アントニオ・ニエベスとは何だったのか。井上尚弥の豪打になにもできず6R終了ギブアップ。まさかの真っ向勝負で撃沈w【結果・感想】

アントニオ・ニエベスとは何だったのか。井上尚弥の豪打になにもできず6R終了ギブアップ。まさかの真っ向勝負で撃沈w【結果・感想】

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2017年9月9日(日本時間10日)、米・カリフォルニア州で行われたWBO世界S・フライ級タイトルマッチ。同級王者井上尚弥が、ランキング7位の挑戦者アントニオ・ニエベスと対戦。井上尚弥が6R終了TKOで勝利し、6度目の防衛に成功した。
 
「井上尚弥WBSS出陣。パヤノ? だからどうした。圧勝しやがれ。全局面でねじ伏せろ。一片の希望すらも残すな」
 
米デビュー戦となった王者井上は、序盤から積極的に前進。力強いパンチで、バンタム級から階級を下げたニエベスを圧倒する。
 
「ロマゴンの手詰まり感ぱねえっす…。シーサケットのカウンターで大の字KO負け。PFP No.1の伝説に終止符?」
 
強烈な左でニエベスのボディを抉り、右ストレート、フックと多彩なパンチを浴びせていく井上。2Rにはニエベスをグラつかせるものの、残り10秒の拍子木を終了のゴングと勘違いしてしまう。
 
5Rには得意のボディアッパーで、ダウン経験のないニエベスの膝をつかせるなど、試合は一方的な展開になる。また、足を使って距離をとる相手に「かかってこい」とパフォーマンスを見せる余裕も。
 
「エジディウス・カバロウスカスとかいうウェルター級の井上尚弥。リトアニアの井上キタコレww こんなに似てる選手は初めて」
 
一方的に打たれ、なす術がないニエベスは6R終了時に棄権を申し出て試合終了。
井上尚弥が満点の内容で米デビュー戦を飾った試合である。
 
「井上尚弥がニエベス相手に米国デビュー。アローヨ兄弟より数段マシじゃないの? アントニオ・ニエベス全然知らないけどさ」
 

何がしたかったんだニエベスさん。まさか井上に真っ向勝負を挑むとはww

まず、挑戦者のニエベスについて。
 
なにやってんだww
 
いや、何がしたかったんだニエベスさんは。
 
あれだけ「あーすればこーすれば」と脳みそをこねくり回して、打倒井上の作戦を考えたのに。
 
蓋を開けてみれば、まさかの真っ向勝負。ほぼ工夫なしってどういうことよ。
マジな話、俺の時間を返してくれww
 
「ニエベスさんが井上尚弥に勝つ方法を全力で考える。体格は互角。肩回りはニエベスさんのがゴツい。何か勝てる要素はないか?」
 
しかも前回のリカルド・ロドリゲスとは違い、体格的な差はなかったというのに。もう少し工夫すれば、さすがにあそこまでのタコ殴りにはならなかったと思うのだが。
 
「アンカハスvsコンランが楽しみ。こんなロックな兄貴を観たことがないww そして、有村藍里が好きな俺もロックだろ?」
 
試合前のインタビューで「フィジカルの有利を生かす」と言っていたが、まさかホントにフィジカル勝負するとは。
 
やはり「高学歴のインテリスポーツ選手は脳筋プレーヤーが多い」という僕の説は、あながち間違いではないのかもしれないww
 
「井上vsリカルド・ロドリゲス感想。だーめだ、ムリムリ無理無理。無謀な挑戦お疲れロドリゲス。井上はさっさと階級上げなさい」
 

最初の右で度肝を抜かれ、勝負に出た2Rに気持ちを折られた。カウンターも機能せずにギブアップ

全体的な流れとしては、
 
1Rの30秒までに井上が出した右の2発で度肝を抜かれ、身体が硬直する。
2Rに覚悟を決めて打ち合うが、井上の圧力に弾き返される。
3、4Rに手詰まり感に襲われ、チャンスを見出せずにダメージを蓄積。
5Rに足を使ってカウンター狙いのワンチャンに賭けるが、終盤にもらったボディでほぼジ・エンド
6Rも動き回ってカウンターを狙うものの、すでに流れを変える力は残っておらず。
 
