漫画「はじめの一歩」の盛り上がりがヤヴァイ。ウォーリーvsリカルドの終わらせ方次第で千堂武士vsリカルドが最高潮に達する可能性も? これで一歩が復帰しなかったら…

漫画「はじめの一歩」の盛り上がりがヤヴァイ。ウォーリーvsリカルドの終わらせ方次第で千堂武士vsリカルドが最高潮に達する可能性も? これで一歩が復帰しなかったら…

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2022年9月7日発売の週刊少年マガジンに掲載された「はじめの一歩」第1394話。
 
 
開始のゴングとともに王者リカルド・マルチネスに猛ダッシュで襲いかかる挑戦者ウォーリー。サイドステップで距離を取ったマルチネスの横をすり抜け、そのままロープへジャンプ。反動をつけて再び襲いかかる。
 
目まぐるしく目の前を行き来するウォーリーだが、王者リカルドが顔色を変えることはない。
冷静に動きを観察し、ウォーリーが自身の前を通過した瞬間に……。
 
ウォーリーの右がマルチネスの顔面を捉える!!
 
一瞬の静寂の後、大きく湧き上がる場内。
観客席の千堂武士もセコンドの幕之内一歩もまさかの展開に驚愕の表情を浮かべる。
 
そんな中、当のウォーリーは……。
 

はじめの一歩にワクワクが止まらない笑 ウォーリーの出陣でいよいよリカルドの焦りが見られるか?

数年ぶりに読んだ「はじめの一歩」が予想以上におもしろかったというのは先日申し上げた通り。
 
最近「はじめの一歩」がおもしろいんだが? 明らかに井上尚弥の活躍に触発されて作者のモチベーションが回復しとるやん笑 ヴォルグ、千堂、間柴が世界戦線へ
 
アルフレド・ゴンザレスとの激闘を制して王者リカルド・マルチネスへの挑戦権を手にした千堂武士だったが、拳の負傷により停滞を強いられる。
その千堂に代わり、一歩に敗北してから順調にキャリアを重ねたウォーリーがリカルドに挑戦することに。
 
納得のいかない千堂は「ウォーリーのスパーリングパートナー」という名目で一歩とともに開催地であるメキシコを訪れる。
そして、同日セミファイナルに出場を予定するヴォルグ・ザンギエフと再開する。
 
 
で、試合当日。
ヴォルグが一歩とのスパーリングであばらを痛めた状態ながらも1RKO勝利。
“全力で描く試合の前座は秒で終わらせる”という今作のお決まりパターンで王座防衛に成功する。
 
 
そしていよいよお待ちかね。無敵のリカルド・マルチネスを崩せる可能性を持った唯一のキャラ、ウォーリーの出陣である。
 
いや〜、たまりませんなぁ笑
ミゲルと団吉の連携によって一歩が強引にウォーリーのセコンドをやらされたりと最低限のギャグパートもありつつ。
開始早々、ウォーリーの右がマルチネスの顔面にヒットする展開にワクワクが止まらない笑
 

恐らくウォーリーは序盤はがんばるけど、リカルドの喧嘩ファイトに飲み込まれる。でもリカルドにとっては伊達英二以来の強敵認定される気ががが

上記の記事でも申し上げたように、恐らくこの試合は
・序盤はウォーリーの野生がリカルドの“精密機械”を狂わせる
・3、4Rくらいでリカルドが覚醒、伊達英二戦で見せた荒々しいファイトに突入
・ウォーリーの野生が通じず徐々に手詰まりに
・中盤あたりでKO決着
という流れになると予想する。
 
野性味溢れる変則ファイトで期待感を抱かせたウォーリーだが、本気になったリカルドにはまったく歯が立たず。追い詰められたウォーリーが最後の切り札を出すものの、それを平然と受け止めたリカルドがとどめの1発を打ち込みジ・エンドとか、そんな感じ。
 
大まかな流れはリカルドvs伊達英二戦と同じだがドラマチックさでは数段落ちる。
僕を含めた大部分の読者が「まあ、そうだよな」と思う結末が待っているのではないか。
 
ただ、圧勝ばかりで退屈していたリカルドにとってウォーリーは間違いなく強敵。伊達英二戦以来、久しぶりに血が騒ぐ相手に巡り会えたことに一定の充足感を得るパティーンもあるかもしれない。
 

ウォーリーのがんばりに触発された千堂がリカルドに挑戦。神試合誕生の予感がするよ(?)

