寺地拳四朗vsアンソニー・オラスクアガ。あれ? これはvsジョナサン・ゴンサレスよりもおもしろいんじゃ…。興味が薄かった試合が楽しみになった笑【予想・展望】

寺地拳四朗vsアンソニー・オラスクアガ。あれ? これはvsジョナサン・ゴンサレスよりもおもしろいんじゃ…。興味が薄かった試合が楽しみになった笑【予想・展望】

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2023年4月8日に東京・有明アリーナで行われるWBAスーパー/WBC世界L・フライ級タイトルマッチ。同級統一王者寺地拳四朗がWBAフライ級2位アンソニー・オラスクアガと対戦する。
 
 
当初WBO王者ジョナサン・ゴンサレスとの3団体統一戦が決まっていた拳四朗。
 
だが直前でゴンサレスがマイコプラズマ肺炎を患い中止に。
代役としてWBAフライ級2位のアンソニー・オラスクアガがリングに上がることが決定している。


もともとオラスクアガは4月15日に試合を控えており、今回は完全に降って湧いたチャンス。準備期間の短さや減量の難しさはあるものの、試合に向けて来日中だったこともあって声がかかったものと思われる。
 
寺地拳四朗vsアンソニー・オラスクアガ。MVPはオラスクアガで決まり!! 驚異の粘りで拳四朗の心を折りかける。フライ級なら京口よりも強いかもしれんな
 

アンソニー・オラスクアガなかなかよさげ? 拳四朗vsジョナサン・ゴンサレスには興味がわかなかったけど、これは楽しみかも

ジョナサン・ゴンサレスの欠場によってL・フライ級三団体統一戦が中止に、代役にアンソニー・オラスクアガが抜擢されたわけだが。
 
この選手はもともとフライ級が主戦場で、戦績を振り返るとサウル・フアレスやヒルベルト・ベドラサなど、拳四朗と対戦経験のある選手を下している。
 
また過去に拳四朗と練習した経験もあるとのこと。
もしかしたら今回の抜擢もそこまで意外ではなかったのかもしれない。
 
 
実際の試合映像を漁ってみたが、お、これはなかなかいいんじゃないですかね
 
高いガード+前に出る馬力、単発では終わらない連打。
リーチも長そうで上下の打ち分けもうまい。
 
何より主戦場がフライ級なので身体がゴツい上にパンチ力もありそう。
試しに元王者でファイタータイプのエルウィン・ソトと比べてみたが、 僕にはオラスクアガの方が強く見えた。
 
やりにくさはジョナサン・ゴンサレスに分があるが、1発の怖さ、圧力はオラスクアガが断然上。
拳四朗にとっても強敵の部類に入るのではないか。
 
正直、拳四朗vsジョナサン・ゴンサレス戦にはあまり興味がわかなかったのだが、この相手なら結構おもしろい。
那須川天心vs与那覇勇気戦、佐々木尽vs小原佳太戦、阿部麗也vsキコ・マルティネス戦に次いで楽しみになりそうである。
 
佐々木尽vs小原佳太、阿部麗也vsキコマルは興味深い。拳四朗vsゴンサレス、拓真vsソリスは正直…。那須川天心vs与那覇勇気戦以外の展望
 

見どころはオラスクアガが拳四朗に追いつけるか。改めてvs京口紘人の拳四朗ヤベえわ笑

そして、この試合はの見どころはオラスクアガが自分の間合いに入れるかどうかかなと。
 
上述の通りオラスクアガはかなり強い選手(だと思う)。
戦績こそ少ないものの、パワフルさや連打のスムーズさなどは十分脅威ではないか。
 
だが、この選手は持ち味を発揮するには得意な距離まで近づく必要がある。
僕が観た過去の試合もそうだし、サウル・フアレスやヒルベルト・ベドラサも基本は近い位置で打ち合うタイプ。動き回る相手を追いかけるシーンはほとんど見当たらなかった。
 