そんな感じで、文字通り手も足も出ずのギブアップである。
 
そもそも論だが、開始直後にガードの上からもらった右2発によって、完全に萎縮した感が強い。
あの開始30秒でニエベスが見せた「コイツやべえぞ。こんなの聞いてねえぞ」的な表情はなかなかだった。
 
2Rに全勢力を賭けて打ち合いを挑んだが、そよ風同然に弾き返されたのも相当メンタルにきたはず。あと、クリンチをあっさり外されたのも痛かったよな。
 
「クアドラス勝てたでしょ。エストラーダに超僅差判定負け。中間距離での正確性と作戦失敗ですかね」
 
というか、今回のニエベスはどんな試合運びを考えていたのだろうか。
離れてひっかき回すわけでもなく、懐に入ってゴリゴリの泥試合に持ち込む意思も感じられず。
井上の腕が一番伸びる位置で対峙するなど、どう考えても無謀としか言いようがないww
 
「田中イキり過ぎたな。パランポンを9RTKOに下すも、試合後に病院に直行。田口良一との統一戦は白紙?」
 
まさか本当に中間距離で何とかなると考えていたのか。井上の過去の試合を観て「これならいける!!」と思ったのなら、ちょっと問題だと思うのだがww
 
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
 

一応、カウンターが当たりかけてたんだよな。井上の追い足もそこまでではなかったし、当て逃げで走りまくれば何かが起きたかもしれないんだけど……

先日も申し上げたように、個人的にニエベスにやってもらいたかったのは持久走。距離をとって、左右に動きながらカウンターを狙う当て逃げ作戦である。
 
2016年5月にジョン・ジャクソンがジャーメル・チャーロ戦で見せたように、正面に立たないことを意識しながら相手の1発目にカウンターを返し、連打につなぐスタイル。
 
「カネロのボディでロッキー・フィールディング堕ちる。って、久々の「◯◯とは何だったのか?」案件きたな」
 
強いて言うなら5、6Rの動きがそうだが、正直あれではタイミングが遅すぎる。
 
井上の連打をガードして、打ち終わりにカウンターを打っていたが、それでは遅い。全然遅い。本来は1発目に合わせなくてはならない
 
「バルデス完勝!! セルバニアを寄せつけず。思ったよりいい選手なのかもなオスカル・バルデス。ダウンを奪われながらも攻撃の手を休めず打ち続ける」
 
「ガードして、打ち終わりに身体が流れた瞬間を狙って〜」などとやっている場合ではない。
相手の動き出しに合わせてカウンターを被せ、すぐさま渾身の連打を浴びせる。
打ち終わりを狙われないように相手よりも長く打ち続け、間髪入れずにサイドステップでアングルを変える。
再び距離をとって持久走。
 
井上が「打ってこい」というパフォーマンスを見せていたが、アレに惑わされてはいけない。
とにかく井上を前に出させ、自分から打ってくるように仕向ける。
そして、1発目にカウンターを合わせ、反撃の間を与えず連打。
足を止めず、なおかつ強打を失わず。
 
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。そうそう、井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
 
そのくらい割り切った作戦を12R貫いて、初めてニエベスは勝機が見出せる。15〜20%くらいの可能性だが、何かを起こせるとすればコレだと思っていたのだが。
 
実際、5、6Rにニエベスのカウンターはいいタイミングで井上の顔面をかすめていたし、作戦としては悪くなかったのではないか。
 
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…。頂上は高かった」
 
基本的に井上は追い足があるタイプではない。
あれだけ腰が引けた状態でもボチボチ当たりそうだったのだから、体力と気力のある初回から実行していれば……(いや、無理か)。
 

