清水聡vsロベイシ・ラミレス決定! ドコモが井上尚弥を囲ってくれてよかったじゃん。2度とボクシングに関わるなまで言ってたのも見たけど。思い入れはゼロだけど【予想・展望】

清水聡vsロベイシ・ラミレス決定! ドコモが井上尚弥を囲ってくれてよかったじゃん。2度とボクシングに関わるなまで言ってたのも見たけど。思い入れはゼロだけど【予想・展望】

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2023年7月25日に東京・有明アリーナで行われるWBO世界フェザー級タイトルマッチ。同級王者ロベイシ・ラミレスにランキング12位の清水聡が挑戦する。
 
 
当初5月に予定されていた井上尚弥vsスティーブン・フルトン戦が井上の怪我によって延期となり、それに伴い発表されたこのカード。
五輪2大会連続金メダルのロベイシ・ラミレスに2021年ロンドン五輪銅メダルの清水聡が挑戦する。
 
 
王者ラミレスは先日アイザック・ドグボエとの王座決定戦を制し初戴冠に成功したばかり。
対する清水聡は2019年7月にジョー・ノイナイに敗れて以降、新型コロナウイルスの影響もあって年1試合ペースが続く。
昨年12月に見事な勝利を挙げたものの、37歳の清水にとって今回は最初で最後のチャンスとなる可能性が高い。
 
強かったロベイシ・ラミレス、厳しかった清水聡、期待通りの武居由樹、期待外れの今永虎雅。放置タイム約2時間、スポーツイベントとしてはクソ中のクソでしたね
 

一瞬「すげえ」と思ったけど納得もした。ドコモが井上尚弥を囲い込んでくれてよかったな笑

突如発表された清水聡vsロベイシ・ラミレス。
 
五輪2大会連続金メダルの超絶エリート、ロベイシ・ラミレスの来日に多くの方が色めきだったわけだが。
 
僕もこの発表には完全に意表を突かれて一瞬「え?」となったが、実を言うとテンション爆上がりというほどではない。
 
理由は両選手に1mmも思い入れがないこと。さらに昨今の配信バブル、井上バブルを考えればもう少しいい選手を連れてこられるんじゃないの? と密かに思っていたから。
 
特に前回のAmazon Prime中継では那須川天心のデビュー戦+キコ・マルティネスにリボリオ・ソリス、軽量級の3団体統一戦、ウェルター級の頂上決戦と、国内で同日に組めるMAXと言ってもいいカードが揃っていた。
 
佐々木尽vs小原佳太→100点満点、阿部麗也vsキコマル→微妙、井上拓真vsリボリオ・ソリス→ダントツ最下位。天心、オラスクアガ、佐々木尽がこの日の功労者
 
それに引き換え今回はメインの井上vsフルトン戦以外はかなり地味。
井上尚弥人気で会場は埋まる&視聴数も伸びるとは思うが、満足度はどうなんだろう? と。
 
なので、ロベイシ・ラミレスの名前が飛び出しても「おお、すげえ!!」とはなったが、すぐに「まあ、あり得るか」と納得もした次第である。
 
 
ちなみに以前、井上尚弥を囲い込んだドコモに口汚い罵声を浴びせていた連中が山ほどいたことを覚えている。
中には「ドコモはボクシングに2度と関わるな」とまで言っていたヤツもいたが、そいつらがロベイシ・ラミレスの名前が出た途端に狂喜しているのは控えめに言って地獄である。
 
要するに自分の信念もクソもない、物事のつながりを考える脳みそすらない連中なのだと思う。
 
新社会人の皆さんは、判断に迷った際はアイツらの逆を行っておけばまず間違いないとだけ断言させていただくw
 
カネロvsジョン・ライダー感想。ダウンで吹っ切れたライダーの健闘。カネロが下降線に入ったという意見には同意せざるを得ないな。切ないけど
 

思い入れゼロの両者。どちらが勝ってもいいけど清水にとっては厳しい試合になる?

試合の展望だが、これは清水にとって相当厳しそうな……。
 
両者の過去の試合をいくつか漁ったところ、かなりの力量差があるように思えた。
それこそ普通に考えればラミレスの中盤〜後半KO、判定までいっても清水が勝てるかどうか。
 
何となくだが、試合後に「力の差がありましたね」「ちょっと厳しい相手でしたね」という声が聞こえてきそうな気がするのだが。
 
そして、僕自身はそれでいいと思っている。
申し上げたように個人的にこの両者にはまっっっったく思い入れがなく、「ロベイシ・ラミレスが日本にくる」こと以外にテンションが上がる要素がない。
どちらが勝ってもいいし、どちらが負けても全然構わない。
 
 
先日の吉野修一郎vsシャクール・スティーブンソン戦は「吉野がんばれ」「吉野が勝つに決まってる」と何の根拠もなく喚き散らしたが、今回は真逆。「まあ、がんばって」「どっちが勝ってもいいけど」とだいぶ冷めていることを報告させていただく。
 
シャクール・スティーブンソンがジーマーでバイヤーすぎる件。吉野修一郎に6Rストップ勝ち。すでにエドウィン・バレロなら? パッキャオなら? の領域に見える
 

vsサウスポーには慣れっこな両者。自分から試合を動かす清水と中間距離でのスピード勝負が大好きなラミレス

くだらない前置きが長くなったが、そろそろ本題に。
 
まず両者ともにvsサウスポーの対応には慣れていると思う。
どちらもキャリアで何度もサウスポーと対戦しているし、そもそもアマチュアボクシングのトップはサウスポーだらけ。
 
