ロマゴンvsアローヨ予想!! 荷が重いかなぁ……。PFP最強ローマン・ゴンサレスにアローヨ兄が挑戦!! がんばれ兄貴

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2016年4月23日(日本時間24日)に米カリフォルニア州イングルウッドにあるザ・フォーラムで、WBC世界フライ級王者ローマン・ゴンサレスに同級15位のマックウィリアムス・アローヨが挑戦する。

「ロマゴン、アローヨを大差判定で退ける!! 半病人のゴンサレスにアローヨは歯が立たず」

マックウィリアムス・アローヨの双子の弟は現IBF世界S・フライ級王者のマックジョー・アローヨであり、この試合にマックウィリアムスが勝利すれば兄弟同時の世界王者が誕生することになる。

なお、この試合はメインのWBA・WBC暫定・IBF世界ミドル級王座統一戦ゲンナディ・ゴロフキンvsドミニク・ウェイドのセミファイナルとして行われる。

「最強ゴロフキンが無敗のドミニク・ウェイドを迎え撃つ!! 世界ミドル級王座統一戦予想!!」

ロマゴン&ゴロフキンという安定最強王者がセットで登場する興行もおなじみになりつつある昨今。
両者が問題なく今回の試合をクリアしたと仮定して、今後もこの路線でいくのか。それともPFPトップに君臨するロマゴンをメインに据えた興行を打つのか。興行主の手腕にも注目である。

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勝敗予想は中盤5~8RでロマゴンのKO勝ち。アローヨが一矢報いるには下がりながらどれだけ反撃できるか

ローマン・ゴンサレスvsのマックウィリアムス・アローヨ。
今回はまず勝敗予想から申し上げたい。
中盤5~8RでのロマゴンのKO勝ち。これでいきたいと思う。

おおざっぱに言うと、アローヨにとってMAXの結果がロマゴンvsエストラーダ戦の再現。順当にいけば試合中盤でのロマゴンのKO勝ち。
アローヨが最高のコンディションと最高の対策をした場合にのみ、判定までいく可能性があるかも? といったところである。

どちらにしてもロマゴン有利は動かないが、かなり高い確度で中盤KO勝ちという結果が濃厚ではないだろうか。

この試合でのポイントはアローヨが下がりながらどれだけ腰の入った効果的なパンチを打つことができるか。ロマゴンに一矢報いることができるかはそこにかかっているではないかと思う。

アローヨの攻撃力、突進力はかなりのものだ。体力で押し込める相手には俄然強さを発揮する。
だが、問題はそれができなかったとき。押し込むことができず、逆に下がらされる展開になったときにどうなるかである。

エストラーダのように腰の入ったパンチを返せるか。常に身体と頭の位置を動かし続けて芯を食わないディフェンスができるか。
上下に連打を散らしながら前進してくるロマゴンにアローヨが対抗するには、そこにかかっているのではないだろうか。

アローヨがロマゴンに勝てるか? と聞かれたら「No」と答えるしかない

僕はアローヨがロマゴンに一矢報いるには、圧力を受けながらでも腰の入ったパンチを打てるかにかかっていると申し上げた。
そして、それは無理ではないかと思っている。

残念ながらアローヨがロマゴンの突進を受けながら反撃するのはかなり難しいと予想している。
アローヨにはロマゴンの前進を防ぎながら反撃することはできない。もちろんロマゴンを下がらせることもできない。
アローヨの攻撃力、前に出る力はなかなかのものがある。だが、あの攻防分離のスタイルがロマゴンに通用するとは思えない。アムナットにうまくごまかされたように、ロマゴンにもするすると芯を外されてしまうのではないだろうか。

もちろんアムナットのディフェンスが巧いということは重々承知している。それをわかった上で、ロマゴンに対抗するにはあのディフェンスを突き破るくらいの突進力が必要だと言っているのだ。

相手との距離を瞬時に把握し、必要最小限の動きで芯をずらす。これがロマゴンのディフェンスの最大の持ち味である。相手のパンチを小さなポジションチェンジとヘッドスリップで直撃を避け、スムーズな体重移動で攻撃に転ずる。さらに強固なガードも忘れない。
一見激しい打ち合いをしているように見えて、ダメージを受けているのは相手だけ。こんな異様な光景を何度目撃したことか。このディフェンスはゴロフキンにも通じるものがあるのだが、完成度という意味では文句なしにロマゴンの方が上だ。

