ウィリアム・セペダvsラモント・ローチ。サウスポーの連打型のセペダ。シャクールでも手を焼いた連打にローチは対応が間に合わず。低重心のファイター型サウスポー、結構好き【結果・感想】
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2026年8月1日(日本時間2日)に米・ネバダ州で行われたWBC世界ライト級王座決定戦。同級暫定王者ウィリアム・セペダと同級2位ラモント・ローチが対戦、3-0(118-110、117-111、117-111)の判定でセペダが勝利した試合である。
William Zepeda has defeated Lamont Roach Jr. 🥇#TheFight | #RoachZepeda | Live Now on DAZN and TNT ▪️ pic.twitter.com/KpDgPUG4Mv
— DAZN Boxing (@DAZNBoxing) August 2, 2026
今週日曜日にDAZNで中継されたこの試合。
先日ようやく(結果を知った上で)視聴を終えたので、その感想を。
ラモント・ローチは2025年3月にジャーボンティ・デービスと引き分けた実力者。直近ではWBC世界S・ライト級王者イサック・クルスに挑戦するも判定ドローで戴冠を逃している。
対する暫定王者ウィリアム・セペダは前戦で同王座を保持していたシャクール・スティーブンソンに挑戦し、判定負け。ポイント差は開いたものの、内容自体は悪くなかった覚えがある。
セペダはサウスポーの連打型。あの攻撃にはシャクールでも手を焼いた
感想としては、アクションが多くおもしろい試合だった。
セペダはサウスポーの連打型で、シャクール・スティーブンソン相手でもあの連打は機能していた。
今回も1、2Rを様子見に使って以降はセペダがもっとも得意な展開。ローチを何度もコーナーに追いつめタジタジにさせた。
シャクール・スティーブンソンvsウィリアム・セペダ。セペダががんばった。前手の右が器用な連打型でシャクールとの相性も悪くない。全盛期のアイツならシャクールにも勝てたんじゃ?
あれだけ近づけば被弾もするが、それも織り込み済み。
もともと身体が強いのだと思うが、シャクールでも手を焼いたインファイトはさすがだった。
対するローチもセペダのプレスを真っ向から受けて立つ。
ダウンや明確に効いたシーンはなかったものの、退屈せずに最後まで視聴できたことをお伝えする。
ラモント・ローチは器用貧乏タイプで、一点突破のファイターに飲み込まれた
ラモント・ローチはいい選手だが、正直ぶっ飛んですごいとは思わない。
前回のイサック・クルス戦でももう一歩突き抜けないというか、すべてが高次元で満遍なく何でもできるが突出したものがない。
自分の得意な展開を押し付けるよりも相手の作戦にそのつど対応する。
全体的に器用貧乏タイプで、セペダのような尖った相手にはどうしても劣勢になる。
キャリアでドローが3戦あるのもこの決め手のなさが要因かもしれない。
要所でカウンターを当てる、先に手を出して出鼻を挫く、セペダの回転力に負けないように打ち返す等、ギリギリ均衡を保っていたものの、ラウンドを通して見ればやはりセペダのポイント。
全局面で“そこそこ”やれるタイプが一点突破のファイターにぶち抜かれた試合だった。
イサック・クルスvsラモント・ローチとかいうドロッドロの大激戦。序盤から中盤まではクルス、後半ローチが盛り返す展開。クルス寄りの引き分けですかね
すべてが真ん中に凝縮された感じ。パンチがまっすぐ最短距離を通って先に当たる
勝利したウィリアム・セペダだが、僕の勝手な印象だがすべてが“真ん中に凝縮”された感じ。
構えから何からをギュッと中央に集めて、パンチの軌道は最短距離、ガードも絶対に真ん中を開けない。
コンパクトさを極限まで突き詰めたファイトというか。
実際には外側からボディも打つし横の動きも旺盛。
実際、これ系のファイターで頭の位置を頻繁に変える、一か所に留まらないことを徹底しているのはすごいと思う。
だが、それを踏まえた上で。
身体中のパワーを中央に凝縮し、それをまっすぐ打ち出すイメージである。
試合を観ていてもセペダのパンチは常に内側を通る。
打ち合いの局面でもやや外旋回のローチのパンチよりも先に当たる。相打ちになっても軌道がまっすぐな分効果が高い。
こまめにサイドに動いてアングルを変えつつ、攻撃は直線的でゴツゴツしている。
言語化が難しいのだが、とにかくやっかいな選手だなと。
エロール・スペンスJr.vsティム・チュー。スペンスが遅すぎて驚いた。スローなジャブ、もっさりした動きがバンタム級の井岡一翔と被る。3Rに勝負をかけたけど実質そこまでだったね
足場を決めてしっかり打つ系のサウスポー。中谷潤人とか松本流星もそうかな?
セペダのように重心を落とした構え&ガードやリターン、最小限のボディワークを駆使して相手を飲み込む、相手のスタイルをぶっ壊すタイプは嫌いじゃない。
2010年代に多く見られたメイウェザー的な「打たせずに打つ」とは少し違う。
一か所に留まらない、頭の位置を変える、ガードを上げる等、必要なことを最小限の動きで実現する。
ある程度の被弾はOK、その分足場を決めてしっかり打つスタイル。
日本では中谷潤人や松本流星。
パッと思いつくところではフランク・マーティンなど。
あとはゲイリー・アントゥアン・ラッセル、ジャーボンティ・デービスもそうかな?
平岡アンディvsゲイリー・アントゥアン・ラッセル。明確な負けだけど平岡アンディは間違いなく通用した。三代大訓、佐々木尽の絶望感を少しだけ払拭してくれてよかった(よくはない)
ディフェンス面は1発も当てさせないのではなく「芯をずらす」。
反射神経だけに頼らず顎、側頭部といった急所を死守する。
それをサウスポーのアドバンテージを活かしてさらに強固に。
何となくエロール・スペンスJr.が原型な気がするが、約10年かけてそっち方面に洗練されてきた感じである。
特にウィリアム・セペダはすべてを真ん中に凝縮することでより的を小さく、自分の攻撃を一点に集中させている(気がする)。
少し前にハイテンポなボクシングがロマチェンコの登場をきっかけ(だと僕は思っている)にどんどんアップデートされていったと申し上げたが、それとは別の方向にもちゃんと進んでいるのだろうなと。
偉大な1人の選手の影響で競技のレベルが上がる、トレンドがガラッと変わるのはあるあるだよね。ゴロフキン、パッキャオ、井上尚弥。現れては消えていった“メイウェザー2世”たち。ロマチェンコの登場でボクシングが一気に高速化した
拳四朗vs坪井智也は平成の最先端vs令和の進化版って感じがするな。
拳四朗はハイテンポで動き回るけど、一応ジャブからの流れがある。
坪井(田中空も)は初手からフルスロットルで圧倒すればいいじゃんっていう、よくも悪くも令和的で情緒がない。
拳四朗のろくでなしブルースカウンター笑↓ https://t.co/0xrbRqZWDE pic.twitter.com/RZMIhlGWVE
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) July 23, 2026
仮に今の時代に亀田大毅がいたらスピード感についていけない気がする。
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