第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ期待の5人。彼らの散り際の美学は瞬間芸術と言っても過言ではない()

第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ期待の5人。彼らの散り際の美学は瞬間芸術と言っても過言ではない()

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以前「目を奪われる魅力、華のある選手5選」と題して僕が思う“目を奪われる魅力”を持った選手をランキング形式で挙げていったことがある。
 
目を奪われる魅力、華のある選手5選。倒し方だけでなく、倒され方にも華があってこそのスター性。PFPとは別次元のランキング遊び
 
その際に「スターは倒し方だけでなく倒され方も大事」と申し上げたわけだが、そこに関してはガチで間違いないと思っている。
 
中でも倒し方、倒され方双方に飛び抜けて華があるのがプエルトリコ出身の選手。
上述のランキングでもフェリックス・ベルデホとファンマ・ロペスの2人がランクインしており、華麗かつ豪快な倒され方には美学すら感じるほど。
 
彼らの特徴としては、
・スタイリッシュでスピードがあり動きも派手
・面長の骨格とはっきりとした二重で見た目がいい
・盛大にカウンターを被弾して空中で時を止める
だいたいこんなところだろうか。
 
キレ味抜群のカウンターやスピーディなコンビネーションはすこぶる見栄えがよく、ド派手なKOを量産する姿は我々オーディエンス()を釘付けにする。
 
だが、基本的に動きが直線的で戦術も真っ正直。対戦相手のレベルが上がると頭打ちになる傾向が強い。
キャリア初期はスピードと天性の当て勘で圧倒していたのが、そこにカウンターを合わせてくる相手と遭遇すると徐々に一筋縄ではいかなくなる。
 
で、もともと面長の骨格のせいか、1発顎にもらうと盛大に効かされるという。空中で意識を飛ばされ、冷温停止したままKO負けを喫するパターンである。
 
そして、その倒され方が何とも華々しく印象的。
彼らの散り際の美学()が、最初に申し上げた「スターは倒し方だけでなく倒され方も大事」という要素にピッタリ当てはまる。
 
中でもファンマ・ロペスの散り様は芸術の域にある。極端な話、僕の中でのファンマはプエルトリコの最高傑作と言っても過言ではない(大げさ)。
 
 
というわけで表題の件。
今回は「第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ」と題して、プエルトリコ出身の期待の(倒され方にも期待できそうな)選手5人を挙げていこうと思う。
 
上述のファンマやフェリックス・ベルデホような“すでに期待に応えた”選手ではない。
またエマヌエル・ロドリゲスやアンヘル・アコスタといった日本で知名度のある選手でもない。以前ここでも取り上げたオマール・ロサリオも今回は外させていただく。
 
ドネアvsカシメロだと…?! リゴンドーの見えない君扱いががが。ドグボエ、リンドルフォ・デルガド、オマール・ロサリオ。井上尚弥アンダーカード振り返り
 
持ち前の華やかさ、スター性を発揮して連勝街道爆進中だが、今後はどうなるか? という立場の選手に焦点を当てていくことにする。
 

第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ:第5位

「ダニエリト・ゾリラ」
 

 
現在の戦績が16勝12KOで主戦場はS・ライト級。
2021年9月にはかつてホルヘ・リナレスに1RKO勝利したセサール・カノを2RKOで下している。
 
 
この選手はブロック&リターンが基本で、目の覚めるようなコンビネーションを打つタイプではない。
どちらかと言えば馬力とリーチの長さを活かしてゴリゴリ圧力をかけ、近場の連打で嫌倒れさせるスタイル。
ガードが高く左ボディやフックが得意なファイターと言える。
 
だが、風貌はご多聞に洩れず面長で顎の細さが特徴的。
まさしく僕の求める(?)プエルトリカンという印象で、今後圧力に耐える相手と遭遇した際にどうなるかといったところ。カウンターを被弾して盛大にダウンを喫する可能性を大いに感じさせる選手である。
 
と言いつつ、映像を観る限り普通に強そう。近い将来トップ戦線に出てくるような気もする。
S・ライト級がハイレベルな分、いつになるかは不明だが。
 
リナレスまさかの1RTKO負け。セサール・カノがデカくて長くて強かった。これをやられるとリナレスは厳しいよな
 

第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ:第4位

「ザンダー・ザヤス」
 

 
現在の戦績が11勝8KOで主戦場はウェルター級(直近2戦はS・ウェルター級)。
2021年10月のシャクール・スティーブンソンvsジャメル・ヘリング戦のアンダーに出場し、ダン・カーペンシーを4RTKOで下している。
 
 
この選手はプエルトリコ出身のプロスペクトとしてはもっとも期待されていると言っていいのではないか。
11勝8KOの戦績が示す通りの倒し屋で、実際の試合を観てもなるほどと思わせる。
 
シャクールがヘリングを「じわじわとなぶり殺しにしてくれる!」10RTKO。同じ土俵で勝負したら厳しいよ。バルデスと統一戦? 冗談でしょ?
 
