ゲイリー・ラッセルvsエスカンドンが楽しみすぐる。両方めちゃくちゃいい選手ですよねこれ? 地味なラッセルが地味に防衛戦やりますよ【予想】

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オハイオ州コロンバスイメージ
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2017年2月11日(日本時間12日)に、米・オハイオ州にあるUSバンク・アリーナでWBC世界フェザー級タイトルマッチが行われる。
同級正規王者ゲイリー・ラッセルJr.と暫定王者オスカル・エスカンドンの統一戦となる今回、ラッセルにとっては2016年4月以来2度目の防衛戦である。

正規王者ラッセルは近い将来フェザー級の統一に意欲を示し、唯一の黒星を喫したワシル・ロマチェンコへのリベンジを最終目標に掲げている。
 
「はあ、ラッセルたん…。エスカンドンを接近戦で圧倒して勝利!! この試合好き過ぎて、もう5回くらい観てるw」
 
2016年6月にローマン・マルティネスをKO、11月にニコラス・ウォータースをギブアップに追い込み、現在もっとも勢いがあると言われるロマチェンコとの再戦は実現するのか。
「今年は積極的に試合をこなす」と明言しているゲイリー・ラッセルの2017年に注目である。

「ロマチェンコ完勝! ウォータースあへあへギブアップで余裕の防衛成功!! 階級アップで覚醒した天才」

なお、この試合は当初2015年に予定されていたが、ラッセルの負傷により延期となっていた。

ゲイリー・ラッセルJr.のフェザー級最強説を提言してみる。対抗王者と比べても頭一つ抜けてるんでないか?

ゲイリー・ラッセルvsオスカル・エスカンドン!!

三浦隆司vsミゲル・ローマンとフランシスコ・バルガスvsミゲル・ベルチェルの同時開催、マイキー・ガルシアvsズラティカニン、フランプトンvsサンタクルスの再戦、キース・サーマンvsダニー・ガルシア、ゴロフキンvsダニエル・ジェイコブスなどなど。
いきなり注目試合目白押しの2017年だが、僕が個人的に注目しているのがこのゲイリー・ラッセルvsオスカル・エスカンドンの統一戦である。

「マジでやるんかマイキー・ガルシアvsズラティカニン。失われた2年間を取り戻せ」

ゲイリー・ラッセルはかつてロマチェンコとのタイトルマッチで敗れたものの、中盤までハイスピードな攻防を繰り広げた稀有な選手である。
また、日本でもおなじみのジョニー・ゴンサレスを2Rで沈め、タイトルを獲得したという実績もある。

だが、ボクシングファンからの認知度は低く、対抗王者と比べるとネームバリューは一段も二段も劣る。ここ最近の試合枯れもあって、どうしても地味なイメージを払しょくできずにいる。

「ロマゴンvsシーサケット予想。これシーサケット勝利あるぞ? 最強ロマゴンがパワフルな挑戦者に敗れる?」

ただ、それでもいい選手であることに間違いはない。
とりあえず、僕の中では文句なしにフェザー級トップの実力者。フランプトンもオスカル・バルデスもリー・セルビーもラッセルにはかなわない。アブネル・マレスやサンタクルスが相手でも、ラッセルが普通に勝つのではないだろうか。

「サンタクルス初黒星!! ジャッカル・フランプトンに判定で敗れる!! え? 117-111? そんな大差の試合だったか?」

エスカンドンもめっちゃいい選手。フランプトンやバルデスよりも上かも?

対するオスカル・エスカンドン。
こちらも文句なしに好選手だと思う。

この選手はとにかくパワフルで小回りが利く。
156cmと上背はないが、小さな身体に筋肉がぎっしり詰まっている印象である。

ガッチリした体幹を活かして距離を詰め、太い両腕を振り回して相手を圧倒する。
下から突き上げるようにプレッシャーをかけて相手の上体を起こし、低い姿勢を保ったままロープ際のラッシュで主導権を握るのが基本的なスタイルである。

「【閲覧注意】バドゥ・ジャックvsジェームス・デゲール感想。体調整えて気合い入れて観るべし」

ディフェンス面はガードが中心だが、身体を振りながら前進するために的が絞りにくい。相手の攻撃に合わせて前に出ることで芯を外す。要は、いかに間合いを詰めて近い位置で打ち合うかにかかっている選手と言えるのではないだろうか。

