カシメロvsミカー、ローマンvsパヤノ、フィゲロアvsバスケス、テイラーvsコーンソーン振り返り。いい試合が多かったですね。え? チャーロに弟なんていたの?【結果・感想】

カシメロvsミカー、ローマンvsパヤノ、フィゲロアvsバスケス、テイラーvsコーンソーン振り返り。いい試合が多かったですね。え? チャーロに弟なんていたの?【結果・感想】

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先週末は多くの有名選手が様々な試合に出場し、個人的に楽しみにしていた試合も行われた。
 
中でもルイス・ネリvsアーロン・アラメダのWBC世界S・バンタム級タイトルマッチと、ジャーマル・チャーロvsセルゲイ・デレビヤンチェンコのWBC世界ミドル級タイトルマッチは大いに楽しませていただいた次第である。
 
みんな大好きルイス・ネリがアラメダに勝利して二階級制覇。でもパワフルさと回転力が目減りしたかな。次戦はローマン? フィゲロア?
 
恐らくルイス・ネリに対しては多くの方が嫌悪感を示していると思うが、何だかんだで目が離せない選手であることも確か。
リングに上がること自体が1年2か月ぶりとややブランクが開いたものの、計量前日から体重超過の噂が流れたりと相変わらず話題には事欠かない。
 
まあ今回は明らかに風評被害だったし、さすがに起きてもいないことを断定的に批判するのは違うんじゃないの? という気もしたが。


SNS上での「嫌いなヤツには何を言ってもいい」風潮はホントに危険だからね。
 
 
一方、前回も申し上げたがネリやチャーロ兄と同じ興行に出場したジャーメル・チャーロにはまったく興味がない。
今回もすべての試合をしっかり観たつもりなのだが、いくら考えてもチャーロ弟の試合だけが記憶からすっぽり抜け落ちている。
 
果たしてチャーロ弟は本当に試合をしていたのだろうか。
そもそもチャーロに双子の弟なんていたっけ?
 
存在すらも怪しくなるほど(んなバカな)、僕はチャーロ弟に興味がわかない。
 
チャーロ兄がデレビヤンチェンコさんのがんばりに剛腕で勝利。ミドル級で初めてチャーロらしい試合。でも2年半で防衛4度か…
 
いやまあ……、冗談はともかく。
この日の試合の感想をざっと述べていこうと思う。
 

〇ジョン・リエル・カシメロvsデューク・ミカー×

WBO世界バンタム級タイトルマッチ、3R24秒TKOでカシメロの勝利。
 
 
交渉が難航していた井上尚弥との統一戦が流れ、PBC興行へのスポット参戦? となったカシメロ。相手のデューク・ミカーは元トップアマ出身とのことで、カシメロも意外と苦戦するのではないか? との予想も聞かれた試合だが……。
 
僕自身はこの選手にあまりピンとこなかったのが正直なところである。
 
対戦が発表されてから過去の試合をちょろっと漁ったものの、いまいち強そうには思えず。24戦全勝19KOと戦績こそ派手だが、普通にやればカシメロが勝つんじゃねえの? みたいな。
 
 
そして実際にその通りになってしまったのだが、とにかくカシメロの射程内に長く留まり過ぎたなと。
 
ガードを高く上げてじりじりとにじり寄るスタイルで、特別スピードやバネがあるわけではない。近場のボディでカシメロを失速させて後半勝負に持ち込む作戦だったと予想するが、さすがにあの位置でカシメロのフルスイングをもらい続ければガードの上からでも効いてしまう。
 
カシメロのフックに合わせて顔面にカウンターをぶち込みつつ、ボディにもいい角度で入れてはいたが、あれだけ真正面に立てばいずれ厳しくなるのは仕方ない。
 
 
逆にカシメロは前回ゾラニ・テテを豪快にKOしたことで完全に自信をつけた感じ。
 
遠間から飛び込んで腕を振り回すスタイルはいよいよ大胆さが増し、多少の被弾などはまったく気にしない。
ゾラニ・テテ、デューク・ミカーと比較的ジャブの少ない相手が続いたおかげで、持ち前の身体能力を爆発させる思い切りのよさを身につけたというか。
 
ただ、デューク・ミカーのボディに身体を折るシーンも目立っていたので、前半型の選手なのは間違いなさそう。
仮に井上尚弥戦が実現すれば、以前にも申し上げたようにジャブで出足を止められ左ボディで悶絶させられる流れが濃厚かなと。
 
井上尚弥vsカシメロ予想。遠い位置からすっ飛んでくる右フックが井上に通用するかかな。井上を下がらせることができれば…
 

〇ダニエル・ローマンvsファン・カルロス・パヤノ×

WBC世界S・バンタム級挑戦者決定戦、3-0(116-112、116-112、116-112)でローマンの勝利。
 
 
アーロン・アラメダに勝利し同級王座を戴冠したルイス・ネリへの挑戦権をかけた一戦。
 
ムロジョン・アフマダリエフに敗れて2本のベルトを失ったローマンと、前戦でルイス・ネリに敗れたパヤノが階級を上げて再びネリ戦を目指すという、何とも言えない趣のある対戦である。
 
試合はローマンが前に出て連打を打ち込み、そこにパヤノがカウンターを狙う流れ。
左右に動きながら芯を外し、ローマンの回転が上がる前にカウンターをねじ込むパヤノ。恐らくアフマダリエフの動きを参考にしたのだと思うが、このローマンの勢いが増す前に前進を寸断する作戦はかなり機能していた気がする。
 
