄に巻き込むくらいか。
 
「エリクソン・ルビンvsジャーメル・チャーロ予想。チャーロ弟か、新星ルビンか。チャーロ弟がドネアとか井上尚弥っぽい」
 
だが、適正階級をオーバーした今のロマゴンがどこまで井上の懐に入れるか。クアドラスのペチペチ連打で出足を止められたフィジカルで、あの左をかいくぐれるか。ここまで体格差が大きくなると、ちょっと無理ゲーではないかという気もする。
 
となると、クアドラスに持久走&タッチゲームで逃げきってもらうしかないわけだが、そもそも論としてそんな試合を観たいかという話である。
少なくとも僕はクアドラスの持久走はお腹いっぱいなので、勘弁してもらいたい。
 
「ガルシアvsサーマン感想!! 才能の塊キース・サーマンがパワーでダニー・ガルシアを置き去りにする」
 
結論としては、さっさとバンタム級に上げて山中慎介やゾラニ・テテとやりなさい。
井上の射程を超えるリーチの持ち主であるゾラニ・テテや、すべてを無効化するゴッド・レフトの山中慎介。こういう突き抜けた特徴を持った選手とのマッチアップで井上がどうなるかを観てみたい。
 
 
余談ですが、今回の引き延ばしは酷かったですね。
八重樫の試合が1Rで終わったせいで、会場とテレビの視聴者を同時に30分放置するという暴挙。
テレビの放送枠上仕方ないのはわかるが、さすがにあれはねーわww
 
「田中恒成が激闘の末にアコスタを退ける!! すっげえ試合! アコスタも間違いなく最強の挑戦者だった」
 
マジな話、この2日間のイベントって成功だったんすかね?
会場に行った方って幸せだったんですかね?
よーわからんっすわ。
 
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