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2026年10月31日(日本時間11月1日)のサウジ興行、カネロvsムビリ戦のアンダーカードで行われたWBCフェザー級シルバー王座戦。現王者アラン・ピカソとカール・ジェームス・マーティンが対戦し、2-1(95-94、96-93、94-95)でマーティンが勝利した試合である。
FILIPINO POWER 💪
Carl Jammes Martin BEATS David Picasso by split decision 🇵🇭
#CaneloMbilli | @RiyadhSeason | Live on DAZN 🥊 https://t.co/0s4MDvdKhp
— Ring Magazine (@ringmagazine) October 31, 2026
2025年末に井上尚弥に挑戦したアラン・ピカソがフェザー級2戦目でまさかの敗戦。
対戦相手のカール・ジェームス・マーティンは28戦全勝の強豪だが、これまで目立った相手との対戦はなく。僕がわかるのは井上尚弥へ挑戦したアラン・デパィエンくらいで、どちらかと言えばピカソのステップアップのための試合という印象だった。
カール・ジェームス・マーティンはコロナで興行がストップした時期に知った選手
まず僕はカール・ジェームス・マーティンのことを結構前から知っている。
2020年台前半、新型コロナウイルスの影響でなかなか試合が決まらない井上尚弥が井岡一翔にウザ絡みしていた時期がある。
そのときにランキング上位+日本に呼べそうなアジア系の強豪を漁ったのだが、今回のマーティンもその中に入っていた。
当時のマーティンはバンタム級だったが、この数年で階級アップ+無敗をキープしたままリヤドシーズンに呼ばれるまでになっていたわけか。
特に思い入れもない選手だが、ピカソとのマッチメークを見つけたときはひそかに感動したことをお伝えする笑
井上尚弥vsアラン・ディパエン戦現地観戦。正直タルいイベントだった。久しぶりの5時間の長丁場+まさかの写真撮影禁止、絶妙に眠気を誘う進行
ちなみに当時の印象は
「まだ“素材”の段階で、ここから伸びてくる若手」
「いい選手だとは思うが井上をどうにかできるとは思えない」
それもあって今回の勝利には「おお!! すげえ!!」となっている。
ケネス・ラバーよりもはるかにパッキャオっぽい。最上位のパッキャオチルドレンだねw
試合の感想だが、とりあえずマーティンの勝利に文句はない。
2-1の僅差判定、ピカソは再戦を要求しているようだが、僕の中ではしっかりとマーティンの勝ちである。
そしてマーティンがめちゃくちゃパッキャオっぽかったなと。
構え、踏み込みスピード、近場の連打から対峙した際のグローブの動かし方まで。
少なくともケネス・ラバーよりはずっとパッキャオっぽい。
本人が意識しているかは不明だが、最初は模倣から入ったのは間違いないのではないか。
実況もたびたび「パッキャオ」と言っていたし、誰が観ても同じことを思うのだろうと。
いいか悪いかはともかく僕の中では数いる“パッキャオチルドレン”の最上位格である。
なお強いて言うなら接近戦はまだまだパッキャオには及ばない(気がする)。
本家パッキャオは遠間からの踏み込みと絶え間ない出入り、連打が最大の持ち味だが、キャリア後半はガードを上げて圧力をかけるスタイルに移行している。
ジェフ・ホーンvsマニー・パッキャオ戦を久しぶりに視聴したら、僕の印象よりもはるかに泥仕合だった。あの試合で人生が変わったジェフ・ホーンさんはいまだに擦り続けててよき
一方のマーティンは今のところそこまでボクシングの幅は広くない。
その証拠にピカソがタイミングを覚えた中盤からカウンターをかいくぐるのに苦労していた。
ピカソはアウトボクサーを追いかけるのが苦手? あとサウスポーも得意ではなさそう
一方のピカソだが、この選手はもしかしたらアウトボクサーを追いかけるのが得意ではないのかもしれない。
井上尚弥戦、亀田京之介同様、この日も自分の距離を作るのに数ラウンドを要している。
またサウスポーが苦手とまではいかないが、vsオーソドックスに比べれば手数が少なく精度も落ちる。
持ち味の中間距離〜近い位置でコンビネーションを出させてもらえない場合はモタつく印象である。
亀田京之介vsアラン・ピカソ。京之介がんばった。負けても価値が落ちるような試合じゃない。対策がうまくハマって「ひょっとしたら」を感じさせた
7Rのダウンはうまくいきすぎた印象。マーティンがピンピンしているのを見て逆に消極的に?
ピカソは中盤からマーティンの踏み込みに慣れてカウンターを合わせる、いきなりの右で顔面を揺らす流れに持ち込むところまではよかったものの、7Rのダウンはちょっとうまくいきすぎた気がする。
動き出しに合わせてショートの左を顔面にドンピシャでヒット。
尻餅をついてダウンを喫したマーティンだが、すぐに立ち上がってスリップをアピールする。
当然ダウンは覆らなかったが、直後の動きを観る限りダメージはほとんどなさそう。
ピカソもそれを感じ取ったのだと思うが、それ以降は様子見に徹してしまった。
僕も「いや、攻めろよ」「何で日和ってんだよ」と思ったが、冷静になって振り返ると仕方なかったかも? と思い始めている。
ピカソは倒し屋タイプではなくvsサウスポーも得意ではない。
あそこでフルパワーを出して仕留められなかった場合に備えて温存したのではないか。
結果として7Rの温存が僅差判定負けにつながってしまったが、あまりにドンピシャで左が当たったせいで逆に消極的になったと想像する。
カネロが久しぶりにカネロだった。クリスチャン・ムビリに得意のクネクネディフェンス+カウンターを駆使して判定勝利。ムビリはアクションの“起こり”がわかりやすいんだろうな
再戦すればピカソが勝ちそうな…。マーティンはさっさと階級を戻してチャンスを待て
ただ、仮に再戦すれば今度はピカソが勝ちそうな気がしている。
申し上げた通りマーティンは踏み込みスピード、近場の連打、出入り、旺盛な運動量が持ち味だがパッキャオほどボクシングの幅は広くない。遠間からのパンチも外旋回気味でカウンターを合わせやすい。ボディに弱点がありそうにも見える。
ピカソのことを試合巧者とは思わないが、それでもお互いに情報を持った上で対峙すればマーティンよりもやれることは多いのではないか。
なので、マーティンは絶対に再戦を受けてはダメ笑
勝ち逃げというか、ピカソの地位を丸ごといただいたまま次のステップに進むべきである。
西田凌佑vsサム・グッドマン。西田がフィジカル負けしたのは意外だった。差し合いを省略してラフな接近戦に持ち込むグッドマン。中谷潤人の喧嘩ファイトを参考にしたんだろうな
なおマーティンは今後、本来のS・バンタム級に戻る(現在WBO1位)&井上尚弥の王座返上後の決定戦を狙うとのこと。
それならなおさらピカソに構っている暇はない。
調整試合を挟みつつチャンス(できれば中谷潤人以外)を待つのが最良である。
などと無意味な皮算用をしてみる。
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