サンダースが禁止薬物陽性w もうさ、やるならバレんなよって話。ロマゴンvsフェンテス、ムンギアvsクック、レミューvsオサリバン振り返り

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ボストン街イメージ
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2018年9月27日、WBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダースが、8月30日に受けたVADAの検査で禁止薬物に陽性反応を示したことがわかった。


報道によると、検出されたのは興奮作用のあるオキシロフリン。
 
サンダースは10月に指名挑戦者デメトリアス・アンドラーデとの防衛戦を予定していたが、試合会場のある米マサチューセッツ州のコミッションは、Bサンプルの検査結果を受けてライセンス発行の有無を判断するとのこと。
 
「そして伝説()へ…。 田中恒成が木村翔に判定勝利で最速3階級制覇。至近距離での打撃戦と駆け引きがすごかった」
 

相変わらずしょーもないなポマエラ。パーリーピーポーなのか筋肉増強なのか、どっちなん?

各所で報道されている通り、WBO王者ビリー・ジョー・サンダースから禁止薬物が検出されたとのこと。
 
これについては「今度はお前かい」という感想しかないのだが、相変わらずしょーもない。
 
以前にも申し上げたように、あまりに多過ぎてこういうのには慣れっこになったというか、
「やるならやるでバレんなよ」
「せめて相応の対策をしろよ」

と言いたくなるほど。
 
絶対言っちゃダメなんだろうけど。
 
「カネロがジェイコブスに辛勝。相手のよさを消すのが得意なジェイコブス。カネロ打倒一番手はまさかのアイツ?」
 
別にスポーツ界が清廉潔白だなんてこれっぽっちも思ってねえから。
最低限、バレないように小細工してから表舞台に出てきてくれよ。
みたいな。
 
まあ、あまり言うと怒られるので止めておきますが。
 
そういえば、元S・フライ級王者のカルロス・クアドラスは筋肉増強のドーピングではなくアルコール&薬物依存で沈んでいったが、今回のサンダースはどちらだったのか。
 
一部ではパーリーピーポー仕様の興奮剤じゃねえの? とも言われていたが。
 
なお、これは僕の勝手な印象だが、アメリカなどでは筋肉増強のドーピングよりもパーリーピーポーな薬物の方が寛容なイメージが強い。
 
薬物だけでなく、家族や恋人へのDV事件を起こしてもしれっと数ヶ月後に復活する選手は多い。
あまりに日常的なせいで「うん、仕方ないよね」的な空気があるということなのか?
 
筋肉増強目的のドーピングに対しては「競技の品位を汚した」と徹底的に糾弾されるのに……。
 
競技云々を抜きにすれば、薬物やDVの方が社会的な罪ははるかに重いはずなのだが。
というより、私生活においては筋肉を増強しようがしまいが別に問題ないのだが。
 
まあ、よくわからん。
 
「井上尚弥WBSS出陣。パヤノ? だからどうした。圧勝しやがれ。全局面でねじ伏せろ。一片の希望すらも残すな」
 

○デビッド・レミューvsゲーリー・オサリバン×

というわけで、例によって気になった試合の振り返りを。
などと言いつつ、先日のゴロフキンvsカネロVol.2のアンダーカードばかりだが。
 
「カネロvsゴロフキン再戦感想。最強王者を真っ向勝負で上回ったカネロ。前回を超える感動的な試合」
 
まずはこの試合。
WBA世界ミドル4位デビッド・レミューと3位ゲーリー・オサリバンによるWBA世界ミドル級スーパー王座挑戦者決定戦。1R2分44秒TKOでデビッド・レミューが勝利した一戦である。
 
 
とりあえず言えるのは、レミューは近場で打ち合ってなんぼの選手。とにかく長所短所がめちゃくちゃはっきりしているということ。
 
パンチの届く位置まで近づけば得意の強打を発揮できるが、距離を支配された場合は何もできない。
 
2015年のゲンナジー・ゴロフキン戦や2017年のビリー・ジョー・サンダース戦など。
強い左で出鼻をくじかれたり、サイドに回られるとほぼほぼできることがなくなる。
 
「挑発大好きサンダース君がレミューをヒラヒラかわして大差判定勝利。試合後にゴロフキン戦を希望」
 
その反面、2017年3月のカーティス・スティーブンス戦のように、得意な距離で上回った場合は一気に強打が爆発する。
 
そして、今回のオサリバン戦で見せたのは後者。
ガードを上げて前進し、近場で腕を振るオサリバンとモロにかち合い、得意の左フックを叩き込んでの勝利。
 
といっても、直前にオサリバンのジャブを被弾して後退させられるシーンもあり、弱点を克服したとは言い難い。
 
次戦はカネロとのタイトルマッチが濃厚とのことだが、これはどうなるか。
 
カネロがゴロフキン戦で見せた左を再現できれば、レミューの突進を止められる?
それとも、得意のクネクネディフェンスで空転させてカウンターを叩き込む?
 
