フランスvsスペイン展望。フランスに唯一勝ち筋がありそうなのがスペイン。フランスはパス回しと緩急がちょっと苦手? 点の取り合いになればチャンスかもしれん【サッカーW杯2026 準決勝】
開催中のサッカーW杯2026、北中米3カ国大会。日本時間12日に準々決勝残り2試合が行われ、ベスト4が出揃っている(フランス、スペイン、イングランド、アルゼンチン)。
北中米W杯、ベスト4はすべて優勝経験国
FIFAランク上位1、2、3、4位…欧州勢が「3/4」📝準決勝はフランスがスペインと、イングランドがアルゼンチンと決勝進出を懸けて対戦する。#FIFAWorldCuphttps://t.co/u3VJR4pjrk
— FOOTBALL ZONE (@zonewebofficial) July 12, 2026
優勝を目標に掲げて大会に臨んだ日本は決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗退、そのブラジルは次戦でノルウェーに敗退、ノルウェーも先日の準々決勝でイングランドに敗退して姿を消した。
日程が進むごとに“世界の壁”を思い知らされる笑
そして、僕の今の関心は「フランスに勝てるのはどの国か」。
何かを起こせるかも? と思ったパラグアイが敗れた今、スペインがその筆頭だと思っている。
スペインはパス回しのチーム。ブラジル同様小柄だが、スタイルはまったく違う
まずはスペインについて。
日本時間2026年7月11日にカリフォルニア州でベルギーと対戦して2-1で勝利したわけだが。
この試合で驚いたのがスペインのパスワーク。
近代サッカーではサイドのプレイヤーを走らせて最後列からロングパス、敵陣深くに切り込みクロスを上げる、もしくは自分で持ち込んでシュートという流れが主流。
だが、スペインの場合はちょっと違う。
最後列から一列前のプレイヤーが攻撃の起点となる。
16番ロドリが顔を出し、少ないタッチでパパッとつなぐ。
最後列でのU字のパス回しは最小限に。静から動への緩急がとにかく凄まじい。
スペインは平均身長181.62cm(32位)、平均体重74.45kg(34位)と全体的に小柄なチーム。
身長182.8cm(23位)、体重76.0kg(20位前後)のブラジルよりもさらに小柄である。
ブラジルがノルウェーに粉砕されたように圧倒的なフィジカルで押し切られそうだが、これまたちょっと違う。
ノルウェーvsブラジル感想。巨大冷蔵庫軍団がネコ科の猛獣の技巧を粉砕。(いい意味で)イカれた試合だった。PA内タッチ数はブラジル41:ノルウェー11とかいう異常値
ブラジルの選手がしなやかさを活かしたフェイント、間合い、駆け引きで半身ズラして裏に出る、虚をついてスペースに走り込むといった動きが得意なのに対し、スペインの選手は1対1が発生する前にボールを離す。
間合いを詰められる前、身体が接触する前にパスを出し、受けた側も1タッチ、2タッチで次のプレイヤーに受け渡す。
しかも流れの中でヒールキックが自然に出る、受け手側も戸惑うことなくトラップできる。そういった動きがジュニア時代から染み付いているのだろうと。
近代サッカーは中央のスペースを徹底的に圧縮するため「ファンタジスタが芸術的なパスを〜」「スペシャルなドリブラーが1人、また1人とかわして〜」といったことはまず起こらない。
極論、ブラジルのようにいちいち間合いと駆け引きで勝負していたら2人目に詰められて終わる。
実際、今のブラジルは日本のように1対1で上回れるチームは圧倒できるが、相手が同格以上になると一気に苦しくなる。
その点スペインは相手の準備が整う前(コンタクトが起こる)にボールを離すことができるため体格差、フィジカル差の影響を受けにくい。
そして、それを可能にしているのはやはり16番のロドリなのだと思う。
前線がタイトにプレッシャーをかける分中央にスペースができやすい。これを5秒ルールで補う
ディフェンス面に関しては、前線がタイトにボールにプレッシャーをかけるスタイル。
ボールキャリアをしつこく追い回すことで自由にパス回しをさせない、バックパスで強制的にラインを下げさせる。
だが、このやり方は2列目とのスペースができやすく、前線を突破された場合は中央を切り裂かれるリスクを伴う。
構造的なリスクに加え、フィジカル面で劣るために個の力で蹂躙されやすい。
実際、ベルギー戦でも11番のジェレミー・ドクに左サイドを何度も走られていた。
ただ、スペインサッカーの根底に染みついた5秒ルール(ボールをロストしたら5秒以内に奪い返せ)により、ディフェンスの寄りがめちゃくちゃスピーディ。
パス回しの最中にカットされる→すぐに切り替えて相手を囲み、次のアクションを起こさせない。
逆に5秒間で奪い返せなかった場合はさっさと撤退して陣形を作り直す。
日本vsブラジル感想。ブラジルは強かった。個の差を随所で感じた。日本は堂安律を下げてから得点の匂いが消えた。森保監督は勝負師としては少し足りなかった?
