期待通りの安保瑠輝也vs宇佐美正パトリック、激闘のラマザン・テミロフvs征矢貴、意外なアーセン、盤石の摩嶋。突然の席変更に絶望したけどおもしろかった笑【RIZIN44感想】

期待通りの安保瑠輝也vs宇佐美正パトリック、激闘のラマザン・テミロフvs征矢貴、意外なアーセン、盤石の摩嶋。突然の席変更に絶望したけどおもしろかった笑【RIZIN44感想】

先日申し上げた通り2023年9月24日にさいたまスーパーアリーナで行われたRIZIN44を現地観戦してきた。

 
お目当てはメインイベントの金原正徳vsクレベル・コイケ戦。
 
金原正徳が全局面でクレベル・コイケを圧倒。アカン、感動が止まらん。でも石渡パイセンと川口春奈の彼氏の予想を聞いて「勝つかも」とオモタ笑
 
今回はそれ以外の感想である。
 
個人的に「これは!!」と思った試合をいくつか取り上げていくことにする。
 

突然の席変更に絶望した。せっかくゆったり眺めようと思ったのに

まず今回、僕が購入したのは一番安い席である。
金原vsクレベルを全面に出すなら客足はそこまで伸びないと予想し、上の方の席(400レベル)でゆったり眺めようと思っていた。
 
ところが当日会場に着いてみると300、400レベルに向かうエスカレーターが封鎖されている。
階段で行くのかな? と思って場内を歩き回ってもそれらしい場所は見当たらない。
 
で、係の人に聞いたところ「300、400レベルが200レベルに変更になった」とのこと。
 
は? マジで?
そんなのいつ決まったん?
どこかで告知されてたっけ?
 
チケットの売れ行きがよくないのは予想通りだったが、まさか300、400レベルを封鎖するほどだとは。
 
てか、そんなことってあるんすね。
実際、着いてから変更を知った人も多いんじゃないの?
 
 
仕方ないので入り口(わざわざ戻らされた)で引換券を受け取り新しい席に向かうと……。
人がビッシリ埋まったど真ん中の席という。
 
う~わ、だっる……。
もともと1列目の通路側の席だったのに。
 
こんなもん、少し近くなったからといって何一つありがたくない。
むしろゆったり観たいと思っていた人間(僕)には迷惑でしかない。
 
しかも前列の人の座高が高ぇ……。
おかげでリングを観るには身体を傾けなくてはならない&隣の人が大柄という二重苦に晒される羽目に笑
 
 
見栄えのよさ、後片付けの効率等、空席を封鎖する理由は容易に想像できるが、巻き込まれる側としてはマジで勘弁である。
 
RIZIN45遅めの感想。「そりゃそうでしょ」案件続出の中、扇久保がドットソンに勝ったのはビビった。明確に落ちた堀口恭司、ペナルティで選択肢がなかったアーチュレッタ
 

中盤からどんどん体調不良に…。メイン前の2試合はほぼ睡眠時間に消えた笑

突然の席変更が影響したかはわからないが、この日は中盤から後半にかけてどんどん体調が悪くなっていったことをお伝えする。
 
場内の寒さと片頭痛でまったく試合に集中できない。
 
休憩後の2試合はメイン用に体力を温存するべく大部分を睡眠にあてた次第である笑
 
 
リングの見え方はこんな感じ。

 
出てこいやのおっさん出てきた。

 
金原キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

いや、サンダルて。
 
 
序盤はまだ大丈夫だったんですよね笑

○ラマザン・テミロフvs征矢貴×(1R3分15秒KO)

まずは第1試合のラマザン・テミロフvs征矢貴戦。
 
ラマザン・テミロフの試合は現地観戦したRIZIN42で初めて観たのだが、何だコイツ、めちゃくちゃ強いぞと。
浜本“キャット”雄大を一蹴した姿にテンションが上がった覚えがある。
 
