トロヤノフスキーが挑戦者決定戦に勝利。ポルティージョを1RKOで下してWBA次期挑戦者に名乗り。しかしホントに内山高志に似てる【結果・感想】

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2017年11月27日(日本時間28日)に、ロシア・モスクワで行われたWBA世界S・ライト級挑戦者決定戦。
同級4位で元IBF王者のエドゥアルド・トロヤノフスキーが、3位のカルロス・マヌエル・ポルティージョと対戦し、1R2分13秒KOで勝利。次期挑戦者に名乗りを上げた。
 
 
2016年にジュリアス・インドンゴに1RKOで敗れたトロヤノフスキーが、復帰2戦目に挑んだ今回。相手は戦績21勝16KOのポルティージョ。
 
「クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊」
 
トロヤノフスキーは開始直後から左ジャブで距離を測り、ポルティージョの接近を許さない。
ガードを上げてジリジリとプレッシャーを強め、左ジャブから右につなぐ正攻法で追い詰めていく。
 
「カネロの禁止薬物陽性の裏でいろいろあったよ。コバレフvsミカルキン、ビボルvsバレラ、ジョシュ・テイラーvsカンポス」
 
そして、1R残り50秒。
大きく踏み込んで右を伸ばしたポルティージョに対し、トロヤノフスキーはバックステップしながら右を返す。完璧なタイミングで顎に被弾したポルティージョはたまらずダウン。
うつ伏せのまま立ち上がれず、カウント10を聞いて試合終了。
 
「プログレイスvsベラスコ感想。プログレイスすごいね。猛獣的な強さを感じる。そしてWBSSのS・ライト級がクッソ楽しみ」
 
トロヤノフスキーが元王者の実力を見せつけ、健在ぶりを証明した試合である。
 
「カネロ・アルバレスvsゴロフキン予想。頂上決戦開幕だぜ。若き英雄か、破壊の帝王か。GGGのキャリア集大成の大一番の行方は?」
 

トロヤノフスキー完勝!! さすがの実力ですね。ポルティージョにいっさい希望を与えなかった

S・ライト級の元王者トロヤノフスキーの試合を観たので、その感想を。
 
上述の通り、トロヤノフスキーが1RワンパンKO勝利を飾ったわけだが、やっぱりさすがだなぁと。
 
「隠れ名選手グラナドス。フォルトゥナをリング外にすっ飛ばして無効試合。グラナドスはちょっと河野公平っぽいよね」
 
的確な左でヒットを重ねて距離をガッチリキープ。そこから打ちおろし気味の右につなげる。
相手が出てくればその分後退し、リーチと懐の深さを活かして反撃の隙を与えない。
サイドに逃げる相手の正面を外さず、自分のパンチだけが当たる位置からのワンツー。
すぐさまバックステップで距離をとり、再び安全圏から左をヒットしていく。
そして、意を決して飛び込んできたところに、下がりながらの右をカウンターでドカン。
 
「エストラーダvsシーサケット予想。全っ然わからんw わずかにエストラーダ有利? シーサケットのKOも十分ある?」
 
わずか2分13秒の攻防ではあったが、相手の希望を根こそぎ刈り取っての勝利はお見事としか言いようがない。
インドンゴに敗れてキャリアが停滞したものの、やはりこの選手はすばらしい。タイトルマッチ以外でまともに相手になる選手はいないのでは? と思うほどに。
 
「コバレフがシャブランスキーを倒しまくり再起戦に勝利。かっこええわ~コバレフ。やっぱり破壊神」
 
また、相手のポルティージョという選手を観たのは初めてで、これまでどんな勝ち方をしてきたのかもまったく不明。
戦績を見ればいい選手という想像はつくのだが、残念ながらトロヤノフスキーに勝てる要素は見当たらなかった。
 
「プログレイスvsフラナガン感想。あ、こっち側か。警戒し過ぎなフラナガンが結果的にプログレイス対策を見せた?」
 
フィジカル、上背、リーチ。
すべての面において、トロヤノフスキーよりも劣る。
 
恐らく射程はトロヤノフスキーよりも近く、勝負の土俵に上がるにはもう一歩近づかなくては話にならない。だが、踏み込みのレンジもスピードもないためそれも難しい。
 
「レイ・バルガスvsオスカル・ネグレテ予想。瀬戸際の試合ですね。レイ・バルガスが微妙な才能マンか、マジの階級No.1か」
 
抜群の見切りがあるわけでもなく、動きながら連打が出るわけでもない。
遠い位置から左で削っていれば勝手に手詰まりになる。強引な踏み込みも脅威にはならず、カウンターで迎撃する余裕も十分にある。
 