今回はそこの部分で拳四朗相手にどこまでやれるか? という話である。
 
 
それを踏まえて拳四朗vs京口紘人戦を観直してみたのだが……。
 
寺地拳四朗vs京口紘人戦再視聴。京口が思った以上にがんばってた。でも、改めて拳四朗の強さがドン引きするレベル。「そこからまだ上があるのかよ」って思ったよね笑
 
ああ、ヤベえわ。
マジでヤベえわ拳四朗。
 
試合当日にも思ったが、改めて強い。シャレにならんくらい強い。
 
何度も言うように矢吹正道との2戦が拳四朗をモンスターにしてしまった。
 
 
京口のパンチがギリギリ届かない位置で対峙しガードの間からジャブをヒット。
相手の踏み込みに合わせてわずかにバックステップ、打ち終わりに連打を浴びせる。
 
さらにこれまではあまりやらなかった打ち合いにも躊躇なく応じる。
多少の被弾はお構いなしにハンドスピードと近場での横移動で京口に反撃の余裕を与えない。
 
恐らく京口もパンチの当たる位置まで近づくためにいろいろと工夫をしているのだと思うが、速さと力強さを両立した拳四朗にはまったく追いつけない。
 
大げさでも何でもなくこの日の拳四朗は歴代L・フライ級最強と言ってよさそう。
過去の選手をすべて知っているわけではないが、この日の拳四朗に勝てるヤツがいるならぜひとも教えてほしい。
 

オラスクアガが京口よりうまく立ち回れるとは思えないんですよね…。どこかでスパッと顔面を打ち抜かれそうな気も

拳四朗が京口戦と同じコンディションで当日を迎えた場合、とてもじゃないがオラスクアガは歯が立たない気がする。
 
前に出る馬力や打ち合いでの強さは感じるが、拳四朗を何とかできるか? と言ったら……。そこに至る前に蜂の巣にされそうな匂いがプンプンする。
 
もっと言うとあの日の京口がオラスクアガに打ち負ける感じはしないし、オラスクアガが京口よりうまく立ち回れるとも思えない。
1階級差程度では埋められないくらい、拳四朗の充実度は群を抜いていると思うのだが。
 
普通に考えれば拳四朗の出入りについていけずに亀になる流れかなぁと。
 
 
てか、何となく強弱が足りない感じがするんですよねオラスクアガ。
パワフルで固そうなパンチだが、基本は“強、強、強”ばかり。
また、左右に動く相手には肩に力が入ってより大振りになる印象。
 
これだと連打の最中にスパッと顔面を打ち抜かれそうな感じもする。
 
デビン・ヘイニーvsワシル・ロマチェンコは案外ロマチェンコ有利かも? でも応援するのはヘイニー。「ヘイニーよ、お前がNo.1だ…」って言いたい笑
 

サイズの違いで拳四朗を戸惑わせることができれば。想定以上にパンチが伸びれば可能性はある?

オラスクアガが勝機を見出すとすれば、やはりサイズの違いを発揮できた場合だろうか。
 
身長165cm、リーチ163cmの拳四朗に対してオラスクアガは身長163cm。リーチは表記が見当たらなかったが、試合映像からはそこそこ長く見える。
上背は2cmほど低いものの、リーチに関しては上回っているのではないか。
 
2021年9月の拳四朗vs矢吹正道Vol.1で矢吹がサイズを活かしたカウンター作戦で拳四朗のアウトボクシングを攻略したが、オラスクアガもああいう流れを作れれば。
 
拳四朗は矢吹のパンチの伸びに明らかに戸惑っていたし、これまで回避できていた距離での被弾が目立った。
で、途中採点を聞いてやむを得ず打ち合いに転じたわけだが、オラスクアガのパンチが矢吹同様、拳四朗の想定以上に伸びれば。もしかしたら置いてきぼりを防げるかもしれない。
 
矢吹正道がロナルド・チャコンに11RTKO勝利。チャコンはよく粘ったけど勝てそうな雰囲気はなかった。矢吹攻略には接近戦だと思う。IBF王者ノンティンガ結構強くないっすか?
 
もっと言うと、サウスポーのジョナサン・ゴンサレスを想定していたところから急遽オーソドックス(ファイタータイプ)に相手が変わったことでに拳四朗が調子を崩せば。
 
いくつかの要素がすべてハマればアップセットもあり得る(かも?)。
 
 
オラスクアガは突然のチャンスにやる気満々のようだし、拳四朗はオーソドックス対策に追われているとのこと。


記事によると拳四朗陣営もオラスクアガは手が長くパンチがある上にディフェンスもいいと評価している。
その想定をオラスクアガがさらに凌駕すれば何かが起きる? かも?
 

勝敗予想は一応拳四朗の10RKOで。オラスクアガのタフネスとかがちっともわからないけど

勝敗予想はどうしますかね……。
 
僕は拳四朗が勝利する可能性が高いと思っているのだが、オラスクアガの打たれ強さ等がまったくわからないんですよね……。
 
というわけで、一応拳四朗の10RKOを予想しておく。
 
仮に拳四朗が負けたら天地がひっくり返るほど驚くが、少なくともジョナサン・ゴンサレスが拳四朗に勝つ確率よりは高いのではないかと。
 
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