「はじめの一歩」の盛り上がらなさが異常。マーカス・ロザリオはルイス・ネリがモデルだと思うけど、個人の憎悪を盛り込みすぎでワロエナイ。せめて笑いを交えてだな…

「はじめの一歩」の盛り上がらなさが異常。マーカス・ロザリオはルイス・ネリがモデルだと思うけど、個人の憎悪を盛り込みすぎでワロエナイ。せめて笑いを交えてだな…

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「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子氏が亡くなった件で森川ジョージパイセンがだいぶ饒舌になっている。


漫画家さんが自ら命を絶ったことは単なるパンピーの僕にとっても大きな出来事で、関連記事を読むたびに業界の負の部分が見え隠れして「うわぁ」となっている。
 
 
恐らく森川ジョージ氏のアグレッシブさは自身の業界内での立ち位置を踏まえてのもの。
正直、発言内容には「ん?」と思う部分もあるが、他の人が言えない、言いにくいことを言っていく姿勢は素晴らしい。
 
キャリアや年齢が上の自分が矢面に立つ? ことで業界全体がいい方向に向かうことを願っているのだろうと。
 
 
以前にも申し上げたが、こういう不幸なことが起きると今後漫画原作の作品を楽しめなくなる。
 
「セクシー田中さん」の作者・芦原妃名子氏の件がキツい。漫画原作の映像作品を純粋に楽しめなくなる。でも、実は逆のパターンもあったり…
 
何をもって“解決”と呼ぶのかは不明だが、少しでも納得のいく着地点が見つかればと思う。
 

最近の「はじめの一歩」の低調っぷりが…。千堂武士と間柴了の初の世界挑戦なのに

上述の通り「セクシー田中さん」の話題はまだまだ続きそうだが。
それはそれとして。
 
今回は森川ジョージ氏の本業「はじめの一歩」についてである。
 
2022年半ば頃に「最近おもしろい」「盛り上がりがやヴぁい」と申し上げ、翌年には「やっぱりおもしろくない」と手のひらを返した本作。
それ以降もいまいち乗れない状態が続いているのだが、何だかんだで毎週読んでいる。
 
最近「はじめの一歩」がおもしろいんだが? 明らかに井上尚弥の活躍に触発されて作者のモチベーションが回復しとるやん笑 ヴォルグ、千堂、間柴が世界戦線へ
 
だが、ここ最近の低調っぷりはちょっと酷い(僕の中では)。
 
千堂武士と間柴了が世界タイトルマッチを迎えるというのにこの盛り上がらなさはどうなのよ?
千堂の練習パートナーに宮田一郎、間柴のスパーリング相手を幕ノ内一歩が務める胸熱展開なのに。
 

王者マーカス・ロザリオに魅力がなさすぎる。素行の悪さはわかるけど薄っぺらいんだよね

盛り上がらない理由ははっきりしていて、対戦相手の魅力のなさである。
 
 
間柴の標的となるライト級王者マーカス・ロザリオ。
 
大仏様のような異様なパンチパーマにイッちゃった目つき。
キャリアで喫した2敗と3つの引き分けはいずれもバッティング等での続行不能によるもの。
 
躊躇のないラフファイトに加えて元裏社会の住人という経歴、人前で平気で発砲する狂気、その他。
“世界基準”の素行の悪さから「プエルトリコの悪童」の異名を持つ選手である。
 
 
これを見ると魅力的な悪役キャラに思えるが、実際には全然である(僕の中では)。
プロモーターへの反抗的な態度や来日前の失踪等、ことあるごとに素行の悪さが強調されるのだが、とにかく薄っぺらい
 
ブライアン・ホークほどの露骨さはなくマルコム・ゲドーのようなビジネスライクなクズでもない。
何というか、陰湿でネチャッとしているだけのペラッペラなキャラである。
 

間柴了と千堂武士のパートを行き来するせいで集中が削がれる。一歩vs間柴の尋常じゃない盛り上がらなさ

一方の間柴は暗い生い立ちやトラウマ、そこから立ち直る過程などが丁寧に描かれたものの、千堂武士のパートと行き来するせいでいちいち集中が削がれる。
 
「一歩と久美のウザいラブコメ→間柴帰宅」からの「千堂のジムに鷹村守乱入→スパーリングが乱闘に→宮田一郎登場」の流れはあまりに唐突過ぎた。
 
おかげで肝心の一歩vs間柴のスパーリングはびっくりするくらい盛り上がらない。
お得意のページ数削減+休載も加わって物理的にも心情的にも薄っぺらい笑
 
てか、そもそも一歩って頭部へのダメージを理由に引退したんでしょ?
世界タイトルマッチを控えたトップ選手とゴリゴリの打ち合いなんかしていいの?
 
