カシメロvs赤穂亮戦決定。韓国のパラダイスシティホテルで12月開催。赤穂にも可能性はあると思うんだよね。応援するのはカシメロだけど。理由は…【予想・展望】

カシメロvs赤穂亮戦決定。韓国のパラダイスシティホテルで12月開催。赤穂にも可能性はあると思うんだよね。応援するのはカシメロだけど。理由は…【予想・展望】

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2022年12月3日に韓国・仁川で日本の赤穂亮が元WBO世界バンタム級王者ジョン・リエル・カシメロとノンタイトル10回戦で対戦することが発表された。
 
赤穂亮は戦績39勝2敗2分のオーソドックスで2016年5月から負けなしの13連勝中。かねてからビッグマッチを希望しており、都内で開かれた会見では「勝っても負けても最後になってもいいと思うくらいの気持ちで」と気合いの入ったコメントを発している。
 
一方のカシメロは2022年4月のポール・バトラー戦で規定違反が発覚、試合は中止となり後日保持していたWBOバンタム級王座をはく奪されている。
以前からバンタム級3団体統一王者井上尚弥を挑発し続けてきた経緯もあり、トップ戦線への返り咲きに向けてこちらも負けられない一戦となる。
 
カシメロvs赤穂亮が2Rノーコンテスト。内容はカシメロのワンサイドゲームだけど、それ以上に情けない試合過ぎて吐き気が…。何で格下が横綱相撲取ってんだよ
 

パラダイスシティホテルは普通の人が年1のプチ贅沢で訪れる場所っぽい。日本からの旅行者を重視してる

赤穂亮vsジョン・リエル・カシメロ。
 
プロモーターに転身した元S・フェザー級世界王者伊藤雅雪が手掛ける初の興行とのことで、セミファイナルには長谷川穂積や西岡利晃とも対戦した元2階級制覇王者ジョニー・ゴンサレスも出場する。
 
また会場となるパラダイスシティホテル(韓国・仁川)でのボクシング興行は今回が初となり、すでに来年夏までに第2、3段と計画が進められているとか。
 
 
パラダイスシティホテルをちょろっと調べたところ、日本のセガサミーグループが45%を出資して2017年4月にオープンした施設らしい。
 
HPを開いたらトップにいきなりイ・ビョンホンが出てきたので「お?」と思ったのだが、
 
「PARADISE CITY」
 
広告塔としてタイアップしてるっぽい笑

 
日本向けサイトやYouTubeチャンネルに力を入れていることを考えると、やはり日本からの旅行者を重視しているのだろうと。
 
 
赤穂vsカシメロ戦の会場はコレだろうか↓
「PARADISE CITY | MEETING & EVENT」
 

収容人数1820人とあるのでギュウギュウに詰めればもう少しいけそう。
 
 
 
ためしにBooking.comで滞在費を検索してみると、

 

最低価格3~4万円前後、最高価格7~8万円前後とべらぼうに高いわけでもない(いや、高いけど笑)。
普通に働いている人が年1回のプチ贅沢で訪れるような場所なのかなぁと。
 
 
イメージ的には2014年7月にゾラニ・テテと帝里木下の世界戦が開催されたポートピアホテル(神戸)の大輪田の間に近いのかもしれない。
 
「ポートピアホテル | 宴会場 大輪田」
 

 
違うかもしれない。
 

赤穂にも可能性はあるんじゃない? 普通に考えればカシメロ有利だけど

試合の展望だが、実は赤穂亮にも可能性はあると思っている。
 
赤穂は2016年から6年以上負けなし、13連勝中と波に乗るが、これといった対戦相手は2016年10月の勅使河原弘晶くらい。
 
対するジョン・リエル・カシメロはアムナット・ルエンロエンとの再戦で4RKO勝利、2019年11月のゾラニ・テテ戦で3RTKO、長年S・バンタム級王座に君臨したギジェルモ・リゴンドーとのタイトルマッチで判定勝利を挙げるなど、赤穂とは比較にならないレベルの相手を撃破している。
 
階級アップ後もパワーが目減りするどころかさらにムキムキになっている印象で、初めて? のS・バンタム級契約とは言えその程度で埋まるような差とは思えない。多くの方がおっしゃるように普通に考えればカシメロの圧勝なのだろうと。
 

ファイトスタイルは噛み合いそう。両者ともに低いガード&遠間からの強振が持ち味。淡白なカシメロと根気強い赤穂

ただ、ファイトスタイル的にはぼちぼち噛み合うのではないか。
 
カシメロは基本、遠間から一足飛びで距離を詰めて腕を振るうタイプ。
 
ガードが低くジャブも少ないが、瞬発力やチャンスを逃さない嗅覚は凄まじい。
ディフェンス面は上体の柔軟性と目のよさを活かした距離と見切りが中心。被弾こそ多いものの、芯を外してダメージを逃がすうまさを兼ね備える。
 
