カネロの禁止薬物陽性の裏でいろいろあったよ。コバレフvsミカルキン、ビボルvsバレラ、ジョシュ・テイラーvsカンポス【結果・感想】

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2018年3月5日(日本時間6日)、元2階級制覇王者サウル・“カネロ”・アルバレスが、筋肉増強作用がある禁止薬物クレンブテロールに陽性反応を示したことがわかった。
 
カネロは現地時間5月5日にミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキンとの再戦を控えており、自主的に受けた薬物検査で陽性反応が出たとのこと。
 
これを受けて、カネロは必要な検査をすべて受ける意向を示しており、最終的に潔白を証明できると信じているとコメント。疑いを晴らすとともに、これまで通りゴロフキン戦の実現を目指すとしている。
 
「気づくのおっせえw 岩佐vsサウロン。大差判定で岩佐が初防衛成功。ジリ貧の両者が後半に「あっ」ってなる」
 

ドーピング、体重超過でボクシングファンの話題が持ちきりですね。まあ、僕はだいぶ慣れっこなんですが

先日の山中慎介vsルイス・ネリの再戦に続き、今度はボクシング界のアイドルであるカネロの禁止薬物使用疑惑。ここ最近のスキャンダルにより、ボクシングファンはすっかりその話題で持ちきりである。
 
まだ薬物使用が決定したわけではないものの、これまでカネロを応援してきたファンにとっては寝耳に水で、「失望した」「ショックを受けた」という声も多い。
 
「山中2RKO負け引退表明。ネリ体重超過で試合に臨み、パワフルな連打で圧倒。めんどくせーけど、一応感想を言っておこうか」
 
なお、僕自身は何度も申し上げているように、体重超過やドーピングにそこまでの抵抗感がない。
というより、今さらガタガタ言っても仕方ないとあきらめている部分がある。
 
日本の村田諒太がカネロの報道を痛烈に批判していたが、正直「しょーもなww」としか思わない。
そもそも今の村田が何を言っても、帝拳ジムの会長を名指しで批判しない限りすべてがブーメランである。
バカでかいブーメランが頭にブッ刺さったままカッチョいい言葉を吐いても、1ミクロンも心に響くものがないww
 
「プログレイスvsベラスコ感想。プログレイスすごいね。猛獣的な強さを感じる。そしてWBSSのS・ライト級がクッソ楽しみ」
 
なお、世界ドーピング防止機構(WADA)の抜き打ち検査の詳細を知りたければ、テニス界について調べてみるといい。1年に15回もやらされた選手もいるみたいだし、一概に尾川堅一のやらかしを批判できなくなると思う。
 
「尾川堅一ドーピング陽性!! まあ、いろいろ不運が重なったかな。処分がどうなるかは知らんけど、割とよくあることだよ」
 
というか、こういう報道が出るたびに選手を見損なったり好きになったりというのは本当にしんどい。
 
ちなみにだが、
 
僕が選手の好き嫌いを決める一番の基準は「顔」
僕がアマチュアボクシングを観ない一番の理由は「コスチュームがダサくてクサそうだから」
↑どうよ? この潔さww
 
何かあるたびにいちいち評価を乱高下させるより、我ながらよっぽど健全だと思っているww
 
「日本人選手もドーピングしちゃえよ←一理ある? 山中vsネリの再戦が決まりそうだから、改めてゴニョゴニョ言ってみる」
 
前置きが長くなったが、こんな状況でもボクシングの試合は変わらず行われている。
 
なので、今回は例によって先週末の試合の中で気になったものをピックアップしていく。まあ、正確には僕の好きな選手の試合というヤツ。
 
「ネリ再起。WBSS参戦目指してパブスタンとの10回戦に挑む。今後、ネリが体重超過をしない理由」
 

◯セルゲイ・コバレフvsイゴール・ミカルキン×

WBO世界L・ヘビー級タイトルマッチ。
セルゲイ・コバレフの7R2分25秒TKO勝利。
 
まずはこの試合。
2017年11月に再起し、WBO王者に返り咲いたコバレフの初防衛戦。
相手は21勝1敗9KOのイゴール・ミカルキン。
コバレフとは同郷とのことで、試合前には仲よく会話していたとか。
 
 「コバレフがシャブランスキーを倒しまくり再起戦に勝利。かっこええわ~コバレフ。やっぱり破壊神が王座にいないとね」
 
ただ、試合が始まればそんなことは関係なし。
サウスポーのミカルキンを相手に、コバレフはいつも通り遠い間合いから左右の強打を打ち込んでいく。
 
ミカルキンも流れるようなコンビネーションと重厚なプレスでコバレフに対抗する。どことなく、S・ミドル級王者のヒルベルト・ラミレスに似ていて、いい選手ということは一目でわかる。
 
