シャクール・スティーブンソンvs幸薄コンセイサン。体重超過がなくても大差なかったんちゃう?(同意してくれとは言わん)。3Rにはだいたい見切られてたな【結果・感想】

シャクール・スティーブンソンvs幸薄コンセイサン。体重超過がなくても大差なかったんちゃう?(同意してくれとは言わん)。3Rにはだいたい見切られてたな【結果・感想】

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2022年9月23日(日本時間24日)に米・ニュージャージー州で行われたWBC/WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ。同級2団体王者シャクール・スティーブンソンと挑戦者ロブソン・コンセイサンが対戦し、3-0(118-108、117-109、117-109)の判定でスティーブンソンが勝利した一戦である。
 
だがスティーブンソンは前日計量で1.6ポンドのリミットオーバーにより王座をはく奪され、試合はコンセイサンが勝利した場合のみ王座戴冠となる変則ルールで開催されている。
 
また勝利したスティーブンソンは計量直後に次戦でのライト級進出を明言。


今後は元PFP No.1のワシル・ロマチェンコや10月に予定されているライト級4団体統一戦、デビン・ヘイニーvsジョージ・カンボソス戦の勝者に挑戦する意向を示している。
 
ワシル・ロマチェンコ復帰戦。ジャーメイン・オルティス意外とがんばるんじゃないの? この際だから勝っちまえよ。足を止めないことが重要になりそう
 

シャクールvsコンセイサンの統一戦!! でもシャクールが体重超過。実はあまり気にならなかったんだよね

先週末からかなり忙しくボクシングもRIZINもリアルタイム視聴ができなかったことは前回お伝えした通り。
 
千葉開が栗原慶太にTKO勝利。千葉は完全にゾーンに入ったな。ゴングとともにコーナーから飛び出して前のめりで栗原を待ち構える姿が印象的だった
 
散々「俺忙しいぜ」アピールをして“デキル感”を出してきたが、もうそろそろいいかな笑
 
 
というわけで今回は日本時間9月24日の土曜日に行われたWBC/WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ、シャクール・スティーブンソンvsロブソン・コンセイサン戦についてである。
 
なお上述の通りシャクール・スティーブンソンが1.6ポンドのリミットオーバーで試合前に王座をはく奪されたわけだが……。
 
実を言うと僕はこのやらかしをあまり気にしていない。
 
理由は「どちらにしろ結果は変わらんだろ」と思っていたから。
 
正直、コンセイサンがシャクールに勝てるとは思えない。
リーチの長さや上背を考えるとオスカル・バルデスよりはマシかもしれないが、それでも。
 
体重超過しようがしまいが関係ない。コンセイサンがどれだけがんばっても九分九厘シャクールの勝ちでしょ。
 
多忙のせいで(まだ言ってる)気持ちが荒んでいたこともあり、 歪んだ方向に冷めていたことを報告しておく。
 
 
で、帰宅後にシャクールが判定で勝利したと聞いて「まあ、そうだよな」と。
同意してほしいなどとはまったく思わないが、妙な納得感とともにシャクールの勝利を受け入れた次第である。
 
僕のレイ・バルガスがS・フェザー級王座決定戦に出場? オシャキー・フォスターとの交渉指令。王座がガラガラの間隙を縫っての大勝負。僕は日本一この試合を楽しみにしてる笑
 

対戦相手を無風状態に追い込むいつものシャクールさん。倒せるか? というところで毎回自重する

実際の試合についてだが、シャクール・スティーブンソンはホントにいつも通り。
体重超過で王座をはく奪されたこと以外は何ら変わらず、前回のオスカル・バルデス戦同様対戦相手を無風状態に追い込んでいく。
 
シャクール・スティーブンソンvsオスカル・バルデス。バルデスじゃシャクールに勝てへんよ。でも、シャクールも万能じゃなさそう。チャンスがあるとすれば尾川堅一一択
 
最近KOへの意識が高まっているというのはその通りだが、あと一歩のところで自重してしまうのもこれまでと同じ。
 
「お、KOできるか?」と思わせる→「ここから先は反撃の芽が生まれる」寸前で踏みとどまる→再びの塩対応でやり過ごすの繰り返し。
危険を察知するアンテナが尋常じゃなく高いのだとは思うが、残念ながらおもしろいとは言い難い。相変わらずの試合運びにある種の安心感すら覚え始めている笑
 

どうにかシャクールのペースを乱そうとがんばるコンセイサン。でも…

一方のロブソン・コンセイサンだが、こちらはちょっと厳しかった。
 
スタンスを広めに構えて左腕を高く掲げ、そこから身体を大きく伸ばしてボディを打ち込む。
リードの戻り際を狙って右オーバーハンドを被せたり、同時に踏み込むとともにフルスイングを浴びせたり。
シャクールが左を出すたびに大きくステップバック→再び遠間でタイミングをうかがう。
 