ゾラニ・テテやギジェルモ・リゴンドーのような“待ち”の選手を追いかけるorチャーリー・エドワーズやデューク・ミカー、山下賢哉のようにそもそもの馬力で圧倒できる相手には問答無用で強さを発揮する。
 
その反面、2011年3月のモルティ・ムザラネ戦で5RTKO負けを喫しているようにガードを上げて根気よく前に出るタイプは苦手。
やや淡白でムラも多く前半型、中盤以降グダる傾向があるのもこの選手の特徴である。
 
カシメロvsリゴンドーとかいう放送事故。ハリー「こんな競技好きな人がいるんだね」←これは完全に正しいw 別にどっちの勝ちでもいいよ
 
対する赤穂亮もカシメロ同様、低いガード&遠間からの1発でKOを量産するタイプ。
“暴君”などと呼ばれる?(自称?)ように両腕をぶん回す荒々しいファイトが持ち味で、「当たれば倒せる」をそのまま実践してきた選手である。
 
また、ここ数年でジャブを効果的に使う円熟味も出てきている。
ディフェンス面の緩さは相変わらずだが、あのジャブでカシメロの出足を鈍らせることができれば得意のボディ打ちが機能する可能性は十分ありそう。
 
さらに言うと、この選手は意外と根気強い。試合を通して一定以上のペースを維持できる精神的なスタミナもあり、実は後半のKO勝ちが多かったりする。
モルティ・ムザラネとはスタイルがまったく異なるが、いつの間にか動きを見切る、被弾しながらも勝利に結びつける粘り強さは日本屈指なのではないか。
 

赤穂が勝つには後半勝負かな。カシメロの序盤の圧力をしのげれば。勝敗予想はカシメロの4RKOだけど笑

なので、この試合で赤穂が勝機を見出すには後半以降。
カシメロが強さを発揮する序盤4Rをしのぎ、ジャブを当てつつ徐々にペースを引き寄せる。で、カシメロがグダってきたところでペースアップ→10Rあたりに勝負をかけるとか、そんな感じ。
 
カシメロが勝つなら前半KO、もしくは判定勝ち。
赤穂が勝つなら後半KO。
 
カシメロの圧力に面食らわないことが最低条件、6:4か7:3くらいでカシメロ有利だとは思うが、赤穂にもやりようはある。
 
というわけで勝敗予想はカシメロの4RKO勝ちとしておく(どないやねん)。
 
 
てか、赤穂亮は2019年10月のグォン・ギョンミン戦できっかけを掴んだと思うんですよね。
 
僕はこの試合をたまたま現地観戦したのだが、あの日の赤穂はジャブとフットワークを駆使したアウトボクシングで大柄なギョンミンを翻弄してみせた。これまでのぶん回し一辺倒のボクシングとは正反対のファイトを完遂したことで何かしらの手ごたえを感じたと想像する。
 
現地観戦していた際は「たまたまかな?」と思っていたが、近年のマイナーチェンジを考えるとやはりあの試合を境に変わった気がする。
 
中谷潤人vsミラン・メリンド、赤穂亮vsグオン・ギョンミン感想。ダイナミックグローブ589in後楽園ホール
 

応援するのはカシメロ。理由は…

ちなみに僕は今回、カシメロを応援させていただく。
 
理由は赤穂亮の試合が好きじゃないから
 
日本のファンは「赤穂亮=正義、カシメロ=悪」の認識で、赤穂にカシメロを成敗してほしいと考えている人が多いようだが僕はその辺はどうでもいい。マジでどうでもいい。
 
むしろ選手としてどちらが好きかと言えば断然カシメロ。ドネア戦のドタキャン、バトラー戦の計量バックレと規約違反には心底呆れたものの、今後どちらの試合を観たいかと聞かれれば迷いなくカシメロと答える。
 
バトラー怒りの撤退w カシメロ計量に現れず。勅使河原弘晶がタパレスにあんな負け方をするとは。亀田和毅がパレホに大差判定勝利
 
赤穂亮の何が好きじゃないかと言うと、試合中の過剰な神経質さ。
相手のパンチが後頭部やベルトラインより下に当たったり、頭が当たるたびに顔をしかめてアピールをおっ始める。試合が止まってもいないのに相手から目を切ってレフェリーに文句を言い出す。
 
