バトラー怒りの撤退w カシメロ計量に現れず。勅使河原弘晶がタパレスにあんな負け方をするとは。亀田和毅がパレホに大差判定勝利【結果・感想】

バトラー怒りの撤退w カシメロ計量に現れず。勅使河原弘晶がタパレスにあんな負け方をするとは。亀田和毅がパレホに大差判定勝利【結果・感想】

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先週末から注目試合が目白押し&2021年12月14日の井上尚弥vsアラン・ディパエン戦を現地観戦するなど、ここ数日ボクシングを観戦する機会が大幅に増えている。
 
井上尚弥vsアラン・ディパエン戦現地観戦。正直タルいイベントだった。久しぶりの5時間の長丁場+まさかの写真撮影禁止、絶妙に眠気を誘う進行
 
年末開催予定だった村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン戦、井岡一翔vsジェルウィン・アンカハス戦が中止/延期になったのは残念だが、それはそれとして。世の中は当たり前に回り続ける。
 
僕もしばらくプライベートが忙しかったのだが、それもだいぶ落ち着いてきたところ。放置したままだった試合を後追いで視聴している次第である。
 
ボクシング飽きた。
 
現地観戦を含めれば何だかんだで20試合を超えてきている。
 
いや~……。
ボクシングを観るのは好きだが、さすがにぶっ続けで二けたは……。
 
 
もちろんボクシングを観ながら過ごすおうち時間が至福()という方もいらっしゃるとは思うが、残念ながら僕はそっち側の人間ではない。
 
上半身裸の人間同士の殴り合いを眺めているうちに「もうええわ」と。
 
 
まあ愚痴ばっかり言っていても仕方ないので、今回は後追い視聴した試合の感想を。
 
具体的には、
・マーロン・タパレスvs勅使河原弘晶
・亀田和毅vsヨンフレス・パレホ
・ジョン・リエル・カシメロvsポール・バトラー
の3試合である。
 
その他にもあれこれ観てはいるのだが、そちらは気が向いたらということで……。
 

○マーロン・タパレスvs勅使河原弘晶×(2R6秒TKO)

まずはコレ。
2021年12月11日(日本時間12日)に米・カリフォルニア州で行われたIBF世界S・バンタム級挑戦者決定戦、日本の勅使河原弘晶が元バンタム級王者マーロン・タパレスと対戦した試合である。
 
結果はまさか? のマーロン・タパレスの2RTKO勝利。
勅使河原にとっては2016年10月の赤穂亮戦以来の敗戦&キャリア初のKO負けとなったわけだが……。
 
正直、この結果にはまあまあ驚いている。
 
以前申し上げたように僕はこの組み合わせなら有利なのは勅使河原、それこそWBAスーパー/IBF王者のムロジョン・アフマダリエフに勝てるとすればこの選手なのでは? と思っていた(対戦候補は勅使河原、タパレス、亀田和毅、ヨンフレス・パレホ、ロニー・リオスの5人)。
 
なので、今回は普通にクリアしてくれるはずだと。
 
勅使河原弘晶ならタパレスには勝つだろ。士別市立博物館で輪島功一特集を見てきた僕が言うんだから間違いない。11月27日にIBF挑戦者決定戦だって
 
僕がこの試合に関して言いたいのは、
タパレスお前、そんなに強いとか聞いてねえぞ笑
 
マジな話、マーロン・タパレスがここまで仕上げてくるとは思わなかった。
 
KO負けを喫した岩佐亮佑戦でのパフォーマンスにはいまいちピンとくるものがなく、なおかつ直近の試合はS・フェザー級契約。ちらっと試合を眺めたところ、ブヨブヨな身体つきとスローモーな動きしか印象に残らなかった。
 
一方の勅使河原は現在6連続KO勝利中。S・バンタム級に階級を上げてから一段スケールアップを果たし、持ち前のブルドーザーのようなフィジカルもさらに迫力を増している。
 
