日本がウェールズに12年ぶりの勝利。まあクソ試合ですね。低レベルなチーム同士の低レベルな試合ですよ。超速ラグビーのあるべき形を示せたのはよかったけど【2025.7.5感想】

ラグビー「リポビタンDチャレンジカップ2025」、日本vsウェールズ戦が2025年7月25日に福岡・ミクニワールドスタジアム北九州で行われ24-19で日本が勝利。12年ぶりのウェールズ戦での勝利となっている。
⏱️試合終了
日本代表、ウェールズ代表に勝利です!#JPNvWAL #ラグビー日本代表 pic.twitter.com/powMA1qAf8— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia) July 5, 2025
エディー・ジョーンズが代表HCに復帰して2年目の今年。
前回のマオリ・オールブラックス戦は20-53で完敗。フルメンバーではなかったが後半に3Tを許すなど課題のディフェンスは改善されないままである。
ちなみに僕はこの試合を観ていない。
予定が入っていたのもあるが、フル代表ではない日本に興味がわかなかったのが大きい。
その点今回はメンバーもかなり豪華? で本気度も高い。
しかも相手は絶不調のウェールズ。
日本代表の現在地を知るには絶好の相手ということで楽しみにしていた。
日本vsウェールズ第2戦。またしてもクソ試合。あれだけディフェンスがダメ&密集でポロポロすれば勝てないよ。ウェールズは背伸びせずに今やれることを全力でやり切った
低レベルなチーム同士の低レベルな試合。12年ぶりのウェールズ戦勝利? だからどうした
まず全体の感想だが、ダメダメでしたね。
率直に申し上げて「低レベルなチーム同士の低レベルな試合」。
12年ぶりのウェールズ戦の勝利、(前回崩れた)後半での逆転等ポジティブな面もあるが、内容自体は相当厳しい。
エディー・ジョーンズの続投が発表された2024年12月に「超速ラグビーが今後どうなるか」をあれこれ考えたが、正直今回は試合そのものがアレすぎた。
エディー・ジョーンズ続投決定。“超速ラグビー”の目指す場所はニュージーランド、フランスと近い? 立川、マクカランのSO起用も理解できる。納得はしてないけどな笑
高温多湿という言い訳は立つものの、はっきり言って「それどころじゃねえだろ」と。
ウェールズもダメだが日本も同じくらいダメ。
画面の前でイライラしたことをお伝えする。
ディフェンスがダメダメ。ポロポロが多すぎる。これが代表選手のプレーか?
日本の何がダメかというと、とにかくディフェンス。
1人目のタックルが甘く、最初の接点で芯をズラされゲインを切られてしまう。
去年、一昨年とリーグワンを観ていてもディフェンス面のヌルさは目につく。
また代表戦での失点の多さを考えても全体的なディフェンス力の低下は明らか。
ディフェンスからリズムを作っていた2015、2019年W杯での姿は見る影もない。
ルール変更によってダブルタックルが難しくなった部分もあると思うが、それを差し引いてもこの抜かれ方は目に余る。
攻撃面ではやはり肝心なところで繰り返すポロポロか。
しかも今回は「いや、それを落とす?」「今のはダメでしょ」というプレーがかなり見られた。
敵陣で“普通に”外に回してポロッ。
タックルを受けてラックを作るためにダウンボールしようとしてポロッ。
汗でボールが滑る、疲労が溜まって身体が動かないのは理解できるが、それにしても。
「いくら何でもそこは決めようぜ」「それは国を代表する選手のプレーじゃないよ」と言いたくなるシーンが散見された。
中でも後半開始10分は本当に酷かった。
両チームの得点が止まった時間帯だが、要はお互いにポロポロしすぎて決定機が生まれなかっただけの話。
それこそ無茶なパス回しでボールが手につかない、自陣で焦ってターンオーバーされる等なら「ほら見ろ、無理するからだろ」「そこはオーソドックスでいいんだよ」とドヤれるのだが笑
あんな試合をしていてW杯ベスト4を目指すなどとほざいてんじゃねえ、全員出直してきやがれ。である。
エディー・ジョーンズ再び日本代表HCに? エディーのラグビーは古い。世界の主流はディフェンス重視のロースコア。トレンドに即した人選をだな…
日本よりもさらに酷いウェールズ。結局最後まで何がしたいのかがわからなかった
対するウェールズはさらに酷い。