ダニエル・ローマン陥落。アフマダリエフの馬力と足がコンビネーションを機能させず。うん、コイツ相当すごいな
 
前手の差し合いでローマンのジャブを叩き落とし、半歩下がって右ストレートに左フックを合わせる。
12Rを通して一定のペースをキープできるのがローマンの持ち味だが、パヤノも失速せずに最後までこれに付き合って見せた。
 
内容的には互角だったと思うが、自分から手を出し続けたローマンと“待ち”に徹したパヤノという部分で差がついたのかなと。
 
ついでに言うと、ダニエル・ローマンがvsサウスポーの経験が豊富というのもあるかもしれない。
久保隼、TJ・ドヘニー、ムロジョン・アフマダリエフと常に高レベルのサウスポーと対峙し続けたローマンにとって、1発の怖さがないパヤノはそれなりに想定内だったと言える? のかも?
 
 
てか、ダニエル・ローマンはアレっすよね。
ルイス・ネリに挑戦するよりvsブランドン・フィゲロアの方がおもしろい試合になりそうっすよね。
 

〇ブランドン・フィゲロアvsダミアン・バスケス×

WBA世界S・バンタム級タイトルマッチ、10R1分18秒TKOでフィゲロアの勝利。
 
 
元ライト級王者オマール・フィゲロアの弟、ブランドン・フィゲロアの2度目の防衛戦。前戦ではウーゴ・ルイスやギジェルモ・リゴンドーと対戦経験のあるフリオ・セハと引き分け、辛くも初防衛を果たした経緯がある。
 
また対戦相手のダミアン・バスケスは上述のファン・カルロス・パヤノと判定までいった選手。この相手にフィゲロアがどんな勝ち方をするかが注目されたわけだが。
 
 
いや~、よくわかんないっすねww
 
とりあえずフィゲロアという選手がパンチの精度の高さに加え、スイッチを繰り返しながら前進するのが得意なことはわかった。
 
特に流れの中でのスイッチはめちゃくちゃスムーズ。
「あれ? いつの間に左構えになった?」というくらいに違和感なく左右の切り替えが完了する。パンチの打ち終わりにスルッと足を前に出してスイッチするので、攻撃の流れを止めずに前進を続けることができる。
 
1発の威力はそこまで感じなかったが、スイッチと連打の正確性がそのままプレッシャーとなり、相手を嫌倒れさせるスタイルなのかなと。
 
 
ただ身長175cm、リーチ183cmという長身痩躯な体型のせいか、ゴンゴン前に来られると厳しくなる。
強フィジカルで接近戦の得意なフリオ・セハなどはその典型で、前戦ではことごとくスペースを潰され糞詰まりを起こしまくった。おかげで最後まで得意の連打で優位に立つことができず、不本意な引き分け防衛となってしまった感じか。
 
いい選手なのは間違いないと思うが、今のところ僕にはよくわからないっす。
 
アーノルド・バルボサvsアレックス・サウセドとかいうセミファイナル感満載の好試合。地味強バルボサはバドゥ・ジャックっぽくて好き
 
あとはアレだ。
顔面が好みじゃないってのもあるかな。
何となく家電量販店の店員っぽいというか、ヤマダ電機の掃除機売り場とかにいそうな……。
「いらっしゃいませ。どのようなものをお探しですか?」とか聞いてきそうなんですよね(失礼極まりない)。
 

〇ジョシュ・テイラーvsアピヌン・コーンソーン×

WBAスーパー/IBF世界S・ライト級タイトルマッチ、1R2分41秒KOでテイラーの勝利。
 
 
本来は5月に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により約4か月遅れで挙行されたこの試合。
 
挑戦者アピヌン・コーンソーンは近藤明広をKOした試合を現地観戦したこともあり、それなりに思い入れがある選手。今回も日本一のアピヌン・コーンソーンファン()として全力で応援していた次第である。
 
 
とは言え、さすがにこの選手がジョシュ・テイラーに勝てるとは思えず。
 
長身でパンチもあるが、基本的な攻撃パターンはワンツーのみ。前戦でも出だしこそよかったものの、2Rあたりで近藤に動きを読まれて続けざまに左を被弾する流れに。
 
内山高志に挑戦したジョムトーン・チュワタナと同様、ムエタイの動きが抜けきっておらず、恐らくこれだとテイラーにもあっさりタイミングを掴まれてしまう。だいたい8Rくらいまで粘れれば御の字かなぁと予想していたのだが……。
 
ジョシュ・テイラーvsコーンソーンキター!! 日本一のアピヌンファン(自称)の僕が全力で応援してやんよ、お?
 
まさかの1RKOですか!!
しかも、ロープを背負ってのもみ合いの最中に突然こと切れたように倒れ、そのまま立ち上がれず。
 
スローで観るとクリンチ際に左ボディが突き刺さっているのだが……。


これはテイラーの左ボディがピンポイントだったのか、それともコーンソーンの胴体が豆腐並みだったのか。
 
確かにテイラーはラウンド中盤から踏み込みのタイミングを覚えつつあったし、ボディもいい角度で入っていたが……。
試合後もあれだけ苦しんで立ち上がれないほどの凄まじい1発だったというのはちょっと驚きである。
 
動き自体は悪くなかったと思うが、肋骨でも折れたんすかね。
 
 
日本一のアピヌン・コーンソーンファン()を自称する僕だが、あまりのあっけなさに心が動くことはなく。
「え、オワタ?」とひと言つぶやき、大便を排出するべくトイレに向かったのであった……。
 
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