階級アップによるフィジカル強化に加えて6連続KO中と上り調子の勅使河原に対し、ここ最近調子を落と気味のタパレス。これはもう、間違いなく勅使河原が勝つための試合だろうと。
 
タパレス強えぇ……。
 
遠間からの鋭い踏み込みに手元で伸びる強烈なパンチ。
 
開始早々、外側からの右フックでいきなり勅使河原の顔面を揺らし、すぐさま射程の外側に退避。
 
立て続けに前手の右フックを被弾した勅使河原はまっすぐ後退させられ、あっという間にコーナー付近に追い込まれてしまう。そして、同じタイミングから今度は左ストレートでど真ん中をズドン。
 
この1発で腰をガクッと落とした勅使河原だが、ロープに座り込むようにダウンを拒否する。
ところが、かさにかかって攻めるタパレスを抑えきれず。追撃の連打を浴びたところでレフェリーがスタンディングダウン? をコールする。
 
実質これで勝負ありというくらいの深いダメージを負ってしまったわけだが、いやマジか。
勅使河原がここまで一方的にやられるのは完全に予想外というか、タパレスの強さにはちょっと驚かされた。
 

勅使河原の調子はよかった。序盤で硬かったとか言われてたけど、普通に動けてたよ?

実は勅使河原の調子はまあまあよかったと思っている。
 
始めて後楽園ホール以外のリングに立った影響、序盤で動きが硬かったなどと言われていたが、僕には全然動けていたように見えた。
得意のサウスポーに対する右クロスも「ラウンドが進めばそのうち当たるんじゃないの?」というタイミングで打ち込めていた(気がする)。
 
だが、それ以上にタパレスの踏み込み、パンチの伸びが……。
国内線戦やOPBF王座戦ではお目にかかれないような鋭さであっという間に捕まってしまった。
 
勅使河原弘晶vs川島翔平、佐川遼vs日野僚戦感想。興味なかったのに、ついに勅使河原目的で後楽園ホールに行っちゃった
 
開始直後から右フックが見えていなかったところに同じタイミングで左ストレートをもらったことで大パニックになった感じだろうか。
 
勅使河原はもともとディフェンスのヌルさを攻撃力でカバーする選手だが、この日の“当たり”のタパレスとはあまりに相性が悪すぎた。
 
 
しかしアレっすね。
世間の代弁者たるヤフーコメンテーターさまは辛口ながらも毎回的確なご意見を……。
 
「勅使河原のガードの低さで勝てるわけがない」
「これがアジアと世界の差」
「あのザルディフェンスでは世界で通用しない」
「基本がなっていなければこういう結果になる」
 
すべてを見透かす眼力、それを言語化する能力はさすがとしか言いようがない。
 
確か2018年10月に村田諒太がロブ・ブラントに負けた際も世間の代弁者たるヤフーコメンテーターさまたちがこぞって「この結果はわかっていた」「村田の実力はこの程度」とおっしゃっていた記憶があるが、重ね重ね彼らの鋭い眼力には驚かされる。
 
なお、一つお願いがあるとすれば、そういうことは試合前に言っていただければ幸いである。
 

○亀田和毅vsヨンフレス・パレホ×(判定3-0 ※118-110、117-111、116-112)

お次は2021年12月11日(日本時間12日)にメキシコ・エルモジージョで行われたWBA世界S・バンタム級挑戦者決定戦。同級5位亀田和毅と10位ヨンフレス・パレホが対戦し、3-0(118-110、117-111、116-112)の判定で亀田が勝利した一戦である。
 
この試合は亀田和毅のYouTubeチャンネルで中継され、かなりの人がリアルタイムで視聴したとのこと。
 
僕は「試合に出場する選手の身内が中継を担当するのはどうなのよ?」「それで公平性が担保されるの?」と思ってしまう人間で、最初にこの話を聞いたときは「ああ、そうなんだ…」とネガティブなテンションになった経緯がある。
 