「ゴロフキンが豪打のレミューに勝利!! ミドル級の豪打対決に圧勝」

つまりアムナットのディフェンスを攻略しきれなかったアローヨにはロマゴンの牙城は崩せない。そういう意味である。

距離を詰めてアローヨのパンチを封じ、コンビネーションでやりたい放題

このアローヨという選手の特徴として、至近距離での打ち合いをやや苦手にしているというのがある。パンチが外旋回のため、力を目いっぱい出すには多少のスペースが必要になるのだろう。頭が当たるほどの距離ではどうしても窮屈になるのである。

ロマゴンは恐らく、距離を詰めてボディとアッパーを中心に攻めてくるのではないだろうか。頭が当たるくらいの距離でアローヨのパンチを封じながら、自分のコンビネーションだけを的確に当てていく作戦である。
これをやられたアローヨは徐々に防御で手一杯となり、ディフェンス一辺倒の試合を強いられる。そして、青息吐息で毎ラウンドのゴングを聞くことになるだろう。

ロマゴンの連打をガードするのに精いっぱいのアローヨ。何もできないまま削られ、疲弊したところで押しつぶされる。
ロープに詰められ、ガードの上からロマゴンの強烈な右。身体が流れたところに左のボディ、さらにアッパーをアゴに被弾してダウン。そんなシーンが観られることを期待したい。

前回のビロリア戦以上の絶望感とともに、アローヨがマットに沈む

2015年10月に行われたロマゴンvsビロリア戦。
あれだけ出来のよかったブライアン・ビロリアでさえ、ロマゴン相手には9Rまでしか持ち堪えることができなかった。コーナーに釘付けにされ、最後はガードの間から連打をねじ込まれてストップという結末である。

今回の試合もビロリア戦と同じようなパターンで終わると予想するが、両者のスタイルを考えるとビロリア戦よりもストップは早いのではないだろうか。

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展開としては、序盤1、2Rはアローヨが圧力をかけて連打を浴びせる。得意の大振りのフックから右ストレートを打ち込み、ロマゴンを下がらせるシーンに会場はヒートアップするだろう。
だが、3Rからペースアップしたロマゴンが連打でアローヨを下がらせ、ガードの間を的確に打ち抜く。ロマゴンの上下の打ち分けにガードで精一杯のアローヨは徐々に自分から手が出せなくなる。
接近戦でアローヨが顔を跳ね上げられるシーンが目立ち、6Rに入る頃にはすでに息も絶え絶えである。ロマゴンの猛攻を受け続け、いつ終わってもおかしくない一方的な展開である。

左のアッパーから右フック。そして返しの左を顔面からボディへ。
ロマゴン得意のコンビネーションをモロに受けたアローヨがたまらず膝をついてダウン。

カウント8でアローヨがどうにか立ち上がる。
対するロマゴンは手を緩めない。
ガードを上げて距離を詰め、ボディのダブルからアッパー、そして右フックにつなぐコンビネーションを浴びせてアローヨを追い込む。

防戦一方のアローヨ。
苦し紛れに出した左フックは楽々ガードされ、逆にロマゴンの右フックをこめかみに被弾する。ふらついたところに左のアッパーをアゴにもらい再びダウン。

それでも何とか立ち上がるアローヨ。
だが、すでに反撃の力は残っていない。
観客席から大歓声が沸き起こる。

仕上げに入ったロマゴンはアローヨをコーナーに追い込み、一方的に連打を浴びせる。
アローヨの様子をうかがうレフェリー。
ロマゴンの左でアローヨの顔面が跳ね上がったところで、両者の間に割って入りストップをかける。

6R2分25秒TKOでローマン・ゴンサレスの勝利!!

試合序盤はアローヨが持ち前の攻撃力を発揮して期待を持たせるものの、結局はロマゴンの詰め将棋的なワンサイドゲーム。
絶望感とともに崩れ落ちるアローヨの姿がありありと思い浮かぶのだが、どうだろうか。

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