ハイリスク・ハイリターンなパス回しサッカー。クラシカルな匂いを残しつつ
タイトなプレスで相手の自由を奪う。
ボールをロストした際は瞬時に切り替え、スピードに乗る前に潰す。
その反面、真ん中を切り裂かれる、個人技で蹂躙されるリスクを伴う。
このハイリスク・ハイリターンかつ、クラシカルな匂いを残したパス回しサッカーがスペインの持ち味なのだろうと。
もちろん2010年代半ばまでのオールドスクールなトップ下の王様サッカーとは別物。
ロドリを中心としたタッチの少なさ、サイドからのバリエーション等があってこそなのは大前提である。
フランスは緩急が若干苦手? スペインには直近2戦で2連敗中
フランスとスペインの通算成績は18勝13敗7分でスペインが勝ち越し中。
しかも直近の対戦では2-1(2024年7月)、5-4(2025年6月)とスペインが連勝している。
上述の通り(ドン引きで守る+セカンドボールを回収しまくった)パラグアイ以外ではフランスに唯一勝ち筋があるのがスペインだと思っている。
理由としては、フランスはチェンジオブペース、急激なストップ&ゴーをやや苦手とする(印象だ)から。
散々申し上げてきた通りスペインはロドリを起点としたパスサッカー、緩急が持ち味のチームである。
そして、それがフランスの数少ない不安要素と合致するのではないか。
フランスは日本時間7月10日にマサチューセッツ州でモロッコと対戦、2-0で勝利している。
ただ前半はモロッコの引いて守る守備(パラグアイを参考にした?)に手を焼いた。
またハイドレーションブレイク後のモロッコは露骨にペースを落としている。
それまではフランスのスピードに付き合っていたが、再開後はボールをしっかりキープしてパス回し→チェンジオブペースのタイミングを探していた(ように見える)。
で、実際にペナルティエリア付近でフランスのディフェンス陣がモタつくシーンが何度か見られた。
スペインはロドリがテンポをコントロールできれば冗談抜きでチャンスがありそうである。
その一方でカウンター狙い一辺倒では勝ち目が薄い。4番ダヨ・ウパメカノを始めとする大型ディフェンス陣との競争、フィジカルバトルを勝ち抜くのは現実的ではないと思う。
日本vsスウェーデン、1-1で引き分けで2位通過決定。出来はよくなかったよね? 「ブラジル戦大丈夫?」って思っちゃった。チュニジア戦後のセルジオ越後さんの記事が身に沁みるw
スペインは点の取り合いに持ち込めばチャンスがあるかも? 解説は戸田和幸氏以外でお願いw
そんな感じで、スペインに勝機があるとすれば恐らく点の取り合い。
スペインのサッカーはハイリスク・ハイリターンのパスサッカー。
パス回しと緩急で相手を翻弄する反面、中央にぽっかりとスペースができやすく、そこを怪物ドリブラーに切り裂かれるリスクを抱えている。
逆にフランスの唯一の弱点? と呼べそうなのがこの緩急への対応。スペインのもっとも得意な部分である。
なので、スペインはとにかく先制点を取って、常にリードする状況を作りたい。
そうすればフランスは後半から確実に出てくる。ペナルティエリア付近でのパスサッカーがより機能しやすくなる(はず)。
ある程度の失点は織り込み済み、最終的に3-2くらいで勝てればベストかなと。
日本vsオランダ感想。強豪相手に“普通にやれてる”時点で日本は強い。4年前とは別チームレベルでの進化。高度にシステム化された近代サッカーを肌で感じたよ
懸念材料はやはり日程だろうか。
中4日のフランスに対してスペインは中3日。
大会終盤でこの1日の違いがどこまで影響するか。
ついでに言うと、解説は戸田和幸氏以外でお願いします笑
DAZNの戸田和幸の解説がキツすぎる。
この人、SNSでも一つのセンテンスが異様に長いんだよな。
一文に起承転結を全部詰め込もうとするから読みにくくて仕方ない笑自分の言いたいことを優先する典型的な自己陶酔タイプで、受け取る側のことを想像できてないんだろう。
それが解説にもよく出てる。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) July 12, 2026
この人、ガチでやかましいんですよね。
フランスvsモロッコ戦で実況が「エムバペはなぜ倒れているのでしょうか」旨のコメントしたのをフルシカト→別のプレーについて延々語るという。
あと、自己陶酔語りが邪魔すぎて30秒早送り→30秒後もまだ語ってましたからね笑
サッカーファンからの評判は上々らしいが、個人的には2度とごめんである。
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