【感想】トランスポーターは本当にステイサムの映画なのか? スー・チーさんを売り出すための壮大な計画の一つだったんじゃないの?

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パリの夜イメージ
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映画「トランスポーター」を観た。

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トランスポーター(2002年)

特殊部隊出身のフランクは、高額な報酬と引き換えに確実に仕事をこなす運び屋(トランスポーター)を生業としていた。

フランクのルールは3つ。
「契約厳守」
「名前は聞かない」
「依頼品を開けない」

自らに課したこのルールを絶対に破らないことで、運び屋としての信頼と信用を得ていた。

だが、ある組織から請け負った仕事の最中、トランクの中で荷物が動いていることに気づく。「依頼品は開けない」というルールを破り、中身をあけてしまうフランク。すると、中には両手足を縛られ、口をふさがれた一人の女性が入っていた。

一度はそれを見なかったことにして荷物を届けたフランクだったが、帰り際に新たな仕事の依頼を引き受ける。

その道中、ドライブインでの休憩後に車に近づいた瞬間、

ドン!!!

突然フランクの車が爆発してしまう。

ジェイソン・ステイサムがアクション俳優としての地位を確立した代表作「トランスポーター」シリーズの第一作である。

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トランスポーター [Blu-ray]

映画「トランスポーター」のジェイソン・ステイサムは最高だな。あのド派手なアクションとカーチェイスは必見

久しぶりの「トランスポーター」視聴である。
冷静沈着に任務を遂行するハゲとして、ジェイソン・ステイサムを一躍有名にした作品だ。

2002年のフランス映画で、日本では2003年に公開されている。
脚本、製作はリュック・ベッソン。

この作品の成功によって、2005年には「トランスポーター2」、2008年には「トランスポーター3 アンリミテッド」が公開となっている。

トランスポーター2 (字幕版)
トランスポーター3 アンリミテッド (字幕版)

僕も本作は過去に観たことはあったのだが、ストーリー的にとっつきやすいこともあり、今も何年かに一度のペースで視聴している。

この作品のウリはもちろんジェイソン・ステイサム。
運び屋という職業柄、これでもかというくらいに展開されるド派手なアクションとカーチェイスである。
それも、開始数分でいきなりクライマックス感満載のカーチェイスをぶちこんでくるあたり、まさしくリュック・ベッソン作品らしい構成といえる。

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さらに、元特殊部隊だけに格闘技術も凄まじい。
単純な肉弾戦や射撃の腕だけではない。セーターの袖やコンテナの扉、バスの手すりなどを利用した全方位的環境利用闘法で敵を次々となぎ倒すシーンは圧巻である。

中でも自ら全身オイルまみれになってのヌルヌルバトルは本作最大の見どころと言っても過言ではない。
滑る身体を利用して多勢に無勢の劣勢を跳ね返すヌルヌルステイサム。
自分よりも1.5倍ほど大きな相手にもまったく臆することなく向かっていくヌルヌルステイサム。
自転車のペダルを装着してローリングソバットをおみまいするヌルヌルステイサム。
見とれるような肉体美とのちぐはぐさ、それをクソまじめにこなすプロ意識に萌えること間違いなしである。

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聴診器でコンテナの中の音を聞くな?
海に落ちただけでオイルまみれの身体がきれいになるわけない?
あんなドンピシャでコンテナの上にパラシュートが降りるわけない?

黙っとけ。
そんな細かい突っ込みなど、するだけ野暮だ。
お前らパンピーはおとなしくアクションに驚いておけばいい。
 
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だってアレだろ?
狼狽するステイサムなんか観たくないだろ?

ステイサムは失敗しない。
それですべて解決するんだよ。

ややこしいことを何も考えずに観られる映画というのはやっぱり偉大である。

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スー・チーがうっとうしい。役柄が邪魔くさ過ぎて、こっちにはツッコミが止まらないww

逆にこの映画のよくない部分。
それは何と言ってもスー・チー演じるヒロインのライ・クワイのうざさである。

レビューサイトや映画の感想ブログなどでも多くの方がさんざんご指摘されているが、これはもう、マジで納得しかない。
首の筋を痛めるくらいに激しくうなずきたい。
本当に痛めたら嫌なのでやらないが。
 
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しかし、何なのでしょうかあのうっとーしい女。
軍人時代のステイサムの写真を見つけて、「あ、コイツは利用できる」からの豹変ぶり。
花を摘んでリビングに飾るところから始まり、朝食にパンを焼き、コーヒーを淹れる。
猫なで声でステイサムにすり寄り、訪ねてきた警部の前で「私はコックよ」とほざきながら露骨に腕を組む。

いやうっとーしいww

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クソ女があああぁぁぁああ!!!
 
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しかも「人身売買に手を染める父親が、それに反対する娘をカバンに詰めた」って設定も何のこっちゃよくわからない。
そもそもボスはなぜ運び屋を雇ったの?
走行距離250kmだっけ?

自分で行けばいいじゃん。

自分というか、普通に部下に運ばせればよかったんじゃないの?
わざわざステイサムに依頼して外部に漏れるリスクを負うほどの大仕事には見えなかったけど。
部下にやらせれば爆弾持たせて後始末する必要もないし、ムダにお金を使うこともない。

リュック・ベッソンとしては、「荷物から出てきた女と運び屋がくっつく」という設定がどうしても欲しかったのだろうか。

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実は本当に売り出したかったのはスー・チーの方だった? でも、あれじゃ本人の損にしかならんと思うのだが






無表情で仕事をこなすステイサムの存在感を際立たせるために、あえてスー・チーにあのキャラを演じさせたのか。それとも、破天荒な女に振り回されるステイサムを見せたかったのか。
 
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どちらにしても、あのキャラクターはスー・チーにとって損な役回りとしか思えないのだが。

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リュック・ベッソンの真意はいまいち測りかねるが、もしかしたらスー・チーを売り出すために無理矢理設定を変えたとは考えられないだろうか?

「トランスポーター」とは名ばかりで、実はスー・チーを世に出すためのプロモーションの一環だったとか?
それが予想以上にステイサムの演技がすばらしかったおかげで、そっち側で話が広がっちゃったとか?
 
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B級感満載の「トランスポーター」は発進力も弱く、芸能事務所の政治力が働きやすい状況だった?

なるほど。
つまり「冷静沈着に任務を遂行するハゲ」という稀代のキャラクターは、ドロドロとした大人の事情が絡んだ上での偶然の産物だったのか。
 
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警部「彼女を信じるのか?」
ステイサム「ああ」
信じるんかい!!

ただ、それでもこの作品でステイサムの俳優人生が好転したことは紛れもない事実である。
「メカニック」シリーズや「ワイルド・スピード EURO MISSION」でのラスボス役など。
その後のキャリアを見れば、本作のフランクにインスパイアされた役どころは確かに多い。

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また「エクスペンダブルズ」でスタローンやシュワちゃんとの共演を果たすなど、トランスポーター以降のステイサムはトップ俳優としての地位をうまく確立している。

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そう考えると、やはりスー・チーのプロモーション活動を大幅に上回ったステイサムの演技は称賛に値する。
つまり、それだけこの「トランスポーター」という映画は偉大なのである。

ちなみに僕はスー・チーさん好きですよ。
 
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