そしてウォーリーのファイトに触発されるのが観客席の千堂武士。
自分の拳に絶対の自信を持つ千堂はリカルドの強さを目の当たりにしても心が折れることはない。それどころか、試合後にリングに上がってリカルドにメンチを切るまであると思っている。
 
 
リカルド・マルチネスvs伊達英二戦はあの試合だけで一つの物語が完結したが、今回は真逆。ウォーリーのがんばりによって次に控えるリカルド・マルチネスvs千堂武士戦への期待感がさらに高まる二段構え。
冗談でも何でもなく歴代屈指の神試合の誕生すら予感させる(気がする)。
 
はじめの一歩がやっぱりおもしろくないw リカルドvsウォーリーの盛り上がらなさ、千堂vs鷹村のつまらなさは異常。結局森川ジョージの才能は枯渇しているのか
 

リカルドvs千堂戦の展開がまったく想像できない。普通に考えればリカルドの圧勝だけど、これはフィクションだから

正直、リカルド・マルチネスvs千堂武士戦はどんな展開になるかがまったく想像がつかない。
 
スパーリングでリカルドから生涯初のダウンを奪ったとはいえ両者の実力差は明らか(後日談によると)。千堂の理不尽なまでのパンチ力は健在だが、それがリカルドに当たるかどうかはまったく別の話である。
 
必殺のデンプシーロールに全弾カウンターを合わされた幕之内一歩同様、普通に考えればリカルドが圧勝する未来しか見えない。
 
だが、これは現実ではなくフィクションである。最強キャラが本番でいきなり弱体化したり、格下が短期間で意味不明な成長を遂げたりといったナニコレ展開が許される世界。
せっかくウォーリーやミゲル、団がかませとなってお膳立てした舞台が簡単に終わっていいわけがない。
 
と言いつつ、どう攻略するのかが全然わからないんですよね……。
 
「はじめの一歩」の盛り上がらなさが異常。マーカス・ロザリオはルイス・ネリがモデルだと思うけど、個人の憎悪を盛り込みすぎでワロエナイ。せめて笑いを交えてだな…
 

千堂がリカルドを追い詰めるも、最後の最後で力尽きる結末が一番わかりやすいかなぁ。現状、作者の力量は全盛期の7割くらいだけど、展開によっては一気に突き抜ける

・序盤はリカルドのテクニックに千堂が翻弄される
・千堂のフルスイングで場内が沸くが、当たる気配はない
・一方的に打たれながらも柳岡の授けた策を行使する瞬間を待つ千堂
・中盤、ここしかないというタイミングで千堂の剛腕が爆発
・リカルドが生涯で初めてダウンを喫する
・ボロボロの状態ながらも千載一遇のチャンスで千堂の野獣性が発動
・初のダウンを喫したリカルドが今度はキャリアで初めて恐怖を覚える
・その恐怖を振り払い、決死の1発を打ち込むリカルド
・人生をかけたリカルドのカウンターで千堂がダウン、そのまま10カウントで試合終了
 
もっともわかりやすいパターンとしては、「序盤を耐え忍んだ千堂が中盤に秘策パンチをヒット→リカルドが生涯初のダウン&初めての恐怖を覚える→恐怖に打ち勝って決死の1発を打ち込む→千堂撃沈」といった流れだろうか。
 
間柴了vs木村達也戦と似た展開というか、最強王者を追い詰めた挑戦者が最後の最後に力尽きる結末。
クライマックスで「Good-bye エイジ・ダテ!!」に匹敵する名言が生まれれば最高だし、それが歴代屈指の神試合誕生の条件でもあると思っている。
 
 
「ここ最近、はじめの一歩がおもしろい」とは言ったが、それでも全盛期には遠く及ばない。現状、作者の力量は幕之内一歩vs千堂武士2戦目や鷹村守vsブライアン・ホーク戦の7割程度ではないか。
 
それでもリカルドvsウォーリー戦の終わらせ方やリカルドvs千堂戦の展開次第ではかつての輝きを取り戻す可能性も十分あり得る。
 

千堂が負ければいよいよ一歩の現役復帰。逆にここでも復帰しなかったらさすがに見限るしかない

そして、恐らくこの試合を最後に千堂武士は引退する
リカルドの決死のカウンターで壊されるのか、強いヤツとどつき合えたことに満足するのかは不明だが、とにかく初の世界戦がラストマッチとなるはず。
 
で、千堂が負ければいよいよ真打ち登場、幕之内一歩の現役復帰である。
 
打倒リカルドのバトンを千堂から渡され、うやむやになっていエイジ・ダテとの約束を思い出す。
久しぶりのリングにも関わらずいつの間にか強化されていた自分に気づき、徐々に自信を取り戻していく……みたいな。
 
逆に言うと、ここで復帰しなかったら今度こそはじめの一歩は終わり。戦友であり親友でもある千堂とウォーリーの生き様を見て、その上で「僕は引退した身ですから」などとほざくようならさすがの僕もこの作品を見限るしかない(何度目だよ)。
 
つまり、誇張でも何でもなくリカルドvs千堂戦ははじめの一歩復活の最後のチャンスとなる。
 
はじめの一歩ベストバウトランキング7選。やる意味ないと思ったけど、やっちゃいます。終末感漂うボクシングマンガの名作記念碑
 
まあでも、そこに至るまでには脇道要素がいっぱいあるんですよね……。
 
鷹村守の◯◯階級制覇も進めなきゃいけないし、間柴了も世界戦を控えている。
ヴォルグの防衛戦はまだまだ続く上に宙ぶらりんの宮田一郎もどうにかせなアカン。
青木村や板垣といったサブキャラの動向、鴨川会長の体調、その他。
広げっぱなしの風呂敷を処理していくうちに時間は年単位で過ぎていく。
 
そう考えると、順調にいっても一歩の現役復帰までには最低5年はかかる。
改めて作者がどこまで健康でいられるか、モチベーションが継続するかの勝負になるのだろうと。
 
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