ホームアドバンテージの存在を現役のジャッジが公式に認めたのはすげえな。コンセイサンがバルデスに勝つにはわずかな希望すら与えちゃダメだった

ホームアドバンテージの存在を現役のジャッジが公式に認めたのはすげえな。コンセイサンがバルデスに勝つにはわずかな希望すら与えちゃダメだった

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2021年9月10日(日本時間11日)に米・アリゾナ州で行われたオスカル・バルデスとロブソン・コンセイサンによるWBC世界S・フェザー級タイトルマッチ。結果は王者バルデスが3-0(117-110、115-112、115-112)で判定勝利となったわけだが、その際に117-110でバルデスを支持したジャッジが「7ポイント差は誤りだった」旨のコメントを出している。


記事によるとジャッジを務めたスティーブン・ブレア氏はバルデスへの声援が大きかったこと、リングサイドのカメラクルーに視界を遮られたことが影響し、接近した2つのラウンドをバルデスに与えたことがミスだったと釈明。後日テレビで再視聴した結果、115-112か114-113でバルデスの勝利だったとしている。
 
なお同氏はプロ、アマ通じて30年以上のキャリアがあり、これまで一度も議論を呼ぶ採点はしていないとのこと。
 
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ホームアドバンテージの存在を現役のジャッジが公式の場で認めたのはちょっと衝撃

米・アリゾナ州で行われたWBC世界S・フェザー級タイトルマッチ、オスカル・バルデスvsロブソン・コンセイサン戦で117-110でバルデスを支持したジャッジが誤りを認める声明を出したとのこと。
 
この試合は数日前にバルデスから禁止薬物が検出されたものの、そのまま興行が開催されたいわくつきの一戦でもある。
 
まあ、それはひとまず置いておいて。
 
117-110でバルデスを支持したジャッジが公式で「あれは間違いだった」と発言するのはなかなかすごいことなのではないか。
 
しかも、その理由が「バルデスへの声援の大きさ」と「カメラクルーに視界を遮られた」の2つ。
数日後に誤りだったとコメントする勇気は素晴らしいが、それよりもここまではっきりと「外的要因に流された」ことを認めたケースはあまり聞いたことがない。
 
 
117-110については忖度だのビバ・メヒコ()だのと散々な言われようだったが、正直、僕は諸々の陰謀論にはあまり興味がない。
 
ただ、ホームアドバンテージ的なものは確実にあると思っていて、今回の「バルデスへの声援」や“視界を遮られてよくわからなかったからバルデスのラウンドにした”こともそれに当たるのだろうと。
 
だが、ホームアドバンテージの存在? を公式の場で認めたケースが今までにあったかどうか。
僕が知らないだけかもしれないが、これは結構衝撃だったりする。
 
「みんなが気づいてるけど、それは言わない約束でしょ?」というのが暗黙の了解だと思っていたので。
 
 
以前「プロレスは格闘技なのか、ショーなのか」と問われたレスラーがたびたびそれっぽい発言をして話題になっていた記憶があるが、今回のスティーブン・ブレア氏の発言もそれに近いものを感じる。
 
119-109ロペス! 118-110カネロ!←これってホントに陰謀? 人種差別なの? あからさま過ぎる気が…。採点方法を変えるなら加点方式だろうな
 

バルデスがペースアップした6R以降、会場の雰囲気も一気に変わった。ここでのブレが大きかったのかな?

ちなみに前回も申し上げた通り、僕の素人グダグダ採点では115-112でコンセイサンの勝利。
もっと言うと、9Rにコンセイサンが食らった減点も謎だったので、実質116-1112でコンセイサンの勝ちだと思っている。
 
オスカル・バルデスvsロブソン・コンセイサン感想。コンセイサンの作戦とピーキングの勝利()バルデスはベルチェルト戦をうまく参考にされたかな
 
それを踏まえて公式ジャッジを眺めてみると……。


やはり結構ズレがあるなぁと。
 
僕のクソ採点にもっとも近いのが真ん中のOmar Mintun氏だが、それでも……。
この人は1〜5Rまでを「バルデス2-3コンセイサン」としているが、僕は3R以外の4つをコンセイサンのラウンドとさせていただいた。
 
また6〜9Rはジャッジ3人中2人がすべてのラウンドをバルデスにつけている(残り1人も3-1でバルデス)が、僕はここを2-2とした記憶がある(どのラウンドかは忘れた)。
 
で、10〜12Rは10、12Rが3人ともバルデス、11Rは3人中2人がバルデス支持となっているが、僕は10、11Rを普通にコンセイサンのラウンドだと思った次第である。
 