ラマザン・テミロフとジョン・ドットソンとフライ級2強になれる? 扇久保博正はコイツらに勝てるのか? アーセンはごめん。まったくテンションが上がらなかった
 
僕の勝手な印象だが、テミロフはジョン・ドットソンとフライ級2強と言ってもいいほど。
 
で、そのテミロフが征矢貴と対戦すると聞いて
「うわぁ……。征矢にテミロフをぶつけるのか」
「容赦ねえなぁRIZIN」
 
申し訳ないが、テミロフが圧勝するイメージしかわかなかった。
 
 
ところが当日は征矢がめちゃくちゃがんばった。
 
開始直後の速攻で豪快な打撃をヒット、いきなりテミロフをダウンさせる。
そこからゴリゴリに攻めるが、スイングが大振りになり捉えきれず。
 
逆に回復したテミロフのパンチをもらって今度は征矢がダウンを喫する。
 
1分弱の間に両者がダウンするエキサイティングな展開である。
 
ただ、それ以降はテミロフのペース。
 
バックを取られた征矢はなかなか立ち上がることができない。
どうにかスタンドに戻すものの、今度は左フックをもらって腰からストンとダウン。
 
最後はグロッキー気味のところに左右フックを浴びてレフェリーが試合をストップ。
 
嵐のような3分間、第1試合ということで両者とも「いってまえ」だったと想像する。
 
と同時に、やりようによっては征矢にもチャンスがあったのでは? と思わせる一戦だった。
 
 
攻防がスピーディ過ぎて写真を撮る余裕もなく。


 
強いて言うなら征矢貴の入場曲「MONEY」(浜田省吾)に痺れたくらい。

 
いや、シブいなオイ。
浜省はシブいわ。
 
確かにゴリッゴリの成り上がりの曲だしね。
 
 
あまりのカッコよさに
倉本一真の「Just What You Feelin」(Kemo The Blaxican)
ヤスティナ・ハバの「Ich Will」(Rammstein)
と並ぶ(僕の中での)RIZINベスト入場曲にランクインしたことをお伝えする笑
 
競技レベルの向上と競技人口は関係ない。前田日明パイセンの「素質のある海外の選手を連れてくれば日本人選手と一緒に成長できる」説はその通りだとオモタ
 

○福田龍彌vs山本アーセン×(3R1分37秒TKO)

続いては第4試合。
今年5月に約3年ぶりに復帰した山本アーセンと現DEEPフライ級王者福田龍彌の対戦である。
 
前回、アーセンの試合を生で観た際の感想は
「おもんない」。
 
ストライカーの伊藤裕樹をひたすらテイクダウン→上をキープの繰り返しでだいぶ眠くなった覚えがある。
 
顎の弱さに定評のあるアーセンがワンパンKO負けするのでは? と言われた中でのあの内容はそこそこ評価されているらしいが、僕にとっては非常にしんどい試合だった。
 
 
ただ、今回はまったくの逆。
1Rから両者がスタンドで打ち合い何度も会場を沸かせる。
 
僕はてっきりアーセンはグランドに徹すると思っていたので、この流れはいい意味で意外だった。
 
 
一方の福田龍彌は試合を観たのが初めてだったのだが、なるほど、これはいい選手ですね。
 
戦績も2022年2月から8連勝中。前回アーセンと対戦した伊藤裕樹にもTKO勝ちしているとのこと。
また負けた相手も平良達郎、神龍誠と強者ばかり。こちらもフライ級を代表する1人と言えそうである。
 
特にいいのが右リード。
アーセンの左目のぶっ壊れ具合を見ると、相当キレる右なのだろうと。
 
それに比べて奥手の左はややトロかったが。

 
その福田とあそこまで打ち合ったアーセンもパフォーマンスとしては十分。
ワンパンKOが濃厚と言われていた前回から評価爆上げ、今後も間を置かずに呼ばれると予想する。
 
何と言っても山本一族の華やかさは他の選手にはないものですからね。
大会序盤の色付け役には最適だと思います。
 
いじめっ子全開の金原正徳が山本空良を寄せ付けず。ナチュラルな性格の悪さが最高過ぎてw 試合前と試合後のコメントが逆だよ笑
 

○摩嶋一整vs横山武司×(判定3-0)

お次は第5試合の摩嶋一整vs横山武司戦について。
 
この両者もRIZIN42で現地観戦した選手で、特に横山武司は体重超過をやらかした山本琢也を瞬殺したことで一気に注目が高まっている。
 
対する摩嶋も芦田崇宏をグランドで仕留めて念願のRIZIN初勝利を挙げた経緯がある。
 
下からの極めが強い横山と上から抑え込む摩嶋。
タイプの異なる寝業師対決として“裏メイン”とまで言われた試合である。
 
ベストバウトは井上直樹vsアーチュレッタ。一番刺さったのはブアカーオ。朝倉海はアーチュレッタに勝ち筋ありますかね?
 
で、結果は終始上からコントロールした摩嶋が文句なしの判定勝ち。
 
試合後のインタビューで「下からの極めにこだわり過ぎた」「一つのことしかできなくなる悪いパターンが出た」とコメントするなど、横山は摩嶋が思った以上に強かったことを認めている。

 
僕も前回の試合で「おお、横山ってすげえな」と思ったのだが、摩嶋にあれだけ圧倒されたことを考えるとまだまだトップとは差がある? のか?
 
