井上拓真vs古橋岳也、平岡アンディvs赤岩俊、石井渡士也vs福永輝、岩下千紘vs山名生竜。井上vsドネア2アンダーカード振り返り。あと、レイチェル・マーシャルさんがヨカタヨ

井上拓真vs古橋岳也、平岡アンディvs赤岩俊、石井渡士也vs福永輝、岩下千紘vs山名生竜。井上vsドネア2アンダーカード振り返り。あと、レイチェル・マーシャルさんがヨカタヨ

「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2022年6月7日にさいたまスーパーアリーナで行われた世界バンタム級3団体統一戦、IBF/WBAスーパー同級王者井上尚弥とWBC同級王者ノニト・ドネアの一戦を現地観戦してきたのだが、試合の感想は下記の通り。
 
井上尚弥のリアル鷹村守化完了。さすがのドネアもこの日の井上には勝つのは難しい。悔しすぎてインタビューも聞かずに会場を出ちゃったけど
 
応援していたドネアの敗戦にテンションが下がりっぱなしだったのだが、2日経ってようやくマシになりつつある笑
 
なので、今回はこの日のアンダーカードについて。
印象に残った試合の感想を述べていきたいと思う。
 
 
一応言っておくと、Amazon Primeでの再視聴はいまだにしていない。
多少気分が上向いたとはいえ、まだまだドネアの負けを振り返るまでには至らず。
 
てか、我ながらここまで引きずるとは思わなかったっすね笑
こう言っちゃなんだけど、たかがボクシング観戦なのに。
 
 
というわけで、薄れつつある記憶を掘り返しての感想になることをあらかじめお伝えしておく。
 
中谷正義が復帰戦でハルモニート・デラ・トーレを1RKO。左ジャブ→右打ち下ろし→左ボディでフィニッシュ。短い時間で持ち味が全部出た完璧な勝利っすね
 

○石井渡士也vs福永輝×(8R1分16秒TKO)

まずは第3試合の石井渡士也vs福永輝戦(55.8kg契約8回戦)について。
 
勝利した石井渡士也は2021年12月の井上尚弥vsアラン・ディパエン戦のアンダーにも出場しており、その際は藤岡拓弥を大差判定で下している。
 
対する福永輝は2021年フェザー級新人王トーナメントの西軍代表選手。
ここまで9勝2敗、キャリアでの2敗は前田稔輝、木村蓮太郎といずれも強豪に喫したものである。
 
 
そして今回は55.8kg契約ということで、石井渡士也に合わせたキャッチウェイトとなる。
 
なお僕はアンダーカードにこの試合が組まれていることを知らず、選手紹介を聞いて「お、マジで?」と驚いた次第である。
 
 
いや、いい試合だったんじゃないですかね。
石井渡士也のジャブは相変わらず鋭く重い。
福永輝もキレのあるジャブとワンツーで対抗するものの、中間距離の交錯でそのつど上をいかれてしまう。
 
ときおり福永の右もヒットしていたが、試合の流れは終始石井寄り。
前手のジャブを始め、スピード、正確性で徐々に差がつき最終的にはダメージの蓄積によるストップ。
 


 
福永輝は間違いなくいい選手だが、今回の石井渡士や前田稔輝、木村蓮太郎といった世代トップと比べると若干落ちるのかもしれない。
 
前田稔輝vs木村蓮太朗現地観戦感想。初めて生で観たけどやっぱり前田稔輝カッコいいな。木村蓮太朗の粘りもすごくていい試合だった
 
とは言え、中継がなかったのがもったいないくらいの好試合。
僕の中では勝手に“日本版ワシル・ロマチェンコvsゲイリー・ラッセルJr.”と名付けて眺めておりました。
 

○井上拓真vs古橋岳也×(判定3-0 ※119-109、120-108、120-108)

続いてWBO-AP王者井上拓真と日本王者古橋岳也によるS・バンタム級王座統一戦。
 
井上拓真は前回の和氣慎吾戦直後に「次戦は本来のバンタム級に戻す」と言っていた記憶があるが、どこかで方向転換したのかWBO-AP王座を保持したままこの試合を迎えている。
 