「パウンド・フォー・パウンド(PFP)決定。僕のPFPを考えたので、発表してみる【2018年3月現在】
 
というか、やっぱりすげえなL・ヘビー級。
こんないい選手が当たり前のようにゴロゴロ出てくるんですよ。
どんだけハイレベルなら気がすむんだよというww
 
しかも、最強王者コバレフはそのミカルキンを中間距離で圧倒する。
ガードの間から左右のストレートをスパスパとヒットし、ミカルキンを消耗させていく。
 
「ウォードが再戦に完勝!! コバレフがキャリア初のKO負けでリベンジ失敗。仕方ないね。ちょっと差があり過ぎたよな」
 
対するミカルキンも、前後のステップとコンビネーションでたびたびコバレフの出足を止めてみせる。
 
そうそう。
コバレフ攻略には、いかに休ませないかが大事。
 
「嗚呼ゴロフキンww マーティロスヤンがんばったけどな。ゴロフキンの衰え? あると思います」
 
どれだけコバレフを空振りをさせるか。
体力に難のあるコバレフをなるべく動かし、打ち終わりにカウンターをヒットできるか。
 
圧倒的な前半さえしのげば、わずかながらチャンスが巡ってくる可能性もある。
 
「ダラキアンvsビロリア、ニエテスvsレベコ、ビーモンvsラモス、ラミレスvsアメドなど。やっと観たのでまとめて感想を書いていくぞ」
 
だが、パンチの精度と1発の威力には雲泥の差があり、どう見てもミカルキンが厳しい。ラウンドが進むにつれ、どんどんミカルキンの顔面が崩壊していくのがわかる。
 
「マイキー・ガルシア4階級制覇達成!! リピネッツに3-0で勝利。やっぱりS・ライト級ではスペシャル感は薄れるよな」
 
てか、ちょっとインサイドでの対応力が上がったか? コバレフ。
 
「ジャックvsスティーブンソン? これは予想しにくいよね。ハード路線のジャックか、引退間近のスティーブンソンか」
 
鋭い踏み込みからの1発。
さらに追撃の連打。
この一連の流れは、これまでのコバレフにはなかったものではないか?
 
僕が思うコバレフの全盛期はホプキンス戦前後の2014、2015年あたり。
だが、今回のコバレフはそれに匹敵する強さだったような気がする。
 
「プログレイスがインドンゴをボッコボコで初戴冠。まんま山中vsルイス・ネリだったな。相性の悪さがモロだった」
 

◯ディミトリー・ビボルvsスリバン・バレラ×

WBA世界L・ヘビー級タイトルマッチ。
ディミトリー・ビボルの12R1分41秒TKO勝利。
 
2017年11月に戴冠を果たしたビボルの初防衛戦の相手は、ジョー・スミス、フェリックス・バレラとのサバイバルを勝ち抜いたスリバン・バレラ。2016年にはアンドレ・ウォードとも対戦したベテランである。
 
「決まっちゃったよw ロマチェンコvsリナレス。相性は悪くないけど、実際は難しいかな」
 
しかし、バレラ強かったなぁと。
あのビボルと中間距離でまともに打ち合って12Rまでいくのだから、普通に考えてただ者じゃない。
アンドレ・ウォード戦のときから申し上げているが、バレラは本当にいい選手。こんな化け物揃いの階級にいなければ、とっくの昔に王者になっていたはず。
 
 「ベテルビエフvsコーリン感想。攻略法が見えたような見えないような…。ベテルビエフの剛腕フィジカルにコーリンが撃沈」
 
そして、そのバレラを完封したビボル。
もう「恐れ入りました」としか言いようがない。
 
コバレフの殺気に満ちたボクシングや、ベテルビエフの冷徹さとは少し違う。
 
「さっすがポベトキン。プライスをフック一閃KO勝利。こういう試合が観たいよね。そして、ワイルダーとかいうアフォww」
 
多彩な左でスペースを確保し、強烈な右を打ち込むオーソドックスなスタイルは、日本の内山高志やロシアのエドゥアルド・トロヤノフスキーと近い。
だが、パンチの貫通力がケタ違いに凄まじい。
 
