ブルース・キャリントンが井上尚弥のコメント「アメリカ人は顔にパンチをもらうのを嫌がる」にイラっときた? フェザー級のプロスペクトらしいので眺めてみた

ブルース・キャリントンが井上尚弥のコメント「アメリカ人は顔にパンチをもらうのを嫌がる」にイラっときた? フェザー級のプロスペクトらしいので眺めてみた

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たまたま下記の記事が目に入ってきた。
 
「米ボクシング期待の星、またも豪快KO勝利!井上尚弥に挑発発言も」
 
米期待のプロスペクト、ブルース・”シュシュ”キャリントンが豪快なKO勝利を挙げてIBF/WBOインターコンチネンタルフェザー級タイトルを獲得したとのこと。


また試合前のインタビューで日本の井上尚弥についても語っており、将来的な対戦を熱望しているとか。
 
リング誌に公開された井上のインタビュー中のコメント「アメリカ人は、顔にパンチを貰うのを嫌がる選手が多い。大和魂で戦う日本人ボクサーとはスタイルが違う」を受けて、「井上は自分のようなファイターとの対戦経験がない」と自信を見せている(らしい)。
 
井上尚弥vsルイス・ネリ。ネリがんばれ。井上は階級アップで無敵感が薄れた? 相手が警戒しすぎるせいで雑になった? タパレス戦のモタつきを受けての今回
 

井上vsフルトン戦以降、しょーもない対戦表明ばかりでどうなのよ? と。キャリントンもそのノリかな? と思ったら…

2023年7月のスティーブン・フルトン戦以降、井上との対戦を望む声が山ほど聞こえてくるが、どれも眉唾なものばかり。
 
パッと思いつくところではゲイリー・ラッセルJr.(14か月のブランク中)、シャクール・スティーブンソン(S・ライト級)、ライアン・ガルシア(S・ライト級)あたり。
 
シャクールやライアン・ガルシアは体格が違い過ぎて「はいはい、そうだね」だし、ラッセル長男に関しては現役かすら定かではない。
井上がフルトンに勝てば対戦相手が勝手にわいてくるとは思っていたが、さすがにどいつもこいつも節操がなさ過ぎる笑
 
少し前にカイチョー大橋が井上のラストマッチの相手にジャーボンティ・デービスを挙げて話題になったが、それとは話が違う。階級が上の側から「俺の方がパワーがある」「俺のところまで上がってこい」と煽るのはどうなのよ? と。
 
井上を舐めるなとかではなく単純にしょーもない
引退前のドリームマッチ? だとしてもまったくピンとこない。
 
フルトンのトレーナーのインタビューが興味深い件。フルトンの動きは悪かったのか。井上尚弥攻略にはポール・バトラーの作戦の進化版ってのはその通りだったんじゃないの?
 
で、今回のブルース・キャリントンもそのノリかな? と思ったところ……。
 
なるほど。
フェザー級のプロスペクトなのね。
しかも以前から井上を意識していたとか。
 
所属もTOP RANKとのことで少なくとも上記3名よりははるかに現実味がありそう。
 
 
そんな感じでブルース・キャリントンに興味がわいたので過去の試合を漁ってみた次第である。
 

スピードと見切りのよさでグイグイ煽るタイプを想像してたけど違った。多彩な左とガード中心のディフェンス

ブルース・キャリントンの試合をざっと眺めてみたが、僕が思っていたのと少し違った。
 
フェザー級の黒人(この言い方が適切かはわからない)ファイター、豪快なKO勝利を挙げたプロスペクトということで、運動能力の高さとスピードでグイグイ煽るorディフェンス重視の見切りとカウンタータイプを勝手に想像していた。
 
だが、実際にはもう少し堅実な感じ。
多彩な左リードとガード、微妙に角度を変えながら空いているところを探すスタイル。
相手の攻撃は距離で避けるよりもガードが中心で、近場では右のカウンターから連打につなぐ流れが目を引く。
 
ガードの上を叩かせる分被弾もするが、もらっていいパンチとダメなパンチを区別しながら対峙している印象。
あえて右手を下げて攻撃を誘ったりと危なっかしいところもあるが、思った以上に地に足のついたファイトだなぁと。
 