一方の日本王者古橋岳也についてはよく知らない。
戦績を見ると28勝8敗2分。日本王座を3度目の挑戦で手に入れたとのことで、いわゆる叩き上げというヤツなのだろうと。
 
 
実際の試合については……。
 
拓真がちょっと凄すぎた。
 
もともと国内では頭一つ抜けた存在だとは思っていたが、日本王者相手にここまで差を見せるとは。
 
ガードを上げて距離を詰め、拓真をロープに押し付けて連打を浴びせる古橋。
だが、当たらない。
 
何度スカされてもあきらめずにアタックを繰り返す古橋。
だが、まったく当たらない。
 
恐らくあのロープ際は古橋が得意とする位置。
これまで何度となく強敵に競り勝ってきたパターンだったのだと思うが、残念ながら今回は勝手が違った。
 
立ち上がりこそ「お、古橋結構いいかも?」と思ったものの、2Rに入ると「ああ、アカンわ」と。
そこから先はひたすら拓真劇場が続く。
 
ショルダーロールでスルスルとパンチをいなし、打ち終わりにカウンター気味のアッパーをストン。
古橋の動きが止まった瞬間を狙ってもう1発、2発。
古橋が臨戦態勢に入ったときにはスルッとサイドに回り込み、目の前から消えている。
 
さらに12Rを通して動きを維持するスタミナ、集中力も持ち合わせる。
 


 
・福原辰弥
・久髙寛之
・福原辰弥
・マーク・ジョン・ヤップ
・栗原慶太
・和氣慎吾
・古橋岳也
 
先日拓真のことを“叩き上げキラー”と呼んだが、マジでそんな感じ。
日本、東洋の水準の選手ではほぼ歯が立たない。
 
日本のボリュームゾーンであるバンタム、S・バンタム級をここまで食い荒らす実力はちょっと尋常じゃない。
それこそ国内で残っているのは2022年5月に栗原慶太と対戦した小國以載くらいか。
 
石田匠がんばれ井上拓真に勝て石田匠がんばれ井上拓真に勝て…でもどうやって勝つの? “待ち”の相手が得意&接近戦がうまい拓真を攻略できる?
 
2R終了時点で拓真の判定勝利を確信したのだが、メインの井上尚弥vsノニト・ドネア戦とはひと味違う衝撃だった。
 
 
前にもちょろっと言った覚えがあるけど、僕は打倒井上尚弥のジョーカーは拓真だと思ってますからね。絶対にありえない対戦だけど。
 
要するに兄貴が王座返上→階級アップを見計らってバンタムに下げる→世界戦へGO! の流れを目論んでいるんでしょうね。
ジェイソン・モロニー、ニコライ・ポタポフ、西田凌佑あたりとの決定戦になる? のかな?
 
 
ちなみに例によって「井上拓真の試合は退屈」という声がいくつか聞こえてきたが、申し上げたように僕は拓真のディフェンシブなファイトを12R堪能させていただいた。
また、散々な言われようだったデビン・ヘイニーvsジョージ・カンボソス戦もそこそこ楽しんだことをお伝えしている。
 
ヘイニーがPFP1位で異論ないよな? “あの”カンボソスを塩漬けにしたんだぞ。井上尚弥、カネロがはるか彼方にふっ飛ぶ偉業。ジャブ、ダッキング、クリンチが最強。以上!!
 
その流れで「これはもしかして?」と思い、大嫌いだったギジェルモ・リゴンドーの試合を漁ってみたところ……。
 
ホント嫌いだわコイツ笑
 

○平岡アンディvs赤岩俊×(6R1分24秒TKO)

お疲れ平岡アンディ。
 
余裕ぶっこいてたけど実はちょくちょくもらってたよね?

