カシメロ陣営のやらかしでドネアが撤退。取り巻きが出しゃばるとロクなことにならんよな。伊藤雅雪vs細川バレンタイン、コルバートvsニャンバヤル【結果・感想】

カシメロ陣営のやらかしでドネアが撤退。取り巻きが出しゃばるとロクなことにならんよな。伊藤雅雪vs細川バレンタイン、コルバートvsニャンバヤル【結果・感想】

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2021年6月の井上尚弥vsマイケル・ダスマリナス戦の直後に発表されたジョン・リエル・カシメロとノニト・ドネアによるWBC/WBO世界バンタム級王座統一戦。
 
当初内定していたジョン・リエル・カシメロvsギジェルモ・リゴンドー戦が突然この組み合わせにすり替わり、ファンを色めき立たせたことは記憶に新しい。
 
ところが数日後にドネアが撤退を表明。
原因はカシメロ陣営の手続きの不備&侮辱発言に不信感を強めたせいだとか。
 
その流れを受け、PBCは改めてジョン・リエル・カシメロvsギジェルモ・リゴンドー戦を正式発表。ゴタゴタの末に結局元さやに戻るという何とも言えない状況となっている。
 
また、これについてはカシメロをプロモートするMPプロモーションのショーン・ギボンズ代表がドネア陣営に謝罪したことが報道されている。
 
 
というわけで、今回は上記のカシメロ陣営のやらかし&直近で行われた伊藤雅雪vs細川バレンタイン戦、クリス・コルバートvsトゥグッソト・ニャンバヤル戦についての感想を適当に言っていくことにする。
 
井上尚弥がダスマリナスをボディで3RKO。でもダスマリナスよかったよね。左フック2発で萎縮しちゃったけど。また戻ってこいよオマイ
 

○伊藤雅雪vs細川バレンタイン×(8R1分17秒TKO)

両者にとっての再起戦となったこの試合。
結果は終始細川バレンタインをコントロールした伊藤が8RTKOで勝利を収めている。
 
 
全体を通しての感想だが、今回は伊藤雅雪が本当に素晴らしかった
 
左リードを中心に細川バレンタインを遠間に釘付けにし、前に出てきたところに右のカウンターをヒット。
中盤以降、細川のダメージを確認しながら得意のインファイトで連打を浴びせつつ、最後は細川にロープを背負わせた状態でラッシュ→レフェリーストップを呼び込んでの勝利。
 
クリストファー・ディアス、エフゲニー・シュプラコフ、細川バレンタインその他。もともとこの選手は自分よりも小柄な相手を得意とするが、今回はそれが際立っていた印象。
特に細川バレンタインが頭を左に振る瞬間に合わせる右の打ち下ろしがドンピシャリだった。
 
 
伊藤は2018年7月のクリストファー・ディアス戦でもあのパンチでダウンを奪っているが、頭を下げて入ってくる相手と斜め右から打ち下ろす右の相性は抜群なのだと思う。
 
しかも、今回のような左中心の組み立てはこれまでの伊藤には見られなかったもの。
初期のカウンター偏重のアウトボクシングから北米進出をきっかけにインファイト仕様に矯正→さらにジャメル・ヘリング、三代大訓といった長身選手に苦戦させられたことを受けて一段進化した感が強い。
 
デビュー当時とはひと味違う、S・ライト級時代のオスカー・デラホーヤのようなアウトボクシングを完遂してみせた。
 
 
マジな話、この日の伊藤であれば吉野修一郎ともいい勝負ができるのではないか。
吉野も高いガード+頭を下げて距離を詰めるタイプなので、恐らく伊藤の右カウンターとの相性は悪くない。左の差し合いで負けないことが条件だが、普通に伊藤勝利の可能性もありそうな……。
 
吉野修一郎vs細川バレンタイン感想。いい試合だったけど、こんな感じかな? と。やっぱり細川バレンタインはちょっと小さかったよね
 
と言いつつ、吉野修一郎に関しては国内線戦はもうええんちゃうか? とも思っているが。
 
日本王座を6度防衛&OPBF/WBO-APを含めたアジア3冠、それも富岡樹や細川バレンタインといった強豪を退けた上での王座である。
 
これだけ実績を積み上げてきたのに、何で今さら伊藤雅雪や三代大訓と横一線に並べられなきゃならんの? そろそろ国内のサバイバルよりも次のステージを模索してもいいんじゃねえか? と思っているのだが、どうだろうか。
 
 
てか、テオフィモ・ロペスが4本のベルトを抱えたまま居座ってるのがね……。
困ったことにワシル・ロマチェンコと再戦するとか言い出してるし。
 

○クリス・コルバートvsトゥグッソト・ニャンバヤル×(判定3-0 ※118-110、118-110、117-111)

そして僕が密かに気に入っている地味強マン、クリス・コルバートの防衛戦。
相手のトゥグッソト・ニャンバヤルはもともとフェザー級の選手だが、当初内定していたユリオルキス・ガンボアの負傷離脱により急遽抜擢された経緯がある。
 
