尾川堅一vsイ・ジェウ。半年に1回ペースでリングに上がる尾川堅一、そろそろチャンスがきてほしい。イ・ジェウの右がジョー・コルディナ戦を彷彿とさせてハラハラした【結果・感想】

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2026年11月7日に東京・後楽園ホールで元IBF世界S・フェザー級王者尾川堅一が元韓国王者のイ・ジェウとノンタイトル10回戦(131ポンド契約)で対戦し、3-0(97-93、98-92、99-91)の判定で勝利している。


小國以載が世界前哨戦で壮絶に散り、井岡一翔が現役続行を正式表明し、亀田和毅の世界戦が当日中止になり。
 
え? 小國以載負けたの? 前回最高の勝ち方をして、今回はサンティシマ弟との前哨戦。完全に勝つ流れだったのに。最初から動き、反応が悪すぎたね
 
長年日本ボクシング界を牽引したベテラン勢も残り少なくなってきた中、尾川堅一は今もコンスタントにリングに上がっている。
 
2022年6月にジョー・コルディナに敗れて以降7連勝、2024年9月からは半年に1試合ペースを維持している。
 
そろそろチャンスがめぐってきてほしいと思っているが、残念ながらそれらしい話は聞こえてこない。
今回もまたノンタイトルの10回戦である。
 

尾川堅一結構危なかった。イ・ジェウの右がジョー・コルディナっぽくて…

まず試合の感想としては、尾川堅一が結構危なかったなと。
 
イ・ジェウはガードを固めた低い構えから左右フックを振り回してくるタイプ。全体的に骨太で身体も強そう。
また1発1発のパンチが伸びてくる印象で、尾川もバックステップが間に合わずにジャブをまともにもらうシーンが散見された。
戦績は8勝3敗1分7KO。KO率の高さも納得の剛腕っぷりである。
 
 
中でも怖かったのが右。
オーバーハンド気味の右が尾川の顔面を掠める。

下にいくと見せて上を狙う感じが若干ジョー・コルディナと被る。
 
尾川は斜に構えたまま危険地帯で顔面を晒すケースがちょいちょい見られる。
イ・ジェウが再三右を狙っていたのも下記のコルディナ戦を参考にしたのではないか。

 
初回以降もヒヤッとするタイミングの右が何度かあったが、アレが1発でも当たっていたらコルディナ戦の再現もあり得た気がする。
 
尾川堅一がジョー・コーディナの狙いすました右で撃沈。距離の遠さとタイミングに慣れる前にもらったな。フラグになるから勝敗予想をしなかったのに笑
 

3Rから従来の出入り中心のファイトに切り替える。尾川はこっちの方が合ってると思うけど

記事にもある通り尾川堅一が出入り中心のファイトに切り替えた3Rからは危険なシーンが激減した。
 
確か尾川は数試合前から「どっしり構えての差し合い勝負」へのマイナーチェンジを図っていた覚えがある。
 
尾川堅一がメルチョール・ロダに5R終了TKO勝ち。足を止めて重心を下げる意識だって。WBOのトップ戦線(ナバレッテ、スアレス、マグサヨ)に絡めるといいね
 
もともと日本拳法をベースとした前後の出入り、リズミカルに跳ね回るファイトが持ち味だが、キャリア終盤に差し掛かって省エネボクシングを意識し始めたとか。
 
この試合も1、2Rはその感じで対峙したものの、イ・ジェウのパンチが思った以上に伸びる、右を狙われているとわかると3R目から従来の出入り中心のスタイルに戻している。
 
申し上げたようにイ・ジェウはガードを固めて振り回す選手だが、中間距離でのジャブは多くない。
基本は先に手を出させて打ち終わりにフックを狙うやり方。それもあって尾川の出入り、単発のジャブにそのつど対応が遅れる。
 
そんな感じで3〜6Rは尾川のペースというか、完全に僕の好きな尾川堅一のファイトだった笑
 
てか、尾川堅一はこっちの方が合うと思うんですよね。
遠間からいきなり飛んでくる右、サウスポー絶対倒すマンといった尖った要素が最大の持ち味なわけで。
 
年齢、キャリアに合わせて立ち回りを変えるのは重要だが、それによって長所が消えてしまっては元も子もない。
 
気づいたら亀田和毅vsフィゲロア戦が中止、ヘイニーvsシャクール戦が決裂してた。いつも通り「ボクシングがボクシングしとる」けどジョシュアvsフューリー、カネロvsムビリは大丈夫?
 

全力で動ける時間は短くなってるんだろうな。それを踏まえてのマイナーチェンジだけど…

ところが7Rから尾川の足が止まり両者の距離が近くなる。
6Rまでは調子よく跳ね回っていたが、正直後半はいまいちだった気がする。
 
イ・ジェウのパンチも序盤ほど伸びなかった(踏み込みが鈍った)おかげで危ないシーンこそなかったものの、尾川も全力で動ける時間が短くなりつつあるのかな? と。
 
それを踏まえてのマイナーチェンジなのだろうが、困ったことにそれをやると一番の長所が消えてしまうという。
 
増田陸vs堤聖也。堤vsドネアと似た展開になるんじゃない? 増田の右が機能するか? 堤がいかに早く中に入るか? みたいな。僕は増田を応援する。圧倒的に増田を応援する
 
尾川堅一は1発の威力、タイミングは抜群。ダウンを取るまでは文句なしに素晴らしい。
ただ、そこからKOまでいけないケースが多く後半になればなるほどグダる傾向が強い(相手がトップレベルになると特に)。
 
そう考えると、この先世界戦(やそれに準ずる試合)が組まれた場合は判定までいく可能性が高い。その際にどういう立ち回りでいくかはなかなか難しいと思うのだが、どうだろうか。
 
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