ディミトリー・ビボル調子悪かった? ミハエル・アイフェートにダウンを含むフルマーク勝利だけど、ちょっとカクカクして見えた。アイフェートは格上相手の立ち回りでがんばった【結果・感想】

ディミトリー・ビボル調子悪かった? ミハエル・アイフェートにダウンを含むフルマーク勝利だけど、ちょっとカクカクして見えた。アイフェートは格上相手の立ち回りでがんばった【結果・感想】

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2026年5月30日(日本時間31日)にロシア・エカテリンブルグで行われたWBAスーパー/IBF世界L・ヘビー級タイトルマッチ。同級統一王者ディミトリー・ビボルとミハエル・アイフェートが対戦し、3-0(120-107、120-107、120-107)の判定でビボルが勝利。椎間板ヘルニアの手術から約1年9か月ぶりの復帰戦で2団体の防衛に成功している。


 

復帰戦のビボル。怪我明け+年齢を考えるとどうかな? オモタ

先日デビッド・ベナビデスが衝撃的な勝利でクルーザー級王座を獲得したばかり。
 
デビッド・ベナビデスvsヒルベルト・ラミレス。ラミレスお前、いつの間にクルーザー級王者に…!! 理不尽な攻撃力とディフェンスのうまさを両立するベナビデスはやヴぁいよね
 
さっそく他団体王者との統一戦が観たくなるパフォーマンスだったわけだが、その第一候補はやはりL・ヘビー級に戻してのディミトリー・ビボル戦。
 
ただ今回のビボルはヘルニアの手術を経ての復帰戦、しかも年齢は35歳で12月には36歳になる。
さすがに動きが落ちている可能性もあるのでは? と思いながら眺めていた次第である。
 
 
対する挑戦者ミハエル・アイフェートは王座挑戦権を得てから3年以上待たされ続けたとのこと。
この辺は改めて「ボクシングがボクシングしとる」と言わざるをえない笑
無名? 不人気? 選手にとっては限られたチャンスをものにするかどうかでその後の競技人生が変わるのだろうと。
 

今回のビボルはいまいちに見えた。全体的にカクカクしてぎこちなかった気がする

表題の通りだが、今回のビボルはいまいちだった(気がする)。
全体的にカクカクしていたというか、どことなくぎこちなかった(気がする)。
普段は軽快にステップしつつジャブを出す、リズムに乗ったら連打が止まらなくなるが、この日は足運びも(若干)ノソノソしてジャブにも伸びがない(若干)。
 
何よりバックステップが利かない。
遠間から飛び込んでくるアイフェートの右フックをガードとボディワークで回避するシーンが多く、距離でかわす、懐深く腕を使う従来の動きが目減りしていた。
 
ディミトリー・ビボルvsアルツール・ベテルビエフ再戦。前戦の失速を踏まえてあえてリードされる展開からの逆転を狙ったビボル。勇気と実行力に感服したよ
 
もちろんアイフェートが強い、踏み込みが鋭い、パンチが伸びる等の要因もあったはず。
またビボル自身もケガ開けということでコンディションが万全ではなかったのかもしれない。
この試合だけでは何とも言えないが、それはそれとして。
「あれ? 今日調子悪そうだな」と思いながら観ていた次第である。
 

“挑戦者の立ち回り”のアイフェート。ポール・バトラーとかリカルド・サンドバルの重量級バージョンみたいだった

対するミハエル・アイフェートだが、こちらは終始“挑戦者の立ち回り”という感じ。
 
ジャブはぼちぼち、左右へのフットワークと遠間からの鋭い踏み込みも兼ね備える。
差し合い勝負でビボルに勝つのは正直難しい。なので打ったら動く、動きながら打つを徹底してポイント勝負に持ち込む。
 
左右に動き続けることで的を外す作戦は井上尚弥と対戦したポール・バトラーや寺地拳四朗に勝ったリカルド・サンドバルと少し被る。彼らの重量級バージョンというか。
 
寺地拳四朗vsリカルド・サンドバル。拳四朗はL・フライ級時代の“デカくて動ける人”仕様のファイトが通用しなくなってる。ジャブにカウンターを合わせられるし足も動かない、研究もされた。いろいろなものが一気に“きた”よね
 
過去の試合を観ていないのでアイフェートの本来のスタイルはわからないが、ジャブ中心+相手を追いかけるタイプではないビボルを攻略するにはいい作戦だったと思う(格上相手に勝機を見出す方法として)。
 

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基本の能力に差があったよね。でもアイフェートは諦めずに最後まで抵抗し続けた

だが、やはり基本の能力には差があった印象。
ビボルの伸びるジャブ(いつもに比べて伸びないけど)はガードの間から何度も顔面を揺らす、もう一歩近づいてボディ、顔面への連打のパターンをアイフェートは回避し切れない。
 
それでも足を止めず完全にペースを渡すことはなかったが、各ラウンドで優勢なのは明らかにビボルの方。
1発逆転を狙って右を出し続けたのはすごい(11、12Rは流石に疲れたけど)が、残念ながら最後まで何かが起きることはなかった。
 
オレクサンドル・ウシクvsリコ・ヴァーホーベン。他競技(キック、MMA)のトップ選手のポテンシャルは改めて凄まじい。ウシクが舐めてたかは知らんけど苦戦すら許されない立場で実質負けだよね
 
上述の通りアイフェートの立ち回りは格上相手に勝機を見出すための兵法。そして、この日のビボルには遠間からの右をもらいそうな危なっかしさがあった。
 
何だかんだで見応えある試合だったことをお伝えする。
 
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