村田諒太vsゴロフキン戦がAmazonプライムで中継される理由? 2018年に村田がロブ・ブラントに負けたからだろうな。あの試合で日本でのボクシング中継を見限ったんだろ

村田諒太vsゴロフキン戦がAmazonプライムで中継される理由? 2018年に村田がロブ・ブラントに負けたからだろうな。あの試合で日本でのボクシング中継を見限ったんだろ

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2021年12月29日、さいたまスーパーアリーナで行われる村田諒太とゲンナジー・ゴロフキンによるWBAスーパー/IBF世界ミドル級王座統一戦。
日本ボクシング史上最大のイベントとして注目を集めているわけだが、この試合は日本国内での中継をAmazonプライムビデオが、海外ではDAZNが担当することが決まっている。
 
また下記の記事によると、番組制作にはボクシング中継のノウハウを持つフジテレビが携わるとのこと。
 
「村田諒太VSゴロフキン中継態勢も規格外! フジ、アマゾン、DAZNが歴史的大連携」
 
この3者の提携によりゴロフキンのファイトマネーをDAZNが負担、村田諒太のファイトマネー、映像制作費、会場費等を日本側が負担する分散型イベントの実現が可能になるらしい。
 
 
僕自身、Amazonプライムビデオでの生配信というのは完全に意表を突かれた発表だったのだが、今回はその経緯というか、日本国内ではDAZN中継が行われない理由を考えてみたいと思う。
 
 
なお、僕は単なる部外者なので間違ったことを言う可能性もあるし、それに対する責任を取る気もさらさらない。あくまで素人の適当な戯言と考えていただければ幸いである。
 

Amazonプライムが試合中継を担当する理由? 村田がロブ・ブラントに負けたからじゃないの?

まず今回、Amazonプライムビデオが試合を中継(DAZNではなかった)することになった一番の理由としては、2018年10月に村田諒太がロブ・ブラントに負けたからだと思っている。
 
これは以前から何度か申し上げているのだが、あの試合で村田が負けて以降、DAZNは日本でのボクシング中継に力を入れることをピッタリと止めている。
 
再戦でエストラーダがシーサケットに勝利。この2人は噛み合いすぎるよな。DAZNの対応の悪さ? 村田諒太の責任だろうな
 
それまでは村田をアンバサダーとして迎えたり、

クソほどカッチョいいPR動画を作ってみたり。

また、ブラントとの試合前にも必勝を期すTVCMでバックアップしたり。

当日の配信も帝拳ジム出身の面々を解説者に、ゲストには熱烈なボクシングファンとして知られる香川照之氏を迎えるなど、万全の体制を敷いていたことを覚えている。
 
ところがその試合で村田が完敗を喫した途端、潮が引くように撤退していった……。
 
 
で、約9ヶ月後の再戦では何ごともなかったかのようにフジテレビが中継、プロモーションを担当する流れに。

あの手のひら返し、切り替えの早さには清々しさすら感じたし、DAZNという媒体がコンテンツとともに歩んでいく気がまったくないことを思い知らされた出来事でもある。
 
 
確か当時は「ロブ・ブラントに勝てば次戦でゴロフキン戦か?」などと言われており、あそこでの負けは村田諒太で稼ぎたい人たちにとってはかなりの痛手だったのだと思う。
 
もちろん新規加入者の大幅増を見込んでいたDAZNにとっても大コケの結果だったのだろうと。
 
 
村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン戦を北米のリングで! という壮大な計画(儲け話)が頓挫し、日本での加入者も思ったよりも増えなかった。
 
加入者数のグラフ、目先の利益にしか興味がない人たち(DAZN)が日本でのボクシング中継を見限るには十分な理由と言える。
 
井上拓真は打倒井上尚弥筆頭? 和氣慎吾戦での圧勝がお見事すぎた。その他、ムンギアvsロサド、キコマルvsガラハド振り返り
 

DAZNのドライさ、清々しいくらいの利益追求っぷり。大型契約中のカネロはあまりにかわいそうだった

マジな話、DAZNの露骨すぎるくらいのドライさ、短期集中型の利益追及っぷりには関心させらる反面、あまり幸せな結果は生まないだろうなという思いが強い。
 
 
2018年のサウル・“カネロ”・アルバレスとDAZNとの11試合350億円超の大型契約にはめちゃくちゃ驚かされたが、それがのちにカネロの大きな足かせに。
 
新型コロナウイルスによるパンデミックで世界中のスポーツ興行がストップし、それに伴いDAZNも苦境に陥る。
 
その打開策として、DAZNは大型契約中のカネロにMMAファイターとの異種格闘技戦をやらせて手っ取り早く視聴数を稼ぐ作戦に出る。
 
ところがカネロはこれを固辞。それによりDAZNとカネロ、当時カネロが所属していたGBPの3者を巻き込んだ裁判沙汰に発展する。
 
結局カネロがGBPを離脱、DAZNとの大型契約を破棄することで事態は収束したが、あのゴタゴタに関してはあまりにカネロが気の毒だった。
 
 
別に話題優先の金儲けマッチを否定する気はない。
2017年8月のフロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガー戦は異種格闘技戦としては完全に成功だったし、その後もメイウェザーvs那須川天心、メイウェザーvsローガン・ポール、マイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr.の50歳オーバー対決といった色モノマッチが繰り返し行われている。
 
ただ、それはあくまで当事者が望んで実現するもの。中継局やプロモーターに強要されるのは絶対に違う。
そもそも論として、カネロは今が全盛期の選手である。当然ボクシングの枠内で自身の実力を証明することを望んでいる。
 
