那須川天心vs井上拓真2現地観戦。明確に拓真の勝ちだけど天心の成長が見られた。7Rに左でダウンを取ったときは叫びすぎて一瞬で声が枯れたw【2026.9.27結果・感想】
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2026年9月27日にTOYOTA ARENA TOKYOで開催された「Prime Video Boxing 16」を現地観戦してきた。
お目当てはメインイベントのWBC世界バンタム級タイトルマッチ、同級王者井上拓真vsランキング1位那須川天心戦である。
結果は3-0(114-113、116-111、116-111)の判定で井上拓真が勝利。昨年11月以来約10か月ぶりの再戦で天心を返り討ちにしたわけだが。
那須川天心リベンジならず 井上拓真とのリマッチ判定負け、初黒星喫した宿敵に返り討ちに遭う#那須川天心 #判定負けhttps://t.co/qu6iLdCMkQ
— 日刊スポーツ (@nikkansports) September 27, 2026
天心拓真Vol.2。
再戦が発表された当初は「ちょっと早いんじゃないの?」と思ったものの、天心の気合いの入り方や意気込みを見て「やるならがんばれ」となった次第である。
と言いつつ、両者の直近の試合を比べると拓真有利と思わざるを得ない。
やりようによっては何とかなりそうだが、何をやったらいいのかわからないという、何とも言えない感じ。
この劣勢? をどうひっくり返すのか。
天心陣営の作戦にも注目していた。
全編視聴は下記↓

- 1. 天心の成長が見えた試合。明確に拓真の勝ちだけど各ラウンドそこまで差はない
- 2. 立ち上がりにあえて手を出さない天心。前回打ち終わりを狙われたからね
- 3. ぼちぼちジャブが当たる天心。相手の虚をつくタイミングはさすが。そして拓真の稲妻みたいなスピードw
- 4. 接近戦が向上していた天心。前回は圧倒されたけど今回は6:4くらいやれてた?
- 5. 7Rのダウンは一瞬で声が枯れたw エストラーダ戦を観たときはあまり変わってない気がしたけど
- 6. 決め切る爆発力が足りない。拓真は力の使いどころ、メリハリが的確で場慣れしてるよね
- 7. 陣営も勝ったと思ってたってマジ? 僕は前半4Rまでのリードが絶対条件だと思ってたけど…
天心の成長が見えた試合。明確に拓真の勝ちだけど各ラウンドそこまで差はない
感想としては、明確に拓真の勝ちだったが天心の成長も見えた試合だった。
ジャッジ2者が116-111をつけるなどポイント差は開いたものの、各ラウンドそこまで差はない(ように見えた)。
少なくとも手も足も出ずにちんちんにされた井岡一翔よりははるかに健闘している。
僕は井岡をあれだけ圧倒しながら倒しに行かない拓真に心底失望したが、今回はどちらかがKOされる気配はほとんどなかった。
井上拓真vs井岡一翔戦再視聴。思った以上に井岡が遅かった。去年の大晦日にも「遅いな」と思ったけど。拓真の稲妻みたいな右に対応できず。最後まで勝負しない拓真には改めて失望したけど
また初戦は中盤から(正確には3Rから)拓真に持っていかれたが、今回はギリギリで踏みとどまった印象。負けは負けだが悲観するほどでもない。むしろ今までで一番「今後が楽しみ」だと思ったことをお伝えする。
立ち上がりにあえて手を出さない天心。前回打ち終わりを狙われたからね
開始直後、やや遠い位置で対峙する両者。
お互いにフェイントを掛け合うが、なかなか手が出ない。
拓真のジャブ、いきなりの右が当たったくらいで目立ったヒットはないまま1Rを終える。
立ち上がりの天心は手が出なさすぎてポイント云々を語る段階ですらない。
ただ僕は意外と悪くないというか、なるほどと思った。
天心は基本的に遠い位置で対峙するスタイル。
リーチ差、目のよさを活かすために離れて勝負するケースが多いが、その分ジャブのモーションが大きくなりがち。
拓真やジェルウィン・アシロのような踏み込みスピードのあるタイプにこのジャブの打ち終わりを狙われ、中に入られるパターンが目立つ。
那須川天心vs井上拓真現地観戦。最後まで「天心vsボクシング」だった。天心の試合で相手の応援が大きい状況は初めて。両陣営の対策に差を感じた。天心は接近戦の対応が…
接近戦では分が悪いことは前回でわかった。
近場でいきなりの右をもらうのはもう仕方ない。
ある程度の被弾を受け入れた上で、なるべくその状況を作らない立ち回りを意識していたのではないか。
ぼちぼちジャブが当たる天心。相手の虚をつくタイミングはさすが。そして拓真の稲妻みたいなスピードw
そしてこの日は天心のジャブがぼちぼち当たっていた。
天心はキック時代から相手の虚をつくタイミングに長けていて、見た目のスピード以上に相手が反応できないケースが多い。
ボクシングに転向してからもそこは変わらない。キックがない分読まれやすくなっているが、それでも十分通用している。
逆に拓真の場合は純粋なスピードが凄まじい。
井岡一翔戦では稲妻のような右クロス、アッパーでダウンを奪っている。
この日も少し距離が詰まればその途端にジャブ、いきなりの右で顔面を捉える。くるとわかっていても反応が遅れてしまうほどのスピードはひょっとしたら兄貴以上かもしれない。
井上拓真vs井岡一翔。拓真はすごかった&失望した。「那須川天心に初めて勝った男」と「井岡一翔を初めてKOした男」の称号をダブルで得るチャンスだったのに。「やがて、伝説と呼ばれる日。」に普通に防衛してどうする
なお2Rは天心のラウンドに見えたのだが、公開採点でジャッジ1者が4-0としていた。この辺は何とも言えないところである。
接近戦が向上していた天心。前回は圧倒されたけど今回は6:4くらいやれてた?
また僕がもっとも「お!!」と思ったのが天心の接近戦。
上述の通り前回はここで拓真に明確に差をつけられたわけだが、今回はかなり向上していた(と思う)。
初戦はボディワークや下からのアッパー、細かい連打に置いてきぼりにされた。だがこの試合では少なくとも身体に触れていた&打たれっぱなしになる時間もほとんどない。
さらに、頭を下げて打ち合う状況になる“前に”クリンチでさっさと動きを封じる。
接近戦でまともに勝負しても勝てないという割り切りがあったのだと思うが、この判断は個人的にgoodだった。
下記で「天心が勝機を見出すには接近戦で5.5:4.5くらいやれないとダメ」だと申し上げているが、
那須川天心vs井上拓真再戦。公開練習動画がアップされたのでその感想を。久々にSNSを漁ったら「幻想」ブチ切れニキが席巻してて「ああ、天心の試合もうすぐだな」オモタ
5.5:4.5とまではいかなくても6:4くらいでやれていたのではないか。
7Rのダウンは一瞬で声が枯れたw エストラーダ戦を観たときはあまり変わってない気がしたけど
前回のファン・フランシスコ・エストラーダ戦で天心が成長したと言われていたが、正直僕にはそこまで変わったとは思えず。
倒しにいく気持ち、チャンスでの嗅覚は見られたものの、動きそのものが劇的に変化した感じはない。
那須川天心vsエストラーダ再視聴。すまん、天心の進化はよくわからんす。改めてフィジカル差の影響が一番大きかったように見えた。でも攻める姿勢、気迫が全面に出てたね
だがこの倒しにいく気持ち、自分から試合を動かす勇気が実はめちゃくちゃ大事。瞬間瞬間の差し合い、躊躇なく一歩踏み込む姿に天心の覚悟が出ていた気がする。
特に7Rのダウンは凄まじい。
スピーディなパンチの交錯、ボディワークの応酬の末に天心の左が拓真の顔面にヒット。
拓真が笑みを浮かべたそのど真ん中をぶち抜いた1発だったが、あれこそまさに絶対に引かない気持ちと「舐めるな」根性が乗った“タマスィーのパンチ”だった(知らんけど)。

