山本由伸お前はこんなもんじゃねえだろ。5回の投球を常時できてようやくスタートライン? 今永昇太は無双中。でも少し陰りが見えた?【2024.4.14感想】
今シーズンからMLBに移籍した投手2人、LAドジャースの山本由伸とシカゴ・カブスの今永昇太についてあれこれ言っているわけだが。
まだ足りない山本由伸。打者に反応すらさせるな。根こそぎ自信を奪え。今永翔太は悪いなりに勝利。スライダーがよかったね
例によって今回もその続きを。
山本由伸は4月12日(日本時間13日)のパドレス戦に先発、5回4安打3失点で勝敗つかず。
勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りたものの、リリーフが同点に追いつかれてメジャー2勝目はお預けとなっている。
一方、4月13日(日本時間14日)のマリナーズ戦に先発した今永昇太は5回1/3を投げて5安打1失点(自責点0)で勝利投手に。こちらはデビュー以来の自責点0を3試合に伸ばしている。
上記の登板を踏まえて感想を述べていくことにする。
山本由伸
まずはドジャースの山本由伸について。
この日は5回91球6奪三振、4安打3失点。
一応試合は作ったものの、2被弾を浴びるなど安定していたとは言えず。
ここまでの微妙な内容を受けて現地のSNSでは不満が噴出し始めているとか。
5回3失点の山本由伸に米SNSで怒りの声続出「1週間に一度の登板ならば、もっと結果を出せ」「真ん中の球が多すぎ」#山本由伸 #ドジャースhttps://t.co/0G3YrLeeHf
— 中日スポーツ (@chuspo) April 13, 2024
確かに契約が契約なだけに今の状態はかなり物足りない。
本来はエース級の働きをしなければいけない立場なのに。
「1週間に一度しか投げないヤツが何をやってんだ」と思われても仕方ない気がする。
特に4登板で一度も6回を投げきれていないのがキツい。
環境に慣れていない、相手のレベルが上がった等、理由はあると思うが、12年500億円とも言われる大型契約を結んでそれを言い訳にするのは難しい。
スライダーを投げない山本由伸。捉えられ始めた今永昇太。おい、がんばれよ山本由伸。舐められっぱなしじゃダメだろw 今永はそろそろ注意かな?
お前はこんなもんじゃねえだろ。まっすぐとカーブの2ピッチなんてそりゃ打たれるよ
試合の具体的な感想だが、前回と同じセリフを。
「お前はこんなもんじゃねえだろ」。
この日は1、2回にポンポンと被弾を許して3失点したわけだが、中でも1回にマニー・マチャドに許した1発は「ああ……」という感じ。
カーブを軸に5回無失点に抑えた前回を受けて今回もカーブを多投する山本由伸。
ところがこのカーブをマチャドに思いっきり拾われるという。
前回カーブを多投する山本に対して「本来のピッチングじゃない」と申し上げたが、マジでそれ。
ヨーヨーカーブなどともてはやされたり、“リリースポイントが改善したことが好投につながった”等のコラムも見かけたが、いや、そうでもないでしょと。
そもそもカーブは多投するべき球ではない。
あくまで軸となるのはスピード系の球種。どれだけいい球だろうがカーブはタイミングを外すための見せ球にすぎない。
なので、前回たまたまうまくいったからとそれを続ければ狙われるのは当たり前である。まっすぐとカーブの2ピッチではああなるのは時間の問題だった。
多少調子が悪くても95マイルのまっすぐをぶち込んでおけば何とかなった日本と違い、MLBの打者はそのまっすぐを楽々打ち返してくる。
山本由伸ですら常に8、9割以上の出来を要求される舞台というヤツ。
山本由伸MLBデビュー戦で1回5失点、負け投手に。メジャーの洗礼以前に調子が悪すぎた。カッターしか頼る球がない→それを狙われてドカン
上記の通り現地のSNSでは不満が噴出、日本のファンからも「メジャーの洗礼」云々の声が出始めているが、いや、ホントにがんばれよと。
