ライアン・ガルシアvsコナー・ベン、いやコナー・ベン自分から行ったんかい!! 逆だよ逆。ライアンのフックで壮絶にダウンってそりゃそうなるでしょオモタ。アウトボクシングに振り切った方がよかった気が…【結果・感想】

ライアン・ガルシアvsコナー・ベン、いやコナー・ベン自分から行ったんかい!! 逆だよ逆。ライアンのフックで壮絶にダウンってそりゃそうなるでしょオモタ。アウトボクシングに振り切った方がよかった気が…【結果・感想】

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2026年9月12日(日本時間13日)に米・ネバダ州で行われたWBC世界ウェルター級タイトルマッチ。同級王者ライアン・ガルシアとランキング1位コナー・ベンの試合は2R1分25秒TKOでライアン・ガルシアが勝利。初防衛に成功している。
 
 
ライアン・ガルシアvsコナー・ベン。
 
両者のキャラや素行、タイトルマッチの経緯等からあまり好意的には見られていないマッチメークだが、僕は割と楽しみにしていた。
 
勝敗予想はライアン・ガルシアに偏っていたようだがコナー・ベンにも可能性があるのではないか。
そんな感じでコナー・ベンの勝ち筋を考えつつ当日を迎えた次第である。
 
モーゼス・イタウマvsフィリップ・フルゴビッチ。イタウマが化け物すぎて驚いてたらみるみる失速して余計に驚いた。フルゴビッチの粘りと“わからせ”が…
 

攻めちゃったコナー・ベン。足を使ってポイントゲームに持ち込めばいい勝負ができたかも?

感想としては「コナー・ベン攻めちゃったか〜」
 
僕はこの試合、ライアン・ガルシアが意外と苦労すると思っていた。
 
ライアン・ガルシアvsコナー・ベンが意外と楽しみな件。嫌われ者のライアン、人気先行のマッチメークだけど僕は好き。ズッファの実態がいまいち見えてこないんだよね
 
コナー・ベンがクリス・ユーバンクJr.戦のように足を使ってポイントゲームに持ち込めばそこそこ接戦になるのではないか。
ライアンの追い足のなさとコナー・ベンの左右へのフットワークを考えると、ライアンがもたつくパターンも十分あり得る。
 
勝敗予想はライアンの判定勝利だが、コナー・ベンが鼻差でまくる結末にも期待している。
 
などと思っていた時期がありました。
 

ライアンを出させるように仕向けないと。あのやり方だとライアンのフックとかち合う

開始直後からガツガツ前に出て腕を振るコナー・ベン。
対するライアンはサイドに動きながら得意のフックでカウンターを狙う。
両者が交錯する際、ライアンのフックがコナー・ベンの顔面を危険なタイミング、角度で何度かかすめる。
 
いやいやいやいや
逆だよ逆w
 
そうじゃない。
コナー・ベンは自分から行っちゃダメ。
左右に動きながら“待ち”に徹してライアンが出てくるように仕向けないと
 
 
ライアン・ガルシアはフックが得意なカウンター使いだが、中でも下がりながらのフックがめちゃくちゃ鋭い。
つまり、今回のコナー・ベンのやり方ではそのフックとモロにカチ合ってしまう。
 
踏み込みと同時に手を大きく伸ばすコナー・ベン。
そのまま懐に飛び込んで連打を浴びせたかったのだと思うが、そりゃカウンターの餌食になりますよと。
あれだけ顔面丸出しで近けば狙われるに決まっている。
 
ライアン・ガルシアvsマリオ・バリオス。ライアン・ガルシアは勝っても負けても驚きはない。どっちにしろ「だってライアン・ガルシアだし」で終わる。でもバリオスはやりやすい相手だったね
 
ライアン相手にプレスをかけるならガードをガチガチに固めてにじり寄る、もしくは一足飛びで懐に飛び込むかのどちらかに振り切る必要がある(と思う)。
 
そして、コナー・ベンはどちらのタイプでもない。
改めてあの作戦は悪手だったと思うのだが。
 

コナー・ベンが勝機を見出すにはアレしかないと言われていたらしい。いや、そんなことはないと思うんだけど…

ちょろっと調べたところ、
「コナー・ベンはライアンよりもスピードがない」
「足が遅いのでアウトボクシングをしても追いつかれてしまう」
「勝機を見出すには接近戦でグチャグチャにするしかない」
専門家(?)の間ではこの見立てが主流だったらしい。
 
ああ、なるほど。
確かにユーバンクJr.に比べればライアンははるかに足が速い。
瞬間的なスピード、ダッシュ力は12階級でもトップクラス。
 
コナー・ベンの機動力ではライアンの踏み込みスピード、連打に対応が間に合わないと。コナー陣営も同じ判断をしたわけか。
 
 
ただ、先日申し上げた通りライアンは動きが直線的で足運びが怪しい。
デビン・ヘイニーやエマニュエル・タゴエを追いかけるのに苦労した経緯がある上にコナー・ベンはヘイニーよりもバックステップが利く(と思う)。
出入り自体は意味ではヘイニー以上にやれると思うのだが……。
 
もちろんライアンの瞬間的なスピードに対応できずに撃沈する可能性もある。ただ、少なくとも自分から行くよりはずっとよかった気がする。
 
ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ、デビン・ヘイニーvsホセ・ラミレス。カシメロvsリゴンドー級のワースト試合が2日で3つ(カネロvsスカル含)も生まれるとは思わないだろ。井上尚弥の試合があって本当によかったな
 

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本人の気性もありそう? ヘイニーを退屈だって言ってたし(退屈だけど笑)

もしかしたら本人の気性も関係しているのかもしれない。
コナー・ベンは以前、デビン・ヘイニーのスタイルを退屈だとコメントしている(退屈だけど笑)。要は足を使うボクシング自体が好みではない印象。
ユーバンク戦を観る限り断固拒否しているわけではなさそうだが、進んでやろうとも思わないのだろうと。
 
前回の展望記事で
・攻撃に傾倒しすぎる部分も目につく
・「これはいける」と思って調子に乗ると危ない
・ライアンの(下がりながらの)左フックの餌食になる
と申し上げている。
 
実際は調子に乗ったわけでもなく最初からゴリゴリに攻めた。その結果、ライアンのフック(今回は右だった)で撃沈している。
 
そう考えると、そもそも本人(と陣営)にアウトボクシングという選択肢が存在しなかったのかもしれない。
 
デビン・ヘイニーvsブライアン・ノーマンJr.。ヘイニーのジャブとクリンチ地獄でノーマン陥落。ウェルター級のレベチっぷりに絶望した。佐々木尽ではめくれなかったノーマンの素の表情
 
出入りとジャブ、左右へのフットワーク、ユーバンク戦で見せた反応や距離の管理、などなど。
スペック的にはファイターよりもアウトボクサーに向いてる気がするのだが……。
 
いわゆる「試されなかった有力な選択肢」があると思えてしまった試合で、そこが少々残念である。
 
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