2024年プロ野球、新加入の助っ人適当考察。オドーアの電撃退団を受けて。円安+ハイレベルな日本は海外選手にとって面倒くさい場所【予想】

2024年プロ野球、新加入の助っ人適当考察。オドーアの電撃退団を受けて。円安+ハイレベルな日本は海外選手にとって面倒くさい場所【予想】

3月29日金曜日に2024年シーズン開幕を迎える日本プロ野球。
その3日前に巨人の新外国人ルーグネッド・オドーアの退団が発表されたわけだが。
 
記事によると首脳陣がファームでの調整を提案したところ本人はこれを拒否。米国に戻りたい旨の申し出があったとのこと。


この報道を受け、SNS上ではグリーンウェルやミセリといった過去のダメ助っ人の名前が飛び交う事態となっている。
 
 
今回のオドーア退団には僕も大笑いしたのだが、同時に今シーズンの新外国人選手をあれこれ眺めてみようと思った次第である。
 
というわけで表題の件。
「2024年プロ野球、新加入の助っ人適当考察」をやっていくことにする。
 
 
ちなみに過去の成績を詳しく調べたりはしていない。
あくまで映像を観て思ったことを言っていくだけである。
 
エスピノーザはこのまま無双するかも? DeNAジャクソンはもう一歩、中日の大失速に絶望が止まらないw
 

今のNPBは海外選手にとって面倒くさい場所。円安+ハイレベルで1年目から活躍するのが困難

まず今のNPBは海外選手にとってだいぶ面倒くさい場所になっている。
 
円安で儲からない割に無駄にレベルが高い。
特に投手陣はMLBでも即ローテーション入りが可能なピッチャーもいるほど。
 
その上MLBに比べてストライクゾーンが左右に広く球種はフォーク、スプリット系が多い。
正直、新加入の助っ人が1年目から成績を残すのは至難の業である。
 
阪神のシェルドン・ノイジー(.240 HR9)や中日のオルランド・カリステ(.233 HR5)が契約延長をゲットできたのも恐らくそういう事情があってのこと。
 
 
また今後は他球団で実績のある選手(グレゴリー・ポランコ、アダム・ウォーカー、ネフタリ・ソトなど)を再雇用するケースも増えるのではないか。
 
中日・立浪監督退任発表。実はそこまで嫌いじゃなかった。新戦力が台頭したし、采配面はともかく選手を見る目はあるんだろうな。低迷の一番の理由は…
 
その一方で投手陣は20代半ばの素材タイプを獲得する流れができつつある。
従来通りMLBでは頭打ちの30歳前後を狙うのはもちろん、年齢の低い剛腕系を(複数年を見越して)低年俸で囲うやり方が浸透していくと予想する。
 

ルーグネッド・オドーア(元巨人)

まず番外編(いきなり?)として、開幕3日前に退団が発表されたルーグネッド・オドーアについて。
 
結論から申し上げると巨人にとってオドーア退団はそこまで痛手ではないと思っている。
 
退団の経緯はクソだし2億円プレイヤーとしての責任感も皆無。擁護する部分はまったく見当たらない。
 
ただ、あの選手が活躍する気配がなかったことも事実。
OP戦の低迷っぷりはもちろん、獲得が発表されたときから「ちょっと厳しいんじゃねえか?」と思っていた。
 
 
もともとこの選手は低打率ながらも長打力を持ち味とする。
三振が多く出塁率も低いが当たれば飛ぶ。いわゆる下位打線にいるとやっかいなタイプである。
 
だが近年は打率、ホームランともに低迷中で、2023年は59試合で.203 HR4とキャリア最低を記録した。
 
 
上述の通り今のNPBは
・投手のレベルが無駄に高い
・ゾーンが左右に広い
・落ちる球を操る投手が多数
 
正直、オドーアのような粗さのあるタイプとの相性は最悪である。
 
しかも近年の成績を見れば身体能力の低下は明らか。
ぶっちゃけ活躍する要素は見当たらなかった(気がする)。
 
 
下記の記事で「オドーアは日本野球と合わないのでは?」と言っているが、確かにそんな感じ。


マジな話、巨人がオドーア獲得に踏み切った理由が僕にはいまいちわからない。
タイプや近年の成績から活躍が難しいことは想像できたと思うのだが。
 
その辺、現場のプロとしてどうなのよ? と。
 
それこそ僕のような素人が後付けでガタガタ言うのとはワケが違う。
ルイス・ブリンソンを残した方が100倍よかったじゃねえか。
みたいな。
 

アレックス・ディカーソン(中日)

続いて中日に加入したアレックス・ディカーソンについて。
 
この選手はポジションは外野手ながらも先日は一塁守備を無難にこなしたとのこと。
中田翔、ダヤン・ビシエドの調子を見ながら併用する予定だと想像する。
 
 
そして肝心の打撃はボチボチいい(と思う)。
低めを得意とするスイング軌道で腕も長い。過去の映像を観ても外に沈む球にうまく対応できている。
 
逆に高めのまっすぐには脆い印象。
恐らく(広い)バンテリンドームでは高め中心に攻められるので、そのまっすぐに負けないスイングができるかが注目ポイントになりそうである。
 