違うだろ、お前はこんなもんじゃねえだろと。
以前から「山本由伸はMLBでは割と苦戦するかもしれない」などとほざいてきたが、今の状態はちょっと不本意すぎる。
むしろ応援側に傾きつつあることをお伝えする笑
5回のピッチングはよかった。アレを常時できてようやくスタートラインかな
ただ4、5回はなかなかよかったと思う。
特に5回はスプリット(フォーク)とカッターを両サイドに投げ分け、高めのまっすぐで打ち取るパターンができつつあった。
初登板のときからカッターはぼちぼちキレていた。
そこにこれまでいまいちだったスプリットがしっくりき始めているのが大きい。
繰り返しになるが、まっすぐとカーブの2ピッチなど単なる奇策。あんなやり方で長持ちするわけがない。
今回のようにコーナーワークの中に“ポン”と織り交ぜるからこそ効果があるのであって。
極論、5回のピッチングが常時できてようやくスタートラインといったところ。
とりあえず山本由伸には早く完全体になってもらいたい。そして“メジャーの洗礼”どうこうの雑音を吹き飛ばしていただきたい。
最初の「MLBでは苦戦するかも」の立ち位置からは思いっきり外れてるけど笑
ようやく実力の片鱗を見せた山本由伸、無双中の今永昇太にはチームも気を使う。過去の日本人投手が軒並み肘をイワしたからねw
今永昇太
今永昇太に関しては前回申し上げたように期待通りのパフォーマンスが続いている。
バランス型の山本由伸がモタつく中、パラメータが尖ったタイプの今永は割とやれるのではないか。
ホップ成分が高いまっすぐ&スライダー、チェンジアップのコンビネーションが機能すればぼちぼち抑えられるかもしれない。
しかし改めてMLBはすげえ舞台だよな。
特に打者は日本とは三回りくらいスケールが違う。
そりゃバウアーはここで勝負したいと思うし、筒香嘉智が通用しないのも仕方ない。
こうなると今永昇太みたいなパラメーターが尖ったヤツがどこまでやれるかには俄然興味がわいてきたな。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) March 21, 2024
中でもまっすぐは思った以上に通用している。
MLBの各打者が振り遅れる、差し込まれる光景はかなり新鮮である。
試合中にも紹介されていたが、今永のまっすぐは被打率.042とMLBでも突出しているとのこと。
「驚異の「.042」が物語る今永昇太の“異質” カブス捕手が「捕れない」と漏らした球が示す防御率0.00の理由」
確かに球速92、93マイルでもやたらと速く見える上に高めにいけばいくほど威力を増す。
数年前に流行った“フライボール革命”の名残りというか、アッパースイング気味の打者にとっては鬼門中の鬼門と言えそう。
少々陰りが見え始めた? 次の登板あたりに山場がきそうな…
だが、今回の登板では少々陰りが見えたことも確か。
まっすぐを外野の深い位置まで飛ばされるシーンが何度かあった上に勝負球をサクッとセンターに弾き返されてもいた。
ウィニングショットのチェンジアップは相変わらずいまいち。
スライダーは日本時代より鋭くなっているものの、もともと球種が多いタイプではないため登板を重ねればそれだけ狙われやすくなる。
また球威自体もわずかに落ちていた印象。過去のMLB1年目の投手と比べてもそろそろ一度目の落ち込みがくる頃ではないか。
基本的にまっすぐが生命線、投球の幅も広くはない。何となく次あたりに山場がきそうな気がしている。
山本由伸、今永昇太、上沢直之のオープン戦を観た感想。山本、今永は通用する。上沢は厳しいかも? よくも悪くもNPB基準
と言いつつ、今永のようなタイプがMLBを席巻する様は爽快感がある。
個人的には今後もがんばってもらいたいと思っている。
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