岩佐亮佑がジャフェスリー・ラミドのスピードについていけず。ラミドは相当ヤバいと思ったけど相当ヤバいなw 岩佐は引退を表明【結果・感想】
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2023年4月15日に韓国・仁川で行われたフェザー級8回戦。元IBF世界S・バンタム級王者岩佐亮佑が戦績10戦全勝のジャフェスリー・ラミドと対戦、3-0(80-72、79-73、79-73)の判定でラミドが勝利した一戦である。
韓国・仁川にあるパラダイスシティでの第2回興行となった今回。
元S・バンタム級世界王者の岩佐亮佑が「負けても勝っても最後のつもりで」と意気込みリングの上がったわけだが。
結果は3-0の判定負け。
対戦相手のジャフェスリー・ラミドはワシル・ロマチェンコや井上尚弥の練習パートナーを務めた経験を持つ24歳で、将来の世界王者候補とも言われる選手。
序盤から中間距離で勝負する岩佐だが、スピード差、パンチの正確性で上回られ劣勢を強いられる。
後半7Rからガードを上げてプレッシャーをかけるものの、スピードの落ちないラミドに追いつくことはできず。ほぼ何もさせてもらえずの敗戦となった。
また敗れた岩佐は試合後、現役引退を表明している。
TJ・ドヘニーがジャフェスリー・ラミドを1RKO。最高かよドヘニー。驚きすぎてテンションがおかしいw 大橋プロモーションの思惑をぶっ壊したのも爽快だった
過去の試合を観て「ラミドはなかなかすげえぞ」となった。ホンモノ、ホンモノ自慢するだけあるわ笑
岩佐亮佑vsジャフェスリー・ラミド。
プロモーターの伊藤雅雪がロマチェンコのスパーリングパートナーを務めた若手との触れ込みで自慢げにアピールしていたラミド。
僕も過去の試合を漁って「こりゃあなかなかすげえぞ」と。
井上尚弥が仮想フルトンとして連れてきたのもわかるし、岩佐亮佑もかなり危ないんじゃないか。もしかしたら完敗もあり得るかも? と漠然と思っていた次第である。
井上尚弥が招聘したっていうジャフェスリー・ラミド、確かにフルトンに似てる笑
これ、岩佐亮佑も結構危ないんジャマイカ?
何となく井上vsフルトンはカネロvsカレブ・プラントみたいになりそうなんだよな。
序盤はフルトンもがんばるけど徐々に疲弊→上も下も効かされて終盤に決壊する感じで。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) March 9, 2023
また先日ジョナサン・ゴンサレスの代役に抜擢されたアンソニー・オラスクアガを観て「ああ、このレベルか」となったことを含め、伊藤雅雪が「ホンモノ、ホンモノ」と自慢するだけはある。
寺地拳四朗vsアンソニー・オラスクアガ。MVPはオラスクアガで決まり!! 驚異の粘りで拳四朗の心を折りかける。フライ級なら京口よりも強いかもしれんな
と同時にこんなヤツらを日本人選手にぶつけて大丈夫か? とも……。
実際、三代大訓も竹迫司登も負けているし、今回はアジア圏で無双していた選手が一段上の相手に跳ね返された日となった。興行として正解かはともかく「なるほど」と思わされている。
まあ、但馬ミツロにこのレベルの相手をぶつけようとしていたのは頭が沸いているとしか言いようがないが笑
岩佐はラミドのスピードについていけず。得意の中間距離で何もできずに圧倒される
試合の感想だが、ラミドは強かった。マジで強かった。
開始直後から両者のスピード差は明白。
岩佐が1発出すうちにラミドは2発ほど出している印象。
両者が同時にモーションに入るが、先に当たるのは常にラミドのパンチ。
で、岩佐が腕を戻す頃にラミドはすでに2発目の準備を終えている。
もともと岩佐亮佑はジャブの差し合いで圧倒→苦し紛れに出てきたところにカウンターを合わせるのが得意な選手。基本的に中間距離で上回ることが前提となる。
特別スピードがあるわけではないが、抜群の見切りと勘のよさで優位に立つスタイルは鮮やかで観ていておもしろい。
センスに依存しすぎて消極的になるケースも目につくが、中間距離での強さは世界でも十分通用した。
ところが2021年4月のムロジョン・アフマダリエフ戦ではこの中間距離で上をいかれてストップ負け。さらに今回に関しては根本的なスピードで置いてきぼりを食った。
岩佐亮佑、敵地でアフマダリエフに5RTKO負け。レフェリーがストップのタイミングを探してたよね。セコンドが声をかけてもよかった?