ああいう不用心さは観ていて吐き気がするし、それにつられて攻撃を止めてしまう側にも「いや、構わずぶん殴れよ」とモヤモヤさせられる。
 
2015年8月のプンルアン・ソー・シンユー戦はその典型。敵地にも関わらずプンルアンのラフファイトにイライラを募らせ、試合が続いているのに相手から目を切ってレフェリーにアピール→その瞬間を狙われて豪快にKO負けを喫するという。
 
あの試合からすでに7年以上経っているのにいまだにしょーもないアピールを止める気配はない。
 

最近はアレがある種の兵法に。破天荒キャラで売ってはいるけど、実際には…

さらに最近は年齢が上がったせいもあってアレがある種の兵法になっているのが……。
 
相手の頭が当たる→勝手に試合を止めてしかめっ面でアピール→それを見た対戦相手が委縮→ペースが赤穂に傾く。
 
国内&ホーム&ベテランの威光等、持てるものを総動員して相手を恫喝する作戦。さすがに意図してやっているとは思わないが、あのアピールを目にするたびに僕のテンションはダダ下がりになる。
 
コレ↓などは露骨なバッティングアピールと相手選手の委縮によって視聴意欲が一気に失せた。

 
シャクールvsナカティラ、鈴木雅弘vs永田大士、赤穂亮vs杉田ダイスケ振り返り。地獄のシャクールにあの名選手とそっくりな鈴木雅弘
 
逆にここ最近で素晴らしかったのが2022年4月の中川麦茶。
試合前からの執拗な挑発や反則すれすれのラフファイトで赤穂をイラつかせ、中盤まで互角以上の勝負を展開した。赤穂がどれだけアピールしようが気にせず淡々と笑
最終的に馬力の差で押し切られたものの、赤穂の神経質さを逆手に取る戦術はマジでお見事だった。
 
そして今回は赤穂にとってホームとは言えない韓国、相手は格上のカシメロである。普段の恫喝アピール作戦が使えない中でどう振舞うかにはめちゃくちゃ興味がある。
 
 
まあ破天荒キャラで売ってはいるが、実際には保守的で真面目なタイプなのだと思う。
「ルイス・ネリと対戦したい」「カシメロが階級を上げてくれば叩きたい」「ビッグマッチをやりたい」と威勢のいいことを連呼していた割に、井上尚弥が井岡一翔にちょっかいを出し始めた際は「現実感がない」と優等生発言に終始したり。
 
僕のような素人の部外者はコロナの影響で試合が決まらない井上が階級下の井岡にウザ絡みをしているのを見れば「今こそ喧嘩を売るタイミングだろ」と思うのだが。
 
「階級下のチビに絡むくらいなら俺とやれよ」「暇だろ?」とでも言えばビッグマッチにつながる可能性もあったんじゃないの?
「現実感が~」とか、“ちゃんとしたこと”を言ってる場合じゃねえだろ笑
試合のたびに「メリットがない」「相手にならない」言うとったやんけ。


試合中の粘り強さを含め、しっかり相手を選別する&会長の方針に忠実な人間なのだろうなぁと。
 

僕がカシメロを応援する理由がどんどん増えていくww 伊藤雅雪のリア充っぷりはプロモーターに向いてるかもね

伊藤雅雪「本物のボクシングを追い求めていきたい」
伊藤雅雪「イロモノじゃない本当の競技、プロフェッショナルなスポーツ」

何をもって「本物」と呼ぶのかはいまいちわからないが、
・メイン:ドタキャンと計量バックレで干され気味のカシメロvs元祖計量バックレの赤穂
・セミ:横に広がり過ぎて顔面のアスペクト比がバグってる40歳超えのジョニゴン
 
正直、他所をイロモノ呼ばわりしてアピールするほどご立派なものには見えないのだが。
 
こういう記事を目にするたびに僕がカシメロを応援する理由がどんどん増えていく笑
 
与那覇勇気vs南出仁戦現地観戦。与那覇選手の圧力と南出選手のフットワーク。なかなか間合いに入れず得意のフルスイングががが。でもいい試合でしたね
 
もしかしたら伊藤雅雪は例のキラキラスマイルとリア充オーラで金持ちの懐に飛び込んで資金を調達したのかもしれないっすね。
2018年7月のクリストファー・ディアス戦直後のインタビューで「まだ夢の途中。もっとデカイ試合がしたい」と語った際の爽やかさには誰もがメロメロになったし笑
 
たまに格闘家のチケット手売りが話題になるが、いわゆる“人たらし”も一つの才能なのだと思う。「チケットを売る営業力もプロ格闘家としての条件」といった主張にはまったくピンとこないが、プロモーターとしてはかなり有利に働くのではないか。
 
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