ロベイシ・ラミレスなどはアマチュア時代にムロジョン・アフマダリエフ、シャクール ・スティーブンソンに勝利しているとのこと。今さら「経験が少ないのでうまくいかない」とはならないはず。
 
普段アマチュアボクシングをまったく観ない僕が初めてちゃんと観てみた。短いラウンドを全力で駆け抜けるには? 世界ユース選手権inポーランド
 
ファイトスタイルについてだが、まず過去の試合を観る限り清水聡は自分から手を出して組み立てるタイプ(っぽい)。
 
自ら距離を詰めて右リードを出す→相手が怯んだところに打ち下ろし気味の左。いわゆる長身サウスポーの特徴を活かした“待ち”ではなく、あくまで試合を動かすのは自分。
 
さらに妙なタイミングとフォームから打ち出す左は“ダイヤモンド”と称されるほど硬質とのことで、アレがまともに入ればラミレス相手でも十分勝機はある。
 
 
一方のロベイシ・ラミレスは基本的には中間距離の選手(っぽい)。
 
スピーディなコンビネーションで相手を煽り、鋭い踏み込みからの左ストレートを顔面にぶち込む。
 
2021年10月のオルランド・ゴンサレス戦などは両者が中間距離でのコンビネーションを打ち合うスリリングな展開が続いた。
時おり笑顔を浮かべるラミレスが印象的だったが、本人的にもああいうスピード勝負が大好きなのだろうと。
 
ディフェンス面はガードが中心。腕を高く上げてガードの上を打たせながらジリジリ前に出るスタイルで、上体の柔軟性や見切りのよさはあまり感じられない。頭の位置もそこまで変わるわけではない。
 
 
そう考えると、恐らく今回は塩試合にはならない(気がする)。
どちらにが勝つにしてもコンタクトは多め。清水の打ち下ろしとラミレスの踏み込みスピードの勝負、KO決着の可能性は高いのではないか。
 

ラミレスが清水の右にどう反応するかかなぁ。棒立ちの清水にラミレスの右フックが当たりそうな気もするけど

何となくだが、この試合の見どころは清水の右にラミレスがどう反応するかかな? と思っている。
 
上述の通り清水は自ら手を出して試合を動かすスタイル。右ジャブでスペースを作り、左の打ち下ろし? ストレート? につなぐのが基本の勝ちパターン。
 
対するラミレスはガードを上げてにじり寄る→中間距離でのコンビネーションを浴びせるのが得意な選手で、距離を詰めてくるラミレスに清水がどれだけ耐えられるか、ラミレスに脅威に感じさせられるかが分かれ目になりそう。
 
中間距離でラミレスが清水のパンチを危ないと感じれば清水有利。
逆に「これならいける」と判断されるようだとあっという間に持っていかれる。
 
ジョー・ノイナイ戦の清水は右リードの戻り際を狙われ顔面にカウンターをもらっていたことを覚えている。
ラミレスの踏み込みスピードがノイナイの比ではないことを考えると、清水としては中間距離で優位に立つことが大前提になる。というより、そこでアドバンテージを作れないとお話にならないのではないか。
 
てか、ロベイシ・ラミレスの右フックが清水の顔面に思いっきり当たりそうな感じもするんですよね。
過去の映像でもサウスポーの左右フックを棒立ちでもらうシーンが散見されるので、この試合でもラミレスの圧力を真正面から受けてしまいそうな……。
 
村田諒太vsゴロフキン年末合意? 中谷潤人vsアコスタ入札、清水聡vs森武蔵戦感想。今の日本って海外の選手にとっては旨味がないからな
 

勝敗予想はロベイシ・ラミレスの8RKO。でも、ラミレスはシャクールほどの絶望感はない

今回の勝敗予想だが、ロベイシ・ラミレスの8RKOでいきたいと思う。
最初に申し上げた「普通に考えればラミレスの中盤〜後半KOじゃない?」「どちらの選手にも思い入れがゼロだし」の言葉そのままということで笑
 
 
ただ、ロベイシ・ラミレスにはそこまでの絶望感はないとも思っている。
 
五輪2大会連続金メダルの実績は確かに凄まじい。
だが、同じく金メダルを2つ獲得したギジェルモ・リゴンドーやワシル・ロマチェンコに比べれば十分付け入る隙はある。
 
ガード中心の防御なので、少なくとも身体のどこかに当てることは可能。
リゴンドーやロマチェンコのように“まったく触らせてくれない”相手よりはやりやすいはず。
 
デビン・ヘイニーvsワシル・ロマチェンコは案外ロマチェンコ有利かも? でも応援するのはヘイニー。「ヘイニーよ、お前がNo.1だ…」って言いたい笑
 
とりあえず先日の吉野修一郎vsシャクール・スティーブンソン戦よりははるかにマシだろうと。
 
てか、あの試合のシャクールはガチでヤバかったし、近年稀に見る絶望感でしたからね。
 
極論、吉野に対して「頭が当たってもいいからゴチャゴチャにしてやれ」と思っていたが、頭など当たる気配もなく。
吉野の土俵であるはずの接近戦でもパンチの精度、スピードで圧倒されてしまった。
 
 
それを踏まえれば今回の清水聡vsロベイシ・ラミレス戦は全然イージー(言い過ぎ?)。
序盤からガードの上からでもお構いなしに右を打ちまくる→ラミレスに前進を躊躇させられれば勝機は一気に広がると予想する。
 
最初で最後のチャンス、清水のアップセットに大いに期待する。
思い入れはゼロだけど。
 
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