要は、中間距離で左をかいくぐる術を持たず、トロヤノフスキーにとっては一番やりやすいタイプだった。
 
「サダム・アリがコットに勝利!! よっしゃあぁぁボケェエ…! 終わる気満々のヤツに負けんなって思ったけど、ホントにヨカタw」
 

トロヤノフスキーは内山高志に似てるよね。左の精度の高さも試合運びも

そして、トロヤノフスキーの試合を観て思うのが、ホントに内山高志に似てるなぁということ。以前Twitterのフォロワーさんがおっしゃっていたのだが、まさにその通りだと思う。
 
多彩な左と1発の破壊力で相手の踏み込みを躊躇させ、間合いをキープしたまま消耗させる。
強靭な上半身と左ジャブで距離感を支配し、打ちおろし気味の右につなげる。
 
「それでも僕はレイ・バルガスを諦めないww ネグレテに大苦戦の末に判定勝利。やっぱりボロボロでしたね」
 
露骨にKOを狙いにいくのではなく、流れの中で「結果的に」倒す冷静な試合運び。
盤石のスタイルというか、高次元でまとまったバランス型というか。
 
リング中央の左の差し合いで、トロヤノフスキーや内山をやり込められる選手はまずいない。
 
「グヴォジクすっげえわコイツ。クレイグ・ベイカーを圧倒して6RTKO。何? この内山と井岡とリー・セルビーのいいとこ取り」
 
今回のポルティージョも決してダメだったわけではない。単純な相性として厳しかっただけの話。
2016年の小原佳太もがんばったが、トロヤノフスキーの前では背の高いブライアン・バスケスと化していた。
 
「WBOAP王座がしょーもないなんてことは絶対ないから。小原佳太がWBOアジア・パシフィック・ウェルター級王座決定戦に勝利」
 

野性的で身体能力の高いサウスポーが彼らの天敵

逆に、トロヤノフスキーや内山が苦手とするのが身体能力の高い野性的なタイプ。
間合いの外側からの踏み込みや、想定以上のスピードなど。突き抜けた特徴を持った相手と対峙した際の脆さは、彼らの一番の弱点だと思う。
 
また、左で距離を支配することが大前提なので、サウスポー相手だとさらに厳しくなる。
前手の右で生命線の左ジャブを封じられ、強引な前進に対応できずに捕まるパターン。
 
「インドンゴがバーンズ討伐を果たして王座統一。おもしれえ試合ww 野生動物のようなインドンゴにビックリ」
 
なので、ジュリアス・インドンゴとトロヤノフスキーの相性は最悪で、正直、一番ぶつけてはいけないタイプである。
 
「リー・セルビーvsジョシュ・ウォーリントン! 名勝負の予感がしますよコレは。フランプトンvsドネアなんか比じゃないほど」
 
あの試合を観直して驚くのが、トロヤノフスキーの左がまったく出ていないこと。
距離感が合わず、踏込みの鋭さに面食らっているうちに左を被弾して終了。
 
純粋な戦闘力はトロヤノフスキーの方が上だったかもしれないが、そういうことじゃない。残念だが、相手の選択を間違えたと思ってあきらめるしかない。
 
「コラレス陥落。マチャドのカウンターで壮絶ダウン。って、体重超過で負けるってどこのネタキャラだよw」
 
また内山に関して言えば、マイケル・ファレナスやジェスレル・コラレスがそれに当たる。
 
「田口すごかった。メリンドに完勝するとはね。負けるとか言って申し訳ないww L・フライ級で規格外のフィジカルと戦術の幅」
 
逆に三浦隆司やオリバー・フローレスなどは、同じサウスポーでもスピードも踏み込みのレンジもない。三浦の左は確かに脅威だが、間合いさえ支配すればそこまで怖い相手ではなかった。
 