上体の柔軟性、遠間からの踏み込み、バックステップ、その他。恐らくラミドはこれまで岩佐が出会ったことがないスペックの持ち主。
もちろん単純な運動能力だけで勝てるほど甘くないとは思うが、今回はそういう技術やら何やらを超越していた(気がする)。
いや、岩佐亮佑が中間距離でここまで何もできないとは。
アフマダリエフ戦でもこんなに圧倒されるのかよと驚かされたが、それをはるかに凌駕するほどの完敗。
たとえばだが、現時点でジャフェスリー・ラミドとレイモンド・フォードでどちらが上だろうか。
一方的な試合だったせいでラミドが強く見えたのかもしれないが、すでにそのレベルに思えるのだが。
ガードを上げてプレッシャーをかけるのがラミド攻略法かな? 岩佐はまったく慣れてなかったけど
7Rからガードを上げてプレッシャーをかけるファイトに切り替えた岩佐だが、時すでに遅し。
普段ああいうやり方をしないこともあって左右に動くラミドに追いつくことができず。
逆にガードの真ん中から右を通され、顔を跳ね上げられまくる。
とは言え、この選手を攻略するにはこのやり方が一番だとは思う。
実際、ロープ際で「お?」と思わせるシーンもあったわけで。
岩佐の場合は本来のスタイルとは違う上に切り替えも遅かったが、これ系のスペシャリストなら勝機を見出せるかもしれない。
じゃあ、日本人で誰ができるの? と聞かれてもパッとは思い浮かばないのだが。
また、慣れない選手がこれをやっても確実に失敗する。
自分の距離に入るまでにフルボッコにされたり、今回の岩佐のようにガードの間を割られまくったり。
手が届く位置までたどり着いたころにはすでにボロボロで力が出ないとか、そんな感じ。
中間距離でのうまさ、速さ、正確さで圧倒された時点で岩佐はキツかった。
シャクール・スティーブンソンがジーマーでバイヤーすぎる件。吉野修一郎に6Rストップ勝ち。すでにエドウィン・バレロなら? パッキャオなら? の領域に見える
岩佐亮佑の引退は残念と仕方ないが半々くらい。先が見えにくい状況だったしね
この試合を最後に現役引退を表明した岩佐亮佑だが、個人的には残念な思いと仕方ないかな? という思いが半々くらい。
今回も動き自体が悪かったとは思わないし、相手次第ではまだまだやれそう。
恐らく国内、アジアではやることがないくらいの強さはキープしていると思う。
だが、ここから先が見えにくくなっていたことも確か。
階級をフェザー級に上げて心機一転、出直しの初戦でモチベーションゼロのジェネシス・セルバニアに振り回され、すったもんだの末にS・ライト級契約でやらされる。
さらに新興プロモーションの興行に呼ばれたものの、ホンモノ思考(笑)のプロモーターにレベチな若手をぶつけられるという。
仮にこの試合に勝ったとしても、トップ戦線に絡むのがいつになるか。
現状、WBOのロベイシ・ラミレス以外の王者はメキシコ系なので金さえ積めば何とかなるかもしれないが、そこまでプロモートをがんばってもらえるかどうか。
年齢を考えると順番がくるまで勝ち続けるのもなかなか……。
諸々を加味すると、ここで一区切りつけるもの仕方ないのかもしれない。
タパレスがアフマダリエフに勝っただと…!? 前で勝負するタパレスをアフマダリエフは攻めきれず。これで亀田和毅vs井上尚弥戦の可能性が?
サウスポーとの対戦がキモのキャリア。負けた試合も印象的な試合も全部vsサウスポー
まあでも、改めてサウスポーとの対戦がキモの選手だったなぁと。
今でも語り草になっている山中慎介との日本王座戦。
敵地で豪快にKOされたリー・ハスキンス戦。
消極的なファイトで競り負けたTJ・ドヘニー戦。
かつての積極さを取り戻したマーロン・タパレス戦。
自身にとって最大のビッグマッチとなったムロジョン・アフマダリエフ戦。
そして今回のジャフェスリー・ラミド戦。
キャリアで喫した5敗はすべてサウスポー。その反面、山中慎介戦やマーロン・タパレス戦といった強い印象を残したのもサウスポー相手の試合。
岩佐亮佑がタパレスにスカ勝ち!! セサール・フアレスとの打ち合いで吹っ切れたっぽいなコイツ。オラ感動したぞw
本人も2017、2018年くらいまではサウスポーが苦手と言っていた覚えがあるが、対戦が多すぎていい加減慣れた部分もあるのかもしれない笑
ラミドに関しては左右関係ないくらいの差を感じたが、それ以外はやりようによっては何とかなったのでは? と思ったり。
山中慎介に敗れて出鼻を挫かれたものの、全体を通して見れば十分すぎるくらい分厚いキャリア。
本当にナイスファイトだった。
できることなら山中慎介、小國以載以外の日本人トップ選手との対戦も観たかったけどね。
それこそ赤穂亮相手ならレベルの違いを見せつけることもできた? かも?
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