ところが実際の映像を(後追い)視聴してみると、リング上にはデカいカメラを抱えたクルーの姿が。
どうやら現地での中継は普通に行われており、亀田の撮影部隊は客席? から撮影しているっぽい。これは中継を担当するというより、あくまで“試合シーンを流す許可を得ただけ”というヤツか。
 
しかもラウンド間に毎度とんかつ屋さん? のCMが入るなど、しっかりスポンサーをつけた上での中継。
 
ほほう、なるほど。
これはこれでありかもしれませんね。
 
 
ただ、クオリティの部分では……。
タイマーやラウンド表示がないために何ラウンドの何分なのかがまったくわからない。
試合の流れは何となく把握できるものの、時間、ラウンドが不明なために両陣営の作戦等が想像しづらいという。
 
個人チャンネルの無料映像に多くを求めるのはナンセンスだが、とにかく観ていてしんどいものだったなと。
 
ベテルビエフ怖えよ笑 顔面流血の冷血漢。マーカス・ブラウンをボロ雑巾に。お前の血も赤かったんだな…。ひょっとしたら危ないんじゃないか? とか言ってスマンw
 

ヨンフレス・パレホが思った以上にスケール感がなかった。各局面で亀田がパレホを置いてきぼりにする

試合については、予想以上にヨンフレス・パレホにスケール感がなかったというのが一番の印象である。
 
僕はこの試合、そこそこ接戦になるかも? と思っていたのだが、いざ始まってみるとほぼ亀田の一方的な展開。
 
亀田和毅vsヨンフレス・パレホの挑戦者決定戦。四の五の言わずに勝つしかない試合だろコレは。ボクシングのニュースで久しぶりにテンションが上がった
 
どちらも鋭い左リードとそこそこ固いガード、中間距離での差し合いを持ち味とする選手で、必然的に左ジャブでのペース争いが発生する。
 
そして、各局面で上回るのは亀田の方。
ジャブの鋭さ、スピード、ガード、見切りその他。
常に先手を取る亀田がそのつどパレホを置いてきぼりにしていく。
 
各ラウンドごとに大きな差はないものの、亀田が確実にポイントを重ねていく試合である。
 
 
しかも、パレホは最後まで亀田のスピードに慣れることがなく。
 
序盤こそスピード、出入りに面食らうものの、中盤から後半にかけて動きを掌握→怒涛の追い上げを見せるというのが亀田和毅の試合におけるお決まりのパターンなのだが、今回のヨンフレス・パレホは何だかんだで最終12Rまで亀田の動きに対応することができなかった。
 
それどころか後半9、10Rあたりで亀田が距離を詰めて倒しにいくという。
本来ならあそこは反撃を許した亀田がタジタジにさせられる時間帯なのだが(違
 
 
ヨンフレス・パレホはよくまとまった好選手だが、とにかくスケールが小さい。S・バンタム級でトップ戦線に絡むにはすべてのスペックが物足りなかった印象である。
 
福永亮次が井岡に勝つには? 先行逃げ切りしかないんじゃないか? 今回は福永のジャイキリに期待。井岡が前回の不調を引きずっていれば…
 

勅使河原vsタパレス戦と正反対だったな。攻撃重視の勅使河原は好調のタパレスに飲み込まれ、亀田は堅実にパレホを漬けて勝利

ちなみにこの試合は上記の勅使河原vsタパレス戦と同日に行われたわけだが、とにかく正反対の内容だったなと。
 
低いガードと見切り、攻撃にパラメータを振り切った勅使河原は好不調の激しいマーロン・タパレスの“当たりの日”にぶつかり、無念の2RTKO負け。
 
一方の亀田和毅はガードの高さとジャブ中心の堅実なスタイルが持ち味。ヨンフレス・パレホもよくまとまったいい選手だが、タパレスのような爆発力はない。
その相手にいつも通りジャブでペースを作り、最後まで何も起こさせずに大差判定勝利。
 