・極力中間距離で対峙しない
・離れるときは思いっきり離れる
・踏み込んで打ち込む際は基本2発まで
を徹底しつつ、足を踏みつけるなどの嫌がらせでシャクールに冷静さを失わせるよう仕向ける。
 
恐らくまともに差し合い勝負をしても敵わないとわかっていたのだと思うが、とにかくシャクールのリズムを狂わせようとしていたのが印象的だった。
 
 
基本、コンセイサンは鋭いジャブを持ち味とするアウトボクサー。
オーソドックスで小柄なオスカル・バルデスにはこのジャブが機能したが、サウスポー&上背のあるシャクール相手にはなかなか難しい。
また「ガードを上げて~、プレスをかけて~」といった“崩し”があればいいのだが、足を使うスタイルのコンセイサンがいきなりそれをやるのは不可能に近い。
 
オスカル・バルデスvsロブソン・コンセイサン感想。コンセイサンの作戦とピーキングの勝利()バルデスはベルチェルト戦をうまく参考にされたかな
 
要するに諸々を考慮した上でひねり出したのがこの“タイミングをずらして踏み込む。当てては離れる”作戦だったのだろうと。
 

何をやっても通用せずに上半身と下半身がバラバラに。中盤以降は倒されないことに集中していた?

だが、コンセイサン渾身の攻略法()にもシャクールが動じることはなく。
 
前手のリードを右で叩き落とし、ボディへのストレートにはバックステップで対応。
足を踏まれても気にすることなく左をボディに伸ばし、一瞬の間をついてコンセイサンの顔面を揺らす。
 
あの手この手でどうにかペースを乱そうとするコンセイサンだが、シャクールが慌てた様子はない。
それどころか、前後左右に動きまくるコンセイサンの方が徐々にバランスをおかしくしていくという。
 
中盤以降、ロボコンパンチのようなフォームで右を打ち込むコンセイサンの姿が目に付いたが、恐らく見た目以上に距離の遠さを感じていたのだろうと。序盤からオーバーなアクションで出入りを繰り返したせいで上と下の連動がバラバラになってしまった印象である。
 

早い段階で動きを見切ったシャクール。無遠慮にプレッシャーをかけコンセイサンを手詰まりに

今回のシャクールは割と早い段階合(3Rくらい?)でコンセイサンの動きを見切った感が強く、中盤以降はカウンターをチラつかせながらガツガツプレッシャーをかける流れに移行。
 
逆にあっという間に手詰まりになったコンセイサンはまったく打開策を見つけられず。
前手の差し合いで上回られ、大げさな出入りも通用しない。足を踏みつける余裕もなくし、できることと言えば見せパンチとともに身体を寄せてのクリンチのみ。
 
右を出せばあっさりかわされ、打ち終わりにカウンターが飛んでくる。
足を使おうと思えば無遠慮に距離を詰められボディにズドン。
 
最初からしんどい試合になるだろうなとは思っていたが、マジでそのまんま。
中盤以降は勝利を目指すというよりどうにか倒されない方向に舵を切っていた(気がする)。
 
カネロvsゴロフキン3。金ヅル同士の3度目の遭遇。「割り切って儲けようぜ」的な乾いた同意があった気がした。ゴロフキンの追い上げに感動したよ
 

「パンチに怖さがない」ことが早々にばれて無遠慮にプレッシャーをかけられる。幸薄コンセイサンは報われてほしいけど、今回は相手が悪かった

繰り返しになるが、コンセイサンにとっては本当にしんどい試合だった。
 
序盤3Rで「パンチに怖さがない」ことがシャクールにばれ、無遠慮な圧力にタジタジになる。
その段階では辛うじて足を踏みつける余裕もあったが、3Rの打ち合いで弾き返されたことで一気に萎んでいく。
で、それ以降はバランスを崩したままバタバタとロボコンパンチを打ち込む→身体を寄せて時間を稼ぐの繰り返し。
 
何をやっても通用しない、準備してきた作戦をすべて潰される絶望感は想像を絶する。
 
再三にわたるクリンチにイライラしたシャクールがコンセイサンを投げ飛ばして減点を食らうシーンがあったが、まあそうだよなと。
あれだけいっぱいいっぱいの状態ながらもヌルヌルと延命されれば多少は……。
 
ラスト2Rなどは集中も切れたか、KO勝利も諦めた感じだったしね。
 
 
 
禁止薬物陽性となったオスカル・バルデスとのタイトルマッチを強いられ、ビックリ判定で敗れた2021年9月に続いて幸の薄さを発揮してしまったロブソン・コンセイサン。
 
ホームアドバンテージの存在を現役のジャッジが公式に認めたのはすげえな。コンセイサンがバルデスに勝つにはわずかな希望すら与えちゃダメだった
 
どこかで報われてほしいとは思うが、残念ながら今回は相手が悪すぎた。
上述の通りシャクールが体重超過をしようがしまいが結果に大差はなかったと思っている。
 
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