決め切る爆発力が足りない。拓真は力の使いどころ、メリハリが的確で場慣れしてるよね
残念だったのは7Rのダウン後に詰め切れなかったこと。
プロ2戦目のルイス・グスマン戦でもカウンターでいきなりダウンを奪ったものの、そこで決め切れずに結局判定までいってしまった。
1発当てる→左手を上げて後ろを向くアレは身体に染みついているのだと思うが、むしろ大事なのはそこから。
あの局面での拓真は明らかに効いていたし、ロープに詰めてショートのラッシュを浴びせればレフェリーが止める可能性もあった。


だが、これまでの試合を観る限り今の天心にあそこで決め切る爆発力はない。
間違いなくチャンスだった上にこの日一番の盛り上がり(僕も一瞬で声が枯れた)だったが、正直倒し切れるイメージはわかなかった。
それどころか、逆に攻め疲れて8Rに反撃を許してしまうという。
天心はバテると微妙に背筋が曲がって顔が下がるのだが、7R後半から8Rにかけてこれが顕著だった。

那須川天心vsビクトル・サンティリャン。「天心ナイスファイト!!」と思った直後の落ち込み具合に驚いた。天心が一番力を発揮できるのはパーネル・ウィテカーだと思うけど燃費が悪い&両立が難しいんだよな
一方の拓真は天心よりもはるかに場慣れしていた。
多少でも攻められた次のラウンドは開始とともに前進、必ず先に手を出す。
上述の通りこの選手の瞬間的なスピードは凄まじい。
その使いどころを知っているというか、大事な場面とそうでない場面のメリハリがしっかりとついている。
陣営も勝ったと思ってたってマジ? 僕は前半4Rまでのリードが絶対条件だと思ってたけど…
天心陣営のポイント計算に関してはよくわからない。
試合終了直後に左腕を掲げてコーナーに戻る天心(その前にもやってた)を観て「え? 勝ったと思ってるの?」となったが、判定は案の定。


また試合後の会見でも陣営が「判定基準がわからない」的なコメントをしていたとのこと。
僕は「各ラウンド競ってはいたがはっきり天心が取ったと言えるほどではない」印象だったので、これはマジで何とも言えない。
負けた直後で冷静さを欠いている本人はともかく、陣営が勝ったと思っていたというのは……。
ちなみに僕は以前から天心陣営が「想定よりもポイントを取れていない」と感じている気がしている。
何となくだが、ガードの間から薄く当てる右を有効打に数えているような……。

ヒットはしているのかもしれないが、実際あれを有効打と言えるかは微妙。それこそジャブ1発でひっくり返されるくらい微々たるものに思える。
僕は今回「天心が勝つには前半4R時点でのリードが必須」「そこからいかに逃げ切るか、ジャッジを誤魔化すか」だと思っていたが、序盤のポイントを読み違えた時点で勝ち筋はほとんどなくなったのかもしれない。
那須川天心vs井上拓真2は、前半4Rで天心がリード→後半拓真が追い上げる&天心バテ気味でグダグダに→2-1で天心逃げ切り勝利!!
からの
見えない力が働いた説浮上、じゃあ井岡一翔戦の拓真の消極さには文句つけないのか、等々の喧嘩スタートまでがワンセットでお願いします。https://t.co/g46fvOMEKU
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) September 27, 2026
てか、技術を教える能力と作戦参謀はやっぱり別ものですよね。
普段から二人三脚でトレーニングしている関係性も大きいと思うので一概には言えないが。
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