負けんなルイス・“パンテラ”・ネリ。ブランドン・フィゲロアとの統一戦に合意? お前が勝たないとつまらねえんだよw でもフルトンとかアリームの方が強そう…
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WBC世界S・バンタム級王者ルイス・ネリとWBA同級正規王者ブランドン・フィゲロアの一戦が2021年3月に計画されているらしい。
両陣営は2020年12月に対戦に合意したことが報道されており、あとは日程と開催地の調整を残すのみとのこと。
ルイス・ネリは2020年9月のアーロン・アラメダ戦で判定勝利を挙げ、S・バンタム級初戦で王座を獲得。
対するブランドン・フィゲロアも2019年4月にWBA同級暫定王座戴冠後、同年11月に正規王者に昇格。フリオ・セハ、ダミアン・バスケスを相手に防衛を重ねている。
ルイス・ネリ陥落。フィゲロアとの打ち合いに根負け&ボディを被弾で撃沈。いい試合だったけど何であんなに自信たっぷりだったんだろうな
ルイス・“パンテラ”・ネリvsブランドン・フィゲロア合意? これが統一戦になるのかは知らん
WBC王者ルイス・“パンテラ”・ネリとWBA正規王者ブランドン・フィゲロアの一戦が2021年3月に実現するとか。
WBAは現在ムロジョン・アフマダリエフがスーパー王者に君臨しており、その状況で他団体王者との一戦を許可するのか。また、それを統一戦として認めるのかは不明だが、とにかくこの両者の対戦は実現間近のようである。
まあ、改めて読んでみても何を言っているのかわからないほど“王者”だらけで意味不明なのだが。
どちらにしろ31戦全勝24KOと無敗街道を突き進むルイス・“パンテラ”・ネリの試合が決まりそうなのは楽しみである。
ルイス・“パンテラ”・ネリには厳しい試合になりそうな…。有利な要素があまり見当たらない
ただ今回、ルイス・“パンテラ”・ネリにとってはなかなか厳しい試合に思える。
相手のブランドン・フィゲロアは身長175cm、リーチ183cmとこの階級では長身の部類で、身長168cm、リーチ169cmのルイス・“パンテラ”・ネリと比べてもかなり大きい。
そもそもルイス・“パンテラ”・ネリはここまで体格差のある相手と対峙するのは初めて。その前までは山中慎介(身長170cm、リーチ174cm)がもっともサイズのある相手だったのではないか。
さらに直近3戦の対戦相手はすべてサウスポーで、今回は久しぶりのvsオーソドックスとなる。しかもフィゲロアは頻繁にスイッチする両構えのタイプなので、いろいろな意味で未知の部分が多い。
ルイス・ネリの馬力。パヤノ善戦もボディ1発で沈む。リバウンドありきのバンタム級なんだろな。見るからにデケえし
僕がブランドン・フィゲロアの試合を観た印象は、
・長身、長リーチ
・オーソドックス
・スイッチが得意な両構え
・近場での打ち合い上等
打ち合いが大好きなこと以外、ルイス・“パンテラ”・ネリに有利な要素が見当たらないというのが本音である。
ブランドン・フィゲロアのよさがいまいちわかっていないけど、ルイス・“パンテラ”・ネリとは相性が悪そう
正直、僕はブランドン・フィゲロアのよさがいまいちわかっていない。
戦績こそ21勝16KO1分と抜群だが、実際の試合を観てもぶっ飛んで強いとは思えず。いい選手なのは間違いないとは思うが、ここまで高評価を受けている(そうでもない?)理由が理解できないでいる。
あと、以前にもちょろっと申し上げたように顔面がタイプじゃないというのもある(小声)。
パッと見の雰囲気が家電量販店の店員っぽいというか。PCのマザーボードとかにめっちゃ詳しそうで、戦闘民族としてあまりそそられないのが……。
カシメロvsミカー、ローマンvsパヤノ、フィゲロアvsバスケス、テイラーvsコーンソーン振り返り。いい試合が多かったですね。え? チャーロに弟なんていたの?
そして、それらを踏まえた上で。
ルイス・“パンテラ”・ネリにとって相性がいい相手とは思えない。
申し上げたようにフィゲロアは長身、長リーチの割に近場での打ち合い上等な選手で、被弾もするがそれ以上の手数でねじ伏せるスタイル。
1発1発の威力が突出しているわけではないが、2019年4月のヨンフレス・パレホ戦のようにしつこく連打を浴びせて根負けさせる流れを得意とする。
対するルイス・“パンテラ”・ネリもフィゲロアと同様、ゴンゴン前に出て腕を振るタイプ。
上体の柔軟性を活かしたクネクネディフェンスで芯を外し、反動をつけてカウンターを打ち込む。
過去、階級屈指の馬力と回転力でマックジョー・アローヨやファン・カルロス・パヤノといった有力選手を退けてきている。
なので、この両者の対戦が実現した場合、近場での打ち合い、パワー勝負になることは容易に想像がつく。
アーロン・アラメダ戦でのグダグダっぷりが…。フィゲロアの手数と打ち下ろしに耐えられるか?
