コバレフ圧勝!! 試合後にチキンソン呼ばわりでなぜかWBC王者を挑発ww パスカルはなすすべなく敗れてキャリア4敗目【結果】

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夕暮れイメージ
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2016年1月31日にカナダのモントリオールで行われたWBA、IBF、WBO世界L・ヘビー級タイトルマッチ。王者セルゲイ・コバレフが挑戦者ジャン・パスカルを7R終了TKOで下し、昨年の3月以来の再戦を制した。

これでコバレフは30戦29勝1分(26KO)。噂されるWBC同級王者のアドニス・スティーブンソンとの統一戦やアンドレ・ウォードとのビッグマッチなど、2016年もますますL・ヘビー級戦線から目が離せない。

試合開始早々手詰まりのパスカル。こりゃどうにもならん

試合内容はひと言で言えばコバレフの圧勝。本当に一方的な試合だった。
第一戦もコバレフのワンサイドには違いなかったが、それ以上に可能性をまったく感じさせない絶望感漂う世界戦だった。

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コバレフのワンツースリーをバックステップで避け、スリーに合わせて前に出て被せの右。パスカルの狙いは基本的に後の先。コバレフの打ち終わりに合わせて前に出る作戦なのだが、いかんせん1発目のジャブが外せないのが痛い。1発目の左を顔面に被弾してしまうためにその後が続かないのである。

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後の先が取れないのであれば自分から出るしかない。
持ち前の鋭い踏み込みでコバレフに襲いかかるパスカル。だがリーチと懐の深さが違いすぎる。全力で踏み込まなくては届かないのだが、全力で踏み込むとカウンターの危険性が高まる。

打ち終わりを狙うこともできない。
自分から踏み込んで攻めることもできない。
結局この試合、パスカルは序盤でほぼ詰んでいたのである。

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2Rで早くもペースを掴んだコバレフは余裕の試合運びを見せる。
いきなり右を突いたり、腕をぐるんと回して挑発したりとやりたい放題。
左右に逃げるパスカルを最小限の動きで追いつめ、常に正面に立たせる。
ガードを上げて頭を振ることしかできないパスカルに対し、細かいステップで左側に回り込んでのストレート。
まるで練習を思わせるようなリラックスした動きである。

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結局基本的な戦闘力が違い過ぎる。コバレフの勝因はそれだけ

コバレフの勝因は基本的な戦闘力の違い。これに尽きる。
それを言ってしまうと元も子もないのだが、事実なのだから仕方がない。

1発1発に全神経を注ぎ込まなくては歯が立たないパスカル。
これに対し、コバレフはリーチ差とパワー差をナチュラルに活かしていればいい。

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圧倒的なフィジカル差。
第一戦目もそうだったが、やはりこの差は大きい。

結果的にこの試合の勝敗が決した3R終了間際の打ち合いのシーンでもそうだ。
この場面にすべてを賭けて襲いかかるパスカルに対し、ある程度の余力を残しながら迎撃するコバレフ。その前の左ボディが効いたのもあったと思うが、両者の体力差が如実に表れた場面だったのではないだろうか。

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4R以降は見ての通りの公開処刑である。
このラウンドからパスカルの動きがガクッと落ちたところを見ると、やはり3R残り15秒辺りの左ボディが相当効いていたのだろう。

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鋭い踏み込みを失ったパスカルなど、コバレフにとっては脅威でもなんでもない。ある程度の距離を保ちながら左を当てておくだけでいい。
もしチャンスがあればコーナーに詰めてラッシュ。そうでなければ左を突いて楽々ポイントアウトすればいい。
パスカルは耐えるだけで精一杯。本当にそんな試合だった。
 
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パスカルの動きはすべてコバレフの想像の範疇だった

今回の試合、パスカルにチャンスがあるとすれば、どれだけ激しい出入りでコバレフをかく乱できるかだと思っていた。
そして、パスカルは実際にその通りに実践しようとしていたのだ。
コバレフの圧力に対抗しようとし過ぎて動きが少なかった前回の試合の反省を活かして。