直近の試合をいくつか観たが、左の使い方が巧い選手だと思った。強靭な体幹だけでなく、それをうまく生かす方法を熟知しているというか。

「デービスvsベドラサ感想。どうもピンとこない。新スター候補デービスが7RKOでペドラサを一蹴して初奪還」

サウスポーの右側から間合いを詰め、右腕の外側に左を当てる。
パンチの打ち終わりに合わせて鋭く踏み込み、インサイドに左足をねじ込んで懐に潜り込む。
左右のボディを中心に、頭が下がった瞬間を狙って右。上体が起きたところに再びボディ。
右足を踏み出し、腰を目一杯回転させてとどめの右を叩き込む。

「カネロ・アルバレスvsチャベスJr.決定! ビバ メヒコ! 大絶賛の時間だあああぁぁぁ!!」

至近距離での打ち合いに持ち込むまでの、左を起点にした一連の流れがめちゃくちゃエグい。
パンチの精度には若干欠ける面もあるが、これだけのインファイターはなかなかいない。

それこそフランプトンやオスカル・バルデスが相手でも十分可能性はある。リー・セルビーに関してはいまいち底が見えないので何とも言えないが、フェザー級の対抗王者と比較しても決してひけをとらない選手だと思う。

「大沢ラスベガスに散る。オスカル・バルデスに7RTKO負け。実力差を承知で海外のリングに上がるのは本当に「すばらしい」のか?」

ゲイリー・ラッセルとしても、この手のタイプと対峙するのは初めてではないだろうか。エスカンドンのあの圧力にどう対処するかが非常に楽しみである。

勝敗予想はラッセルの7RKO。予想というより願望かな。エスカンドンを圧倒して強烈なインパクトを与えてほしい

今回の勝敗予想だが、ラッセルの7RKO勝利でいきたいと思う。

まあ、これは予想というより僕の願望に近い
ラッセルにはぜひともエスカンドンを圧倒してもらいたい。
そして「あのエスカンドンを!? やっぱりラッセルすげええぇぇ!!」というインパクトを与えて、2017年の主役の座に躍り出ていただければと思う。

「フランプトンvsサンタクルス再戦感想。ハイレベル? なの? よくわからなかったな。2-1の判定でフランプトンがキャリア初黒星」

試合は恐らくインサイドの奪い合いというか、両者の頭が当たるような展開になると思っているのだが、できればラッセルにはその至近距離でエスカンドンに打ち勝ってほしい。

「マイキー・ガルシアがズラティカニンにKO勝ち。空中で失神してゆっくり崩れ落ちる衝撃映像。戦慄のカウンター」

持ち前のハンドスピードと左右への細かいアングルチェンジでエスカンドンの出足を止め、ガードの間から高速のコンビネーションを叩き込む。最後はダメージの蓄積したエスカンドンに右フックを叩き込んでのKO。そんな展開が観られれば最高である。

足を使ってさばくというより、連打とカウンターの威圧感で相手の出足をストップする。
たとえエスカンドンが相手でも、ゲイリー・ラッセルならそれができると期待している。

完全に僕の希望的観測で予想もクソもないのだが。

「ベテルビエフこれアカンヤツやww プリエトを豪打のカウンター1発で生まれたての小鹿に」

ラッセルっていい選手ですよね? 2014年のロマチェンコ戦とか、すごくなかったですか?

繰り返しになるけど、ゲイリー・ラッセルっていい選手ですよね?