ルイス・“パンテラ”・ネリが厳しいんじゃねえか? と思う大きな理由として、前回のアーロン・アラメダ戦でのグダグダっぷりがある。
アーロン・アラメダは懐が深く防御のいいタイプで、ルイス・“パンテラ”・ネリが攻めあぐねたのもわからないでもない。
だが、あのグダり方には階級の壁を感じたことも確か。S・バンタム級初戦という条件を差し引いても、パワー不足は明らかだった(気がする)。
みんな大好きルイス・ネリがアラメダに勝利して二階級制覇。でもパワフルさと回転力が目減りしたかな。次戦はローマン? フィゲロア?
ルイス・“パンテラ”・ネリの持ち味は柔軟な上半身を活かしたカウンターと階級屈指のパワー。
体重超過スレスレの綱渡りで計量をクリアし、当日は一回り大きな身体でリングに上がる。で、そのパワー差を前面に押し出し手数と馬力でねじ伏せるファイトを信条とする。
ところが前回のアラメダ戦ではいまいちパワー差を発揮できず。体格的にもアラメダより一回り小さくスケール不足。そのせいで得意の連打もなりを潜めていた。
また、ブランドン・フィゲロア攻略には恐らくカウンターが狙い目になる。
2019年11月のフリオ・セハ戦などは特に顕著で、同時打ちのタイミングでフィゲロアが顔面を揺らされるシーンが目立っていた。近場の回転力で勝負できる選手ならさらに可能性が広がるのではないか。
とはいえ、ルイス・“パンテラ”・ネリのパンチはフリオ・セハと違ってやや外旋回気味。セハのように内側を通して先に当てるコンパクトさはない気がする。
この試合でルイス・“パンテラ”・ネリが勝つには、
・体重超過のフリオ・セハ以上のフィジカル
・フィゲロアを超える回転力
・近場のボディ合戦での優位性
・vsサウスポーと同じくらい右リードが機能すること
・打ち下ろしの連打を浴びても折れない心
が必要になる(と思う)。
諸々を考えると、だいぶ厳しい試合になるよねとしか……。
僕はルイス・“パンテラ”・ネリを全力で応援する。なぜならその方がおもしろいから。これだけ恵まれている選手も珍しい
そして僕は今回、ルイス・“パンテラ”・ネリを全力で応援しようと思っている。
理由は単純で、その方がおもしろいから。
ルイス・“パンテラ”・ネリが負けるとつまらないから。
2019年3月にマックジョー・アローヨを馬力の違いでねじ伏せ、その後はファン・カルロス・パヤノ、エマヌエル・ロドリゲスと、明らかに井上尚弥を意識したマッチメーク。
階級アップ後は試運転なしでいきなりアーロン・アラメダとのタイトルマッチへGO。その際も一時はレイ・バルガスに挑戦するのでは? という話も聞こえてきていた。
で、戴冠後は間髪入れずにブランドン・フィゲロアとの統一戦? に合意。仮にこの試合に勝利すれば、今後は同じPBC所属のWBO王者スティーブン・フルトンとの対戦があるとか、ないとか。
こうして見ると、ルイス・“パンテラ”・ネリのキャリアはべらぼうにおもしろいww
井上尚弥との絡みはロドリゲス戦が中止になった時点で九分九厘消えたと思っているが、それを抜きにしても。
ここでルイス・“パンテラ”・ネリが勝てばビッグマッチの可能性はさらに広がる。WBCにやたらと気に入られていることを含め、もっとも恵まれている選手の一人と断言できる。
逆に勝ち続けているからこそ優遇されているとも言えるわけで。
つまり、僕を楽しませるためにもルイス・“パンテラ”・ネリは勝たなければならないのである()
尚弥きゅん。井上尚弥がモロニー(マロニー)を7RKO。モロニーはいい選手だったし井上の試合で過去一番好きかもしれない
あとはまあ、申し上げたように個人的にブランドン・フィゲロアがあまり好きではないのと、そこまでぶっ飛んで強く見えないというのも大きい。
それこそWBO王者スティーブン・フルトンやWBA暫定王者レイセ・アリームの方が強いような気もする(もちろんルイス・“パンテラ”・ネリよりも)し、同じ長身選手で言えば上位ランカーの何たらカストロ(名前が出てけーへんw)がジェネシス・セルバニアを完封した試合の方がインパクトがあった。
フィゲロア有利だとは思うが、ルイス・“パンテラ”・ネリにもそこそこチャンスがある(という希望的観測)。
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