前田稔輝vs木村蓮太朗現地観戦感想。初めて生で観たけどやっぱり前田稔輝カッコいいな。木村蓮太朗の粘りもすごくていい試合だった【2022.2.8後楽園ホール】
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2022年2月8日に東京・後楽園ホールで開催されたダイヤモンドグローブを現地観戦してきました。
スポーツイベントの現地観戦については、先日アイスホッケー、ラグビーとまさかの2週連続で週末の予定が飛んだ経緯があり、コロナの感染拡大が落ち着くまではしばらく控えようと思っていたところ。
先週末はアイスホッケー、今週末はラグビー。2週連続で週末の予定が飛んだ。
しかも今回は前日の中止発表。
さすがにワロエナイ。
殺意すら湧くんだが。#アイスホッケー#アジアリーグ#横浜グリッツ#ひがし北海道クレインズ#ラグビー#リーグワン#横浜キヤノンイーグルス#シャイニングアークス pic.twitter.com/bSt2tD067w— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) January 29, 2022
ただ、今回のダイヤモンドグローブは割と早い段階でチケットを購入していたのでそういうわけにもいかず。何とか無事開催されてくれと願っていた次第です。
ところが、困ったことに待てど暮らせど肝心のチケットが届かない。
今回はDANGANの公式HPから購入したのですが、その際に「発送は1週間前になる」とのメールが。
ですが、開催5日前になっても配送済みの連絡はなく、DANGANの公式Twitterを確認しても中止等の情報もない。
いよいよおかしいぞ? と思っていたところ、その日の夜にようやく配送済みのメールがくるという。
前回(2021年10月)はメールでの問い合わせに「1週間前の発送」という返信がきたのですが、今回は事前に「発送は1週間前になる」と連絡がきつつも、そこからさらに遅れる事態に。
コロナの影響でギリギリまで引き付けているのだと思いますが、さすがに際どすぎるだろと。
下町俊貴vs水野拓哉、前田稔輝vsジュンリエル・ラモナル。居合い抜きのような前田稔輝の左と老獪な下町俊貴。改めて下町俊貴vs武居由樹やらねえかな。年末にでも
大手プレイガイドや公式から購入する一番の理由は手軽さと安心感だと思っているので、チケットの発送ごときで毎回カリカリさせられるのはちょっとしんどい。
運営側のマンパワーが足りていないのかもしれませんが、上述のアイスホッケー、ラグビーが「中止決定→払い戻し」までの流れがスムーズだった分、ボクシングのアナログっぷりに「おおう……」となりました笑
とまあ、愚痴はともかく。
表題の通りですが、今回はセミファイナルのS・フェザー級8回戦、前田稔輝vs木村蓮太朗戦を観るために現地に足を運んでおります。
僕は2019年12月の前田稔輝vs亀田京之介戦を観てから前田稔輝選手に注目しており、今回東京で試合をするということを知り「これは行かなきゃアカンぞ」と。
拳四朗vsペタルコリン、チャベスJr.vsジェイコブス、亀田京之介vs前田稔輝振り返り。MVPは拳四朗で異論ないよな。村田のKOよりも強烈だった
対戦相手の木村蓮太朗選手のことはまったく知らなかったのですが、聞くところによるとアマ3冠の実績を持つホープとのこと。前評判は前田選手を上回っているとかで、なおさら期待が高まります。
というわけで、今回は前田稔輝vs木村蓮太朗戦の感想を撮った写真を乗せつつ言っていくことにします。
華のある木村蓮太朗と気合い十分の前田稔輝。真逆の入場にテンションが上がる
まずは青コーナーから木村蓮太朗選手の入場です。
お、華がある選手ですね。初めて観たけど期待が膨らみます。
続いて赤コーナーの前田稔輝選手。
気合いが乗った表情です。
こちらは入場BGMが流れるとともに裏側から「シャーッ!!」という掛け声が聞こえてきたり、颯爽と登場した木村選手とは真逆の無骨さを感じさせます。
両選手の紹介が終わり、いよいよ試合開始のゴングが鳴らされます。
渡来美響vs柴田尊文、矢作海vs高橋世魁感想。渡来美響のほっときゃ出てくる感と矢作海の入念に準備を重ねて当日を迎えた感。どっちも好きっすね
両者のジャブがはええ笑 ギリギリの駆け引きによる緊張感がががが…
試合を観てまず思ったのが、両選手がめちゃくちゃ速い。