 
そして、この選手に関しては早急にトップランクが手引きしてくれることを願う。
国内で残っているとすれば岡田博喜と内藤律樹、キャッチウェイトで小原佳太くらいだろうか(割といるな笑)。
 
平岡アンディがラガンベイを圧倒して2RTKO勝利。タコ踊り反省ワロタw ふざけてたとは思わないけどガッカリしたよね。次も観たい要素が皆無だったし
 
もしアレだったら2021年7月にティム・チューと対戦したスティーブ・スパークとオーストラリアで!! ってのもよさそうですけどね。
割と強いしアイツ。
契約体重はウェルターだと思うけど。
 
OPBFランキングを眺めていたらちょろっと名前が見えたので。
 
ノニト・ドネアvsジェイソン・モロニー戦の指令!! 早くも2023年MAXきちゃったよ笑 どっちが勝つかわからん組み合わせ。僕はこの試合のために健康でいることを誓うよw
 

○岩下千紘vs山名生竜×(判定3-0 ※40-36、39-37、39-37)

意外によかったのがメインの直前に行われた予備カード。
58kg契約4回戦、岩下千紘vs山名生竜戦である。
 
 
え? この試合って普通によかったですよね?
 
サウスポー同士が中間距離での差し合いを展開、各局面で岩下千紘が山名生竜をわずかずつ上回る。ラウンドごとの差はそこまでないものの、着実にポイントを奪取し続けた岩下が文句なしの判定勝利を挙げた一戦。
 
・メイン前の予備試合
・スクリーンでの中継なし
・セミファイナルがややビミョかった
 
諸々の要因が相まって場内には弛緩した空気が流れていたが、個人的にはなかなか見応えがあったと思っている。
 


 
てか、駿河男児ジム所属選手の妙な“肉質のよさ”は何なんでしょうね。
 
木村蓮太朗、木村天汰郎、村地翼、岩下千紘。
 
適度に弾力があってスジ張っていない良質な食感。
でも、できればもう少し脂身がほしい。若干生命力が足りないというか。
 
そこまで詳しいわけではないが、どの選手も何となく質感が似ている気が(気のせいかもしれません)。
 
栗原慶太vs小國以載、木村天汰郎vs高橋竜平現地観戦。MVPは文句なしに木村天汰郎。急遽のスパーリングも結構ヨカタ笑
 

レイチェル・マーシャルさん

そして僕がこっそりタイプだと申し上げたドネアの奥さん、レイチェル・マーシャルさんが思った以上にキレイだった件。


今回、生ドネアとともに楽しみにしていたのが生レイチェル・マーシャルさんだったのだが、いや、まっこと素晴らしかった笑
 
笑顔で入場するレイチェル・マーシャルさん。

 
ドネアと一緒にリングに上がるレイチェル・マーシャルさん。

 
想像の3割増しでキレイかったっす。
 
てか、こういう頬骨が張った顔面が割と好きなんですよね自分ww

 
絶対に同意されないと思いますが、UFCのアマンダ・ヌネスとかも結構アリなんですよ。


いや~、気が強そう笑

そらあなた。
ある程度気の強さもないとボクシングのマネージメントなんかできないですからね。ショーン・ギボンズとか、いかにも面倒くさそうなヤツとも対等な立場で交渉しなきゃいけないわけで。
 
ベテルビエフが凍てつくようなKOでジョー・スミスを“終わらせる”。ウソみたいだろ。3団体統一戦なんだぜ、それで…。衰えたと言われつつKO街道驀進中のベテルビエフ
 
・想像の3割増しでキレイ
・適度に頬骨が張った顔面
・いかにも気の強そうな佇まい
 
うん、たまりませんね笑
欠点らしい欠点が見当たらない。
 
強いて言うならマウスピースの扱いが下手くそなくらい。


 
奥さんのミスを優しくフォローするドネア。

まさに理想の夫婦である。

チョロいわ〜。
自分、マジでチョロいわ〜。
 
今なら
ドネア「あえて井上の目を狙わなかった」→紳士的!!
にもなるかもしれん。
 
極端な話、信号を守っただけでも「さすがはレイチェル・マーシャルさん。一流選手の奥さんとしての振る舞いをわかってらっしゃる」となりそう。
 
 
いいかげん「バカにしてるだろ」と言われそうなのでやめておきますが。
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 

Advertisement

 


 

 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!