ジャーボンティ・デービス体重超過ww フォンセカにKO勝利もさっそくネタキャラ化。尾川が防衛戦キャンセル? ええやん別に【結果・感想】

NO IMAGE

バックフィリップイメージ
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2017年8月26日(日本時間27日)、米・ラスベガスで行われたIBF世界S・フェザー級タイトルマッチ。
同級王者ジャーボンティ・デービスがランキング7位の挑戦者フランシスコ・フォンセカと対戦し、8R39秒KOで勝利した試合である。
 
いつも通り軽快な動きを見せるデービスに対し、フォンセカはガードを上げて距離を詰める。
リーチの長いフォンセカのパンチを野性的な動きでかわし、得意のカウンターで迎撃するデービス。だが、徐々に距離感を掴んだフォンセカがデービスを追い詰めるシーンが目立ち始める。
 
 
中盤以降、一進一退の攻防が続くが、要所でパワフルなパンチをヒットするデービスがやや優勢に試合を進める。
 
そして8R。
前に出たフォンセカに対し、デービスがすばやくサイドに回り込んで左カウンターを浴びせる。
これでフォンセカの腰がガクッと落ち、デービスにもたれるようにダウン。そのまま立ち上がれずに10カウントを聞く。
 
「期待のライアン・ガルシアを観たのでその印象を。キラキラ七三プロスペクトはデラホーヤさんの大のお気に入り?」
 
デービスのパンチは後頭部に当たったように見えたが、おとがめなしで試合は終了。8R39秒でデービスが勝利を飾った。
 
「拳四朗4RTKO!! ペドロサ手も足も出ず。いいですね拳四朗。ホントに期待できるぞこの選手。まあ、今回は相手が微妙だったけど」
 
なお、この試合はデービスがウェイトオーバーで王座を剥奪され、フォンセカが勝利した場合のみ王座が移動する条件で行われている。
 
また、デービスが勝利して王座が空位となったため、ランキング3位のビリー・ディブと4位の尾川堅一に王座決定戦の指令が出ることが濃厚となった。
 
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
 

ジャーボンティ・デービスww 体重超過でネタキャラ化ww ちょっと早過ぎるっすわww

まず言わせていただきたいのが、
「デービス、ネタキャラ化するの早くねえかww」
 
試合内容云々、KO勝利云々はともかく、デービスの体重超過による王座剥奪は笑ってしまった。
 
「消耗戦ゴルァw ヒルベルト・ラミレスvsジェシー・ハート。フラッフラで打ち合う疲労感満載の壮絶なシーソーゲーム」
 
あれだけみんなに絶賛されて、その期待に応えるパフォーマンスも見せて。
ここからスター街道まっしぐらのはずだったのに、もう体重超過?
 
いやいやいやいやww
 
ちょっと早くねえっすか?
せめてもう少しだけ期待のスター候補でいてくれよ。
さすがにネタキャラ化するのは早いでしょww
 
「ブローナー(笑)vsグラナドス感想。エイドリアン同士のキャッチウェイト対決はブローナーの辛勝」
 
メイウェザーとマクレガーの狂乱に嫉妬したか?
「俺も目立ちたいんや!!」とかで、しれっとやらかしやがったか?
 
体重超過がダメというのはもちろん、それ以上に「しょーもないヤツのテンプレート」の王道を行くデービスに、大いに笑わせてもらった次第である。
 
「衰えまくったメイウェザーがセンス抜群のマクレガーにTKO勝利!! お前ら最高やww 報酬100億円のメイウェザーは久しぶりのKO」
 

デービスの身体能力に圧倒されるフォンセカ。これは決着が早いか?