まあ、ヴォルグ・ザンギエフ(J・ライト級世界王者)のフルスイングでもピンピンしてたし、今さら気にしても仕方ないのだが。
 
漫画「はじめの一歩」の盛り上がりがヤヴァイ。ウォーリーvsリカルドの終わらせ方次第で千堂武士vsリカルドが最高潮に達する可能性も? これで一歩が復帰しなかったら…
 
「セクシー田中さん」の件について踏み込んだ発言を繰り返す森川ジョージ氏に「忙しい中で大変だな」と思っていたところ、翌週の「はじめの一歩」が休載と知って盛大にズッコケたのは僕である笑


 

作者の怨念を盛り込みすぎ。マーカス・ロザリオのモデルはルイス・ネリなんだろうけど

そして何より作者自身の怨念を盛り込みすぎ
 
マーカス・ロザリオ
・サウスポーのファイター
・“悪童”の異名
・体重超過
・問題児
 
要するにルイス・ネリ(山中慎介と2度対戦、井上尚弥の次の対戦候補)がモデルなのだと思うが、いくら何でも極端すぎる。
 
・日本人を見下した発言
・体重超過を周りのせいにする性格
・試合前にパクられる素行の悪さ
 
恐らく作者本人がルイス・ネリのことを嫌いなのだと思うが、ちょっとデフォルメが過ぎるんじゃないの? と。
 
そもそもネリは犯罪者じゃないですからね。
どちらかと言えばヤンチャないちびりタイプでしょ。
 
まあ、海外には家族にチャカをぶっ放したり日常的に刑務所とシャバを行ったり来たりする選手もいる。
もしかしたらマーカス・ロザリオにもそういった要素が含まれているのかもしれない。
 
ただ、それらを踏まえた上で。
あのキャラ造形からは作者の(ネリに対する)個人的な恨み、憎悪を感じる。
 
そこにクソほど冷めるのである笑
 
「はじめの一歩」が酷すぎる。マンガ史に残る汚点。まさか井上尚弥の試合を丸パクリするとは…。森川ジョージは完全に終わったんだな
 

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実在の選手がモデルとなったキャラを雑に扱うケースは珍しくない。グラップラー刃牙などは顕著だしね

実在の選手をモデルにする、そのキャラを雑に扱うケースは別に珍しくはない。
 
「高校鉄拳伝タフ」の露土馬はなかなか酷かったし、「グラップラー刃牙」などは競技そのものを下げまくるのが定番となっている。
 
中でもムエタイ、ボクシングの扱いは顕著である笑
 
パッと思いつくところでは、最大トーナメント編にて控室で範馬勇次郎にペシャンコにされたジャガッタ・シャーマン(ムエタイ)、ウォーミングアップ中に夜叉猿に襲われたラベルト・ゲラン(ボクシング)。
闘技場にたどり着くことすらできずに息を引き取った伝説のキャラたちである笑
 
その他、
なぜか空を飛べる人に足蹴にされまくったバランスのいい山本稔(シュートレスリング)。
暴走族の総長に負けるヘビー級世界王者アイアン・マイケル(ボクシング)。
片足の烈海王に瞬殺されたOPBF王者麻仁アキオ(ボクシング)。
郭海皇にズボンを下ろされる→イチモツへのデコピンで負けたサムワン海王(ムエタイ)。
 
実在する選手をモデルとしたキャラや競技そのものを雑に扱うケースはいくらでも出てくる笑
 
また、大擂台賽編での中国勢の情けない負けっぷりは当時の日中関係に影響されたものだと想像する。
 
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だが、これらはネタとして笑えた(僕は)。
 
大物感満載で登場→全身ボキボキにされて退場した露土馬(タフ)はもちろん、刃牙の作者によるムエタイ、ボクシング弄りは定番化しすぎて安心感すら漂う笑
 

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せめて笑えるキャラをだな…。憎悪がマジすぎるんだよ笑

それに比べて「はじめの一歩」のマーカス・ロザリオは……。
 
いや、マジじゃん。
マジのヤツじゃん。
 
マジすぎて笑えねえんだよ。
 
 
個人の怨念と憎悪を盛り込むのはいいけど、せめて笑いを交えてだな……。
バロン栗田みたいなイロモノを生み出す下地はあるんだからw
 
 
そんな感じで、最近の「はじめの一歩」にはひたすら失望している。
 
はじめの一歩がやっぱりおもしろくないw リカルドvsウォーリーの盛り上がらなさ、千堂vs鷹村のつまらなさは異常。結局森川ジョージの才能は枯渇しているのか
 
おお、ついに来週から間柴了vsマーカス・ロザリオ戦がスタートか。


これは見逃せねえぜ()
 
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