カネロvsハイメ・ムンギア。割とムンギアにもチャンスがあると思うねんな。ジャブが通用するかに注目かな。カネロはチャーロ戦を踏襲できれば【展望・予想】
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2024年5月4日(日本時間5日)に米・ネバダ州で行われるS・ミドル級統一王座戦。
同級4団体統一王者サウル・“カネロ”・アルバレスがWBO1位、WBC3位のハイメ・ムンギアと対戦する。
カネロvsハイメ・ムンギアおもしろかった!! 試合巧者のベテランを勢いでねじ伏せるやり方はカネロvsゴロフキンVol.2を思い出した
2023年9月にジャーメル・チャーロとの4団体統一王者対決を制したカネロ。
当初はジャーメルの兄ジャーマル・チャーロとの対戦が予定されていたが、下記によるとカネロ側がPBCとの3試合契約を打ち切ったために消滅したとのこと。
S・ミドル級統一王者カネロvs.ムンギア正式決定 5.4ラスベガスでメキシカン対決https://t.co/U35sF6BS4N pic.twitter.com/XHcdG3fMZU
— ボクシングビート (@beat_macc) March 9, 2024
代わりにGBP傘下のハイメ・ムンギアとの交渉がスタート。GBPとPBCの共同プロモーションで開催されることになったらしい。
イサック・クルスvsローランド・ロメロ。ここまで一方的になるとは。フックぶん回し同士の対戦。得意な距離とディフェンスに差があった
カネロの試合は嬉しい。ムンギアは最近追いかけてなかったので「おう、久しぶり」
カネロvsムンギア。
前戦でチャーロ弟を圧倒したカネロだが、階級違いの選手をボコしただけという声も多く聞かれる。
またWBC暫定王者デビッド・ベナビデスとの対戦が決まらなかったことで「逃げた」「避けた」等の批判もあるとか。
デビッド・ベナビデスは“自分は絶対に正しい”と思ってる人間だよね。デメトリアス・アンドラーデを6RTKOで初防衛に成功。これはカネロも危ないかもしれん
詳しい事情はわからないが、とりあえずカネロの試合を観られるのは嬉しい。
今回も定番のシンコデマヨ? 開催を楽しみにしておく。
一方の挑戦者ハイメ・ムンギアだが、この選手に関しては正直よくわからない。
2018年に初めて観たときは「すげえのが出てきたな」と思ったものの、キャリアを重ねるごとにインパクトは薄れていった。
恐らく最後にちゃんと観たのは2020、2021年あたり。
それ以降はニュースを聞いて「ああ、勝ったのね」くらいでほぼほぼスルー状態となっている。
で、いつの間にかS・ミドル級に進出していたのを含めて「おう、久しぶり」である笑
ただ、前回はなかなかよかったとのこと。
カネロ相手に判定まで粘ったジョン・ライダーをKOして評価を高めているとか。
タイミング重視のアウトボクサーのムンギア。“デカくて動ける人”だけどインファイターは苦手
最近のハイメ・ムンギアの試合を漁ってみたが、基本的にはタイミング重視のアウトボクサーなのだと思う。
腰の位置が高く前傾姿勢の構えから打ち出すジャブがよく伸びる。
また大きな身体ながらも左右に動く足もある。
遠い位置からアングルを変えつつパワフルなコンビネーションを駆使してペースを引き寄せる。
いわゆる“デカくて動ける人”というヤツ。
その反面インファイトは苦手で、2019年1月には格下だと思われた井上岳志にタジタジにさせられた。
さらに昨年6月には同じくインファイターのセルゲイ・デレビヤンチェンコに大苦戦を強いられている。
謎の頑丈さ、上からのしかかる系のクリンチでしのいでいるものの、接近戦に穴があるのは間違いなさそう。
強さを発揮するにはとにかく自分の距離で対峙することが重要になる。
てか、デレビヤンチェンコ戦はよく勝ちましたね。
ハイライトのみだが、デレビヤンチェンコが前半型だったのとムンギアが若さ、スタミナの差で辛うじて上回った感じ。
最終回の猛攻がなければ逆の結果が出ていたのではないか。
チャーロ兄がデレビヤンチェンコさんのがんばりに剛腕で勝利。ミドル級で初めてチャーロらしい試合。でも2年半で防衛4度か…
下降線に入ったカネロ。ムンギアは久しぶりのガチ挑戦者だよね
対する王者カネロだが、各所で言われているようにここ数戦で下降線に入った感がある。
全体的に動きがカクカクして攻撃と防御のつなぎにスムーズさが足りない。
数年前に比べてコンビネーションの力みも目立つ。
僕は2023年5月のジョン・ライダー戦でそれをはっきりと感じたわけだが、過去の試合を観ても明らかに決定力が低下している。
カネロvsジョン・ライダー感想。ダウンで吹っ切れたライダーの健闘。カネロが下降線に入ったという意見には同意せざるを得ないな。切ないけど
またマッチメーク自体もゲンナジー・ゴロフキンVol.3、トップから一段落ちるジョン・ライダー、階級下のチャーロ弟とやや微妙。
今回のハイメ・ムンギアは年齢、戦績ともに久しぶりのガチ挑戦者と言えそうである。
ムンギアにもチャンスがありそう。ジャブがどれだけ通用するか。カネロはチャーロ戦を再現できれば
実を言うと僕はムンギアにもチャンスがあると思っている。
恐らく今のカネロにはデレビヤンチェンコほど高カロリーな連打、圧力はない。
ムンギアのジャブが機能すれば普通に勝負になるのではないか。
申し上げたようにこの選手の根本はタイミング重視のアウトボクサー。
いかに正面を外せるか、自分のパンチだけが届く位置で勝負できるかが重要になる。
逆にカネロが勝つにはどれだけ圧力をかけられるか。
たとえば前回のジャーメル・チャーロ戦のように相手が手を出せなくなるくらいプレッシャーをかけられれば。
この試合はカウンターを警戒するチャーロ弟がひたすら左右に動き回る展開が続いたが、これと同じ流れを作れればカネロが断然有利になる。
一応、スペック的にはムンギアとチャーロ弟は同程度(身長183cm)。しかもムンギアはもともとS・ウェルター級の選手である。
2018年からS・ミドル級で勝負しているカネロがフィジカルの違いを発揮できれば勝利に近づく(と思う)。
てか、チャーロ戦のカネロはなかなかよかったですけどね。
もちろん「2階級下の相手ならそうなるでしょ」とも思っているが。
カネロvsチャーロ弟。久しぶりに「カネロ様」な試合だった。チャーロ弟は早々にスペースを潰されてできることがなくなった
勝敗予想はわからん。一応カネロの判定勝利にしておく
勝敗予想は……わからんっすね(いつも言ってる)。
カネロが押し潰しそうな気もするし、ムンギアが走り切りそうな気もする。
実際、際どい試合になると思っているのだが。
両者のファイトスタイル、タフさを踏まえると恐らくKO決着はない。
また人気面を考えると接戦になった場合は高確率でカネロにポイントが流れる。
ムンギアが勝つには明確な差を見せる必要があるわけだが、さすがにディミトリー・ビボルほど圧倒するのは難しいのではないか。
それらを加味して一応カネロの判定勝利を予想しておく。
カネロが8年7ヶ月ぶりの敗戦。ビボルのジャブとガードを崩せず。“ロッキー・フィールディングの呪い”を解いたビボルに神の祝福を
おお、こんなに友好的なのか。
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— DAZN Boxing (@DAZNBoxing) March 26, 2024
僕の記憶ではムンギアはカネロを嫌っていた覚えがあるが……。
気のせいだったか?
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