それでも僕はレイ・バルガスを諦めないww ネグレテに大苦戦の末に判定勝利。やっぱりボロボロでしたね【結果・感想】

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ニューヨークフライト
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2017年12月2日(日本時間3日)、米・ニューヨーク州で行われたWBC世界S・バンタム級タイトルマッチ。同級王者レイ・バルガスとランキング10位のオスカー・ネグレテの一戦は、3-0(119-109、119-109、120-108)の判定でレイ・バルガスが勝利。2度目の防衛に成功した。
 
 
長身の強打者、レイ・バルガスが臨んだ2度目の防衛戦。
対戦相手のオスカル・ネグレテは17勝無敗のインファイターだが、本来はバンタム級の選手。長身のバルガスと比べると頭一つほど低い。
 
だが前戦のロニー・リオス同様、接近戦が苦手なバルガスは今回も苦戦を強いられてしまう。
 
「弱点バレバレやんけ。レイ・バルガスがロニー・リオスに大苦戦。リオスがよかったのとバルガスがわかりやすく弱みを露呈したな〜と」
 
ヒット数、ヒット率では上回るものの、再三懐に入られボディを効かされる展開。
バッティングでの出血もあり、なかなかペースを掴めず試合が停滞する。
 
「ドグボエすげえな。マグダレノに圧勝やんけ。強フィジカルのカウンターでKO勝利。井上尚弥のラスボス交代か?」
 
結局大差判定で勝利したものの、2戦続けての低調な内容で、今後の防衛路線に大きな不安を残してしまった。
 
 
なお、3度目の防衛戦となる次戦は、ランキング1位のフリオ・セハとの指名戦になる予定とのこと。
 
「ロマチェンコ圧勝。リゴンドーにもノーマス。体重差じゃないぞ? 相性が悪過ぎた結果だぞ?」
 

予想通り過ぎる結末……。オスカル・ネグレテはめちゃくちゃいい選手だったけど

ん~~……。
これは何というか……。
あまりに予想通り過ぎてコメントしにくいというか……。
 
そのまんまの展開過ぎて、ゲッソリしたというか。
できれば、もう少しレイ・バルガスの底力を観たかったというのが率直な感想である。
 
「レイ・バルガスvsオスカル・ネグレテ予想。瀬戸際の試合ですね。レイ・バルガスが微妙な才能マンか、マジの階級No.1か」
 
まず挑戦者のオスカル・ネグレテだが、予想記事でも申し上げたようにこの選手はかなりの好選手。
 
左を出しながら大股で距離を詰め、じっくりプレスをかけてロープを背負わせる。
相手の逃走経路を塞いでボディを打ち込み、顎が下がったところに左フック。
 
上背はないが、突進力と根気のよさを併せ持ったインファイター。前戦のロニー・リオスと同様、タイプ的にはレイ・バルガスの天敵と言っていい。
 
「サダム・アリがコットに勝利!! よっしゃあぁぁボケェエ…! 終わる気満々のヤツに負けんなって思ったけど、ホントにヨカタw」
 
また、スピードのあるレイ・バルガスをインサイドで逃がさない工夫もよかった。
 
バルガスの左腕を掴んで引き寄せ、空いた方の手で顔面にフック。
ベルトラインにボディアッパーを打ち込んでバルガスの腰を落とさせ、密着した状態から後頭部スレスレを叩く。
 
「フォルトゥナがイースターに挑戦だ? これまた厳しいお話で…。あんな全部のパーツが長いヤツの顔にパンチが当たるんかいな」
 
基本スペックで上回る相手を反則ギリギリのラフファイトで苛立たせ、ペースを乱して流れを変える。勝機を見出すための執念というか、レイ・バルガスをじっくり研究した上での見事な試合運びだったのではないだろうか。
 
「バルデスvsクイッグ!? またおもしろそうな試合を組みやがって…。今回ばかりはバルデス大ピンチじゃない?」
 

ネグレテはがんばったけど、レイ・バルガスに勝てる見込みはなかった。基本的なスペックの違いで大差判定負け

ただ、残念ながらこの試合でネグレテが勝てる見込みはほとんどなかった。
 
「どん詰まりのリナレスvsヘスタ。お互いに相手の持ち味を打ち消し合った結果、大差判定でリナレス勝利」
 
もともとの主戦場がバンタム級で、その中でも小柄な部類。
 
連打は出るが、その分1発の威力は足りず。
KO数も少なく、1階級上のレイ・バルガスを倒せる可能性は低いと言わざるを得ない。
 
懐に潜ってバルガスを苦しめるところまではいけると思うが、ダウンを奪うのは難しい。インファイターとしての能力はロニー・リオスよりも上だが、1発の威力がある分「まさか」を期待できるのはロニー・リオスの方だった。
 