摩嶋の体重超過のせいでフワッとしているが、いわゆる“寝業師”としての序列はついた感じだろうか。
 
 
むしろ横山は(一段上の)ストライカー寄りのオールラウンダーと対峙した際にどうなるかに興味がある。
たとえばカイル・アグォンをぶつけてみるのもいいかもしれない。
 
とにかく前回の幻想から一気に現実路線に戻った印象である。
 
 
体重超過した割にめっちゃイキっとるやんけ笑

 
まあ、でも文句なしに強かったですよ。
金原が「摩嶋は強い」と言い続けるだけある。
 

○安保瑠輝也vs宇佐美正パトリック×(判定3-0 ※29-26、29-27、29-26)

第7試合はこの日唯一のキックルール、K-1から転向した安保瑠輝也を宇佐美正パトリックが迎えうった一戦である。
 
安保瑠輝也はもともと木村フィリップミノルとの対戦を希望していたものの、木村がドーピング検査で陽性になったために実現せず。
代役として木村と同じジムに所属する宇佐美が抜擢されている。
 
安保瑠輝也が1分3Rの謎ルールでシリル・アビディを圧倒。そうか、手ごたえを感じちゃったか…。この人の他流試合に期待してたけどソコジャナカッタ
 
そして、何だかんだで僕がメインの次に楽しみにしていた試合でもある笑
 
 
まずは宇佐美が入場。

人気があるのかないのかよーわかれへん。
 
 
続いて安保瑠輝也がいつもの矢沢永吉をバックに登場する。

 
 
試合は普通におもしろかったですね。
 
ボクシング出身の宇佐美は近距離でのパンチ勝負に持ち込みたい。
対する安保は長い距離で削りつつ、宇佐美の出足を止めながら打ち合いに応じる。
 
フィジカル面は宇佐美だが、安保は専門職だけあって引き出しの数が違う。
遠間で徐々に宇佐美を弱らせ、踏み込みが鈍ったところでボディにミドル(三日月?)を突き刺す。
 


 
途中、金的による休憩(やらかした側の安保がなぜか煽る)が入ったものの、全局面で安保が上回った印象である。

 
ドーピングは冷めるよね。「試合前に自分と向き合う」過程がスポーツの醍醐味だと思うけど、そこをすっ飛ばす行為は…。木村ミノルの謎ムーブ
 

安保がローと前蹴りによる小鹿作戦をやらなかったのはよかった

まあでも、安保はローと前蹴りの連打による生まれたての小鹿をやらなかったのはいいと思う。


僕はボクサー崩れ相手にローを蹴りまくってドヤ顔していた小林雅人が大嫌いだったので。
 
もしかしたらあの頃よりもレベルが上がってローをひたすら蹴るだけでは勝てなくなっているのかもしれませんが。
 
 
いろいろと雑音も多かったが、それを含めて(僕にとっては)満足度の高い一戦だった。
 

今となってはK-1の締め付けはやむを得なかったのかもしれんね。バカを野放しにすると収集がつかなくなる

なお客席にいた木村フィリップミノルが試合後に上半身ムキムキアピール&カメラに中指を立てたとのこと。
安保瑠輝也がそれを受けて木村をリングに上げようとしていた(榊原のおっさんがNOを出す)が、どいつもこいつもホントにしょーもない笑
 
 
K-1の締め付け、管理の厳しさは前々からやり過ぎだなぁとは思っていたが、ここ最近の無法地帯っぷりを見るとそれも仕方なかったのではないか。
バカを野放しにするとあっという間に収拾がつかなくなることを運営側は理解していたのだろうと。
 
その反動で人気選手が次々離脱、今ではRIZINがそいつらの遊び場になっているわけだが笑
 
K-1 vs RISE対抗戦感想。キックの深みをより感じる6試合だった。メンバーはよく知らんけど。そしてなぜ安保瑠輝也はここに名前がねえんだよ笑
 

休憩時間

休憩時間に唐突にRIZINガールが踊り始めた。

 
びっくりするくらいのアングラ感。
ローカルアイドルの下位互換的な匂いがプンプンする笑
 

○堀江圭功vsスパイク・カーライル ×(判定3-0)

申し上げたように具合が悪すぎてまったく集中できなかったのだが、これはちょっとすごいのではないか。
 
階級アップ初戦でスパイク・カーライルに勝つのはヤバいというか、堀江圭功がポテンシャルをフルに発揮できた試合だったのかもしれない。
 
僕はクレベル・コイケに勝つ可能性があるのは金原正徳だと言い続けてきたが、次点は堀江圭功かなぁ? と密かに思っていた。
あのフィジカルを活かしてクレベルにスタンドを強要できれば勝機を見出せるのではないか、と。
 
クレベル・コイケvs萩原京平はさすがの僕も厳しいなとオモタ。打倒クレベルの可能性が一番ありそうなのって実は…
 
そういう意味でも堀江がカーライルをスタンドで圧倒したのはちょっと嬉しい。
 
ほとんど観てないけど笑
 

○牛久絢太郎vs萩原京平×(判定3-0)

この試合も体調不良によりほぼ観ていない。
メインが近づいていたこともあってひたすら体力温存に努めた次第である。
 
 
でも、結果は妥当じゃないですかね。
自分から試合を動かす萩原が牛久と対峙すれば当然グランドに持ち込まれるパターンが増える。
 
むしろ最後まで一本を取られなかったことが成長と言えるのではないか。
 
ほとんど寝てたけど笑
 

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