武尊vsがロッタン・ジットムアンノン再戦。衝撃の5RKOで武尊がリベンジ成功。暫定王座が~とかロッタンの調子が~とかは関係ない。武尊はそこを超越した存在なんだよ【2026.4.29ONE現地観戦結果・感想】

武尊vsがロッタン・ジットムアンノン再戦。衝撃の5RKOで武尊がリベンジ成功。暫定王座が~とかロッタンの調子が~とかは関係ない。武尊はそこを超越した存在なんだよ【2026.4.29ONE現地観戦結果・感想】

2026年4月29日に東京・有明アリーナで開催された「ONE SAMRAI 1」を現地観戦してきた。
 
お目当てはメインの武尊vsロッタン・ジットムアンノン戦。
結果は5R2分22秒TKOで武尊が勝利。2025年3月の「ONE 172」で1RKO負けを喫して以来の再戦でリベンジを果たしている。


ONEとロッタンの契約問題の表面化。
また武尊のインタビュー記事に現役の格闘家が批判をぶつけるなど、数日前にゴタゴタした今回。
 
この試合を最後に引退を表明している武尊の大一番を前に(僕も)かなりピリついたのだが、無事に開催されて本当によかった。
 
 
ただイベントとしては低調で、セミファイナルまでは地獄の時間を過ごしていた(メインまで7時間ww)。
現地観戦を後悔しかけていたところでの大爆発だったこともあり、満足とまではいかなくてもあの場にいられてよかったと思っている。
 
 
というわけでこの試合の感想を。
ひと言で表現するなら「最高」だったが、あえてご託を並べてみる笑


 

両者の入場。スクリーンの角度がキツすぎて表情がよくわからん

最初に武尊が入場。

会場の盛り上がりがすごい。セミまでとは段違い(僕は待ちくたびれて「やっとか~」というテンション)。
 
 
リングイン前にマウスピースを要求する武尊。

この辺のチグハグさというか、K-1時代との勝手の違いは最後まで解消されなかった。
 
 
武尊が観客を煽るともう一段ボルテージが上がる。

 
続いてロッタンが入場。


調子の良し悪しを測るためにスクリーンで表情を確認したかったのだが、今回は座席の角度がキツくてほとんど見えず。
直前のゴタゴタがロッタンのコンディションに影響したかはよくわからなかった。
 
 
両選手のコールが終わるといよいよ開始のゴングである。

 

武尊が下がらない+防御を意識してた印象。お前らフェイスオフのしすぎで仲良くなってるだろw

まず開始直後に思ったのが、武尊がやたらと前重心+ガードを意識していたこと。

前回、ロッタンに前進を許してあっという間に倒された反省もあるのか、この日はなるべく後退しない意識が感じられた。
 
武尊vsロッタン戦、野杁vsタワンチャイ戦、若松佑弥vsモラエス戦がYouTubeにアップされたので再視聴。若松がすげえ。野杁たまらん。武尊は…
 
1Rは比較的静かだったがどちらかと言えば武尊有利。
この時点で「まずは一つ目の山を越えた」とホッとした次第である。


 
この角度、タイミングがおっかない。

 
離れ際に笑顔で言葉を交わす両者。

フェイスオフのしすぎでちょっと仲良くなっちゃってるんでしょうね笑
 

大盛り上がりの2R。武尊が2度のダウンを奪う!! でもまだまだ(僕の)不安は大きく…

そして大盛り上がりの2R。
近距離での打ち合いからのカウンターで武尊が2度のダウンを奪う!!


 
いや~、これはヤバかったですね。
 
1Rは若干武尊が有利とはいえ両者とも様子見の段階。
ここからエンジンをかけてどうなるか、特に武尊はスロースターター気味+5R制ということを考えるとロッタンに先を越される可能性もありそう。
思考がネガティブ方面に行きかけていたこともあって興奮が止まらない。
 
 
流れの中での左フックは武尊の得意パターン。


しかも1度目のダウンをとった直後の打ち合いで武尊にスイッチが入ったんですよね。

この表情はスーパーレック戦では(ほとんど)見られなかった、前回はそこにいく前に終わってしまったもの。
“強い武尊”が戻ってきたことがはっきりとわかる瞬間だった。
 
それでもロッタンの左をもらうたびに「また吹っ飛ばされるんじゃねえか?」という思考に戻ってしまう。

 
それくらい前回のKO負けはインパクトが強かった。
 
武尊vsロッタン現地観戦。武尊の“終わり”を明確に感じたよ。ロッタンが絶好調だったとはいえ武尊がああいう負け方をするとは。やっぱりK-1に長く居すぎたよな
 
ラウンド後半? 終了間際? にロッタンにコーナーを背負わせてのラッシュ。
こうして見るとレフェリーはいつでも止められるように準備してたっぽいですね。


 

3、4Rにロッタンが盛り返す。前蹴りと左フックが怖い。「オラこいや!」をやってる場合じゃねえんだって笑

1Rはやや武尊
2Rは完全に武尊
で迎えた3R。
 
だが、ここから微妙に流れが変わる。
武尊の前進が若干弱まり、その分ロッタンの攻撃がカウンターで当たり始める。
 
前蹴りでスペースを作り、反撃してきたところにカウンター。
武尊も膝やロー(カーフ)を駆使して完全にペースを渡すことはないが、3、4Rはロッタンが優勢に進めていた。
 


 
そしてここでも僕の不安は増すばかり笑
パンチをもらって「オラこいや!!」とやるたびに「アカン、それはダメだ」と。


余裕を見せて被弾を許している場合じゃない。それをやっているうちに効かされたら元も子もない。
前回吹っ飛ばされたのを忘れたんか?
 
