エマヌエル・ロドリゲスなかなかいいっすね!! ポール・バトラーを寄せつけず。井上尚弥vsペッチバンボーンだったな【結果・感想】

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ロンドンO2アリーナ
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2018年5月5日(日本時間6日)、英・ロンドンで行われたIBF世界バンタム級王座決定戦。同級3位エマヌエル・ロドリゲスと4位ポール・バトラーが対戦し、ロドリゲスが3-0(120-106、120-106、118-108)の判定で勝利。初の戴冠に成功した。
 
「井上尚弥WBSS出陣。パヤノ? だからどうした。圧勝しやがれ。全局面でねじ伏せろ。一片の希望すらも残すな」
 
初回にいきなり2度のダウンを奪い、早くもペースを掴んだロドリゲス。
対するバトラーも、2R以降は身体を振ってプレスをかけるが、ロドリゲスの強烈な左リードに踏み込みを阻まれる。
 
バトラーがジャブを起点に前進し、ロドリゲスが重いワンツーで迎撃する展開が続き、中盤以降徐々にバトラーが失速を見せる。
ロドリゲスは優勢ながらも終始ペースを崩さず、多彩な左を効果的に使ってバトラーを圧倒。初回以外にダウンはなかったものの、最後まで体力が衰えることなく文句なしの勝利を挙げた。
 
「嗚呼ゴロフキンww マーティロスヤンがんばったけどな。ゴロフキンの衰え? あると思います」
 
なお、この試合は前日計量でバトラーが約1.5kgのウェイトオーバーを犯し、ロドリゲスが勝利した場合のみ戴冠という変則ルールで行われている。
 

ロドリゲスvsバトラーはすっげえ楽しみにしていた一戦でした。って、体重超過したんか~い!!

以前申し上げたように、この試合は僕がかなり楽しみにしていた一戦。
 
「井岡vsアローヨ予想。すごい試合になりそう。てか、がんがれ井岡一翔。とにかく勝つしかないぞ。めっちゃ期待してる」
 
恐らくカール・フランプトンvsノニト・ドネア戦などよりずっとおもしろくなる。5月19日(日本時間20日)のリー・セルビーvsジョシュ・ウォーリントン戦と並んで、ここ最近の英国興行ではダントツに注目するべき試合ですよ。
 
などと力説していたのだが、また体重超過したんか~い!!
 
「ドネアvsフランプトンやっとオワタ(^▽^)/ 退屈過ぎて観てるのがしんどかった試合。フランプトンの完勝だけどいろいろキツい」
 
先日オスカル・バルデスに挑んだスコット・クイッグも豪快にやらかしていたが、今度はお前かいポール・バトラー。
 
「エマヌエル・ロドリゲスvsジェイソン・モロニ―予想。難関ロドリゲスと期待のモロニー。井上尚弥ネクストパッキャオへの道」
 
しかも敵地カリフォルニアでやらかしたクイッグと違い、今回はバトラーにとっては自国興行である。それも2015年にゾラニ・テテに敗れて以来、階級アップ→9連勝と積み重ねてようやくたどり着いた舞台だというのに。
 
「田口良一陥落。ブドラーに判定負けで統一王座防衛ならず。てか、地上波ボクシング中継なくなるんすかね」
 
意図的かどうかは知らんが、約3年かけて巡ってきたチャンスをあっさり不意にし、その挙句に敗戦。あっという間にネタキャラ化してしまった。
 
「カバロウスカスがアブレウに大苦戦の末に判定勝利。今回は苦手なタイプだったな。ジャブの強さでスレスレ生き残った」
 
まあ、ロドリゲス相手に普通にやっても勝ち目はないと考えていたのかもしれないが。
 
「バルデスvsクイッグ感想。体重超過でパツパツのクイッグがバルデスに判定負け。体重超過に対するペナルティが緩い理由?」
 

ロドリゲスのパワーが想定以上だった。バトラーの当て逃げ判定勝利もあると思っていたが……

実際の感想としては、予想以上にロドリゲスがパワフルだったなと。
 
予想記事でも申し上げたように、ロドリゲスにとってのポール・バトラーは決してやりやすい相手ではないと思っていた。
 
「ロドリゲスvsバトラー!! この試合に注目しないとは何たることぞw 激闘必至の好カードちゃいます?」
 
恐らくバトラーの作戦は動きながらのカウンター。
スチュワート・ホール戦で見せたように、サイドに回り込みながらカウンターを被せまくってロドリゲスを手こずらせるのではないか。ひょっとしたら、そのまま当て逃げでポイントアウトできるかもしれない。
などと考えている時期が僕にもありました。
 
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。そうそう、井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
 
だが、実際には当て逃げで完走するどころか、1Rで早々にダウンを喫するという。
ロドリゲスの想定以上の圧力と多彩な左によって、バトラーはいきなり作戦変更を余儀なくされてしまった。
 
「もはや芸風w レイ・バルガスがフラフラでアザト・ホバニシャンを退ける。お前はそれでいいよw 実写版間柴了の試合はおもろいw」
 

思ったよりもずっといい選手だったロドリゲス。ちょっと井上尚弥vsペッチバンボーン戦を思い出したかな

2Rに入ると、バトラーが攻め方を大きく変える。
 
ガードを上げて頭を振り、膝のバネを使いながら踏み込みのタイミングを測る。
ロドリゲスの左をかいくぐりつつ左を返し、微妙にアングルを変える。
そして、パンチの戻り際にもう一歩前に出る。
 