 
タイプ的には中距離系だと思うのでそれなりに打率が残れば。
カリステの1年目(.233 HR5)を加味して.250 HR10ほどいけば十分ではないか。
 
まあでも、フル出場は難しそうなので実際にはもう少し下がると思うが。
 
おかしい、中日が強いだと…? 舐めプを覚えたライデル・マルティネス、飛ばないボール、中田翔の存在感
 

マット・レイノルズ(広島)

この選手については2023年まで在籍したライアン・マクブルームと似ているという意見を見かけた。
 
映像を観ると、なるほど確かに。
 
 
だがマクブルームに比べてスイングが柔らかくインサイドアウトの軌道。本塁打だけでなく打率も(ある程度)稼げるタイプに見える。
また対応力も(それなりに)高そうで、マクブルーム同様打率.270ほど残せば2年目の契約もあるのではないか。
 
打率はぼちぼち、本塁打は20本前後というのが期待される数字だと想像する。
 
 
懸念材料としては、ややリーチが短いことか。
スイングのスムーズさはあるがバットの伸びが悪い。
 
米国時代の映像でも打っているのは真ん中から内側寄り、もしくはフワッと浮いた変化球が中心。
これだと外に沈む球には苦労しそうである。
 
OP戦では半歩ほどベース寄りに立っているようだが、シーズンでどうなるか。
 
トレバー・バウアーNPB初先発初勝利。凄みと柔軟性を感じるピッチング。松山をスプリットチェンジで三振に取った7回は感動したよ
 
てか、広島はこういう対応力と長打力を兼ね備えたタイプが好きですよね。
スコット・クロン、マクブルーム、レイノルズ。
 
スケール感はそこそこ、時間をかければ日本野球に順応できそうな打者。
 
要するにブラッド・エルドレッドの影を追っているのだと思うが、あそこまでの選手を引き当てるのはなかなか難しいんちゃいますかね?
 

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アンドレ・ジャクソン(DeNA)

DeNAにとっては2024年の目玉補強とも言えるアンドレ・ジャクソン。
今永昇太とトレバー・バウアーが去った先発陣の一角として期待される。
 
 
この選手は当初から評価が高く2024年3月現在27歳と年齢も若い。
本人も日本で実績を作ってMLBへの返り咲きを目論んでいるのだろうと。
 
実際の投球を観てもかなりいい。

150km後半のまっすぐでカウントを稼いで決め球のチェンジアップで三振を取る。時おり投げるナックルカーブも落差がある。
スライダー? カッター系はそこまでではなさそうだが、期待の高さは十分伝わってくる。
 
 
だが、エース級の活躍ができるかは不明。
 
申し上げたようにまっすぐ、チェンジアップに比べてカッター系がいまいちなので投球が単調になりやすい(気がする)。
リリーバーならウェンデルケン並みにやれそうだが、引き出しの多さが求められる先発ではどうなるか。
 
スペック的には中日のウンベルト・メヒアと同格かちょい上くらい。
イニングを食うよりも5、6回までを全力で走り切るスタイルが向いているのではないか。
 
MAX成績を残したとして10勝前後、概ね7、8勝ほどやれれば……。
 
山本由伸、今永昇太、上沢直之のオープン戦を観た感想。山本、今永は通用する。上沢は厳しいかも? よくも悪くもNPB基準
 

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アンダーソン・エスピノーザ(オリックス)

最後はオリックスのアンダーソン・エスピノーザ。
 
2024年3月現在26歳と若くMLB経験は2022年の7試合のみ。
推定年俸4500万円とのことで、最初に申し上げた「複数年を見越した素材タイプ」に該当する。
 
映像を観ても“まさに”という感じ。

150km半ばのまっすぐ、同じ球速帯で外に逃げる2シーム、140km中盤のチェンジアップ、130km前後のカーブとすべての球種がハイスペック。
パッと見では今すぐにでもローテーション入りできそうである。
 
 
だが、実際にはそこまでではない(と思う)。
まっすぐは球速こそ出る、チェンジアップは鋭い、カーブも落差があるが、何となく打ちやすそう
 
具体的にどう? とは言えないが、マジで何となく。
 
いわゆる各球種に尖った特徴がないというか。
完全に僕のイメージなのだが。
 
生トレバー・バウアーのためにハマスタで現地観戦。苦労しながら阪神打線を7回途中3失点にまとめて5勝目。お目当てのシーンを山ほど観たぞ笑
 
ポテンシャルの高さは間違いない。
その反面、アバウトな部分が多く目に付く。
 
現段階ではシーズン後半にちょろっと出てくる、またはローテーションの谷間で何度か先発する感じになると予想する。
 
きっかけさえ掴めば一気にモンスター化しそうではあるが。
 

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