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遠い距離からの踏み込み。
スピード差を活かしたカウンター狙い。
パスカルはどうにかしてコバレフを慌てさせる努力をしていたのである。

だが、残念ながらコバレフはそれすらも織り込み済みだった。恐らく前回の試合でたびたび被弾したパスカルのパンチをインプットしていたのだろう。パスカルの動きはすべてコバレフの想定の範疇だったのである。

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パワーで対抗するのは無理。
スピードとフットワークでかく乱することもできない。

最初に言った通りだ。基本的な戦闘力が違い過ぎる。
要するに、どうがんばってもパスカルはコバレフには勝てない
非常に残酷だが、そのことがはっきりと証明された試合だったのではないだろうか。

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7R終了時点でパスカルがギブアップ。まあ、これはしょうがない

7Rに入ると、もはやパスカルには起死回生の1発を打つ力も残っていない。コバレフもそれに気づいているのだろう。距離をとることもせず、ゴリゴリと近づいてパンチを振るう。ガードを固めて亀のように丸まるパスカルにあらゆる角度からパンチの雨を降らせる。

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右のボディが2発、フックが1発パスカルを捉えたところでラウンド終了のゴング。最後の1発はガードの上からだが、それだけでパスカルの身体が流れてしまう。

こりゃあ、ダメだ。
そろそろ止めた方がいい。
と、思ったらパスカル陣営がギブアップ。

7R終了TKOでコバレフ勝利!!

感情的な因縁もある両者の再戦だったが、結果は前回以上のにコバレフが圧倒しての勝利。改めてコバレフの強さを見せつけられた一戦だったと言える。

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僕的PFP最強はコバレフ。アンドレ・ウォードとの一騎打ちは楽しみでしょうがない

さすがコバレフ。
まさしくそんな試合だった。

前にも申し上げた通り、僕はPFP最強はゴロフキンでもロマゴンでもなくこのコバレフだと思っている。
そしてコバレフに勝てる可能性があるのは全盛期のロイ・ジョーンズ、もしくは全盛期のバーナード・ホプキンスくらい。つまり今後も語り継がれるであろうレジェンドクラスの強さがないと今のコバレフには歯が立たないのではないだろうかと思っている。

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S・ミドル級から階級アップするアンドレ・ウォードがコバレフ相手にどこまでやれるか。
ウォードはロイ・ジョーンズやホプキンス並の器を持った選手なのか。それとも過大評価で終わるのか。
コバレフ、ウォードともにまだ底を見せていないだけに、この試合はたまらない。どうにか実現してほしいものである。

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今日も平常運転のコバレフ。試合後にスティーブンソンをチキンソン呼ばわりww

試合後のコバレフ。
リングサイドで観戦していたWBC同級王者であるアドニス・スティーブンソンに対し「チキンソンとやりたい」と挑発する。リングに上がり怒りをぶつけるスティーブンソンに対し、コバレフが中指を立てる一幕も。
関係者に分けられことなきを得たが、試合後のリングで一触即発の緊迫感が漂うワンシーンだった。

「クリチコに勝ったタイソン・フューリーがおもろすぎる件w」

てか、チキンソンてww
どうしたコバレフww
ちょっと前に「対戦しようぜ!!」って笑顔で約束してたじゃねえかww
この短い期間でお前らの間に何があったんだ?

「タイソン・フューリーさんは何をなさりたいんですかねぇww」

確かパスカルも「チキンソン」って言ってなかったか?
どういうこっちゃ。
スティーブンソンはそこら中から嫌われてるのか?

この辺りの人間関係も混沌としていておもしろい。

コバレフは慎重な試合内容とは反比例したリング外での言動のせいで、嫌いな人は多いと思う。
僕自身は以前にも言ったようにスポーツ選手の人間性にはまったく興味がないのでどうでもいいのだが。

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