ジョシュ・テイラーvsポストルうおお!! 期待のテイラーが虚弱内山ことポストルに挑む。WBC世界S・ライト級挑戦者決定戦【予想・展望】

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グラスゴーイメージ
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2018年6月23日(日本時間24日)、英・グラスゴーで、WBC世界S・ライト級1位ビクトル・ポストルと2位ジョシュ・テイラーによる挑戦者決定戦が行われる。
 
現在12戦全勝11KOの戦績で、目下4連続KO中のジョシュ・テイラーと元王者ビクトル・ポストルの一戦。正規王者ホセ・カルロス・ラミレスと暫定王者レジス・プログレイスの勝者への挑戦者を決める試合である。
 
「ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど」
 
圧倒的な実力で連勝を続けるジョシュ・テイラーに対し、ポストルは2017年9月以来のリング。本来はレジス・プログレイスとの暫定王座戦に出場予定だったが、負傷のためにやむなく欠場している。
 
「プログレイスがインドンゴをボッコボコで初戴冠。まんま山中vsルイス・ネリだったな。相性の悪さがモロだった」
 
2016年のテレンス・クロフォード戦以来の返り咲きを狙うポストルと、KOを量産する元オリンピアン、テイラー。激戦区のS・ライト級の中でも大注目の一戦である。
 

あ〜、やべえww ジョシュ・テイラーvsビクトル・ポストルはいい試合だわ。両方僕が好きな選手だし

やべえやべえ。
めちゃくちゃテンションの上がる一戦が決まってしまった。
 
ジョシュ・テイラーvsビクトル・ポストル。
 
以前から申し上げているように、ジョシュ・テイラーは僕が(勝手に)大きな期待をかけている選手である。
 
またビクトル・ポストルも同様で、テレンス・クロフォードに敗れはしたが、当時からかなり推していた選手。
 
「亀田興毅がポンサクレックと1日限りの現役復帰戦をやるけど、2010年の亀田vsポンサクレックが意外と名試合だって知ってた?」
 
2016年のクロフォード戦後、さらっと1年以上リングから離れ、2017年9月にようやく再起戦に勝利したと思えばまたすぐに音信不通。降って沸いたようなタイミングでレジス・プログレイスとの暫定王座戦が決まるも、直前で負傷離脱。
「さすがにもうダメか?」と思っていたところで発表されたのが、今回の挑戦者決定戦である。
 
しかも相手はジョシュ・テイラー。
この選手は「もしかしたらテレンス・クロフォードにも勝てるんじゃないか?」と思っているほどで、ポストルとのマッチメークはマジでヤバい。
 
「カネロの禁止薬物陽性の裏でいろいろあったよ。コバレフvsミカルキン、ビボルvsバレラ、ジョシュ・テイラーvsカンポス」
 
いかん。
これはワクワクがエグいww
というか、S・ライト級の層の厚さはたまらん。
 
そりゃあエイドリアン・ブローナーも無理してウェルター級にとどまりますわww
 
「ブローナーvsバルガスが熱かった。まさかブローナーの試合でこんなにテンションが上がるとはw 会場が殺伐としたんだって」
 

僕の中でのビクトル・ポストルのイメージは虚弱内山高志。左リードと長身を活かして距離感を支配するスタイル

まずランキング1位のポストルについてだが、この選手の個人的なイメージは虚弱内山高志
 
多彩な左リードで距離感を支配し、前後にステップしながら硬質な右を打ち下ろす。
上背とリーチの長さを活かし、中間距離での差し合いで相手の攻め手を封じるスタイル。
 
「亀田興毅現役最後の復帰戦を観に後楽園ホールに行ってきた。あ、目的は亀田和毅の試合です」
 
その反面、フィジカルの脆弱さが目立ち、強引な突進や間合いの外からの踏み込みを苦手とする。
また左リードが生命線なので、ややサウスポーに苦戦する傾向が強い。
 
以前は「虚弱なウラジミール・クリチコ」と名づけていたのだが、改めて見るとちょっと違う。
 
長い左リードと上背を活かして距離感を支配するスタイルは、どちらかと言うと日本の内山高志に近い(と思う)。
 
「金子大樹引退?! マジでか。内山引退→しゃーない。三浦引退→ワカル。山中陥落→完敗だね。てか会長老害過ぎワロタww 金子引退→は?」
 
テレンス・クロフォードやヘンリー・ランディ、前回のジャムシドベク・ナイミディノフなど。間合いの外からの鋭い踏み込みを持て余す反面、ルーカス・マティセを中間距離で切り刻んでみせる。
 
ジュリアス・インドンゴには苦戦しそうだが、アントニオ・オロスコとの相性はよさそう。
やはり「虚弱内山高志」のイメージがしっくりくる。
 
「比嘉大吾無期限ライセンス停止。無茶な減量が美徳とされる風潮は「あしたのジョー」の影響らしいけど、それってマジなの?」
 
その中でもおもしろそうな組み合わせが、vsエドゥアルド・トロヤノフスキー。
この選手も左リードと距離感の選手で、これまた内山高志とタイプが近い。しかもポストルよりも全体的なバランスがいい。
 