なお“WBA世界S・フェザー級暫定王座防衛戦”という謎なタイトルマッチではあるが、それを今さら言っても仕方ないので気にしないことにする。
 
亀田京之介vs奈良井翼、ティム・チューvsスパーク、ルビンvsロサリオ振り返り。京之介はあそこで打ち合いにいったのが素晴らしい
 
試合については、思った以上に挑戦者のニャンバヤルがよかったなと。
コルバートの判定勝利に関しては「まあ、そうだよな」という感想なのだが、それでも。
 
僕はもう少しニャンバヤルが自分の距離を作るのに苦労すると思っていたので、コルバートがスパスパとカウンターを被弾する流れはちょっと驚かされた。
特に前半3Rまでは「ひょっとしたら」と思わせるほど、ニャンバヤルの動きはキレていたと思う。
 
 
ただ、純粋なスピード、身体能力、射程の長さはやはりコルバートの方が上。
ニャンバヤルがカウンターを1発打つまでにコルバートの左が2発ヒットする印象で、ラウンドを通してどちらが優勢かと聞かれればコルバートと言わざるを得ない。
 
7Rにインファイトに切り替えてニャンバヤルのペースをかき乱したのもよかったし、何だかんだで危なげない試合運びだった。
 
とは言え、ニャンバヤルのカウンターにコルバートが手を焼いていたことも事実。
奥足重心であれだけ“引き”の意識を強く持てばパンチに体重も乗らないし、いくら打たれてもニャンバヤルがケロッとしていたのも納得である。
 
動き出しの瞬間に間があるのか、狙いやすいタイミングがあるのか。
コルバートがどれだけ速く動いてもニャンバヤルのカウンターが間に合っていたのを見ると、ワシル・ロマチェンコやシャクール・スティーブンソンの流れるような動きとはちょっと違うのかもしれない。
 
僕の語彙力ではうまく言語化できないのがもどかしいのだが。
 
 
あと以前にも申し上げた記憶があるが、クリス・コルバートは何であんなにスーパースター然とした振る舞いなんだよww
地味強で塩判定マン、試合もおもしろくないのに見た目や態度だけはやたらとデカい。
 
このギャップが何ともクセになる笑
 
クリス・コルバート、コイツ何でスーパースターの態度なんだよw 地味強のくせに。ハイメ・アルボレダを地味にKOして地味に防衛成功
 

カシメロ陣営のやらかしによってドネアが撤退。取り巻きが出しゃばるとロクなことにならん

最後はコレ。
内定していたジョン・リエル・カシメロvsノニト・ドネアのWBC/WBO世界バンタム級王座統一戦がドネアの撤退により当初のカシメロvsギジェルモ・リゴンドー戦に戻った件。
 
 
僕自身、以前から何度か申し上げているように口汚い挑発を繰り返すカシメロのスタンスはあまり好みではない。
相手の器に依存した格下感丸出しの戯言ははっきり言ってダサいと思っていた。
 
井上尚弥に対するスタンスは亀田和毅が一番好きかな。「スゲー! エギー!」もいいけど周辺階級の選手は多少ギラついててほしいよね。口汚く罵るとかではなく
 
もちろん注目を集めるための手法なのは理解できるし、煽り合いが悪いなどと言うつもりもない。
 
ただ、一連の井上への挑発はさすがにしつこ過ぎた。
新型コロナウイルスの影響による試合の延期は確かに気の毒だが、その間も同じテンションでずーっと罵り続けるのはどうなのよ?
 
 
で、ドネアとの対戦が発表された途端にこのあり様である。
同郷ということでコミュニケーションも取りやすく表現もストレートになってしまったのだと想像するが、だからといって試合を飛ばすほどエスカレートしてどうする。
 
しかもプロモーターなどの取り巻きが一緒になってワイワイやり始めたのが最高にタチが悪い。
 
 
表題の通りなのだが、こういう煽り合いに本人以外の取り巻きが出しゃばるとロクなことにならない
 
内藤大助vs亀田大毅戦の亀田一家、井上尚弥vsエマヌエル・ロドリゲス戦のロドリゲス陣営のトレーナー、そして今回のカシメロ陣営のプロモーター。
 
ボクシング闇深き絶望KO3選。圧倒的強者の暴力性は対戦相手をどん底まで突き落とす。キャリアだけでなくその後の人生まで一変させた悪魔のKOランキング
 
“試合を盛り上げる”という大義名分は結構だが、本人以外の人間が絡むと一気に歯止めが利かなくなる。
 
家族、宗教、人種その他。
多人数になると気が大きくなるのだと思うが、「そこは立ち入ったらアカン」という場所に土足で上がり込むバカは残念ながら一定数存在する。
で、取り返しのつかないなひと言を発する選りすぐりの超絶バカが出現するのである。
 
 
まあでも、「カシメロは苦労の末にここまでたどり着いたから節度をわかっている」「言ってはいけないことは絶対に言わない」という一部からのナイスガイ認定を陣営を上げて覆していくムーブはちょっとだけおもしろかったけどねw
 
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