体格差とスピード差を考えると、今回もレイ・バルガスの大差判定勝利が妥当ではないか。
 
「ギャビン・マクドネル敗北!! レイ・バルガスがポイントゲームを制して初の王座奪還!! 手がなが〜〜い!! 動きがはや〜〜い!!」
 
そんな感じで考えていたのだが、結果はほぼほぼ予想通り。
ネグレテは得意のインファイトでバルガスを目いっぱい苦しめたが、何だかんだで基本スペックの差は大きく、アップアップのまま12R乗り切られてしまった。
 
「ま~た誰得マッチww サンダースvsマーティン・マレー。痛いの大っ嫌い。絶望的に退屈で平和な試合」
 
あと5cm上背があれば。
あと5cmリーチがあれば。
あと少し爆発力があれば。
 
レイ・バルガスの一番苦手なタイプだっただけに、何か一つ突き抜けたものがあればといったところか。
 
「絶望的挑戦? スペンスvsピーターソン予想。ピーターソンがスペンスを攻略する方法ってある?」
 

やっちゃいましたねレイ・バルガス。この相手にこの内容はちょっとキツい

そして防衛に成功したレイ・バルガスについてだが、申し上げたように、こちらは残念な気持ちが強い。
 
ワンツーの打ち終わりにカウンターを被せられ、パンチの戻り際に間合いを詰められる。
ボディで身体が丸まり、顎が下がったところにオーバーハンドのフックを被弾。
 
「イースターってこんなヤツなんだ。フォルトゥナに2-1で辛勝。顔が嫌いで観てなかったけど、インファイトしちゃうんだね」
 
相性的に苦戦するのでは? と思っていたが、これだけテンプレ通りだとさすがに興醒めしてしまう。
 
というより、もともとバンタム級で上背もなく、スピードもパワーも明らかに自分より劣っている相手をあそこまで持て余すのはどうなのか。9Rに惜しい場面もあったし、何とかKOできないかと期待していたのだが。
 
「アコスタがアレホにKO勝利で初王座。ナイスファイト。田中恒成のすごさが改めてわかる試合だったな」
 
予想記事で「この相手をKOできないようだと、レイ・バルガスは頭打ちかも?」などと申し上げたが、マジでそんな雰囲気が漂い始めている。才能頼りというか、苦手なインファイトを放置したままこのレベルまできたのはマズかった。
 
「トラメイン・ウィリアムズvsアレクセイ・コラド。ウィリアムズの2017年ラスト。超絶見切りのテクニシャンが登場するぞ」
 
何でちっとも効かないんでしょうねこの人のパンチ。あんなに思いっきり振り回してるのに。
迫力だけは凄まじいんですけどね。
 
「もはや芸風w レイ・バルガスがフラフラでアザト・ホバニシャンを退ける。お前はそれでいいよw 実写版間柴了の試合はおもろいw」
 

でも、タイプの違うインファイターに2戦連続の圧勝だからね。若干クリンチもうまくなってるしww

逆に言うと、ロニー・リオス、オスカル・ネグレテと2戦連続でインファイター相手に生き残ったのだから、それはそれですごいとも言えるのかもしれない。
ガタガタと文句を言ってはいるが、どちらも3-0の大差判定。圧勝であることに変わりはない。
 
しかも、よく見ると若干クリンチがうまくなっているというねww
 
これは先日ジェイソン・ソーサに勝利したユリオルキス・ガンボアにも共通するのだが、至近距離でグダグダやっているうちに、いつの間にかクリンチが成長しているのはちょっとおもしろいww
 
「ガンボアvsカステリャノス感想。ガンボアの身体がデカ過ぎてアレだった」
 
1発目を当て、相手が反撃に転じる前にしがみついて動きを封じる。
ブレークがかかるまでくっついて離れず、ひたすら追撃の機会を奪う。
→以下無限ループ。
結果的に最初の1発が有効打となり、各ラウンドでギリギリ優勢を保つという流れ。
 
「リー・セルビーvsジョシュ・ウォーリントン! 名勝負の予感がしますよコレは。フランプトンvsドネアなんか比じゃないほど」
 
レイ・バルガスはリーチと上背。
ユリオルキス・ガンボアは見切りとスピード。
自身の特性を活かしてファーストコンタクトを制し、苦手分野を無理やり覆い隠す。
 
まさか“サイクロン”ガンボアが「はじめの一歩」の青木みたいになるとは思わなかったが、こういう泥くさい方向で生き残りを模索するのは嫌いじゃないww
 
「トロヤノフスキーが挑戦者決定戦に勝利。ポルティージョを1RKOで下してWBA次期挑戦者に名乗り。しかしホントに内山高志に似てる」
 
プロモーターのGBPは最終的にレイ・バルガスvsディエゴ・デラホーヤ戦を考えていると思うが(知らんけど)、デラホーヤのコンビネーションに対抗する意味でも、この2戦を経験できたのはよかったのかもしれない。
 
「田口負ける? ミラン・メリンドとの統一戦で2017年大トリ。ヤバいな田口。パワーでどこまで圧倒できるか」
 
いや、こじつけか?
でも、とりあえず次戦のフリオ・セハまでは何とかなりそうだよね。
 
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