デビン・ヘイニーvsライアン・ガルシア。アマチュア時代3勝3敗だって。ガルシアが勝つなら後半勝負かな。ホルヘ・リナレスのパターンで
 

上のレベルにいっても対応できそう。井上のコメントを否定するのもわかる気がする笑

たとえばプエルトリコの選手はスピードと回転力で勝負するタイプが多いが、上のレベルにいくとどうしても頭打ちになる。
 
ファイトに華がある&KOシーンも派手だが、一定以上の防御技術を兼ね備えた相手には通用しない。
攻撃の最中、連打の切れ目にカウンターを合わせられて大の字になるパティーン。
 
ファン・マヌエル・ロペスやフェリックス・ベルデホなど能力の高さの割にトップ中のトップに及ばないケースが目立つ。
 
第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ期待の5人。彼らの散り際の美学は瞬間芸術と言っても過言ではない()
 
その点、ブルース・キャリントンは相手のレベルが上がっても対応できそう。
たとえば量産型L字サウスポーのように豆タンク型のインファイターにタジタジにさせられることもない気がする。
 
そう考えると、井上のコメント「アメリカ人は顔にパンチをもらうのを嫌がる選手が多い」を否定したくなるのも理解できる笑
 
 
まあ、一次ソースを読んでいない&上記の記事はキャリントンの言葉を翻訳したものなので実際のニュアンスはわからないのだが。
 

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純粋にデカいよね。井上とはタイミングが合わないんじゃない? 比較するなら堤駿斗だと思う

その一方でスピードで勝負するタイプではないため回転力でこられるとやや苦労する。
 
いくつか漁った中にジャブの差し合いをすっ飛ばしていきなり連打勝負を仕掛けてくる相手がいたが、案の定その試合は判定までもつれている。
特に序盤は後退させられるシーンが多くカウンターのタイミングを見つけられずにいた。
 
日本の井岡一翔や岩佐亮佑もそうだが、中間距離の差し合いで力を発揮するタイプはリズムを変えられるとしんどくなる。
キャリントンももしかしたら強フィジカルを活かして強引に攻めてくる相手が苦手かもしれない。
 
井岡一翔vsホスベル・ペレス現地観戦。12度目の大晦日は具志堅の13度防衛にも匹敵する偉業。でも、井岡の出来自体はそこまでよくなかった?
 
あとはアレだ。
純粋にデカい。
 
記事にあるように身長165cm、リーチ171cmの井上尚弥に対してキャリントンは身長173cm、リーチ183cm。
マーロン・タパレス戦の井上に比べて身体の厚みや肩回りの隆起具合にも差がある(気がする)。
 
いつまでフェザー級に留まるのかはわからないが、井上の階級アップまで待てるのか? と。
 
比較対象としては堤駿斗の方が適切だと思うが……。
 

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堤駿斗vsアンセルノ・モレノだって。極力少ない試合数で王座を目指す日本

その堤駿斗が2024年4月に元バンタム級世界王者アンセルモ・モレノと対戦するとのこと。


このマッチメークには少し驚かされたが、「地域王座獲得→元王者のベテランを踏み台に世界タイトルマッチ」という流れは割と目にする。
今年後半、もしくは来年の世界挑戦を見据えているならそこまでおかしくはない? のか?
 
 
ブルース・キャリントン(26)が2021年10月デビュー、11戦目で地域王座獲得。
一方の堤駿斗(24)は2022年7月デビュー、3戦目で地域王座獲得、5戦目で元世界王者との対戦を迎える。
 
約2年半かけてじっくり歩みを進めるキャリントンと一足飛びでキャリアを急ぐ堤駿斗。
北米とアジア圏の選手層、アマチュアの実績、コロナによる停滞、その他。単純比較はできないものの、極力少ない試合数で世界王座を目指す日本との違いが表れていておもしろい。
 
TJ・ドヘニーがジャフェスリー・ラミドを1RKO。最高かよドヘニー。驚きすぎてテンションがおかしいw 大橋プロモーションの思惑をぶっ壊したのも爽快だった
 
ちなみに堤駿斗vsアンセルノ・モレノはモレノを応援します。
 
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