長身虚弱の内山高志vs中背バランス型内山高志。
両者の左リードの精度と距離感の勝負は見応え十分な臭いがプンプンする。
 
「トロヤノフスキーが挑戦者決定戦に勝利。ポルティージョを1RKOでWBA次期挑戦者に名乗り。ホントに内山高志に似てる」
 
なお「中背バランス型内山高志って、もはやただの内山高志じゃねえか」というツッコミはなしで。
 
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さ」
 

勝敗予想はジョシュ・テイラーの12R判定勝利。でも、テイラーは意外と上背のある相手に苦労するかも

それを踏まえた上での勝敗予想だが、今回はジョシュ・テイラーの12R判定勝利でいきたい。
 
以前にも申し上げたように、ジョシュ・テイラーという選手はボクシングの幅が尋常じゃない。
 
遠い位置での差し合い、至近距離での打ち合い両方OK。
角度を変えながらザクザク距離を詰め、空いた場所にスパスパとパンチをヒット。流れの中でカウンターも打てる。タイミングも抜群でキレもある。
左右どちらも違和感なく構える器用さを含め、全局面において高次元。弱点らしい弱点は見当たらない。
 
大ざっぱに言うと、タイプ的にはワシル・ロマチェンコに近いのではないかと思っている。
 
「決まっちゃったよw ロマチェンコvsリナレス。相性は悪くないけど、実際は難しいかな。階級の壁を見たいよね」
 
そのオールラウンダー、ジョシュ・テイラーが、ここまでのキャリアで唯一KOできなかった相手が2017年1月のアルフォンソ・オリベラ。
身長180cm、リーチ185cmの選手で、体格的にはポストルと似ている。
 
この試合を観直してみると、意外と際どい内容だったことに気づく。
 
8回戦の試合で3-0(79-72、78-73、78-73)。数字上は文句なしにテイラーの圧勝である。
 
「もはや芸風w レイ・バルガスがフラフラでアザト・ホバニシャンを退ける。お前はそれでいいよw 実写版間柴了の試合はおもろいw」
 
だが、実際には長いリーチをフルスイングしてどんどん前に出るオリベラに対し、テイラーはかなり四苦八苦している。
強引に前進するオリベラはジャブでは止まらず、そのつど至近距離での打ち合いに巻き込まれる。
距離が近過ぎるせいでアングルの調整も効かず、ほとんどカウンターを打つチャンスもない。
 
後半はボディを効かせて有利には進めたものの、テイラーにとっては不完全燃焼の試合だったのではないか。
 
「ジョシュ・テイラーvsミゲル・バスケスが本日No.1の名勝負だった件。テイラーはヤバいww こいつならクロフォードにも勝てるかも」
 
恐らくだが、この選手は上背とリーチのある相手に前で勝負されると、ちょっとバタバタする気がする。
2017年11月のミゲル・バスケス戦も9RKOで勝利したが、身体を密着させて暴れるバスケスに苦労するシーンが目立っていた。
 
「ドグボエすげえな。マグダレノに圧勝やんけ。強フィジカルのカウンターでKO勝利。井上尚弥のラスボス交代か?」
 

できれば中間距離でポストルを上回ってほしいんだよね。で、テレンス・クロフォードとの差を見せつけてもらいたい

ただ、今回のポストルは基本的には「待ち」の選手。
後傾姿勢で相手から急所を遠ざけ、硬質なジャブを打ち下ろすタイプ。
 
そう考えると、アルフォンソ・オリベラのようにポストルが距離を詰めて打ち合う展開にはなりにくい。ポストルのジャブをテイラーがかいくぐり、得意のボディを打ち込めるかどうかの勝負になるのではないか。
 
「ジョシュアがクリチコを粉砕!! 圧倒されながらも逆転勝利。怪物元王者を沈めたジョシュアの次戦は」
 
というより、テイラーにはぜひとも中間距離でポストルを攻略してもらいたい。
 
何度も申し上げるように、ポストルの唯一の敗北は2016年のテレンス・クロフォード戦。クロフォードがポストルを12Rコントロールし、明確な判定勝利を収めた試合である。
 
だが、実を言うと僕はあの試合にいまいち納得いっていない。
 
中間距離での不利を感じたクロフォードは早々にポストルとの差し合いを諦め、4、5Rあたりから持久走の当て逃げをおっ始めている。
 
「最強クロフォードがホーンに圧勝で3階級制覇。ん? 最強? いやいや、クロフォードに勝てそうなヤツが1人いるんだが」
 
もちろん結果に文句はないし、4団体統一を果たして階級をアップしたクロフォードはすばらしい。
もっと言うと、追い足のないポストルを攻略するにはあれが最適解だというのもわかる。
ただあの持久走によって、僕がテレンス・クロフォードの実力をいまいち信じきれなくなったことも確かである。
 
「クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊」
 
なので、ジョシュ・テイラーには何とか中間距離でポストルを攻略し、あの試合のクロフォードを凌駕していただきたい。あわよくばインファイトでのボディでKOするくらいの勢いで。
 
 
まあ、逆にポストルがテイラーを釘づけにする展開ってのもおもしろいですけどね。
 
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