実際4R後半などは身体が丸まり始めていたし、あの前蹴りは相当キツかったと想像する。
 
 
なお試合後のインタビューで武尊は「自分の強かったときの戦い方を思い出して、丁寧に削ってから殴るを意識した」旨のコメントをしている。
 
確かにこの日は防御無視の打ち合いまではいっていない。
上述の通りロッタンが調子づく前に要所で膝やロー(カーフ)でそのつど勢いを止めていた。
 
「あえてローを蹴らせて打ち終わりを狙う作戦」「今の自分にできるのはこれしかない」と言っていた2024年1月のスーパーレック戦から2年数か月。
ケガや敗戦を重ね、経験値が形になってきたのではないか。
いわゆる「真正面から殴り合ってこそ正義」のK-1スタイルからの脱却というヤツ。
 
武尊vsタン・ジン。武尊反応遅くなったか? 試合開始すぐに「これは勝ちそうだな」と思ったらダウン食らった。本人的には「下に集中しすぎた」らしいけど
 

決着の5R。本当の伝説はこの日、この瞬間に生まれた笑

5Rはもう、とんでもない。
序盤は劣勢を強いられるも、ロープ際でダウンを奪うと一気にペースアップ。足元がおぼつかないロッタンを追いつめ、最後はラッシュでレフェリーストップを呼び込む。


 
正直、勝敗だけにこだわるなら武尊は3分間立っているだけでよかった
2Rに2度のダウンを奪ったことでリードは確実。
ダウンさえしなければ計算上はポイントアウトできた(と思う)わけで。
 
ただ、武尊がそんなことをするわけがない。
なぜなら武尊だから
 
長年立ち技格闘技界をけん引してきた選手の引退試合、そのラストラウンドが安全運転でいいはずがない。
本人がそれを自覚していたかは不明だが、当然のごとく(危険を顧みずに)打ち合いを挑み、見事に打ち勝ってみせた。
 
2026年5月2日の井上尚弥vs中谷潤人戦のキャッチフレーズが「やがて伝説と呼ばれる日。」となっているが、あえて言わせていただく。
本当の伝説はこの日、この瞬間に生まれたと笑
 

”生き様を見せる“フェーズに入った武尊。暫定王座とかロッタンの調子とかではないんだよ

以前にも申し上げたが、武尊は何年か前に「No.1を目指すレース」からは離脱している。
スーパーレック戦直後の「この階級では最強ではない」ことを認める発言など、いわゆる世界最強を争う土俵からは降りたと思っている。
 
つまり、現在は”生き様を見せる“フェーズ。
MMAの青木真也もそうだが、王座やベルトとは別軸で勝負する、因縁や伏線を回収する、自分の希望をかなえつつエモさを提供する段階。
長年格闘技界に貢献してきた、十分な実績を残した選手のみに許される立ち回りでもある。
 
武尊vsデニス・ピューリック。いい動きでしたね。武尊を勝たせるためのマッチメークだったけど。次戦で引退を表明、終活モードの武尊に思うこと
 
暫定王座ベルトはトロフィーみたいなもので、5R制を実現する口実とでも思えばいい。
 
 
また、この日のロッタンが本調子だったかも大した問題ではない。
僕は計量の様子を観て覇気が感じられない、調子が悪そうだなと思ったが、だからどうした


既定の体重(+ハイドレーションテスト)をクリアした両者がリングで対峙し、武尊がリベンジを果たした。
このドラマ性の前ではすべてが些事となる。
 
正直、今回のコンディションでもスーパーレックにはまた足を破壊されるかもしれないし、那須川天心には遊ばれて終わるかもしれない。
 
それでも武尊は最高だった
 


 

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武尊がもっと早くK-1を離れた世界線を見たかった。キック界でスペシャルな存在になれた? かも?

一つタラレバを言うなら、武尊がもっと早くK-1を離れた世界線を見てみたかった。
 
武尊はトップ層に位置する実力者には違いないが、トップ中のトップにはやや劣る。
K-1に長くいすぎたせいでK-1のファイトスタイル(真正面から殴り合う、KOこそ至高)が染みついて対応が利かない。
那須川天心、スーパーレック、ロッタンといったスペシャルな相手には後れを取るというのが率直な印象である。
 
だが今回は「ONEに来て(K-1を出て)今まで気づかなかった自分の弱さを認識した」「それに合ったファイトスタイル、身体づくりを心掛けた」とのこと。


要するにKO上等のK-1スタイルから脱却し、さまざまなタイプへの対応を掴みつつある。
「自分にはこのやり方しかない」と断言していたスーパーレック戦後よりも一段成熟したと想像する。
 
これを引退直前ではなく20代後半くらいでやれていれば、という話。
K-1スタイルのままスーパーレックをKO寸前まで追い詰めたことを考えれば武尊のポテンシャルは間違いない。
たとえば那須川天心のように各団体を渡り歩いて経験値を積めば。
 
K-1でスペシャルな存在になれない代わりにキック界で頂点を取ることができたかもしれない(どちらが幸せかは知らん)。
 
 
なお本人は常々「センスがない」「平凡な人間」「運動神経もよくない」とコメントしているが、いやいや。コーナーからのバク中を百発百中で決める人間が運動神経がよくないわけがねえでしょと笑
 
僕などは高所恐怖症でコーナーどころかジャングルジムすら危うい。
何年か前にジャングルジムのてっぺんでブルったヘタレを舐めんなよ? あ?笑
 

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