アンソニー・ジョシュアがクリスティアン・プレンガに逆転KO勝ち。ジョシュアの脆さ、危うさがバダ・ハリと被る。圧倒的な攻撃力を兼ね備えた“打たれ弱い人族”には独特の味わい深さがある【結果・感想】
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2026年7月25日(日本時間26日)にサウジアラビアで行われたヘビー級12回戦。元統一王者アンソニー・ジョシュアがクリスティアン・プレンガと対戦、2R2分43秒KOでジョシュアが勝利している。
【ボクシング】元ヘビー級王者ジョシュア、1Rで2度ダウンの絶体絶命も大逆転KO勝利!相手はロープからはみ出し大の字#boxing #Joshua
https://t.co/rqIuUmqdCj— eFight(イーファイト)格闘技&フィットネス情報 (@efight_twit) July 26, 2026
アンソニー・ジョシュアは次戦以降タイソン・フューリーとの頂上(?)決戦が控えており、今回は絶対に負けられない一戦となる。
ところが開始早々アッパーでダウンを奪われ、ダメージが抜けないままラウンド後半に2度目のダウン。
まさかのKO負けか? という空気の中、2Rからはワンツーを中心にプレンガを追いつめ、終了間際の連打で逆転勝利を挙げる。
数年前に比べてさらに打たれ弱くなった気もするが、試合自体はめちゃくちゃおもしろい。
僕も思わず大声が出てしまったことをお伝えする笑
エロール・スペンスJr.vsティム・チュー。スペンスが遅すぎて驚いた。スローなジャブ、もっさりした動きがバンタム級の井岡一翔と被る。3Rに勝負をかけたけど実質そこまでだったね
一段と危なっかしくなったジョシュア。デュボア戦の影響が大きそう…
試合についてだが、ジョシュアがだいぶ危なっかしくなったなと。
開始早々のダウン、効かされ方を観る限りダメージの蓄積はかなりありそう。
もともと打たれ強い選手ではなかったが、2024年9月のダニエル・デュボア戦のKO負けがそれを加速させたのではないか。
アンソニー・ジョシュアvsダニエル・デュボア。ヘビー級すげえわ。試合中にご託を並べたけど全部吹っ飛んだw どっちもすげえ。どっちも最高だった
強引にこられるとタジタジになる、打たれると下を向いてしまうせいで追撃を許す
またクセというか、打たれると下を向いてしまうのも追撃を許す要因に思える。
この試合の最初のダウンでもそう。
プレンガの右のフルスイングを避けると同時に下を向いたまま硬直→右のショートを顎にもらって転げ落ちるようにダウンを喫している。
再開後もクリンチに行く際に頭を下げて抱き着く感じで、下からの突き上げにめちゃくちゃ無防備になる。
同じくKO負けを喫した2019年6月のアンディ・ルイスJr.戦、上記のダニエル・デュボア戦でも、
小柄なアンディ・ルイスに中に入られ、低い位置からの連打に対応できずにTKO負け。
デュボア戦では最初のダウンのダメージが残ったまま下を向いてクリンチにいく→近場で側頭部を殴られまくり、ロープ際でアッパーの連打を浴びて尻餅をつく。
強引にこられるとタジタジになる、いったん効かされると不用意に下を向いてしまうクセがモロに出た試合である。
踏み込みスピード、ワンツーはヘビー級屈指。何だかんだでフューリー戦は楽しみ
ただ、それでも能力自体はめちゃくちゃ高い。
2Rはジャブ、ワンツー、バックステップを駆使して流れを変え、徐々にプレンガを手詰まりに。
で、最後は鋭い踏み込みからのワンツー、追撃の連打で見事なKO勝利。
踏み込みスピード、ワンツーの精度に関しては改めてヘビー級屈指である。
デュボア戦の後にジェイク・ポールとのクソ試合に駆り出されたりと近年はヘビー級の主役とは言えないジョシュアだが、それでも健在さを感じさせる勝ちっぷりだった。
そして、今後はキャリアの集大成としてタイソン・フューリーとの英国頂上(?)決戦に進むと思われる。
すでに全盛期は過ぎた両者だが、何だかんだで楽しみである(決まればだけど)。
オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリー2。判定はわからん。僕は117-111だけど…。“動けるヘビー級”のアドバンテージを崩されたフューリーと重量級のロマチェンコ化が完了したウシク
アンソニー・ジョシュアがバダ・ハリ化? 例のバダ・ハリvsアルカディウシュ・ゾセク戦を思い出した
表題の通りだが、この試合のジョシュアはキックのバダ・ハリをほうふつとさせた。
試合後に最初に思い出したのがこれ↓
2021年9月のバダ・ハリvsアルカディウシュ・ゾセク戦。
3度のダウンを奪うなど2R後半まで圧倒していたバダ・ハリだったが、ラウンド終盤に左ハイをもらって逆転負け。
九分九厘勝ちという状況からまさかのダウン→そのまま立ち上がれず。
側頭部にキックをもらったバダ・ハリが一瞬硬直し、ゆっくりと崩れ落ちる様子はなかなかの衝撃で、当時後追い視聴ながらも「ウソだろw」となったことを覚えている。
そして、今回のジョシュアvsプレンガ戦も大ざっぱに言えば同じノリ。
開始早々に盛大に効かされたジョシュアが2度のダウンを喫する。
ところがそこから立て直し、最後は相手がロープから飛び出す豪快な逆転KO勝利。
勝敗や試合運びは真逆だがとにかくエキサイティング。
さらに今のジョシュはアンディ・ルイスに負けた2019年前後に比べて打たれ弱くなっている(ように見える)。
不謹慎だが、圧倒的な攻撃力を兼ね備えた“打たれ弱い人族”特有の渋み、味わい深さが出てきた気がする。
アンソニー・ジョシュアvsフランシス・ガヌー。ジョシュアが戻ってきやがったw ここにきてフューリーvsジョシュアが楽しみになるとは。ヘビー3強時代の締めくくり
今のジョシュアは間違いなくキャリア終盤。残り数戦で(よくも悪くも)バダ・ハリの領域に達するのかに注目である。
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