僕がこの選手を初めて観たのはWOWOWエキサイトマッチ。確か2011年にロベルト・カスタネダを3RKOで下した試合だった覚えがあるのだが(違ったらすみません)、そのときからいい選手だと思っていた。

エキサイトマッチの解説者が「小さいロイ・ジョーンズのようだ」とコメントしており、風貌や動きなどから確かに雰囲気はあると感じていた。
ただ当時はまだ身体の線も細く動きも直線的で、ハンドスピードに頼った力技で押し勝っているイメージが強かった。それでもすごいポテンシャルを持った選手だと勝手に期待していた次第である。

「クイッグがフランプトンに敗れる!! 英国スター対決は凡戦の末にフランプトンに軍配が上がり王座統一成功!!」

そして2014年。この年の6月にワシル・ロマチェンコとタイトルマッチを行うと聞いて、僕は脳みそがはみ出るくらい興奮した。この試合の決定を聞いたのが5月上旬くらいだったと思うが、当日までの約1か月半ずーっとワクワクし続けていた記憶がある。

「天才三浦隆司がミゲル・ローマンの努力を牛耳るからまあ見とけ。S・フェザー級トップ戦線生き残り」

プロ2戦目にしてすでにスピードスターとしての片鱗を見せつつあったロマチェンコと、驚異のハンドスピードと激しい出入りで相手を圧倒するゲイリー・ラッセルの激突。
僕は天変地異が起きるくらいの注目試合だと思っていたのだが、ファンの間ではそれほど話題になっていなかった。
当日の会場にもあまり緊張感がなく、明らかにメインの亀海vsロバート・ゲレロを待ちわびる前座試合という緩い空気が充満していた。その事実に、僕は大いに戸惑っていた。
「え? テンション上がってんの俺だけ?」

「ロマチェンコがゴロフキン化? マルティネスに手も足も出させず完勝!! アカンわこりゃww」

試合自体も凄まじいもので、とてつもないハイスピードバトルの末にロマチェンコがラッセルを圧倒するという期待にたがわぬ好試合だった。それにも関わらず、ファンの反応は一様に冷めたものだったことに唖然としてしまった。
 
「は? ソーサがロマチェンコに勝てるわけねえじゃんかww え? 棄権した? よし、批判の時間だあああああ」
 
「ラッセルはいい選手だけど、やっぱりロマチェンコにはかなわかったな。まあ順当だね」

いやいやいやいや。
すっげえ試合だったと思うんですけど!!
4Rまでの攻防とか、すごかったじゃないっすか。
あのロマチェンコが距離をとって、ラッセルのハンドスピードを警戒しながら戦ってたんですよ?

5R以降のロマチェンコの無双ぶりも半端なかったと思うんですが!!
フルスロットルで飛ばしていたラッセルがほんの少し失速しただけで一気にペースを掴むって、並大抵じゃないと思うんですけど!!

それでも、あのロマチェンコに最後まで食い下がったラッセルも十分スーパーだったと思いませんか!?

みたいな。

「フランシスコ・バルガスvsミゲール・ベルチェルト予想。豪打のメキシカン対決勃発。ベルチェルトねえ……」

とにかくあの試合はもどかしさと孤独感でいっぱいだったことをはっきりと覚えている。
後だしジャンケンと言われるかもしれないが。

「エリスランディ・ララvsフォアマン感想。ムカつくけどすげえ。ララがダーティ、正当両面でフォアマンを圧倒。長谷川穂積の理想型だな」

敗戦を喫して一段レベルアップしたラッセル。2017年はアグレッシブに動くってよ?

そして以前も申し上げたように、ロマチェンコ戦以降のラッセルは一皮むけた感が強い。
復帰戦となったクリス・マーティン戦やタイトルを獲得したジョニゴン戦など。スピーディな出入りに左右への動きが加わり、一段レベルアップした姿を見せてくれている。
よくわからないが、「敗戦で失うものがなくなり、それをきっかけに覚醒した」というヤツだろうか。

「ゲイリー・ラッセルがロマチェンコに熱烈片思い? ハイランド戦を2RTKOで圧勝防衛!!」

なので、この選手の2014年以降の試合枯れっぷりは本当に残念である。ファイトスタイルやド派手なフィニッシュシーンなど、人気が出る要素は十分持っていると思うのだが。
 
「圧勝ザキヤノフ!! ウォーレン手も足も出ず。やべえなww サウスポーの墓場みたいな試合だった」
 
ただ、2017年はどんどん試合をこなす予定とのこと。これにはマジで期待である。
フェザー級統一を狙うのか、どのタイミングでS・フェザー級にアップするのか。今年のゲイリー・ラッセルには大いに注目していきたい。

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