どちらにしろ、カネロの優位は動かないのかな? という気はしている。
 

○ハイメ・ムンギアvsブランドン・クック×

続いてはこれ。
WBO世界S・ウェルター級タイトルマッチ。
王者ハイメ・ムンギアと同級3位ブランドン・クックが対戦し、ムンギアが3R1分3秒TKOで勝利。2度目の防衛に成功した試合である。
 
 
まあ、この試合はねえ……。
ブランドン・クックにはちょっと厳しかったなと。
 
リング中央で向き合った時点で、両者の身体つきがまったく違う。
それこそ同じ階級には見えないほどのフィジカル差。
 
クックは戦績20勝1敗の強豪とのことだが、ムンギアのパワーがすご過ぎてどうにもならなかった。
 
なお前回のリアム・スミス戦でも感じたが、ハイメ・ムンギアを攻略するには恐らく接近戦
身体を密着されると自分のリーチを持て余す仕草が目立つので、どれだけインファイトで押し込めるかなのだろうなと。
 
逆にこの選手に自由に動けるスペースを与えてしまうと、サダム・アリのような地獄を見るハメになる。
 
遠い位置から大きく踏み込み、中間距離で剛腕を振り回す。
相手がどれだけ動いても逃がさず、カウンターを合わせる余裕も与えず撃沈させるパティーン。
 
「やっべえw 巨人ムンギアがアリを爆撃。ムンギアなんだコイツ。プロレスラーみたいだな」
 
全体的な特徴としては、どことなくセルゲイ・コバレフっぽいのかなと思ったり。
 
まあ、どちらにしても正面衝突で吹っ飛ばされない程度のフィジカルが最低条件ではあるのだが。
 
個人的には、ジャレット・ハードとの統一戦はめちゃくちゃ興味深い。
 

○ローマン・ゴンサレスvsモイセス・フェンテス×


そして、ラストはこの試合。
元4階級王者ロマゴンが元2階級王者モイセス・フェンテスを5R44秒TKOで敗り、約1年ぶりの再起戦に勝利した一戦。
 
 
まず最初に思ったのが、「ロマゴンがやたらとおっさんになったてたな」と。
 
シワが増えたというか、肌がカサついたというか。
前回のシーサケット戦からわずか1年しか経っていないのに、見た目年齢がガッツリ上がっていたのにはかなり驚かされた。
 
「ロマゴンの手詰まり感ぱねえっす…。シーサケットのカウンターで大の字KO負け。PFP No.1の伝説に終止符?」
 
実際の試合内容としては、ロマゴンの慎重さが目立った印象か。
懐に入っての連打はこれまでと同じだが、フェンテスの攻撃をしっかりガードする意識が強かった気がする。
 
相手の攻撃を最小限の動きで芯を外し、パンチの戻り際に合わせて距離を詰めるのが今までのロマゴンだったと思うが、今回はどちらかと言えば攻防分離気味だったなと。
 
フェンテスの連打を確実にガードし、自分のターンを待って攻撃開始。
連打の最中も常に反撃に注意を払い、なるべく同時打ちのタイミングを避ける。
流れの中で徐々に攻撃時間を増やし、最後の最後に玉砕覚悟で出てきたフェンテスのフックにカウンターをドカン。
 
階級的な問題もあるが、それ以上に「今回負けたら完全に終わる」という思いがあったか。
フェンテスがこっそり体重超過したのも影響したのかな?
 
「ハイメ・ムンギアに勝つ方法を誰か教えてください。井上岳志が米国で挑戦。世界王者は化け物だらけ? そんなの当たり前ですよ」
 
あとは、この選手にとってのS・フライ級は適正階級ではないというのは改めて思った。
 
どうしてもパンチを打つたびに身体が伸び上がるし、攻防の切り替えにも全盛期ほどのスムーズさはない。
フェンテスはあまり連打の続くタイプではないので目立たなかったが、右の打ち下ろしが当たりそうな瞬間は何度か見られた。
 
仮に同郷で親戚のクリストファー・ロサレスが階級アップしたら、実は一番ヤバい相手な気が……。
それと、何気にvs亀田興毅もアリと言えばアリなんだよな(小声)。
 
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