開始直後こそスピーディなパス回しで先制したものの、すぐに足が止まって立ち上がりの勢いがなくなる。
密集サイドの選手は「立ち止まってもらう→そこから『せーの』で走り出す」のでコンタクトの威力が足りない。
全員のポジショニングが浅く、横に流れるだけでなかなか前に進めない。
たま〜にゲインしても基本は個人技なので後が続かない。
敵陣深く入っても無茶なゴロパントでチャンスを手放してしまう。
苦し紛れのDGなど入るわけがない。
セットプレー(ラインアウト、スクラム)も精度が悪く、正直何がしたいのか、どういうラグビーを目指しているのかが最後までわからなかった。
連敗続きで調子が上がらないというのは聞いていたが、想像以上にチーム状態は悪そうである。
日本のディフェンスがダメダメだったと申し上げたが、19失点で済んだのもウェールズのバラッバラなオフェンスに助けられた部分が大きい。
マジで「低レベルなチーム同士の低レベルな試合」というヤツ。
ビデオ判定ってやっぱりクソだわ。ラグビーリーグワンのTMO(ビデオ判定)が末期。準決勝2試合で計11回は正気の沙汰じゃねえ。決勝戦ではゼロって何だそりゃ
後半に超速ラグビーが機能した。去年のラスト2試合でうっすら見えたものが継続できていた
よかった部分を挙げるなら、やはり後半に超速ラグビーが機能したところか。
一応言っておくと、後半の逆転自体はあまりいいとは思っていない。
あれはどちらかと言うとウェールズが勝手に落ちただけで日本が持ち直したわけではない。
酷いチーム同士の試合で片方がより酷くなった結果、もう一方がマシに見えたという話。
まあ、あのコンディションの中でスタミナで上回ったのはよかったが。
ただ、攻撃にメリハリがついてきたのはあると思う。
何度も言っているように超速ラグビーを80分間継続するなど不可能。
特にエディー就任初期は無茶な攻撃を仕掛けてハンドリングミスを繰り返し、結果「前半15分だけ健闘→それ以降はグダグダ」になる試合が続いていた。
僕はこれまで「超速ラグビーは結構だが、上げるところと下げるところを分けないとダメ」「自陣では確実にタッチに出す、SHはボールを“ちゃんと”掴んでから放る等の基本プレーがおろそかすぎる」と喚き散らしてきた。
で、2024年のラスト2試合でようやく改善が見えつつあったのだが、今回もそこの部分“だけ”は継続できていた。
超速ラグビーの現在地。イングランドとの2試合で何が変わったか。スタッツを見ると少しだけ希望が出る? エディー・ジョーンズのコメントも納得できるよね
後半17分のトライはよかった。ああいうメリハリがあってこその超速ラグビーですよ
SHは無理に自分で持ち出すことはせず、まずは近くの味方に渡す。
突進する選手はしっかり当たってラックを形成→確実に次のプレイヤーに渡すことを意識。
超速ラグビーどうこう言うのはそれができからだと絶叫してきたわけだが、今回はその部分が機能していた。
特に後半17分のトライはめちゃくちゃよかった。
ラインアウトから敵陣深く入り、確実にフェーズを重ねてディフェンスを後退させる。
タックルを半マークズラし、ギャップができたところにフォローが走り込んでそのままトライ。
密集サイドを走る際は確実性を重視、最後のつなぎをスピーディに。
超速の使いどころ、相手の出方を見ながらのペースの上げ下げ。
まさに何度も繰り返してきたメリハリである。
あえて言うならSHの持ち出しがあればもっとよかったのだが、そこは次に持ち越しということで。
ラグビーW杯2019南アフリカ優勝。タックル、セットプレー、モール。南アフリカの持ち味がイングランドをノートライに封じる
もちろん絶不調のウェールズが相手だったのは間違いなくある。
格上相手にあのダメダメなディフェンスでは早々に勝負は決まっていたはず。
クソ試合なのは間違いないしだいぶイラつかされもしたが、超速ラグビーのあるべき? 形を見せられたこと“だけ”はポジティブ。
次戦は兵庫で再びのウェールズ戦だが、もう少しマシな試合を期待する(笑)。
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エディー戦記<だからラグビーは面白い>
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