サウスポー同士、前手のジャブの差し合いからスタートするのですが、いやマジかよと。何ですかこのスピードはと。
相手と正対してほとんど溜めを作らず肩口からまっすぐ右を打ち出す前田選手と、広いスタンスで斜に構えたところから角度を変えた多彩なジャブを打ち込む木村選手。
手が届くか届かないかのギリギリの位置での駆け引き、スピード感がとんでもない緊張を生み出します。
この間合い、位置関係でのフェイントの掛け合い、 制空権争いが凄まじかったですよね。
僕みたいな素人にはわからない探り合いが展開されていたんだろうなぁと。
そして、前手の差し合いでは木村選手がわずかに上回っていた印象。
何となくですが、スピードはほぼ互角で射程の長さと精度は木村選手がリードしていたように思います。
ただ、前田選手には相手を1発で仕留める左がある。
日本拳法をベースとした左は前手の右同様、肩口からノーモーションでスパッと打ち抜く軌道。2020年8月の飯見嵐戦でも相手がまったく反応できずにダウンするシーンが鮮烈でした。
前田稔輝が思った以上にすごい。飯見嵐を2RKOでキャリア5連勝。亀田京之介戦のパフォーマンスはガチだったんだな
で、今回もその左で2Rに見事なダウンを奪います。
アレなんですよね。
スパッと顔面を打ち抜いたと思ったら、一瞬遅れて相手の膝がガクッと落ちるのが……。
「気づかないうちに被弾→一拍遅れてダメージがくる」というのが前田選手の左の特徴に思えます。
井上拓真vs古橋岳也、平岡アンディvs赤岩俊、石井渡士也vs福永輝、岩下千紘vs山名生竜。井上vsドネア2アンダーカード振り返り。あと、レイチェル・マーシャルさんがヨカタヨ
相手をコーナーに追い詰めるのがうまい木村選手と前田選手のノーモーションの右リード
木村選手はもともとアウトボクサータイプなのだと思いますが、今回はどちらかと言えばファイター寄りのスタイルで攻めます。
前田選手に何度も赤コーナーを背負わせるのですが、そこまでの詰めがめちゃくちゃうまい。
この光景が試合中に何度あったか。
で、近場で右ボディを鋭角に打ち込むわけですが、打撃音がまあすごい。
「ズドン」という音が場内に響きわたり、そのたびに「いや、すげえ音してんなオイ」みたいな。前田選手は序盤からあのボディを結構もらっていたと思うのですが、明確な失速を見せずに動き続けた耐久力もとんでもなかったです。
前田選手にコーナーを背負わせ、
おるあああ……。
ズドン!!
一方、前田選手のノーモーションのジャブ。
この状態から
一瞬で出力をMAXまで上げて、
ほとんど溜めを作らずにスパッと打ち出す。
一瞬でMAXまで上げて、
スパッと打ち出す。
これにしっかり反応する木村選手もまたすごかったです。
阿部麗也vs前田稔輝、松村虎太朗vs廣瀬悠斗戦現地観戦。試合はよかったけど、イベントも長いしアングラ過ぎてウンザリした
激闘の末に2-1の判定で前田選手が勝利。木村選手は負傷した左手であそこまで粘ったんすか。超いい試合でしたね
結果は大激戦の末に前田選手が2-1(76-75、76-75、75-76)の判定で勝利。見事無敗対決を制しました。
僕は採点しながら観ていたわけではないのですが、正直どちらが勝ったかはまったくわかりませんでした。全体的には若干木村選手がリードしていたかな? とも思いますが、2Rのダウンを考えると……。
なお、木村選手は2Rに左手を負傷していたとのこと。
僕は試合中は気づかなかったのですが、言われてみれば左をほとんど使ってなかったような。
右リードの多彩さと強烈なボディにばかり目が行ってそちらまで気が回らなかったっす笑
前田選手も試合後のインタビューで「木村選手が勝っていたという意見もあると思う」「自分も納得していない」と言っていたので、木村選手のトラブルには気づいていたっぽいですね。
イケメンである。
完全なるイケメンである。
うん、やっぱり僕は前田稔輝選手がお気に入りでございます。
同じ日本拳法出身でも世界王者の尾川堅一とはタイプが違って、これはこれでたまらんですね笑
尾川堅一vsアジンガ・フジレ。2021年ベストバウト(僕の中で)出たか? 全盛期の動き、3度のダウンを奪っての判定勝利にクッソ感動しました
ぜひともまた東京で試合をしてもらいたいです。
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