まだ足りない山本由伸。打者に反応すらさせるな。根こそぎ自信を奪え。今永翔太は悪いなりに勝利。スライダーがよかったね【2024.6.14】
最近MLBの試合を観ていなかったのだが、久しぶりに視聴したのでその感想を。
お目当てはもちろんドジャースの山本由伸とカブスの今永翔太。
両者とも開幕から注目していて、試合を観ていない間も情報だけは追っていた。
というわけで、それぞれ直近の試合について感想を言っていく。
サイヤング賞投手ダラス・カイケルが千葉ロッテ入団。近年はシンカーが打ちごろの球に。ZOZOマリンでのチェンジアップ次第かな
山本由伸(7回106球2安打7奪三振2四球無失点、勝敗つかず)
まずはドジャースの山本由伸だが、こちらは現地時間6月8日のヤンキース戦に先発、7回106球を投げて無失点。勝敗はつかなかったが通算防御率を3.00まで良化させている。
感想としては、ようやく山本由伸らしくなってきたなぁと。
初登板でのノックアウトを受けて「メジャーの洗礼」「通用しない」と言った言葉が飛び交ったのは記憶に新しい。
いや、そうじゃねえだろと。
洗礼どうこうではなく、あの試合は単に山本の出来が悪かっただけ。
日本時代はもっとずっとずーーーっとすごかったぞと。
開幕前に「山本は案外苦戦するかも?」と言ったが、この段階で「山本がんばれ」に方向転換したことをお伝えする笑
山本由伸MLBデビュー戦で1回5失点、負け投手に。メジャーの洗礼以前に調子が悪すぎた。カッターしか頼る球がない→それを狙われてドカン
ところがそれ以降もピリッとしないピッチングが続く。
スプリットの落ちが微妙、スライダー、ツーシームをなぜか投げない、カーブに頼りすぎ。
勝ち星こそ挙げているが本来の出来とはほど遠い。
その姿に「おいおい、がんばれよ」「お前はこんなもんじゃねえだろ」と連呼し続けている。
スライダーとツーシームが機能した。スタントンを抑え込んだのはお見事だったね
そして久しぶりに観た今回はかなりよくなっていた。
97、98マイルのまっすぐを高めにバンバン投げ込む。
そこに同じ球速帯のツーシームを織り交ぜ左打者をのけぞらせる、右打者を詰まらせる。
さらに開幕当初はほとんど投げていなかったスライダーも。
高めへのまっすぐ、右方向へのツーシームとフォークに左方向に変化するスライダーが加わったことで投球の幅が一気に広がった。
なぜこの球を投げないのかがずーっと疑問だったが、ようやく使い始めたかと笑
スライダーを投げない山本由伸。捉えられ始めた今永昇太。おい、がんばれよ山本由伸。舐められっぱなしじゃダメだろw 今永はそろそろ注意かな?
その影響でカーブの頻度が減り、カッターに依存することもなくなった。
4月、5月あたりのまっすぐとカーブの2ピッチに比べれば雲泥の差である。
中でも4番ジャンカルロ・スタントンを3打数無安打2三振に抑え込んだのは見事だった。
4回の2打席目などはたまらない。
低めまっすぐを見せてから内側へのツーシームでバットをへし折ってのショートゴロ。
スイング軌道的にスタントンが内角が得意なのは明らかだが、その得意なコースでああいう打ち取り方ができたのは文句なしに素晴らしい。
山本由伸が名門ヤンキースが誇るジャッジ&スタントンの両雄に真っ向勝負 最後は直球で押し切る#山本由伸 #ドジャース #Dodgers #mlbjp https://t.co/bLDcAYTfrL
— 日刊スポーツ (@nikkansports) June 8, 2024
まだ足りない。山本由伸のMAXはここじゃない。打者の自信を喪失させろ
だが、まだ足りない笑
山本由伸のMAXはここじゃない。
もっともっと圧倒してくれなければ困る。
一番の要因としては、フォーク(スプリット)の落ちがよくないこと。
開幕当初に比べれば精度は上がっているが、日本時代ほど鋭さがない。
原因がボールなのかマウンドなのかはわからないが、とにかくしっくりきていない印象である。
この日もフォークさえよければ8回までいけた。
粘られた末に出した2四球もフォークでサクッと空振りを取れていたはず。
極論、低めの球を泳ぎながら外野フライなどお話ならない。
泳ぐことすら許すな。
反応すらさせるな。
力ないスイングで三振させてべそをかかせろ。
根こそぎ自信を奪って年俸を返上させろ。
独立リーグに逃亡するくらいまで追い詰めろ。
それができて初めて実力を発揮したと言える。
まあ、冗談はともかくもう少し。
あとちょっとで“完全体”山本由伸が爆誕する。
メリケンどもは震えて待てw
山本由伸復帰登板感想。まだまだこんなもんじゃないから。打者を絶望させるのが本来の山本由伸だから。大谷翔平、今永翔太、ダラス・カイケル
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今永翔太(6.2回94球5安打7奪三振1四球2失点、6勝目)
カブスの今永翔太は現地時間6月10日のレッズ戦に先発、6.2回を投げて94球2失点で6勝目(1敗)を挙げている(通算防御率は1.96)。
開幕から防御率0点台をキープしていた今永だが、ここ2試合は7失点、5失点とやや下降気味。今回のレッズ戦で巻き返しに成功したわけだが。
正直、この日も出来自体はよくなかったと思う。
一番の生命線であるまっすぐがこれまでよりも1マイルほど遅く浮き上がる感じも微妙。
3回に打たれたホームランなどは完全に打ちごろの球だった。
バッテリーもそれがわかっているのか変化球の比率が高い。
まっすぐとチェンジアップの2ピッチではなくカーブを織り交ぜることで目先を変えていた。
7回途中2失点は間違いなく好投の部類だが、実は綱渡り状態だったと想像する。
山本由伸、今永昇太ともに初勝利。山本は本調子ではない、今永は思った以上にやりそう。野手は右投げ左打ちに限界がきているような…
スライダーはよかった。TJ・フリードルを三振に取ったスライダーの軌道はたまらない笑
ただ、スライダーはいい変化をしていたと思う。
以前にも「今永は日本時代に比べてスライダーがよくなっている」と申し上げたが、この日は特に指にかかっていた。
山本由伸、今永昇太、上沢直之のオープン戦を観た感想。山本、今永は通用する。上沢は厳しいかも? よくも悪くもNPB基準
その証拠に唯一の左打者TJ・フリードルを完璧に抑えている。
特に2、3打席目に三振を奪った滑るように外に逃げるスライダーはたまらない笑
もともと今永はチェンジアップがいい、攻略するには左打者だろと思っていたが、あのスライダーがあると左打者は相当厳しくなる。
そう考えると、何だかんだで今後もまっすぐの威力とチェンジアップの精度が生命線になるのだろうと。
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