「ベストバウトその3:ラッセルvsディアス。ラッセルたんの猛打に耐えたディアスたんすげえ。フェザー級頂上決戦でしたね」
 
だが、そのつどロドリゲスの左に阻まれ、うまく懐に入れない。
顔面だけでなく、ボディやアッパーなど多彩なパンチで踏み込みを寸断されてしまう。
 
また、左を避けても追撃の右に対応しきれず、どうしても自分の間合いまで侵入できない時間が続く。
 
「リー・セルビーvsジョシュ・ウォーリントン! 名勝負の予感がしますよコレは。フランプトンvsドネアなんか比じゃないほどに」
 
なるほど、これはいいですね。
エマヌエル・ロドリゲス、思っていたよりいい選手かもしれない。
 
強烈で多彩な左で相手を遠ざけ、十分にスペースを確保してからの右。
ときおり見せる豪快なアッパーは、風圧だけで出足を止めることができる。
 
「ライアン・ガルシアとかいう右構えの清水聡がジェイソン・べレスに苦労しつつも3-0で勝利。打倒デービス? マジで?」
 
開始直後はサイドに回りながらカウンターを狙いにいったバトラー。
だが、ロドリゲスの圧力に対抗するために力を込めてパンチを打つうちに足の動きが鈍り、逆にカウンターを被弾してダウン。
 
「ロドリゲスの評価が下がった? いや、モロニーの評価が上がったんだよ。河野公平化したモロニーが大善戦」
 
慌ててプレスをかけての接近戦に作戦変更するも、強烈な左リードに阻まれまともに近づけない。
 
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さ」
 
ジャブで崩して距離を詰めて~といった組み立てがあるわけではないが、殺傷能力は高い。しかも、引きながらのリターンも威力を失わずに打てる。
 
「ベストバウトその1:バドゥ・ジャックvsスティーブンソン。いい試合過ぎて笑いが止まらんww どっちも出し切った消耗戦」
 
ガチガチの直線的ファイターかと思っていたが、意外と柔軟性もありそうな感じか。
 
「チャーロ兄圧勝やね! センテノを2RKOに沈めて暫定王座獲得。村田諒太との違いが明確でおもしろかった。フィジカル上位の優位性」
 
何となくだが、2R以降の展開は2016年9月の井上尚弥vsペッチバンボーン戦を彷彿とさせた。
 
インファイトでの回転力で勝負したいという明確な意図があるのはポール・バトラーでありペッチバンボーン。
だが、左リードが強烈過ぎてまともに近寄ることができず、間合いの半歩外でダメージだけが蓄積していく地獄のパティーン。
ボクサーとしてのクオリティ云々はあるかもしれないが、とにかく強い。
 
「猛獣井上尚弥がマクドネルを1RTKO。あんぐりですね。解説山中慎介に喋る暇を与えない秒殺劇。マクドネルはお疲れ」
 
爆発力は井上だが、手堅さはロドリゲス?
どちらがいいとか悪いとかではなく、おもしろい選手だなと思った。
 
「ドグボエすげえな。マグダレノに圧勝やんけ。強フィジカルのカウンターでKO勝利。井上尚弥のラスボス交代か?」
 

僕はエマヌエル・ロドリゲスvs山中慎介戦が観たかったですね。2016年までなら山中にも可能性があったんじゃない?

そして、個人的にはこの選手と山中慎介の対戦が観たかった
いやマジで。
 
「何かつまんねえな井上vsマクドネル。計量の話題ばっかりじゃんか。せっかくのお祭りなのにマクドネル全力応援かな」
 
ロドリゲスを攻略するには、とりあえずあの強烈な左リードをかいくぐらなくてはならない。
だが、それにはロドリゲスと同等かそれ以上のフィジカルが必要になる。
 
スピード&パワーで大きく劣る場合、高確率で今回のポール・バトラーのような哀しい結末を迎えてしまう。
 
「山中2RKO負け引退表明。ネリ体重超過で試合に臨み、パワフルな連打で圧倒。めんどくせーけど、一応感想を言っておこうか」
 
なのでロドリゲスの距離感を狂わせる意味でも、サウスポーというのはアリかなと。
さらに、一足飛びでロドリゲスの間合いに踏み込めるレンジと、1発でダウンを奪える強烈な左を持った選手。
タイプ的にも山中慎介はかなりの適任だと思う。
 
「亀田興毅vsロマゴン戦実現の可能性は? どのくらい積めばアイツは亀田の目の前に立つんだオイ? 勝手に金額を計算してみる」
 
まあ、ルイス・ネリに連敗を喫した時期だとさすがにキツいとは思うが、それ以前なら。
 
たとえばアンセルモ・モレノVol.1~リボリオ・ソリス戦あたりとか。2016年前半までならギリギリ間に合ったのではないか。
2016年といえば、ロドリゲスも山中への挑戦経験があるアルベルト・ゲバラに勝利しているし、ここで対戦が実現していれば。めちゃくちゃおもしろい試合になったと思うのだが。
 
「プログレイスがインドンゴをボッコボコで初戴冠。まんま山中vsルイス・ネリだったな。相性の悪さがモロだった」
 
いや、何を言っても今さらなんですけどね。
でも仮に声をかけていれば、確実に日本に来てくれたよね? という。
 
「アーノルド・ケガイって選手がいいなと思いました。WBSSバンタム級に出る選手の戦績をながめてたら出てきました」
 
井上尚弥との強烈左ジャブ対決もおもしろそうですけどね。
どちらかと言えば山中だったよなぁと。
 
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