上記を合計+9Rの減点がなかったと考えると、バルデスが取ったラウンドは4つ。116-112でコンセイサンの勝利となる。
 
別に僕の採点が正しいなどと言うつもりはないが、これはまあまあ興味深い。
「バルデスへの声援の大きさに影響された」というスティーブン・ブレア氏のコメントを踏まえるなら、コンセイサンの体力が落ちた中盤以降、6〜10Rでのブレが大きかったと考えるのが妥当なのではないか。
 
 
てか、さすがに6〜10Rはジャッジ3人の合計が「バルデス14-1コンセイサン」になるほどの差はなかったと思うのだが……。
 
いや、わからないけど。
再視聴すればどのラウンドが怪しいかが判明するとは思うんですが、それもめんどっちいのよね()
 
カネロvsゴロフキンVol.3のレフェリー、ジャッジの報酬の低さにびっくり。こんな金額で忖度や買収容疑、八百長、人種差別者扱いされる職業、しんどすぎる
 

注目度の高い試合でのジャッジはやっぱり大変だし、ある程度の年齢制限は設けるべき? かも?

今回のように人間がジャッジすることによる揺らぎ、大きすぎるブレを是正するには、1人ずつ密室に隔離した上で定点カメラで撮影した試合を無音で見せるのがいいと思っているが、さすがに今すぐそこまで実現するのは難しい。
 
とは言え、会場の雰囲気やカメラクルーの動きによって採点に影響が出ることを経験豊富な現役のジャッジが公式に認めたというのはめちゃくちゃデカい(気がする)。
 
要するに人気選手が有利になる状況が存在することが公式の見解として示されたわけで。
 
 
と同時に、注目度の高い試合でのジャッジは改めて大変だなと思わされる。
 
スティーブン・ブレア氏は今後トレーニングを受け直し、それを終えるまでは世界戦のジャッジは務めないとのこと。
 
うん。
まあ、そうだよな。
 
こういう出来事があると、本人にそのつもりがなくても陰謀論の的になったりビバ・メヒコ呼ばわりされたり、酷いときには人種差別主義者のレッテルを貼られたりもする。
 
世界戦でのジャッジがどれだけ名誉なことなのかは知らないが、どう考えてもマイナス要素の方が大きいように思える。
 
本人がしばらくデカい試合に携わるのを躊躇するのも仕方ない。
 
ガバリョの勝ちもなくはない? かな? ロドリゲスはトレーナーが井上パパを恫喝してから運が一気に離れていったよな
 
あとはアレか。
少々長く現役をやりすぎた部分もあったかもしれない。
 
Boxrecによるとこの人はレフェリーとしては1996年から、ジャッジとしては2003年からキャリアをスタートしている。
 
「Stephen Blea」
 
顔写真からもかなりのベテランであることがうかがえるが、動体視力や瞬間的な判断力を考えるとレフェリーやジャッジも年齢で区切るべき? なのかも?


実際、この試合のレフェリーもだいぶフットワークが怪しかったですからね。
試合中に何度か選手にぶつかりそうになってたし。
 

コンセイサンはわずかな希望すら与えてはいけなかった。すべての時間帯で圧倒し続けてようやく勝てる試合だった

つまり、今回の試合でコンセイサンが勝つには12Rに渡って圧倒し続けなければならなかった。
 
5Rまでは間違いなくコンセイサンがリードしていたとは思うが、中盤に流れを渡してしまったのが痛かった。
 
具体的にはコンセイサンが休んだ+バルデスがペースアップした6Rか。
あのラウンドで若干動きが落ちたコンセイサンは次のラウンドから再びエンジンをかけ直したが、会場の雰囲気はあそこから一気にバルデス寄りに変わった記憶がある。
 
恐らくコンセイサン陣営の作戦は先行逃げ切り。
序盤にリードを奪い、中盤を我慢してラスト3Rで再びペースを上げてのポイントアウト。僅差〜中差での判定勝ちを想定していたのだと思う。
 
だが、バルデス応援一色のあの会場で勝利するにはそれではまったく足りない。
追い上げられること、並ばれることも許されない。わずかな希望すらも感じさせず、すべての時間帯で圧倒する必要があった。
 
 
さすがにそれはコンセイサンがかわいそうすぎるんじゃないの? とも思うが、スティーブン・ブレア氏のコメントによるとボクシングとはそういうもん、少なくともこの試合に限ればコンセイサンが勝つには100対0でぶっちぎる以外になかったのかなと。
 
井岡は実質負けかな…。ロドリゲスの踏み込みと圧力に大苦戦。勝ちはしたけど衰えも見えたような。判定に物議を醸した時点でアウト
 
陰謀や忖度とは少し違うが、過剰なまでのホームアドバンテージが存在することを現役のジャッジが公式に認めたというのはやっぱりデカいっすよね。
 
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