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プレミア12がおもしろい。NPBでやれそうな選手が各国1、2人いる。獲得するかは別だけど。NPBの飛ばないボールは害悪でしかないよね【感想】
  • 金原正徳が全局面でクレベル・コイケを圧倒。アカン、感動が止まらん。でも石渡パイセンと川口春奈の彼氏の予想を聞いて「勝つかも」とオモタ笑【RIZIN44現地観戦感想】

金原正徳が全局面でクレベル・コイケを圧倒。アカン、感動が止まらん。でも石渡パイセンと川口春奈の彼氏の予想を聞いて「勝つかも」とオモタ笑【RIZIN44現地観戦感想】

金原正徳が全局面でクレベル・コイケを圧倒。アカン、感動が止まらん。でも石渡パイセンと川口春奈の彼氏の予想を聞いて「勝つかも」とオモタ笑【RIZIN44現地観戦感想】

2023年9月24日にさいたまスーパーアリーナで行われたRIZIN44を現地観戦してきた。
お目当ては表題の通りメインイベントの金原正徳vsクレベル・コイケ戦である。
 
結果は金原が終始試合をコントロールしての判定勝利。不利予想を覆すパフォーマンスでクレベルに対日本人14年ぶりの黒星をつけている。
 
 
 
金原正徳vsクレベル・コイケ。
 
僕は2021年6月に朝倉未来がクレベルに失神負け→同年10月に金原が芦田崇宏にTKO勝ちしたのを観て「コイツなら打倒クレベルの可能性があるんじゃねえか?」と思ったのだが、正直この組み合わせが実現するとは思えず。
 
 
フェザー級進出以降の金原は力強さ、安定感が抜群で負ける姿が想像しにくい。特に前回の山本空良戦はため息が出るほどの強さだった。それこそ現フェザー級日本人最強と断言してもいいくらいに。
 
だが“地味強”の立ち位置は相変わらずで、リスクの割に勝ってもメリットが少ない。プロモーター側も視聴数、集客が見込める選手を金原に当てることはまずないだろうと思っていた。
 
 
ところが2023年6月にクレベルが体重超過により王座はく奪、7月には朝倉未来がウガール・ケラモフに瞬殺された。
これによってフェザー級戦線が一気に混とんとする。
 
言い訳の余地なしの未来vsケラモフ、大番狂わせの鈴木千裕vsパトリシオ、納得の扇久保vsアーチュレッタ。クレベル、ケラモフに対抗できるのって結局金原だけじゃ?
 
ただ、それでも金原にスポットライトが当たる感じはしない。またしても若手の壁的な役割に駆り出されるのかなぁと思っていたら……。


まさかの金原vsクレベル!!
マジかRIZIN、ホントに組みやがったよ!!


これは現地観戦するしかないということで、大急ぎでチケットを購入した次第である。
 
期待通りの安保瑠輝也vs宇佐美正パトリック、激闘のラマザン・テミロフvs征矢貴、意外なアーセン、盤石の摩嶋。突然の席変更に絶望したけどおもしろかった笑
 

目次

勝敗予想は金原の判定勝利。僕の希望を山ほど含んだ予想だけど

まず僕の適当な展望は下記。
 
金原正徳vsクレベル・コイケが楽しみすぎる件。RIZINでこれだけワクワクするのは久しぶり。予想もクソもない、金原がんばれ。「僕には強さしか残っていない」にはしびれたよね笑
 
・打倒クレベルの最適解は2022年大晦日のパトリシオ
・一定の距離をキープしてタックルを切りまくる
・スタンドを押し付け、ひたすらカウンターを合わせまくる
・ただ、このやり方はパトリシオだからできたもの
・金原に同じことができるとは思えない
・金原vsクレベル戦はグランドの時間が長くなりそう
・両者のグランドの実力はクレベル10-8.5金原くらい?
・でも、金原がグランドで一本を取られる感じはしない
・スタンドでは金原が上
・金原が勝つならスタンドで1発入れられるか
・それができない場合はクレベル有利
・勝敗予想は思い切って金原の判定勝利で
 
 
打倒クレベルの理想形は昨年大晦日のパトリシオ・ピットブルのやり方。
グランドをとことん拒否してスタンドを強要、ひたすらカウンターを当てまくる。仮に倒されてもすぐに起き上がる。
 
ただ、アレはパトリシオのグランド技術とフィジカルがあったからできたもので、これまでクレベルに挑んだ日本人選手はいずれもグランドに引き込まれて“ポペガー”されている。
 
 
金原の過去の試合を観る限り、恐らくパトリシオの作戦は選択しない（できない）。
また最近のクレベルの充実ぶりを踏まえると展開はグランドが中心になるのではないか。
 
両者のグランドの実力はだいたい「クレベル10-8.5金原」くらい。
 
金原が勝機を見出すなら（短い）スタンドの時間で1発当てる必要がある。
 
金原はスタンドで頭の位置が動かない、伸びるストレートを芯で食いやすい傾向があるが、クレベルの打撃ならまず大丈夫。
バックステップでしのぎつつ、どこかで有効打をぶち当てることができれば。
 