どちらがいいか悪いか、マッチメイクとしてどうかではなく、単純に明暗がはっきり分かれたコントラストがおもしろいと思った次第である。
 
と同時に、何だかんだでムロジョン・アフマダリエフといい勝負ができそう(勝てるとは言ってない)なのは実はロニー・リオスじゃねえか? という気がしはじめている。
 
アリムハヌリはすでに村田より強い? フライ級? 最強ダラキアン、大忙しのアフマダリエフ、2Rの長期戦のアンドラーデ。先週末振り返り
 
僕の「勝利は決定事項」発言の歴史(左が勝ち確定と断言した側)
×大竹秀典vsアイザック・ドグボエ○
○尾川堅一vsテビン・ファーマー×(後日無効試合)
○伊藤雅雪vsクリストファー・ディアス×
×中谷正義vsテオフィモ・ロペス○
×亀田和毅vsレイ・バルガス○
○中谷正義vsフェリックス・ベルデホ×
×ホルヘ・リナレスvsデビン・ヘイニー○
×中谷正義vsワシル・ロマチェンコ○
×勅使河原弘晶vsマーロン・タパレス○←New!
○亀田和毅vsヨンフレス・パレホ×←New!
 
僕の“デス預言者”っぷりがまた更新されてしまったのか……。
 

ジョン・リエル・カシメロvsポール・バトラー(カシメロの体調不良により中止)

ラストはこの試合。
WBO世界バンタム級王者ジョン・リエル・カシメロに同級1位ポール・バトラーが挑戦する……はずだった一戦。
 
ところが王者カシメロが体調不良を理由に前日計量を欠席。急遽代役のジョセフ・アグベコとポール・バトラーによる暫定王座戦が組まれたものの、今度はバトラーが勝っても正規王者になれないことに不満を示して出場を辞退してしまう。
 
深夜2:00から中継を予定していたWOWOWエキサイトマッチも、突然のメインイベントの中止を受けて大幅な内容変更を強いられるという。
 
 
いや、これはだいぶ驚きましたよね。
 
僕自身、カシメロvsバトラー戦は「6:4or7:3くらいでカシメロ有利だけど、バトラーがカシメロを翻弄するパティーンもあるんじゃないの?」「意外と番狂わせも起きそうなんだよな」という感じで、バトラーのがんばりに結構期待していた部分がある。
 
カシメロvsバトラー戦決定間近? Oh…入札額…。ボクシングには4団体とプロモーターを統括する界王神様みたいなヤツが必要だよな笑
 
仮にバトラーが勝てば「いずれ英国でドネアとの統一戦を!!」の流れになってもおかしくない。井上尚弥を抜きに考えれば、バトラーが勝つ方がおもしろいかも? とすら思っていた。


それがまさかのバトラー怒りの撤退ww
 
カシメロの離脱までは許容できたものの、試合自体が飛ぶというのは予想を超えていた。
 
てか、これはバトラーにとってもどうなんですかね。
計量をバックれた? カシメロへの怒りはもっともだが、自分も辞退してしまうのは少々悪手に思えるが……。
 
万が一暫定王座戦でアグベコに負ければ、せっかくたどり着いたランキング1位を失ってしまう。
そのリスクを負うより、カシメロの回復? を待ってリスケされるであろうタイトルマッチを待つ方が得策。もしくはカシメロが王座を剥奪された場合は上位ランカーとの王座決定戦が組まれる可能性が高い。
 
欠場したカシメロのへの当てつけはもちろん、暫定王座戦のリングに立つことのメリットとデメリットを天秤にかけた上での怒りの撤退だったのかもしれない。
 
 
てか、WOWOWエキサイトマッチはマジで悲惨でしたねw
やることがなさすぎて過去の試合映像を流してみたり、今さら井上尚弥のファイトスタイルを振り返ったり。
ちょろっと覗いただけだが、現場の混乱っぷりが見え隠れするスカスカっぷりだった。
 
 
真夜中にいい大人が揃って待ちぼうけを食わされる地獄絵図。
こういうときこそジョー小泉を酷使すりゃあいいんだよ()
 
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