肝心の試合に関してだが、こちらはデービスの攻略法がちょっと見えた内容だった気がする。
 
「尾川堅一がテビン・ファーマーに勝つには? どうすりゃいいのかサッパリわかりませんが、一応考えてみる」
 
1R開始直後。
軽快な動きを見せるデービスに対し、フォンセカはいろいろな動きで工夫を見せる。連打を出しながら近づいたり、下がってカウンターを狙ったり。
 
だが、身体能力で勝るデービスは意に介さず、いつも通りの動きでフォンセカを翻弄する。
 
「サンダースvsウィリー・モンローJr.とかいうアラサー大男2人のお見合いが36分間続く地獄。俺がリゴンドーを嫌いな理由がコレww」
 
フォンセカのジャブを上半身を反らしてかわし、パワフルなカウンターを返す。
バックステップで大きく距離をとり、そのままリターンを打ち込む野性的な動き。
さらに、フォンセカが怯んだところに至近距離で左右フックを打ち込み、身体を傾けてのアッパーにつなぐ。
身体を目いっぱい伸ばしたボディストレートなど、随所で個体能力の差を見せつける。
 
「バドゥ・ジャックはすげえだろ? クレバリーを問題にせず圧勝。どうだ? 驚いたかオイ? 俺は驚いたぞww」
 
身長差とリーチ差を活かして上から打ち下ろすようにパンチを振るうフォンセカ。
だが、デービスのスピードを捉えることができない。
 
デービスの細かいフェイントにことごとく反応してしまい、「これは決着が早いか?」という雰囲気が漂ったところで1R終了。
 
「ニエベスさんが井上尚弥に勝つ方法を全力で考える。体格は互角。肩回りはニエベスさんのがゴツい。何か勝てる要素は?」
 

デービスが失速? フォンセカが慣れた? 1Rの圧勝の雰囲気が少し変わる

そして2R。
 
「フォンセカ厳しいな。いつ倒されてもおかしくない」
と思っていたところ、ここから少し流れが変わる。
 
「ドーピングって何でいけないの? ルイス・ネリ問題に絡んで気になっていたことを調べてみた。自分なりの意見も言ってみようか」
 
デービスは1Rほど激しく動かず、狙いを定めるように上体の動きだけでフォンセカの攻撃を捌く。
覆い被さるように距離を詰めるフォンセカに対し、デービスは肘で押し返してスペースを確保する。
 
「フォルトゥナがイースターに挑戦だ? これまた厳しいお話で…。あんな全部のパーツが長いヤツの顔にパンチが当たるんかいな」
 
リング中央でもみ合いになり、そのたびにレフェリーが試合を止めて両者を分ける状況が続く。
 
「弱点バレバレやんけ。レイ・バルガスがロニー・リオスに大苦戦。リオスがよかったのとバルガスがわかりやすく弱みを露呈した」
 
デービスがラフなパンチでコーナーに追い詰めるが、フォンセカはうまく腕を引っかけて身体を入れ替える。そしてすぐさまボディにストレート。
 
足を止めて激しく打ち合うが、フォンセカも一方的に押されることなくパンチを当てる。
 
「尾川カター!! ファーマーに2-1の判定勝利。やったぜ尾川ww あの右は期待できると思ってたぞ! 僅差で世界タイトル初戴冠!!」
 
フォンセカがデービスを攻略したのか、デービスの動きが落ちたのか。
ポイント的にはデービスだとは思うが、1R目とは少し雰囲気が違う。
 
「リナレスはキャンベルに二度と関わるなww 2-1の判定でスレスレ勝利。危ない試合だった。再戦したら負けるんでない?」
 

デービスの攻略法が少し見えた? 手を出さずに近づくことで、デービスにカウンターを打つ機会を作らせない

続く3R。
ここからさらにフォンセカが流れを変える。
 
ガードを高く上げ、すり足でジリジリと間合いを詰める。
これまではジャブを連打しながら前に出ていたが、このラウンドからはじっくりと距離を詰め始める。
 
デービスにロープを背負わせ、大きく踏み込んで高速のワンツー。そのままの勢いで一気に間合いを詰め、左右のショートフックをヒット。
 
デービスがダッキングしながら距離をとり、再び中央で対峙する。
 
すぐさま方向転換したフォンセカはガードを上げてじっくりと距離を詰め、コーナーに追い込んだところでいきなりの右を叩き込む。
 
「クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊する」
 
なるほど。
カウンター狙いのデービスに対し、手を出さずに近づいてカウンターのタイミングを封じる作戦か。
 
デービスが狙うのは基本的に後の先のカウンター。
中間距離で、相手に先に手を出させてこそ爆発力を発揮する。
 
だったら、手を出さずに得意な位置まで近づけばいい。
 
「日本一恵まれた男、河野公平がレックス・ツォーに敗れる。中国の英雄に打撃戦の末に負傷敗戦。惜しい! 勝てる試合だったな」
 
踏み込みのレンジや1発の威力ではデービスに劣るが、リーチと上背には差がある。
射程は自分の方が長く、距離さえ間違わなければデービスのパンチは届かない。
間合いに入った際は、ガードを上げてとにかく耐える。
そして、リーチ差を活かして右を打ち込む。
 