それを経営が苦しいからといって、大型契約を盾に他競技の選手とやりたくもない試合をやらされるのはどう考えてもおかしい。
 
しかもプロモーターのGBPもDAZNに賛同する地獄絵図である。
 
繰り返しになるが、あのときのカネロは本当に気の毒だった。
 
カネロカワイソスw 金儲けマッチを否定はせんけど今回は度を超えてるかな。DAZNにスポーツを育てる長期的視野なんかないからね
 
「運営にはその競技を知らない人の方が向いている」という話はたまに耳にするが、それもバランスの問題なのだろうと。
 
利益を重視するドライさが重要なのはもちろんだが、実際に競技をするのは現場の選手である。
コロナ禍以降のDAZNの振る舞いからは、選手の気持ちがわからない、選手に寄り添えない人間の悪いところが山ほど出ていた。
 

DAZNのドライさはボクシングだけに限らない。こんなことを繰り返していると、日本ではサッカーと野球以外必要ないってことになるぞ?

そして、DAZNのドライな対応はボクシングだけではない。
 
バスケのNBA中継は1シーズンで終了したし、突如スタートした総合格闘技のUFC中継も秒速で終わった。同じく総合格闘技のベラトールはYouTubeチャンネルと並行してしているうちにいつの間にかラインアップから消えていた。一時期プロレスのWWEにも手を出していたが、こちらもいつの間にか影も形もなくなっている。
 
その他、バスケのBリーグとバレーボールのVリーグは昨シーズン限りで終了したようだし、野球のMLBも一昨年で中継を止めている。
 
 
現状、継続的に続いているのはJリーグ(コロナ禍の影響で予算を削られた)と日本プロ野球、モータースポーツやアメフトのNFLくらい。
テニス中継は結構がんばっているようだが、大坂なおみと錦織圭が落ちた中でどこまで継続できるか。
 
細々と続いているボクシングやラグビーなどは上述のドライさを考えるとむしろ健闘しているとすら言える。
 
もしかしたらボクシングは各興行が単発な分、シーズン契約の競技よりも有利なのかもしれないが。
 
 
ただ、ここまでドライに取捨選択を繰り返すのはちょっとどうなの? と思わないでもない。
 
目先の利益を優先するのは大いに結構だが、そればかりやっていると……。
そのうち日本で中継する価値があるコンテンツはサッカーと野球のみという状況になってしまいかねない。
 
というか、ラインアップを見るとすでにそうなりつつあるという噂も……。
初期投資の大きさ、思い切りのよさと見切りの早さがあまりに極端である。
 
カネロvsプラント、モグラ叩きみたいな試合。あっちを隠せばこっちを打たれ、こっちを隠せばあっちを打たれ。プラントもがんばったけど最後に決壊してアディオス
 

WOWOWのスポーツ中継が尖り過ぎな件。いいか悪いかは別として、スポーツ中継には相応の情熱が必要

逆にWOWOWのスポーツ中継は少々尖り過ぎな印象が強い。
 
20年以上前からテニス中継に注力し続けているし、ラグビー中継に関しても毎回かなりニッチな試合を放り込んでくる。
錦織圭や大坂なおみの台頭、ラグビー日本代表の快進撃などごくたまに当たりくじを引くこともあるが、基本的にはマニア向けである。
 
僕もラグビー観戦が好きな人間だが、正直WOWOWの中継に対しては「これはキツいな」と思うことも多い。
南半球4か国対抗戦やシックスネーションズをどれだけ熱く語られても基本はポカンだし、ラグビーファンのすそ野拡大には間違いなくつながっていない(と思う)。
 
加入者を増やすためならむしろ大学ラグビー等の国内試合に注力した方がよっぽどいいような……。
現状、J SPORTSの独壇場なのかもしれませんが。
 
 
こういう記事を読むと、相応の情熱がなければスポーツ中継などやっていられないのというのがよくわかる。


DAZNがあっさり手放したUFC中継を即取り戻したのも情熱の表れだと思うし、WOWOWの現場には競技とともに歩む気概があるのだろうと。
それがいいか悪いかは別として。
 

日本での加入者が多くスポーツ中継に興味を持つAmazonの出番。DAZNを説得するのに苦労したんだろうな

すでにDAZNは日本でのボクシング中継を見限っている。
 
でも、年末の村田諒太vsゴロフキン戦は何としても開催したい。
かと言ってゴロフキンのファイトマネーはフジテレビに払えるような金額ではない。
 
その状況の中、日本で加入者が多い&スポーツ中継のコンテンツを探していたAmazonの出番となったのだと想像する。
 
村田諒太vsゴロフキン正式発表。予想云々はともかく勝つしかねえよ。厳しい試合になると思うけど、最初から攻めるしかないんじゃない?
 
あとはまあ、不良債権化しつつあるゴロフキンとの大型契約を少しでもペイしたいDAZN側が村田のネームバリューにケチをつけたせいで正式発表が遅れたとか、そんな感じだろうか。
 
え? ゴロフキンの相手が村田?
村田ってロブ・ブラントに手も足も出なかったアイツ?
いやいや、勘弁してよ。
 
そんな試合を中継しても加入者は増えないでしょ笑
 
対戦相手の質をゴネるDAZN側の首を縦に振らせるのには相当な苦労があったのではないか。
 
で、番組制作という形でフジテレビに一枚かませることで将来的な地上波中継の可能性も残しておくと。
 
 
前回も申し上げたが、この試合を日本に引っ張ってきた関係者には尊敬と驚きしかない。多くの人間がそれぞれの立場で主張を繰り返す中、DAZN、Amazonプライムビデオ、フジテレビの最適バランスをひねり出す困難さは僕のような素人にはまったく想像がつかない。
 
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