井上はやはりS・フライ級の選手ではない。さっさとバンタム級に上げて、排気量全開で走った方がいい

なお、勝利した井上尚弥については概ねこれまで通り。
 
「井上尚弥がマクドネル兄と交渉中だってさ。いいんじゃないの? これに圧勝しちゃうと英国でも道が閉ざされるけどね」
 
相変わらずものすごい馬力で、コンタクト競技におけるスピード&パワーがいかに大正義かを改めて見せつけてくれた。
メインでロマゴンをKOしたシーサケットもそうだが、圧倒的なフィジカルはすべての作戦、すべての技術を帳消しにしてしまう。
 
「クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊」
 
井上尚弥のあの溢れるようなパワー感は、本当に超人的としか言いようがない。
 
そして何度も言うように、この選手はやはりS・フライ級の選手ではない
 
「絶望的挑戦? スペンスvsピーターソン予想。ピーターソンがスペンスを攻略する方法ってある?」
 
ロマゴンもKOされたし、この6人で唯一井上に勝てる要素を持ったクアドラスもエストラーダに敗れてしまった。もはやこの階級に留まる理由は見当たらない。
恐らく今日の相手がアローヨ兄だったとしても、結果は大して変わらなかったはず。
 
「猛獣井上尚弥がマクドネルを1RTKO。あんぐりですね。解説山中慎介に喋る暇を与えない秒殺劇。マクドネルはお疲れ」
 
しかもこの試合で、バンタム級の地域タイトルホルダーでも歯が立たないことも証明された。シーサケットvsエストラーダの勝者と日本で〜という選択肢もないことはないが、そのためにS・フライ級のウェイトを維持することにどこまで意味があるのか。
 
「絶望の帝里木下。アンカハスに手も足も出ずにKO負け。全局面で完敗でしたね。ぐうの音も出ないほどの一方的な試合」
 
それより、あのデカいエンジンを排気量全開にできる階級で、思いきり腕を振った方が幸せになれると思うのだが。
 
「リナレスvsルーク・キャンベル予想。濃い顔族か平たい顔族か。強化版阿部寛の顔力で英国の英雄を吹っ飛ばせリナレス」
 

とりあえず、バンタム級の選手であれば井上にパンチが届くことはわかった。あとは誰が一泡吹かせられるかだけど

とはいえ、今回の試合で少しだけ打倒井上の光が見えたことも確かだと思う(井上を倒すことばかり考えてすみませんww)。
 
とりあえず、バンタム級の選手であれば井上にパンチは届く
これまでS・フライ級の選手は体格的なハンディを抱えており、中間距離では井上に歯が立たなかった。どうしても懐に入る必要があるのだが、それにはあのハンマーのような左をかいくぐらなければならない。
 
「井上尚弥がヨアン・ボワイヨと年末ファイト。余裕? の勝利でいけるのか? 2月の米国参戦も視野」
 
だが今回のニエベスを見ると、そこまで強引に近づかなくてもパンチは届く。ボディだけでなく顔面にもジャブが当たっていた。
至近距離に持ち込むにしても、S・フライ級の選手ほどの苦労はないような気がする。
 
また5、6Rであれだけ腰が引けた状態でもカウンターが届きそうだったし、マジで何とかできるかもしれない。上背とスピードとフィジカルのある選手がじっくり作戦を練れば。
 
あとは、何だかんだでKOされなかったのも大きかったよな。これまでであれば、完全に3、4Rで終わる展開だった。
 
「リトアニアの井上尚弥、カバロウスカスがアバネシャンを6RKO。いや、でも日本の小原佳太なら勝てるんじゃないの?」
 
井上の左を封じることを考えると、やはり最適なのはサウスポーだろうか。
上背があり、それなりにパワーもあって動けるサウスポー。
となるとゾラニ・テテか。もしくは、サウスポーではないが当て逃げを期待してライアン・バーネット? 接近戦に持ち込める可能性を考えるとリボリオ・ソリス?
 
あれこれ脳みそを捻っていくと、そこまで絶望的な感じはしないのだが。
 
「井上尚弥に勝てる選手? バンタム級で誰が井上尚弥を倒せるか、どうすれば勝てるかを妄想してみる」
 
あとは、何だかんだでコイツかな。
http://boxrec.com/en/boxer/667667
 
って、しつこいわww
 
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