センスを全面に押し出した鮮やかなコンビネーション、相手に反撃の暇を与えないスピードは問答無用で観客を釘付けにする。
 
またスタイリッシュなファイトスタイルに加えて顔面偏差値も高い。
怖いもの知らずそうな受け答えも次世代のスター候補としての資格十分、誰でも一目見ればトップランクが推している理由がわかると思う。
 
 
そして、顎の細さはやはり俺たちのプエルトリカン。
コンビネーションの最中に顔面がガラ空きになる瞬間も含め、ポテンシャルは計り知れない。
 
今のところはスピードとセンスで圧倒できているが、これに対応する相手が現れたときこそがこの選手の本当のキャリアスタートと言えそうである()
 

第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ:第3位

「ヘンリー・レブロン」
 

 
現在の戦績が14勝9KOで主戦場はS・フェザー級とライト級。
2021年10月のエマヌエル・ナバレッテvsジョエト・ゴンサレス戦のアンダーに出場し、マヌエル・レイ・ロハスに判定勝利を収めている。
 
 
この選手はサウスポーのアウトボクサーのせいか、ザヤスほどの華やかさはない。風貌もやや朴訥としており地味寄り。
階級もド派手な選手が多いS・フェザー級、ライト級なので、トップランクとしてもそこまでプッシュしていないのかもしれない。
 
ただ、映像を観るとファイトスタイルはかなり好戦的である。
右リードが多彩でスピードもあり、チャンスでの爆発力、コンビネーションの鮮やかさからは将来的なスター性を感じさせる。
「ヘンリー・レブロン」って名前もいいしね。
 
もちろん顎の先端は細く尖っており、1発もらった際のリアクションにも期待がかかる()
 
まだ主要4団体のランキングには入っていないようだが、S・フェザー級であれば現時点でも15位前後の実力はあるのではないか。
“第2のファンマ”として覚醒する可能性もなきにしもあらずだと思っている。
 
パッキャオの敗者の弁、言い訳振り返り。グッド・ルーザーなんぞクソくらえ。自分勝手なエゴイストが生み出すカタルシスが大好きです
 

第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ:第2位

「カルロス・カラバロ」
 

 
現在の戦績が14勝14KOで主戦場はバンタム級。
2021年10月に米・ニューヨーク州で、ジョン・リエル・カシメロやジェルウィン・アンカハスとも対戦経験のあるジョナス・スルタンとの10回戦が予定されている。
 
 
この選手もヘンリー・レブロンと同様アウトボクサータイプのサウスポーだが、コンビネーションの鮮やかさ、動きの滑らかさはレブロンよりも上。
センスを感じさせる動きと攻撃的なファイト、見切りのよさその他。軽量級のスターとしての素質はかなり高いのではないか。
 
倒し方も左のカウンター1発で豪快にKOしたり、連打でダメージを蓄積させてレフェリーストップを呼び込んだり。基本はアウトボクサーなのだと思うが、どことなくアンヘル・アコスタを左構えにしたような印象を受ける(適当)選手である。
 
そして、言うまでもないが顎は細く面長。
このスピードについてくる相手と遭遇した場合、豪快にカウンターをもらって大の字になるシーンが展開される? かも?
 
次戦の相手がカシメロやアンカハスと対戦経験のあるジョナス・スルタンとのことで、カラバロにとってはテストマッチ的な位置付けと言えそうである。
 
スルタンがカラバロにアップセット。これが俺たちのプエルトリコ。ファン・カルロス・トーレスも!? 期待の2トップが揃ってコケる(期待に応える)って笑
 

第2のファンマを探す旅。俺たちのプエルトリコ:第1位

「ファン・カルロス・トーレス」
 
現在の戦績が19勝15KOで主戦場はS・ライト級。
2021年10月に米・ネバダ州でジャロン・エニスvsトーマス・デュロルメ戦のアンダーでダーウィン・プライスとの対戦が予定されている選手である。
 
 
ついにお待ちかね、「第2のファンマを探す旅」の第1位はファン・カルロス・トーレス。
 
この選手はメイウェザー・プロモーション所属とのことで、下記は3階級制覇王者ジャーボンティ・デービスとのスパーリング風景である。

 
選出の理由はめちゃくちゃはっきりしていて、顔面がファンマにそっくりだから
 
インタビュー映像でもわかるように、デカい鼻とクリッとした目に坊主頭はまさしくファンマ二世。

 
なお、なぜメイウェザー・プロモーション所属だと知ったかと言うと、これまで自国のリングに上がっていたのが前戦から米国のリングに立っていたため。
戦績を見て「おや?」と思い、プロモーター名の欄を確認したところ「Leonard Ellerbe」とある。どこかで見たことある名前だなと思って調べてみたら……。
 
ああ、コイツかと笑→「コイツ」
 
多少でも海外のボクシングを観る方ならご存知だと思われる顔面。
上記のインタビュー動画にも登場しているし、常にメイウェザーの近くをうろついている巨漢のおっさんである。
 
低調なメイウェザーvsローガン・ポール。想定していた中で一番無難で望まない展開だった。メイウェザーにとっても痛い結果じゃない?
 
そして、ファン・カルロス・トーレスは顔面だけでなくファイトスタイルもファンマにそっくりなのがいい。
いかり肩に高いガード、ゴンゴン前に出て腕を振る筋骨隆々なタイプで、ここまでのKO数もファンマの後継者にふさわしい。
 
過去の試合をちょろっと眺めただけだが、“右構えのファンマ”と言っても過言ではないほどの類似性である。
 
 
また顎の細さはもちろん、打たれ弱さも実証済み。
いつも通りグイグイ前に出て腕を振り、相手をコーナーに追い込んだところでカウンターの左をもらって膝からストン。
 
それまで一方的に攻めていたのに、カウンター1発で相手の視界から消える倒れ方はもはや瞬間芸術としか言いようがない。
 
年齢も31歳とそろそろ勝負の時期にきているが、同時に近い将来の俺たちのプエルトリカン誕生も予感させる。
 
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