というわけで勝敗予想は金原の判定勝ち。
正直6：4くらいでクレベル有利だとは思うが、金原にもチャンスはある。
 
僕の好み、希望を大いに込めた予想をさせていただいた。
 
金原正徳vs鈴木千裕を予想してみる。鈴木千裕には3回チャンスがある? でも、応援するのは金原。2024年大晦日に金原vsアーチュレッタが観たいぞ
 

金原のあまりの強さに感動が止まらんw クレベル相手に自分から攻める、展開を作りにいくのは重要なんだろうな

ところが結果は金原が全局面で上回った上での文句なしの判定勝利。
 
この展開はちょっと予想外だったというか、金原のあまりの強さに感動が止まらない笑
 
格闘技の試合で久しぶりに心を鷲掴みにされてされてしまった。
もし周りに人がいなければホロっときていたほどに。


何よりすごかったのが、自らグランドの展開に持ち込むことで主導権を握ったこと。
 
今までクレベルと対戦した選手は極力スタンドに徹していた。
相手の得意分野に付き合わないのは勝負のセオリーだが、そのせいで不利な状況を招いた部分は大いにある（と思う）。
 
僕のクレベル・コイケ is Back。佐々木憂流迦にバックチョークの一本勝ちウェーイ。フィジカルお化け倉本一真も復活のTKOすごかった
 
だがこの試合の金原は逆。クレベルのタックルを正面から受け止め、自分からテイクダウンを仕掛ける。
 
結果的に寝技に引き込まれるのと、自分から飛び込むのではまったく違う（と思う）。
死に体でテイクダウンを受けるよりも攻めの姿勢でグランドに移行する方がより有利なポジションを取れる（可能性は高い）。
当然、精神面でも前向きな勝負ができる（はず）。
 
純粋なグランドの実力はもちろんだが、それ以上にクレベルとの寝技勝負から逃げなかったのが大きい（と思う）。
 
試合前から「グランドでクレベルと勝負できるのは自分だけ」「パスガードしたい」と言い続けた金原だが、まさにその通りのパフォーマンスだった。
 
この部分に僕はめちゃくちゃ感動している。
 

去年から今年にかけて流れが悪いクレベル。加えて当日は金原応援一色…

一方、クレベルはやや流れが悪かった印象。
 
年末のパトリシオ戦で一方的な判定負け、直近の鈴木千裕戦ではまさかの体重超過による王座はく奪。
先日のパトリシオvs鈴木千裕戦の試合後にパトリシオ陣営と乱闘騒ぎ。
 
昨年末からここまでクレベルにとって流れがいいとは言い難い。
 
RIZIN vs Bellator全面対抗戦でRIZIN勢が全敗。クレベルと武田の試合でRIZINの現在地がわかった気がしたよ。スーチョルもサトシも惜しかった。扇久保は…
 
で、当日の会場は金原応援一色である。
 
試合後のインタビューでクレベルが「今日は自分の夜ではなかった」「みんなが自分に負けてほしいと思っていた」とコメントしていたが、確かにそんな感じ。あそこまでアウェイを強いられたのはちょっとかわいそうだった。
 
まあ、9割方自分が招いたものなのだが笑
 

石渡パイセンと川口春奈の彼氏の予想を聞いて「金原勝ちそう」ってオモタ。彼らの…には全幅の信頼を置いているw

上述の通り僕は6：4くらいでクレベル有利だと思っていたのだが、試合が近づくにつれてちょっとだけ「金原勝ちそうだな」と思い始めていた。
 
理由は石渡伸太郎と矢地祐介の勝敗予想を観たから。
 
普段は他人の予想記事や動画をチェックすることは少ないのだが、今回はむしろ進んで漁りまくった。
 
その中で「お?」と思ったのが石渡伸太郎と矢地祐介の動画である。

 

 
僕自身、石渡パイセンのここぞの外しっぷり、川口春奈の彼氏の見る目のなさには全幅の信頼を置いている笑
 
石渡パイセンは「金原の唯一の弱点は頭の位置が動かないこと」「顔面にもらいやすいこと」を指摘するなど、スタンドに関する意見は僕と同じ。
 
だが、僕と違ってクレベルの打撃が当たると予想していた。
要は2020年末のクレベルvsカイル・アグォン戦と似た展開になるのでは? と。
 
いや、そうか?
クレベルの打撃は確かに変則的だが、まっすぐ伸びる感じはしない。
あの軌道なら金原のバックステップでも十分間に合うと思うのだが。
 
てか、金原はカイル・アグォンよりも一段上の選手でしょ。
 
 
そして川口春奈の彼氏が言うには金原はスタンド寄りのオールラウンダーとのこと。
今回も打撃でクレベルを上回った末に勝利するのではないか? と。
 
僕は金原はグランド寄りのオールラウンダーだと思っていたので、こちらも「え? そうなの?」とちょっと意外だった。
と同時に川口春奈の彼氏がそう言うなら逆のパターンも十分あり得ると思った次第である笑
 
