今井達也2回を投げて24球、4奪三振パーフェクトリリーフ。わかりやすくストライク先行の“当たり”の日。残り2試合でもう一回登板あるかな?【2026.9.26感想】

今井達也2回を投げて24球、4奪三振パーフェクトリリーフ。わかりやすくストライク先行の“当たり”の日。残り2試合でもう一回登板あるかな?【2026.9.26感想】

MLBヒューストン・アストロズの今井達也が現地時間2026年9月20日に本拠地で行われたアトランタ・ブレーブス戦に4番手として登板、2回を投げて無安打4奪三振無失点と好投している。
 
これで通算防御率は5.00。
8月にリリーフへ配置転換されて以降は7試合で防御率2点台前半と安定した投球を続けている。
 
今井達也1回持たず降板。前回「チェンジアップを使えたのがよかった」「次回登板が楽しみ」ってほざいたのに笑 アストロズベンチも見切り時を把握したね
 

あと1試合登板があるかどうか。インセンティブを避けることは成功したけど

前回「今井達也の今シーズンの登板はあと1試合、多くて2試合」と申し上げたが、この日の登板がラストになるのか、もしくはあと1試合あるのか。
 
今井達也は9月は18日まで3登板。すべてビハインドでの起用。これはインセンティブを払わないための措置、プレーオフはロースター漏れしそう。来シーズに向けて残り1、2試合をゼロに…
 
これで今シーズンの通算投球回は75.2。80回に到達するとインセンティブがつく契約らしいので、仮にもう1回ロングリリーフの機会があってもインセンティブは避けられる。
何とも言えないところだが、どちらにしろシーズン最終盤で2回無安打無失点という結果はよかったのではないか。
 
と言いつつ、シーズン前は今井のピッチングをこんな後ろ向きな気持ちで観ることになるとは思わなかった笑
 

わかりやすく“当たり”の日だった。今井は初球ストライクになるかどうかで結果が大幅に変わる

投球内容としては、わかりやすく“当たり”の日だったなと。
 
少し前に「今井達也は初球がストライクになるかボールになるかで結果が大幅に変わる」「初球ストライク率は50%ちょい」「初球がボールになった場合に四球を出す確率が爆上がりする」と申し上げている。
 
今井達也の出番がない(リリーフ転向後の8月はわずか3登板)。与四球率(BB/9)大幅な悪化(2025年:2.47→2026年:5.85)の要因を考える。際立ってノーコンではないけど初球ストライク率、立ち上がりの悪さが…
 
1-0のBB%(初球ボールだった与四球率):24.4%(推定)
要するにカウント1-0になった場合は4回に1回の割合で四球を出す計算である。
 
それ以外でも深いカウントまでいくケースが多く、打者1人を打ち取るのに球数がかさむ。
いわゆる“ハズレ”の日に当たると立ち上がりから収拾がつかなくなり、立て直しが利かず早い回で降板してしまう。
 
先発として計算が立たなすぎるせいで8月からリリーフ(実質敗戦処理)に配置転換されている。
 

打者6人中5人が初球ストライク。はやめに追い込みスライダーを振らせる理想のパターン

だがこの日は打者6人に対して初球ストライクは5人。
残り1人に3-0までいったものの、そこから3連続ストライクで三振を奪っている。
 
何度か申し上げている通り今井の球はMLBでも十分通用している。被打率やゾーン内のコンタクト率は優秀な部類で奪三振率はエリートクラス。
ストライクさえ入れば上澄みの1人になれるポテンシャルがあると思っている。
 
そして、この日のピッチングがまさにそんな感じ。
ストライク先行で早めに追い込みスタイダーで空振りを取る。
高めまっすぐと低めスライダーのコンビネーションは左右関係なく機能する。
球審のゾーンが若干甘かったのもあって思い通りのピッチングができたのではないか。
 
またリリーフに配置転換されてからはまっすぐの威力が一段増している(と思う)。
球速自体はそこまで変わっていないが、指にかかったときの「グワッ」という軌道が一段増したような……。
 
どちらにしても今井の場合はまず初球。1球目でストライクを取れるかどうかが調子を測るバロメータになる。
 

来シーズンの課題は初球ストライク、カウント序盤のストライク

来シーズンの課題としては、改めて初球やカウント序盤のストライク率だろうと。
 
今井の9月20日時点でのストライク率は59.3%。
MLB平均の約63%から4%近く下回っていて、これはMLB全体の下位17%、BB率(与四球率)に至っては下位8%と洒落にならないレベルである。
 
ついでに言うと初球ストライク率52.5%もMLB平均の61.1%を大きく下回る。BB率の下位8%よりもさらに低い下位5%とのこと。
 
これだけ深刻な水準ながらも奪三振率、被打率はエリートクラスという。
改めて両極端なピッチャーということがわかる。
 
今井達也、チェンジアップ解禁!! マーリンズ戦に先発、4安打1失点で今季6勝目。被打率の悪い左打者に効果的な球になれば。まっすぐも走っててよかったね
 

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最優先はまっすぐの精度向上。スライダーは次の段階だが、投球割合を考えると無視できない課題

これらの要因が環境的なものなのか、完璧主義すぎる本人のメンタルの問題なのか。
僕にはよくわからないが、どちらにしても初球ストライク、カウント序盤のストライクを増やすことが必須。
 
スライダーよりもまっすぐの方がコントロールがついているので、ここの精度を上げることが早急の課題と言えるのではないか。
「初球にまっすぐを投げすぎるとそれを狙われる〜」といった話はその段階になってから考えればいい。
 
また2球種のゾーン内%は
まっすぐ:50%
スライダー:39%
 
スライダーはそもそもストライクを取る設計の球ではない、ゾーン外の球を振らせるものなので一概に「コントロールが利かない」とまでは言えない。
だが、ほぼ2球種だけで勝負する今井にとってはスライダーもカウント球として機能してもらわなければ困る。
 
実際、スライダーがよかった日には好投しているわけで。
 
今井達也、6回2安打10奪三振無失点で5勝目。スライダーがよかった。落ちる球がほしいと言い続けたけどスライダーがあれだけクネクネすれば十分。制球が安定したのも大きい
 
最優先はまっすぐの精度向上。
狙い球を絞らせない等の配球はそれができてから。
スライダーの制球はさらに次の段階だが、今井の投球割合を考えれば無視していい問題ではない。MLBで先発としてやっていくなら必ず向き合わなくてはならない。
 
そして、この日の登板で6人中5人に初球ストライクが取れたことは第一段階としてポジティブだったと申し上げている。
 
まあ、次の登板ではまた元に戻ってしまうのが今シーズンの今井達也なのだが。
 

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