「ベテルビエフvsコーリン感想。攻略法が見えたような見えないような…。ベテルビエフの剛腕フィジカルにコーリンが撃沈」
 
井上尚弥の強力な左やレイ・バルガスの連打のように、懐に入らせないための武器がデービスにはない。
至近距離での猛烈な連打にさえ耐えれば、自分の間合いにたどり着くのはそこまで難しくない。
 
だいたいこんな感じだろうか。
 
「井上vsリカルド・ロドリゲス感想。だーめだ、ムリムリ無理無理。無謀な挑戦お疲れロドリゲス。井上はさっさと階級上げなさい」
 

意外と日本の尾川堅一がデービスとの相性がいいんじゃないの? 腕を絡めたりクリンチしたりができればだけど

以前デービス対策として、ハンドスピードと激しい出入りでカウンターの隙を与えなければいいのではないかと申し上げている。
要は前王者のホセ・ペドラサが見せたスタイル。
 
「グヴォジクすっげえわコイツ。クレイグ・ベイカーを圧倒して6RTKO。何? この内山と井岡とリー・セルビーのいいとこ取りしたようなヤツ」
 
ただ、試合を通じてパンチを打ち続けなくてはならず、当然ながら体力の消耗も激しい。デービスのカウンターを超えるハンドスピードも必要で、誰もができる作戦とは言えない。
 
「コラレス陥落。マチャドのカウンターで壮絶ダウン。って、体重超過で負けるってどこのネタキャラだよw これからどうすんねん」
 
だが今回のフォンセカの作戦なら、意外と悪くない気がする。
 
「エリクソン・ルビンvsジャーメル・チャーロ予想。チャーロ弟か、新星ルビンか。チャーロ弟がドネアとか井上尚弥っぽい」
 
この階級ではデービスは小柄でリーチも短い。
たいていの選手は体格的な優位性を活かせるわけで、堅いガードと一撃必殺の右さえあれば何とかなるのではないか。
 
それこそ日本の尾川堅一なら、相性としては悪くないのかもしれない。
手数が多いわけではなく、ジャブで試合を組み立てるタイプでもない。だが、日本拳法をベースにした右は一級品で、サウスポーの内藤律樹のようなタイプを得意とする。
 
「カネロ・アルバレスvsゴロフキン予想。頂上決戦開幕だぜ。若き英雄か、破壊の帝王か。GGGのキャリア集大成の大一番の行方は?」
 
デービスのキャリアを見直すと、手数の少ない選手に若干手間取っていることがわかる。
特に2015年のルイス・サンチェス戦では、ガードを上げて手を出さずに前に出るサンチェスを仕留めるのに9Rまでかかっている。
 
身体能力でぶち抜かれる可能性もあるが、尾川堅一との相性は決して悪いとは思わない。
 
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
 
とはいえ、デービスの暴風雨のような連打に尾川は耐えられるだろうか。
フォンセカは腕を絡めたり覆い被さったりしてデービスの動きを止めていた。だが「真っ向から打ち合ってこそ男の勝負()」という土壌で試合を重ねた尾川堅一に、それができるかは甚だ疑問である。
 
「村田再戦で勝利!! 絶不調のエンダム(ヌジカム)にTKO勝ちでミドル級戴冠。疑惑の判定から因縁に終止符を打つ」
 

尾川堅一が日本王座を返上してタイトルマッチをキャンセル。まあ、しゃーないよな。ボクシングは世界王者になってナンボだからな

なお、今回のデービスの王座剥奪により、ランキング4位の尾川堅一に王座決定戦のチャンスが巡ってくる公算が高い。
それに伴い、10月7日に予定されていた東上剛司との日本王座防衛戦をキャンセル、8月31日付けで王座を返上したとのこと。
 