 
ここぞの局面でことごとく予想を外す石渡パイセン、脳筋で本能型の川口春奈の彼氏、両名の予想を聞いたことで「これは金原勝利あるぞ?」と密かに自信を深めたことを報告するww
 
金原正徳の負けがショックで整理がつかん。悔しすぎてインタビューも聞かずに帰ったw 鈴木千裕が勝つならコレだよね
 

全局面でクレベルを上回る金原。再三のピンチもニュルっと脱出する

両者の入場。


僕は金原の試合を現地観戦するのが初めてだったので、この時点でちょっとヤバかった笑
 
 
選手紹介が終わり、いよいよ試合開始。

 
スタンドでは遠い位置から身体を伸ばして打撃を当てていく金原。パンチも前蹴りもクレベルの出足を止めるのに効果を発揮する。


 
打撃の交錯の直後にニヤッと笑う金原。

 
クレベルも前蹴りで対抗するが、金原はパリングでうまく防ぐ。


 
そうこうしているうちに両者が組み合いグランドの展開に。

 
クレベルが上になったところから、

 
金原がクルッと回転して状況を打破。


 
首を取られた状態から


 
ニュルニュルっと脱出。

 
そして、相手の脇に頭を差し込んで動きを封じる。

これは山本空良戦でも見せたヤツですね。
 
いじめっ子全開の金原正徳が山本空良を寄せ付けず。ナチュラルな性格の悪さが最高過ぎてw 試合前と試合後のコメントが逆だよ笑
 

グランドのハイレベルさは僕でもわかった。この試合を観てMMAにハマる人もいるかも?

何というか、マジですごい。
今までの選手なら確実に「ポペガー!!」されている局面からでも金原はあっさり抜け出してみせる。
 
そのたびに場内から起こるどよめきと歓声。
 
僕のような素人でもこの試合がハイレベルなことはわかる。何をやっているかは理解できないが、すごいということだけは伝わってくる。
 
MMAにハマらない人の多くがグランドの退屈さを理由に挙げる（僕も以前はそれだった）が、もしかしたらこの試合を観て考えが変わる人もいるかもしれない。
それくらい金原の支配力? コントロール力はすごかった（と思う）。
 
 
膠着が起きるたびにレフェリーが「アクション!!」と声をかけるのだが、
「いや、アクションしとるがな」
「ここからがおもしろいんだから止めるんじゃねえぞ?」
と思いながら観ていた笑
 
 
攻め続けた結果、3Rにはクリーンなテイクダウンも。


僕はクレベルがこんなにきれいに倒される姿を観たのは初めて。というより、クレベル相手に自分からタックルを仕掛ける選手自体が（RIZINでは）初かもしれない。
 
これも自分から展開を作ってクレベルを後ろ向きにさせた結果だと想像する。


 
 
足関節をとられかけたシーン。

最大のピンチもヌルっと脱出し、最後はロープ際でコントロールしきって試合終了。


僕は一連の流れを観ながら「何もさせんな」「そのまま極めちまえ」と叫びまくっていた笑
 
 
いや、ホントにすごかったよ金原。


 
完全に代表作が山本KID戦からアップデートされたよな（遅い）。
 
 
判定結果はもちろん3-0で金原。

 
クレベルもナイスファイト。
ゴリゴリのアウェイの中でよくがんばったと思う。

絶対に戻ってこいよ。また応援すっから。
 
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腹の括り具合、費やした時間の濃さがクレベルを凌駕した。金原のキャリアを象徴する試合を現地観戦できてよかった

繰り返しになるが、今回の金原はすごかった。ガチですごかった。
 
「この試合で終わってもいい」という覚悟、RIZINで8戦7勝（オール一本勝ち※無効試合1）のクレベル相手に自分から展開を作りにいく腹の括り具合、相性のよさ。そこにMMAに費やした時間の濃さ、膨大な経験値が上乗せされる。
 
諸々の要素が相まった結果、難攻不落と思われたクレベルを完全に上回ってみせた。
文句のつけようのない快挙である。
 
クレベルの方が去年から今年にかけて流れが悪かったことを差し引いても。
 
 
恐らくこの試合は金原にとっても自身のキャリアを象徴するものになる。
その瞬間を現地で目撃できたことは本当によかった。
 
 
ちなみに1秒でも早く帰りたかったので勝利者インタビューは聞いておりません笑
 

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