「カネロvsゴロフキン再戦感想。最強王者を真っ向勝負で上回ったカネロ。前回を超える感動的な試合」
 
1発1発の殺傷力が尋常じゃないというか、ガードの間を固い突起物が突き抜けるイメージ。
 
「バルデスvsクイッグ感想。体重超過でパツパツのクイッグがバルデスに判定負け。体重超過に対するペナルティが緩い理由?」
 
また前後左右へのフットワークが軽く、威力をまったく失わずにリターンが打てるところもヤバい。
バレラが何度プレスをかけても、さらっとアングルを変えてガードの外側から強烈な1発を通してしまう。
 
バレラもめちゃくちゃがんばったが、6、7Rあたりから徐々に失速。最後は圧力に耐え切れずにダウンという流れである。
 
「挑発大好きサンダース君がレミューをヒラヒラかわして大差判定勝利。試合後にゴロフキン戦を希望。さすがサンダースww」
 
ただ、この選手に関してはインサイドでの対応力はどうなの? という懸念はある。
内山高志は至近距離での悶絶ボディを得意としたが、現状ビボルにそういう動きは見られない。
今は精度の高い左で相手を寄せつけずに済んでいるが、懐に入られた際にどうなるかには非常に興味がある。
 
「トロヤノフスキーが挑戦者決定戦に勝利。ポルティージョを1RKOで下してWBA次期挑戦者に名乗り。しかしホントに内山高志に似てる」
 
そして、いずれ実現すると思われるコバレフvsビボル戦だが、どんな展開になるだろうか。
遠い位置から左右の大砲を叩き込むコバレフと、アングルを変えながら貫通力の高いリターンを返すビボル。
後半勝負になればややビボルか? という気もするが、ちょっとわからない。
 
というか、何度も言うけどL ・ヘビー級ヤバ過ぎる。
もはやボクシングはこの階級だけ観てればええんちゃう? というくらい。
 
「バルテレミーvsレリク、グローブスvsユーバンクJr.を観たので感想を。バルテレミーさんの体調の悪さとグローブスの泥仕合ww」
 

◯ジョシュ・テイラーvsウィンストン・カンポス×

WBC世界S・ライト級シルバー王座戦。
ジョシュ・テイラーの3R44秒TKO勝利。
 
最後はこの試合。
僕の超オススメ、ジョシュ・テイラーのシルバー王座防衛戦。
もともとは大ベテランのウンベルト・ソトとのマッチメークだったのだが、ソトの負傷欠場により急遽ウィンストン・カンポスが駆り出された試合である。
 
まあ、観ての通りというか、さすがは僕のジョシュ・テイラーだったなと。
 
「ボクシングの体重超過が完全に様式美な件。体重超過を減らすには? やらかすメリットを削ればいいんじゃないの?」
 
カンポスは決して悪い選手ではなかったが、ジョシュ・テイラーの相手を務めるには完全に役不足。
 
遠い間合いではボディストレートで削られ、中間距離では右リードから左の打ち下ろし。至近距離では左右フックを引っ掛けられ、上から押し潰すように倒される。
 
「ジョシュ・テイラーvsポストルうおお!! 期待のテイラーが虚弱内山ことポストルに挑む」
 
プッシングや後頭部へのラビット気味のパンチなど。積極的にラフファイトも織り交ぜる徹底ぶり。
ホームの空気感を思いっきり味方につけ、片っ端からカンポスをボコっていくジョシュ・テイラー。ハンサムなエリートのくせにやることは容赦ないww
 
「ロマチェンコにno masされない選手は誰? 階級を上げても無双は続くの? どこかに勝てる人はいないの?」
 
いや、すげえわやっぱり。
さすがは僕のお気に入りだけある。
 
マジな話、この選手ならランセス・バルテレミにもテレンス・クロフォードにも勝てるんじゃないか?
多少ひいき目に見ていることは否定しないが、本当にそれくらいの実力を持った選手だと思う。
 
「ブローナーvsバルガスが熱かった。まさかブローナーの試合でこんなにテンションが上がるとはw 会場が殺伐としたんだって」
 
もう、さっさと王座に挑戦させちゃえばいいんじゃないの?
こういう前哨戦みたいな試合はいらんでしょ。
 
「井上尚弥がマクドネル兄と交渉中だってさ。いいんじゃないの? マクドネル。これに圧勝しちゃうと英国でも道が閉ざされるけどね」
 
でもアレか。
現状、WBCの戦力図がややこしいからな。
プログレイスvsインドンゴの暫定タイトルマッチもあるし、なぜか目の上のたんこぶみたいにマイキー・ガルシアがダイヤモンド王座に君臨してるし。
 
「インドンゴ再び。レジス・プログレイスと暫定王座決定戦へ。カモシカのおっさんのなりふり構わなさが運を引き寄せた」
 
ここに横入りするのもなかなか難しそうですよね。
 
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