「三浦隆司が花山薫パンチでミゲール・ローマンを撃墜!! デラホーヤが早くも「年間最高試合」に認定」
 
内山の防衛戦の相手を振り返ると、
・バランス型のオーソドックス
・あまりスピードのないサウスポー
という選手が多い。
 
なるほどというか、さすがのマネジメント力()である。
トロヤノフスキー陣営には、選手の特性を見極める眼力()が絶対的に不足していたww
 
「尾川カター!! ファーマーに2-1の判定勝利。やったぜ尾川ww あの右は期待できると思ってたぞ! 僅差で世界タイトル初戴冠!!」
 

ビッグマッチが噂されては立ち消えた内山さん。やっぱりウォータース戦は実現しなきゃダメだったよな

・ユリオルキス・ガンボア
・マイキー・ガルシア
・ニコラス・ウォータース
・ハビエル・フォルトゥナ
・エイドリアン・ブローナー
 
過去に内山高志との対戦が噂された選手を挙げてみたが、だいたいこんな感じだろうか。
 
「インドンゴ再び。レジス・プログレイスと暫定王座決定戦へ。カモシカのおっさんのなりふり構わなさが運を引き寄せた」
 
その上で、vs内山を妄想してみるわけだが、
 
とりあえず、相性的に悪そうなのはガンボア、フォルトゥナ、ブローナーか。
ただ、左が通用すればガンボアには付け入る隙はありそうだし、サイズ的にフォルトゥナも何とかなるかもしれない。
 
「井上また圧勝。ボワイヨダメだわ。アレじゃ勝てないんですよ。S・フライ級ラストマッチも楽勝。でも「物足りない」ってさ」
 
S・フェザー級のブローナーはフィジカルのアドバンテージを活かしたイケイケの時期で、この3人の中では一番厳しい気がする。
 
「ブローナー(笑)vsグラナドス感想。エイドリアン同士のキャッチウェイト対決はブローナーの辛勝」
 
また、マイキー・ガルシアはS・フェザー級では減量苦が伝えられており、なおかつスタイルも内山とかみ合う。正面衝突でパワー負けさえしなければ、インサイドでのフックで1発逆転KOもあり得る? かも?
 
だが、どの選手がきても、内山が勝利する確率は50%に満たないように思える。
 
「マイキー・ガルシアがズラティカニンにKO勝ち。空中で失神してゆっくり崩れ落ちる衝撃映像」
 
そう考えると、やっぱりウォータースだったなぁと。
特別スピードがあるわけでもなく、もともとフェザー級の選手なのでフィジカルの問題もない。
得意な距離も似ているし、リーチとパワーでどちらが優位に立つか。仮に実現すれば、マジでおもしろい試合になったと思うのだが。
 
「アーノルド・ケガイって選手がいいなと思いました。WBSSバンタム級に出る選手の戦績をながめてたら出てきました」
 
実際どこまで交渉が進んでいたのかは知らないが、あれだけ盛り上げておいてポシャったのは、やはりしょーもないとしか言いようがない。
 
「ロマチェンコ完勝! ウォータースあへあへギブアップで余裕の防衛成功!! 階級アップで覚醒した天才ロマチェンコ」
 
しかも、代わりに連れてきたのがジェスレル・コラレスとかいう最悪のババだったのがねww
散々相手を厳選してきたのに、何で最後の最後でコイツなんだよとww
 
重ね重ね、あれだけの選手を国内のみで終わらせたのは本当にもったいなかった。言っても仕方ないのはクソほどわかっているのだが。
 
「大激戦のバルテレミーvsキリル・レリク!! まさかの苦戦のダークヒーロー、バルテレミーはクロフォード打倒を果たせるか?」
 
ちなみにトロヤノフスキーは次戦以降、再戦指令が出ているランセス・バルテレミーvsキリル・レリクの勝者に挑戦するとのこと。
 
「ジョシュ・テイラーvsポストルうおお!! 期待のテイラーが虚弱内山ことポストルに挑む」
 
いや、これまた厳しいお話で……。
どちらがきても、トロヤノフスキーと相性がいいとは思えない……。
 
やはりアレだな。
内山にあってコイツにないのは圧倒的なマネジメント力()だなww
 
「ガンボアvsカステリャノス感想。ガンボアの身体がデカ過ぎてアレだった。ところで内山の今後は?」
 
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