ところが、この尾川の振る舞いに批判が集まっているらしい。
あらかじめ決まっていたタイトルマッチをキャンセルし、世界戦を優先したこと。その試合に向けて準備を進めていたはずの東上剛司選手に失礼であること。
などなど、道義的に許されないと感じたファンは多いようである。
 
加えて、今年3月にL・フライ級の拳四朗選手が同じ流れで試合をキャンセルしており、「またか」という印象を与えたことも影響している。
 
「見どころ満載の拳四朗vsガニガン・ロペス。思った以上におもしろかった試合」
 
これについては賛否両論あるのだが、個人的には「しゃーないんじゃないの?」と思っている。
 
以前も申し上げたが、ボクシングは基本、世界王者になってナンボである。
待遇、知名度。
あらゆる面で、日本王者と世界王者では雲泥の差がある。
 
先日ゾウ・シミンに勝利した木村翔も、地元熊谷市から「オリンピック競技大会等特別表彰」を贈られている。これまで無名に近かった選手が、世界王者になったことで人生が変わったのは明らかである。
 
「木村翔はワシが育てたww ゾウ・シミンにアウェーでジャイアント・キリング!! 大観衆の前で中国の英雄にTKO勝利」
 
そう考えると、目の前のチャンスに飛びつかない手はない。
主要4団体の王者がガッチガチで、入る余地がないと思われていたS・フェザー級。そこに運よくチャンスが転がり込んだのだから、優先順位が上がるのはある程度致し方なしである。
 

契約はどうなってんの? 違約金を払えば解決ではなくて? 道義的にとか、相手のことを考えてとか、ちょっと不毛な議論だよね

そもそも論として、普段の日本タイトルマッチではどういう取り決めがされているのだろうか。
興行ごとに契約を締結し、キャンセルの際の違約金も含まれているのが普通だと思うのだが。
 
たとえば、
何ヶ月前までのキャンセルなら◯◯円。
何週間前までのキャンセルなら◯◯円。
何日前までのキャンセルなら◯◯円+次回の挑戦権を優先的に与える。
などなど。
 
また、怪我でのキャンセルとそれ以外の場合ではどの程度の差があるのか? とか。
 
旅行先のホテルの予約ではないが、キャンセルを含めた契約を交わすのが常識ではないのだろうか。
 
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…。頂上は高かった」
 
交渉段階でお互いが納得して締結しているはずで、言ってみればキャンセルも契約の範囲内。「金で解決しているのだから、文句を言われる筋合いもないだろ」という言い分が成り立つのではないか。
 
しかも今回は1ヶ月以上前のキャンセルで、ある程度納得できるレベルに思える。試合まで2週間を切っていた拳四朗選手のケースとは別物な気がするのだが。
 
 
さらに言うと、尾川堅一は2015年12月の王座獲得後、すでに5度の防衛を果たしている。約1年半で5度の試合を消化している計算で、ほぼ4ヶ月に1度のペースである。
 
4ヶ月に1度の試合に対し、準備期間がそれぞれ2ヶ月と仮定する。
つまり、次戦が決まるまでの期間が常に1ヶ月しかない状態で、そのタイミングでしか世界戦を組めないというのはさすがに無理がある。
 
正直、試合直前のキャンセルで「おいおい」となった拳四朗選手とは分けて考えるべきではないか。
 
まあ、今後は契約の際に「世界戦やそれに準ずる試合が決まった場合、何日前までならそちらを優先できる」条項を入れておくべきなのだろうと思う。
そうすれば、道義的に()とか、相手のことを考えるべき()といった不毛な議論をしなくて済む。
 
「WBOAP王座がしょーもないなんてことは絶対ないから。小原佳太がWBOアジア・パシフィック・ウェルター級王座決定戦に勝利」
 
てか、やっぱりWBOAP王座は必要だよな。
今回のように、チャンスはどのタイミングで巡ってくるかがわからない。とりあえずランキングに入っておくというのはマジで重要である。
あれだけノーチャンスだと思っていたS・フェザー級で、こんなにすぐに空きができるなど、誰が予想できましたか? という話。
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 
 

 
 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!